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【聖マリアンナ医科大学医学部】気になる偏差値・倍率は?大学の特徴や入試の出題傾向も解説!

【聖マリアンナ医科大学医学部】気になる偏差値・倍率は?大学の特徴や入試の出題傾向も解説!

 

聖マリアンナ医科大学医学部は、1971年に開学された歴史ある医学部です。

同大学は生命の尊厳を重んじるとともに、イエス・キリストが提唱した人類愛に根差した医学教育を実践し、社会に貢献し続けています。

そんな聖マリアンナ医科大学医学部の理念に憧れを抱き、医学の道を志している人もたくさんいることでしょう。

そこで今回は、聖マリアンナ医科大学医学部の受験を考えている人に向けて、同大学の特徴や試験の出題傾向などについて解説します。

聖マリアンナ医科大学医学部の基本情報

まずは、聖マリアンナ医科大学医学部の基本情報について見ていきましょう。

キャンパスの所在地や在籍者数、学費の3点を取り上げて紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

キャンパスの場所

聖マリアンナ医科大学医学部のキャンパスは、神奈川県川崎市宮前区に所在しています。

主な交通手段は電車となっており小田急線の向ヶ丘遊園駅や生田駅、東急田園都市線あざみ野駅が最寄り駅となっています。

バスで向かう場合はJR南武線武蔵溝ノ口駅より発出しておりますので、そちらを利用するとよいでしょう。

在籍者数

2022年度における聖マリアンナ医科大学医学部の在籍者数は、総勢704名となっています。

文部科学省が医師数の確保に積極的に動いていることに加え、ほかの医学部でも盛んに増員申請がなされていることから鑑みると、同医学部においても、今後の在籍者数の増加が期待できるでしょう。

学費

学費については、6年間で34,400,000円かかります。

初年度に必要な費用は6,900,000円で、次年度以降は、毎年5,500,000円が必要です。

また、このほかにも学生自治会費や保護者会会費、同窓会会費などの諸会費が発生します。

なお、聖マリアンナ医科大学では、家庭の事情で学費の納入が難しい人に向けて奨学金制度が設けられています。

たとえば、「聖マリアンナ医科大学奨学金」を受けることで、月額60,000円の支援が受けられます。

また、成績優秀者に選ばれれば、初年度の授業料や教育維持費など様々な費用が免除される、「学業成績等優秀学生奨学金」の恩恵が受けられるため、経済的に苦しい家庭には大きな助けとなるはずです。

上記制度のほかにも、同医学部には複数の奨学金や特待生制度が用意されていますので、興味のある方は一度、大学側に相談してみるとよいでしょう。

聖マリアンナ医科大学医学部の特徴

続いて、聖マリアンナ医科大学医学部の特徴を解説していきます。

聖マリアンナ医科大学医学部は現在、グローバルスタンダードに準拠したカリキュラムの策定を基本方針として学部運営を行っています。

この基本方針のもと、世界医学教育連盟が提唱している医学教育の基準に乗っ取った質の高い授業が行われているのです。

また、聖マリアンナ医科大学医学部は「ディプロマ・ポリシー」のもと、カリキュラムの策定も行っています。

ディプロマ・ポリシーとは、大学ごとに学位授与に関する考え方を独自にまとめたもので、この考え方に基づいて学生に身につけさせる知識や技能を決定していきます。

この項では、聖マリアンナ医科大学医学部がディプロマ・ポリシーに乗っ取って実施している学習方法である「ブロック型カリキュラム」の説明と、ミッション系大学ならではの授業について説明しましょう。

ブロック型カリキュラムの導入

先ほども説明したとおり、聖マリアンナ医科大学医学部ではブロック型カリキュラムを導入しています。

ブロック型カリキュラムとは、学習内容のうち関係を持つ項目をひとつのブロックとして考え、一週間単位で集中的に学ぶ学習方法のことです。

プロック型カリキュラムでは、人体の臓器の基本構造に加えて、疾患の原因や治療方法、そして症候について学んでいきます。

このブロック型カリキュラムを取り入れることで学習内容が週単位でまとまり、予習などに取り組みやすくなります。

その結果、各科目を効率的に学ぶことができ、知識の積み重ねがスムーズに進んでいくのです。

ブロック型カリキュラムのさらに詳しい内容については、ネット上で公開されている「聖マリアンナ医科大学 SCHOOL GUIDEBOOK 2021」の中に記載してありますので、興味のある人はご覧になってみてください。

