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【久留米大学医学部】大学の特徴から地域枠推薦入試の情報、入試対策まで徹底解説!

【久留米大学医学部】大学の特徴から地域枠推薦入試の情報、入試対策まで徹底解説!

 

久留米大学医学部は、九州医学専門学校を前身として1952年に誕生した総合大学です。

関西・四国・九州地方の医学部を目指す学生にとっては入りやすい大学の1つといわれています。

今回の記事では、久留米大学医学部の偏差値や入試傾向、難易度から勉強方法まで詳しく解説します。

久留米大学医学部に興味がある方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

久留米大学医学部ってどんなところ?

はじめに、久留米大学医学部の偏差値や所在地、定員、男女比など基本的な情報を紹介します。

どのような大学なのでしょうか。

キャンパス

久留米大学は6つの学部を持つ総合大学で、キャンパスも複数あります。

医学部医学科があるのは福岡県久留米市旭町にある旭町キャンパスです。

JR久留米駅・西鉄久留米駅が最寄り駅で、そこからバスに乗って10分程度です。

久留米大学病院がすぐ隣にあります。

久留米市は福岡市に比べると小さいですが、海も近く、暮らしやすい町といえます。

在籍人数

2022年5月1日時点における久留米大学医学部医学科の在籍者数は、730名となっています。

本来の収容定員は690名であることから、予定数をわずかに上回る形で選抜していることがわかります。

また、2023年度の募集人員ですが、文部科学省への申請が無事通過し、前年度から5名の増員が図られ115名へとなりました。

学費

続いて、久留米大学医学部の学費についても解説していきましょう。

久留米大学医学部の学費は1年次に約9,300,000円、2年次に約6,200,000円、3年次以降は毎年、約5,200,000円となっており、6年間では約36,000,000円かかる計算です。

