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【近畿大学医学部】気になるキャンパス移転や偏差値、特徴についても解説

【近畿大学医学部】気になるキャンパス移転や偏差値、特徴についても解説

 

近畿大学医学部は、主に関西の医学部志望の学生に人気がある学部です。

「関西で医学部を複数受けるならば、近大の医学部も受けておこう」と思っている学生も多いことでしょう。

そして、近畿大学医学部は、2025年にキャンパスの移転が決定しています。

その情報について知りたいという方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、近畿大学医学部の特徴や偏差値、さらにキャンパス移転の情報まで皆さんが知りたい情報を紹介します。

近畿大学医学部の基本情報

はじめに、近畿大学医学部の基本情報として2021年6月現在の所在地や在籍人数、学費などを紹介します。

キャンパスの場所

近畿大学医学部は、大阪府狭山市にキャンパスがあります。

近畿大学は複数の学部を持つ総合大学で、キャンパスも大阪市・狭山市・奈良市・広島市など色々な場所にあります。

最寄り駅は南海高野線「金剛駅」か、泉北高速鉄道 「泉ヶ丘」です。

どちらの駅からもバスが出ており、15分ほど乗車が必要となっています。

なお、2025年度には大阪府堺市にキャンパス移転が決まっており、移転後は大阪市からのアクセスももう少し便利になることでしょう。

在籍人数

2022年5月1日時点における近畿大学医学部の在籍者数は、男性467名、女性237名、合わせて704名となっています。

なお、医学部の学科は医学科のみです。男子と女子の比率は約2:1となっています。

学費

2023年度における近畿大学の6年間の学費は、35,827,000円が必要です。

詳細な内訳については、下記表をご覧ください。

▼近畿大学医学部 学費等詳細

入学金 1,000,000円
授業料 毎年4,100,000円(前期納入分 ,050,000円)
教育充実費 毎年1,000,000円(前期納入分500,000円)
施設設備費 毎年 00,000円(前期納入分200,000円)
実験実習費 毎年300,000円(前期納入分150,000円)
学生健保共済会費 毎年4,500円

なお、同大学医学部の学費は、ほかの私立大学医学部のものと比較すると、若干高額な部類に入ります。

経済的な支援を必要とする場合は、近畿大学が独自に設けている奨学金、たとえば「近畿大学入学前予約採用型給付奨学金」などの利用を検討してみるとよいでしょう。

近畿大学医学部の特長

では、近畿大学医学部にはどのような大学独自の特徴があるのでしょうか?

ここで詳しく解説していきます。

少人数制学習を採用

近畿大学医学部では、多様化する医師への期待に応えるために、徹底したスモール・グループ教育を導入しています。

教員と学生の密度の濃い授業を展開することを第一としており、そのため、1年次から専門的な学習を行うのも特徴です。

一般的な医学部では1年次は教養教育のみで、2年次から少しずつ医学部の専門的な授業が始まります。

一方、近畿大学はコマ数こそ少ないですが1年次から基礎医学の授業があります。

そのため、他の大学に比べると若干余裕のあるカリキュラムと言えます。

このほか、人格形成の面にも配慮するとしており、「自ら問題を解決する積極的な学習態度の養成」や「奉仕の心と協調精神の涵養」などを目標にしています。

総合大学のメリットを活かした学習環境

近畿大学は複数の学部を持つ総合大学です。

医学部は薬学部や理工学部などと連携して研究を行っています。

理工学部と共同でレーザーを医療に導入するための研究を行うなど、未来の医療を見据えた活動を行っているのです。

また、大学以外では、ライフサイエンス研究所・東洋医学研究所・腫瘍免疫等研究所などとも連携し、高度な研究を行っています。

このほか、近畿大学は、厚生労働省から「特定機能病院」として認定された「近畿大学病院」、充実した医療設備と高度で最新の医療情報システムがある「近畿大学奈良病院」という2つの病院を持ち、最先端の医学・医療を学ぶための優れた環境が整っています。

ですから、大学院に進み医学の研究をしたいと思う学生にもおすすめです。

医学部は2025年にキャンパス移転予定

近畿大学医学部は、現在の場所から2025年に大阪府堺市の泉北高速鉄道泉ケ丘駅前へのキャンパス移転が決定しています。

堺市は現在キャンパスのある大阪府狭山市と同様大阪南部に位置する都市ですが、大阪市により近くなり大阪駅・難波駅・天王寺駅といった大阪府主要駅まで短時間で行けるようになります

近畿大学医学部は、この移転により「近畿大学医学部及び近畿大学病院の強みである、がん治療や心臓・脳血管障害などの高度最先端治療の一層の強化を図る」と抱負を語っています。

このほか、人材の確保・病院のITによる各種機能の効率化、南大阪における基幹病院としてだけでなく、救急災害拠点として地域医療に貢献することが目標として掲げられています。