医学部の中では珍しいミッション系大学

聖マリアンナ医科大学医学部は、医学部の中では珍しいミッション系の大学です。

ミッション系とは、キリスト教と関係がある組織が設立した学校法人のことを指します。

そのため聖マリアンナ医科大学医学部では、宗教学が必修科目となっています。

宗教学ではキリスト教はもちろん、イスラム教などの他の考えについても学びますので、グローバルな視点で宗教を学ぶことができるはずです。

聖マリアンナ医科大学医学部の偏差値や倍率

聖マリアンナ医科大学医学部の偏差値や倍率は、どのようなものになっているのでしょうか。

こちらの項では、聖マリアンナ医科大学医学部の偏差値について解説するとともに、倍率についても見ていきます。

偏差値

聖マリアンナ医科大学医学部の2022年度の偏差値は62.5となっており、私立大学の医学部の偏差値の中ではやや低めの数値です。

聖マリアンナ医科大学医学部の偏差値に近い数値の医学部としては、北里大学医学部や埼玉医科大医学部などがあげられ、それぞれの偏差値は62.5となっています。

また、杏林大学医学部や帝京大学医学部、東京女子医科大学医学部の偏差値は65.0となっており、聖マリアンナ医科大学医学部よりも若干難易度が高くなっていますので、これらの大学を視野に入れてもよいでしょう。

倍率

続いて聖マリアンナ医科大学医学部の倍率について見ていきましょう。

倍率については、2020年度から2022年度のものまでを表にしました。

倍率に加えて、各年度の募集人員や合格者数なども掲載しておりますので、こちらも参考にしてください。

▼聖マリアンナ医科大学医学部の入試データ
・2020年度

入試日程 倍率 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数
前期 18.3 80 2353 1993 129
後期

・2021年度

入試日程 倍率 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数
前期 16.7 70 1992 1889 119
後期 121.2 10 1212 1073 10

・2022年度

入試日程 倍率 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数
前期 13.0 70 1867 1789 144
後期 108.8 10 1197 1036 11

聖マリアンナ医科大学の前期における前期日程の倍率は、同程度の偏差値の医学部と比較しても標準的な水準と見てもよいでしょう。

しかしながら、後期試験では2021年度と2022年度の両方で、100倍以上の超高倍率を記録。

合格のイスに座るためには、1,000名をこえる受験生の中でトップ10入りを果たさなければなりません。

後期の試験も視野に入れて受験をするのならば、十分な学習量を確保して、ライバルに負けない実力を身につけておく必要があるでしょう。

入試項目と対策

聖マリアンナ医科大学医学部の入試では、理科2科目、数学、英語が出題されます。

各科目の出題傾向をしっかり押さえて、合格に一歩でも近づきましょう。

こちらの項では、聖マリアンナ医科大学医学部の入試項目とその対策について解説していきます。

数学(100点)

数学については大問4題、さらに小問も複数題、出題されます。

2012年度以前は数学BとⅢとCのみからの出題でしたが、2013年度以降は全範囲から出題されるようになりました。

変則的な問題が出されることもありますので、まんべんなく学習するとともに、時間配分についても慣れておいてください。

英語(100点)

英語については、大問が4問出題されていましたが、2021年度では3題になりました。

2022年度入試でも形式が変わる可能性がありますので、過去問を4-5年分さかのぼって解いておくといいかもしれません。
長文では毎年記述中心の問題が出題されていますので、記述対策は必須と思われます。

理科2科目(200点)

理科では生物、化学、物理の中から2科目を選択することになります。

物理の大問は5題(うち小問集合1題)で、すべて記述式です。

難易度は標準で、典型題も多いです。

小問集合では、語句を答える知識問題も出題されます。また、物理現象を定性的に考察させる問題が好まれます。

化学については大問が3~4題出されます。

化学の傾向としては論述問題が出題されることが多く、医薬品や生命科学に関するものが多く見られています。

化学を選択する場合は、論述問題の出題を見据えた対策を行ってください。

生物の大問は3題出題されますが、複数の分野にまたがった知識や思考力を必要とするものもあります。

知識問題は標準的なものが多いものの、高校範囲を超越した知識を必要とする場合もあるため、詳細な関連性まで丁寧に身につけておく必要があります。

考察問題では難解なものがよく出題される他、長めの文章を書く形式の論述問題の出題が多く、計算問題や描図問題が出題されることもあるため、過去問を見てあらかじめ対策をしておくことが大切です。

