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【埼玉医科大学医学部】大学の特徴から気になる偏差値や入試情報・受験科目まで解説!

【埼玉医科大学医学部】大学の特徴から気になる偏差値や入試情報・受験科目まで解説!

 

埼玉医科大学は「学費が高い」「偏差値が低め」というイメージが強い私立単科大学です。

確かに学費は高めで、一般的な私大医学部と比べても倍近くかかります。

その一方で、カリキュラムの内容など、あまり知られていないこともたくさんあります。

そこでこの記事では、埼玉医科大学の偏差値・受験科目・入試情報など受験生が知りたいことを詳しく解説します。

埼玉医科大学医学部の基本情報

はじめに、埼玉医科大学の所在地や学費など基本的な情報を紹介します。

学費が高いといわれていますが、他大学と比べるとどのくらい高いのでしょうか。

キャンパス

埼玉医科大学は、埼玉県入間市毛呂山町にあります。

池袋から1時間半、最寄り駅の毛呂駅から徒歩で3分です。

頑張れば東京から通学も可能ですが、実習が多くなれば少し厳しいかもしれません。

毛呂山町は入間市の端にあり、どちらかといえば秩父市にも近くなっています。

そのため、車通学の学生もいます。

学費

埼玉医科大学の学費は、6年間で37,000,000円です。

これは、私大医学部の中では上位5番目以内に入る高さで、1番学費の安い国際医療福祉大学に比べると20,000,000円ほどの違いがあります。

1年次にかかる学費は8,250,000円で、2年次からは5,750,000円です。

なお、埼玉医科大学は埼玉医科大学医学部特別奨学金埼玉県地域別医学生奨学金などが利用できます。

いずれも貸与ですが、就学年数の1.5倍の期間、埼玉医科大学や埼玉県が指定する医療機関に勤めることにより、返済が免除されます。

1.5倍というと9年間なので、地域枠推薦の学生と同じです。

このほか、毛呂山町独自の奨学金もあるので、学費が心許ないという方は詳しく調べてみるといいでしょう。

在籍人数

埼玉医科大学の在籍人数は807名です。

男女比は公開されていないので不明ですが、医学部の人数としては平均よりやや多めといったところです。

埼玉医科大学医学部の特長

では、埼玉医科大学医学部はどのような特徴があるのでしょうか。

ここでは、独自の取り組みや他大学との違いなどを解説していきます。

「クリッカー」を取り入れた双方向型の講義

埼玉医科大学の授業には、クリッカー(授業応答システム)が用いられています。

クリッカーとは、学生がスマートフォン・PC・タブレットなどを用いてすぐに回答ができるシステムです。

講師は、挙手させて当てるのではなく、クリッカーを用いて問いを一斉に学生に投げかけ、学生はそれに答えます。

こうすることで、「授業に出てはいるが講師の話を聞いておらず、テストの点が悪い」といった事態を防ぐことができます。

また、学生側も積極的に授業に参加することができ、分からないところも質問しやすいという大きなメリットがあります。

講義収録・配信システム

埼玉医科大学では、全ての講義を収録して配信しています。

これにより、授業をより深く理解することができ、復習もはかどります。

医学部はカリキュラムが多く、授業に出席するだけで精一杯になる学生も珍しくありません。

後日改めて授業を見返すことでより深く内容を理解することができるでしょう。

急な体調不良で授業を欠席しても安心です。

充実した課外学習

医学部では、1年生は教養、2年次から徐々に医学部専門のカリキュラムへシフトしていくところが多いですが、埼玉医科大学では1年次から医療現場に赴き、実践的な医学を学ぶ機会が豊富に与えられています。

現場に直接出向くことで、座学では得られない最新鋭の医療に触れることができるでしょう。

また、年々学ばねばならぬことが増える医学部で、早くから専門的なカリキュラムに取り組むことができれば、心理的な余裕も得られます。

埼玉医科大学医学部の偏差値や倍率

ここでは、埼玉医科大学医学部の偏差値や倍率について解説します。

偏差値が低めというイメージがありますが、実際はどうでしょうか。

偏差値

埼玉医科大学医学部の2022年度の偏差値は62.5です。

同程度の偏差値を持つ私立大学医学部には、以下のようなものがあります。

・獨協医科大学
・近畿大学
・岩手医科大学

偏差値が低いといわれていますが、62.5という偏差値は、他学部と比較するとむしろ高めです。

何も勉強しなくても入学できる、というものではありません。

倍率

続いて、埼玉医科大学医学部の入試倍率についても見ていきましょう。

同医学部の入試倍率のデータの中でも、2020年度から2022年度までのものを抽出して、表にまとめました。

▼埼玉医科大学医学部の入試データ
・2020年度

入試日程 倍率 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数
前期 15.5 52 1974 1873 129
後期 31.8 35 2259 1914 71
共通テ前期 56.5 5 847 839 15

・2021年度

入試日程 倍率 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数
前期 15.5 65 2253 1934 67
後期 50.8 20 1676 1378 33
共通テ前期 31.7 5 349 346 11

・2022年度

入試日程 倍率 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数
前期 19.0 60 2544 2133 134
後期 48.9 20 1566 1286 32
共通テ前期 19.3 10 406 398 21

2022年度における埼玉医科大学医学部の入試では、例年どおり前期試験と後期試験、加えて共通テスト利用入試を実施していますが、いずれの募集枠についても20倍に迫る倍率、あるいは40倍以上の高倍率となっています。