これが実現すれば、泉ヶ丘駅の目の前に929床のベッドを抱える大病院と、学生と教職員併せて1000名近くが活動するキャンパスが移転してくることになります。

駅前の再開発もすすみ、街は大きく様変わりすることでしょう。

近畿大学医学部のレベル

では、関西で1,2を誇る充実した設備と最新鋭の医療が学べる環境が揃った近畿大学医学部はどのくらいのレベルなのでしょうか。

ここでは、偏差値や倍率などを詳しく解説していきます。

受験生の方だけでなく医学部志望の高校生はぜひ参考にしてください。

偏差値

近畿大学医学部の偏差値は、2022年度で62.5となっています。

同程度の偏差値の医学部は、

・獨協医科大学
・埼玉医科大学
・北里大学
などが挙げられます。

関西圏で近畿大学医学部より高偏差値の医学部もあげておきましょう。

・大阪医科大学(現・大阪医科薬科大学):偏差値67.5
・関西医科大学:偏差値65.0

近畿大学医学部の偏差値は、医学部としては中堅よりも、やや下位クラスにあるとされていますが、他学部と比較するとトップクラスの偏差値です。

医学部の中では難易度の低い部類にあるといっても、偏差値だけを見て惑わされないようにしましょう。

近畿大学医学部の倍率

続いて、近畿大学医学部の入試倍率についても見ていきましょう。

ここでは、同医学部の2020年度から2022年度までの入試のデータをもとに倍率を下記表にまとめました。

▼近畿大学医学部の入試データ
・2020年度

入試日程 倍率 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数
前期A日程 12.2 55 1236 1172 101
静岡県地域枠前期
地域枠 2.7 12 30 30 11
後期 94.8 5 758 652 8
静岡県地域枠後期
共通テ前期C 40.0 5 600 15
共通テ中期C 23.6 3 236 10
共通テ後期C 23.3 2 93 4

・2021年度

入試日程 倍率 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数
前期A日程 16.9 55 1618 1494 96
静岡県地域枠前期 43.5 3 87 81 2
地域枠
後期 51.6 5 722 593 14
静岡県地域枠後期 20.7 2 62 58 3
共通テ前期C 15.5 5 404 26
共通テ中期C 8.9 3 178 20
共通テ後期C 11.4 2 103 9

・2022年度

入試日程 倍率 募集人数 志願者数 受験者数 合格者数
前期A日程 14.4 55 1496 1397 104
静岡県地域枠前期 12.8 6 77 72 6
大阪府地域枠前期 9.3 3 28 28 3
奈良県地域枠前期 16.0 2 32 31 2
和歌山県地域枠前期 15.5 2 31 31 2
後期 41.1 5 534 444 13
静岡県地域枠後期 15.8 4 95 85 6
共通テ前期 14.5 5 451 31
共通テ中期 9.6 3 201 21
共通テ後期 15.8 2 95 6

近畿大学医学部の募集枠は、上記のように多岐にわたっています。

とくに、2022年度の試験から、地域枠が強化され、「大阪府地域枠前期」や、「奈良県地域枠前期」、「和歌山県地域枠前期」など3種類の枠が追加され、ますますの多様性を見せています。

そんな近畿大学医学部の入試倍率ですが、直近のデータを参考に同一の偏差値の大学と比較した場合、前期日程においては、平均、もしくは平均よりもやや低い数値と評価してもよいでしょう。

たとえば、埼玉医科大学の前期日程は19.0倍と近畿大学より少し高めですが、聖マリアンナ医科大学では13.0倍とほぼ同じ数字になっています。

後期日程についても、埼玉医科大学の48.9倍と比べると若干、低めの倍率と言えます。

また、地域枠に目を向けて見ると、9倍程度から16倍までと倍率の幅が広くなっておりますが、全体的な傾向としては、平均的なものと評価しても差し支えないはずです。

入試形式と出題傾向

ここでは、近畿大学医学部の一般入試の入試傾向と出題傾向を詳しく解説しましょう。

入試科目

医学部の入試科目は学科試験・小論文・面接です。

学科試験は3教科400点満点で、内訳は数学(100点)、理科二科目(200点)、外国語(100点)となっています。

理科は、「物理・化学・生物」の3科目から2科目を選択します。物理では、グラフの描図問題も出題されますので、対策しておくと良いでしょう。

小論文は、40分以内に400文字以内で意見論述をする問題が出題されます。

2020年度の課題は、「医師の資質としての態度について、自分の考えを400字以内で述べよ」というものと、「医師の社会的信頼の確保ついて、自分の考えを400字以内で述べよ」というものでした。

どちらも医療に関する問題です。

ただし、医療知識自体を問うているわけではありません。

面接は、10分程度の個人面接です。

志望理由や尊敬する人など一般的な質問が多く、就活の面接のように圧迫面接などは一切ありません。

また、医療知識が問われることもないので、リラックスして答えましょう。

「あなたの尊敬する人は?」「あなたのグループに苦手な人がいる場合、どのように接しますか?」というような質問がされることもあるので、想定問答集のような参考書を読んでおくといいでしょう。

近畿大学医学部を目指すなら京都医塾で

医学部を目指す学生のなかには、予備校に通う人も多いでしょう。

関西は東京・神奈川に次いで私立・国立の医学部がたくさんある地域です。

そのため、医学部を目指す人向けの予備校も多く、どこを選べばいいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そんなひとにおすすめなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。

京都医塾は毎年近畿大学医学部の合格実績があり、2022年度の一般入試では9名の一次試験合格者を輩出しました。

京都医塾の強みは、生徒一人ひとりのフルオーダーカリキュラムが用意されることです。

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