時間に対しての問題の分量が多いため、時間配分に対する工夫も必要です。

面接

面接は15分程度の個人面接で行われます。

聖マリアンナ医科大学医学部の面接試験でよく聞かれる事項には、

・医師を志望する理由
・聖マリアンナ医科大学医学部を志望する理由
・医師に必要な資質に関する私見
・人と意見が合わない場合の対処法について
・自己PR

などがあげられます。

この他、最近気になった医療関係のニュースも聞かれることがありますので、医療に関する話題は常にチェックしておきましょう。

小論文

小論文の試験は、論文作成というよりも現代文の試験に近いものが出題される傾向にあります。

テーマに沿って論文を書くというよりも、提示された文章を読んで私見を述べたり要約したりする、傍線部解釈問題、空欄補充問題、要約問題が中心となります。

医学、医療、医師に関する問題が多く出題されておりますので、過去問を振り返って対策をしっかりと行ってください。

適性検査

聖マリアンナ医科大学医学部の入試では、一般入試、推薦入試問わず適性検査が実施されるのが特徴です。

この適性検査では、性格を検査するための心理テストが行われます。

聖マリアンナ医科大学医学部の適性検査では、質問に対し「はい」、「いいえ」、「どちらでもない」で答えるYG検査が課されます。

なお、こちらの検査はあくまで性格傾向を調べるために実施されるもので、合否に直接影響することはありませんのでご安心ください。

私立大学医学部合格には医学部専門予備校がおすすめ

聖マリアンナ医科大学医学部の受験を考えている人は日夜、勉学に励んでいることでしょう。

医学部の合格には数千時間の勉強が必要とされますから、自宅で勉強するにせよ塾に通うにせよ、合格までには厳しい道のりが待っていることは間違いありません。

勉強が思ったよりも進まなかったり、本当に合格できるのか精神的に不安になり途中で挫折しそうになってしまうこともあるでしょう。

そんな時に頼りになるのが、医学部受験に特化している予備校、「京都医塾」です。

ここから先は、京都医塾について解説していきましょう。

医学部に特化した予備校

京都医塾は、医学部受験に特化した予備校として大きな実績を持つ予備校です。

2022年度の医学部医学科の合格率は一次試験70%以上と非常に高い合格率を誇っています。

もちろん、聖マリアンナ医科大学医学部の合格者も毎年、輩出しています。

次の項では京都医塾の勉強方法についても触れていきましょう。

一人ひとりに合わせたスケジュールで志望校に合った対策

京都医塾では、一人ひとりに合わせたスケジュールで志望校に合った対策を行っています。

京都医塾に入った時点の学習進度や個々人の潜在的な学習能力を計ったうえで最適なスケジュールを組んでもらえますので、合格までのロードマップが明確となります。

加えて、一人の生徒につき13人のプロ講師が、基礎の補強から得意科目のさらなる理解にいたるまで徹底的にサポートしてくれるので、悲願成就の可能性が飛躍的に高まるのです。

聖マリアンナ医科大学医学部を受験する際は、医学部受験に特化した予備校、京都医塾がおすすめです。

まとめ


聖マリアンナ医科大学医学部は、1971年に開学された歴史ある医学部で、毎年多くの学生が医師を志して入試に挑んでいます。

同大学では、ブロック型カリキュラムを導入しており、週ごとに集中的に講義を行うことで学生に効率的に知識を身につけさせています。

そんな聖マリアンナ医科大学医学部の偏差値は62.5で、他の私立大学と比較するとやや低めの数値と言えるでしょう。

しかし、低いといえども偏差値62.5は全体の上位8%以上の人間しか該当しないため、医学部の合格にはどのみち高い学力が必要とされます。

そのため自宅や一般的な塾などでの学習では不十分なことも多く、浪人してしまう可能性もあります。

そういった時にぜひ利用したいのが、医学部に特化した予備校として名を馳せている京都医塾です。

京都医塾では、生徒の学習進度や潜在的な学習能力に合わせてスケジュールを作成するとともに、生徒一人につき平均13人のプロ講師がサポートしてくれますので、合格までの道のりがより確実なものとなります。

聖マリアンナ医科大学医学部の合格者についても毎年輩出している予備校ですから、同大学の受験を検討している人には特におすすめです。

資料請求や入学に関する個別面談などは電話とメール両方で受け付けておりますので、ぜひ一度お問い合わせください。