表を見てのとおり後期日程では、20名の募集枠に1,000名以上の応募者が押し寄せることから、苦戦を強いられるのは火を見るよりも明らかでしょう。

このことから、同医学部を目指す方にあっては、前期日程に全身全霊の力をかけて挑み、合格を勝ち取ることをおすすめします。

入試形式と対策

では、埼玉医科大学医学部ではどのような入試が行われるのでしょうか。

ここでは、傾向と対策を解説します。

数学

数学の配点は100点です。

中堅私立大~上位私立大レベルの問題が出題され、「医学部の問題としてはひねった問題がなく、解きやすい」といった印象があります。

ただし、図を書く問題がよく出題されるので、過去問を解いて問題に慣れておきましょう、

また、微分・積分の分野では上位私立大レベルを超えた問題が出されることもあるため、少し難関かな、と思う問題も演習しておけばいざというときに慌てずに済みます。

単純な計算問題はケアレスミスに注意しましょう。

外国語

外国語(英語)の配点は100点です。

問題は8割が長文で問題数に関して時間が短い傾向です。

ですから、演習は長文を中心に行いましょう。

難しい用語、医学専門用語などは出てきませんが、長文を読んで全体の内容を理解する能力が問われます。

文法を問う問題も少量出題されますが、それをできるだけ短時間で解き、長文にじっくりと時間をかける時間配分が望ましいでしょう。

過去問以外に、英文で書かれた科学雑誌など興味がある分野の英文を読み読解する訓練も役立ちます。

理科2科目

埼玉医科大学医学部の理科は、生物・物理・化学から2科目選択する方式です。

配点は200点で、どの科目も飛び抜けて難しい問題はありません

基礎がしっかりとできていれば解ける問題がほとんどです。

ただし、どの科目も時間に対して問題の量が多い傾向があります。

ですから、時間内に収まるようにテンポ良く問題を解いていく能力が求められます。

物理

大問は3題で、すべてマーク式(択一式)です。

難易度は標準~やや難です。

典型題も多いですが、それを問題の後半で発展させていく設問構成が好まれます。

また、問題文から読み取る情報量が豊富で、なおかつ計算量もそれなりに要求されるので、時間制限はかなり厳しいものとなります。

化学

化学は、計算問題が多めで幅広い分野から出題されます。

素直な問題がほとんどですが、ケアレスミスがないように検算能力をつけておくことが重要になります。

ひねった問題がでないということは、高得点を狙いやすい一方、1つのミスが命取りになることもあるということでもあります。

生物

大問は5~6題で、すべてマーク式です。

択一式の選択問題や、計算結果の数値をマークする問題などがあります。

小問集合形式の大問も出題されるため、出題範囲はほぼすべての分野に渡っています。

基礎知識を幅広く身につけておく必要があります。

計算問題の出題率が高く、分量も多いため、時間配分には注意が必要です。

小論文

2021年度より小論文の問題形式が大きく変わりました

日本文を読んで100文字~200文字で要約・説明する問題が2題。

英文を読んで問われた部分を解説する、和訳する、日本語を英訳する問題が1題提出されます。

小論文と言うより国語と英文のテストのようです。

ですから、英文は英語の勉強と一緒に行いましょう。

時間は60分とかなり短めなので、日本語を素早く正確に読んで要約する訓練をしておいてください。

一般的な小論文の対策はほとんど必要ありません。

2022年度の入試は過去問が1つしかないので対策に苦労することでしょう。

例題をたくさん解いておくのも小論文対策としては有効です。

面接

面接は、10~15分の個人面接です。

事前に面接シートが配られ、記入した内容を元に質問が行われます。

質問は、医師志望理由、本学志望理由などで一般的なものが多いと言えます。

浪人した学生には浪人した理由が問われることがあります。

事前に回答がある程度予測できるので、面接シートに書いた内容を把握しておいて、落ち着いて臨んでください。

埼玉医科大学医学部を目指すなら京都医塾

今回は、埼玉医科大学医学部の特徴や試験傾向、偏差値などを紹介しました。

私立医大の中では偏差値が低く入りやすい大学という評判がありますが、私立中堅上位~私立難関校クラスの難易度です。

油断は禁物と考えましょう。

その一方で、しっかりと勉強して苦手分野をなくしておけば受験一年前の段階でC判定でも十分合格圏内にレベルを上げていける可能性が高い大学です。

多くの受験生は、大学入試に備え予備校に通うことでしょう。

予備校の種類はたくさんありますが、医学部を受験するならば医学部入試に特化し、毎年たくさんの埼玉医科大学医学部の合格者を出している京都医塾がおすすめです。

京都医塾の強みは、生徒一人ひとりにフルオーダーカリキュラムを作成することです。

生徒それぞれに合わせたカリキュラムで基礎から徹底指導することで、確実に学力をあげていきます。

一般的な大手予備校のように大雑把なコース分けで一斉授業を行うようなことはありません。

また、80名以上の社員講師が常駐しており、分からないことはすぐに質問することが可能です。

私大の医学部を目指すならば基礎学力はもちろんのこと、大学独自の入試対策が必須です。

特に、埼玉医科大学は小論文が他大学とは出題形式が大きく変わっているという特徴があります。

学校の受験対策では対応できないことも、京都医塾ならば今まで培ってきたノウハウによってしっかりとサポートします。

遠方の学生向けに寮も完備

自習室など集中して勉強できる環境も整っています。

お問い合わせは年中無休で受け付けているので、一度話を聞いてみてはいかがでしょうか。

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