この金額は、私立大学医学部の中では平均よりやや高めのものとなりますので、経済的な負担を感じる方もいるかも知れません。

そういった方向けに、久留米大学医学部では奨学金制度を設けて学生を支援しています。

問い合わせ先は、久留米大学医学部事務部学生課となっていますので、関心のある人は一度相談してみるとよいでしょう。

久留米大学医学部の特長

では、久留米大学医学部にはどのような特徴があるのでしょうか。

他大学との違いなどを紹介します。

関東圏の学生も受けやすい大学

久留米大学医学部は一次試験を東京でも受けることができます

九州は東京や東北・北海道に住んでいる学生には遠く思えますが、東京なら交通の便も発達しており、東北や北海道からも受験しやすいでしょう。

ただし、東京会場は収容人数が1,000名となっています。

会場が一杯になってしまうと自動的に久留米会場に振り分けられるので、どうしても東京会場で受験したい場合は、早めに出願することをおすすめします。

創立90年以上の歴史をもつ地域に根差した大学

前述したように、久留米大学は九州医学専門学校を前身とした歴史ある大学です。

地域に根ざした大学として地元企業「ブリヂストン」を中心に、多くの企業からも支持や支援を受けています。

また、同窓会の繋がりも強く、OB・OG同士の交流も頻繁です。

医師として独り立ちした後も、いろいろなサポートを受けることができます。

自分が久留米大学医学部出身だから、子どもも同じ大学に入れたいという方も多いそうです。

このほか、久留米大学医学部は、多浪生や社会人入学の希望者が入りやすいという評判がありました。

2018年以降、現役生の入学が多くなってきていますが、他の大学に比べれば年齢の高い大学生が多いのが特徴です。

一年次から解剖などの専門的な内容を学べる

久留米大学医学部は、1年次から解剖など医学専門教育課程が始まります

他の大学では、1年次は基礎教養の授業に当てられることが多いので、久留米大学は早めに専門教育がはじまると言って良いでしょう。

その一方で、旭町キャンパスは医学部しかないので、教養の授業で他学部の学生と交流するようなことはありません。

取るべき単位が1年から多く、医学部の学生はかなりの忙しさと言われています。

進級の条件は他大学と同様に厳しく、必ず留年する人がいますので、気を付けましょう。

久留米大学医学部の難易度

ここでは、久留米大学医学部の難易度について解説します。

他大学と比べながら見ていきましょう。

偏差値

2021年度の久留米大学医学部の偏差値は65.0です。

同じくらいの偏差値の大学には、以下が挙げられます。

・関西医科大学
・福岡大学

今度は、久留米大学医学部より偏差値の高い大学も挙げてみます。

・自治医科大学医学部 67.5
・東邦大学医学部 67.5
・日本大学医学部 67.5
・東京医科大学医学部 67.5

久留米大学医学部は、医学部の中では決して偏差値が高くないというイメージがありますが、他大学の医学部に比べて飛び抜けて低いというわけでもありません。

油断せずに実力を上げることが大切です。

入試形式と出題傾向

ここでは、久留米大学の医学部の入試形式と出題傾向を紹介します。

ぜひ、参考にしてください。

入試方式

久留米大学医学部の入試方式は以下の通りです。

・学校推薦型選抜(A日程):約10名
・久留米大学特別枠推薦型選抜:約20名
・福岡県特別枠推薦型選抜:5名
・前期一般選抜:約75名
・後期一般選抜:約5名

他の大学と比べて変わった試験があるわけではありません。

前述したように一般試験前期の一次試験は東京でも受けることができます。

後期の試験会場は福岡となっています。

ここでは、一般入試の科目について解説していきます。

数学(100)、理科2科目(200)、外国語(100)

学科試験のうち、理科二科目は物理・化学・生物から2科目を選ぶ選択制となっています。

どの科目も飛び抜けて難しい問題は出されません。

加えて、分量も多くないため、時間制限も厳しくありません。そのため、基本的には完答狙いとなります。

数学は年によって難しい年と簡単な年の落差が激しい傾向がありましたが、2020年度以降記述式からマーク式になったこともあり、比較的典型問題が多くなっています。

標準~上位程度の私立大学で出題される程度の問題が解ければ十分に合格点に達することができるでしょう。

ただし、出題範囲が広いので苦手分野を作ると点が大きく下がってしまう可能性もあります。

また、小さなミスが他の受験生との大きな差を生んでしまう可能性もあります。

例えば、物理の場合、設問によっては敢えて単位が付与されておらず、自分で適切な単位を書く必要があるため注意しなければなりません。

難しい問題をがんばって演習するより、不得意分野を潰すことに全力を尽した方が合格する可能性が高まるでしょう。

小論文

久留米大学医学部の小論文は、60分で800字以内の論文を提出する方式です。

近年は、「医師として社会に貢献できること(2019年度)」や「医師のワークライフバランスについて(2018年度)」というテーマで出題されていますので、医療に関する問題が出されることが多いでしょう。

800文字は他大学医学部に比べると多く、構成をしっかりと考える力が求められます。

医学部の小論文指導になれた講師に指導してもらい、例題をこなしていくことが大切です。

何題もの例題を解き、文章を書くことそのものにも慣れておきましょう。

面接

面接は1人10分程度の個人面接です。

問われる内容は、医師や本学志望動機など一般的なものが多いですが、小論文の内容についても詳しく聞かれることがあります。

ですから、自分がどのような内容の論文を書いたか覚えておきましょう。

内容を理路整然と説明することができれば、ポイントが高くなります。

地域枠推薦入試とは

久留米大学医学部では地域枠推薦入試が取り入れられています。

地域枠推薦入試は医学部特有の入試方式ですが、一般的な入試と何がちがうのでしょうか。

ここでは、地域推薦入試について解説していきます。

医師少数区域解消を目的に作られた制度

現在、医師の数は地域によって大きく偏りがあります。

東京・大阪といった大都市に医師が集中し、地方には医師が不足しています。

そこで、「地方における医師不足や診療科の偏在」を解消するために設けられたのが地域推薦枠です。

卒業後一定期間その地域で働くことを条件に、奨学金も得ることができます。

この制度を利用すれば将来の選択肢はある程度制限されてしまいますが、学費の負担も少なくできます

ただし、卒業後は自分の希望しない地域で勤務を強制されるリスクもあることを覚えておきましょう。

久留米大学医学部の地域枠推薦の入試科目

久留米大学医学部の地域枠推薦の入試科目は、英語、数学、小論文、面接です。

理科二科目がない分、勉強の負担も軽くなります。

その一方で、高得点を取れないと合格しにくくなっています。

なお、問題の難易度は一般入試と大きく変わりません。

倍率が低い、合格しやすいといっても不勉強ならば合格は難しくなります。

まとめ

今回は、久留米大学の特徴や試験傾向、偏差値などを紹介しました。

私大医学部の中堅校であり、難関校よりは入りやすいと言われている大学ですが、他学部に比べれば難易度が高いことに変わりありません。

工学部や理学部なら難関校を突破する程度の学力は求められるでしょう。

また、地域推薦枠は他の入試形式と比べると倍率は低いですが、将来がある程度決まってしまいます。

「絶対になりたい科がある」という方や「最先端医療を勉強したい」「実家の病院を継ぐ必要がある」といった事情がある方は、よく考えて受験しましょう。

学科試験は難易度こそ高くありませんが、しっかりと勉強することはもちろんのこと、苦手分野を作らないことが大切です。

自宅学習や大手予備校に通って対策することも可能ですが、医学部合格を目指して確実に学力を上げていくためには、自分に最適な方法を見つけて学習していくことが必要となるでしょう。

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