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医学部の奨学金制度を徹底解説!奨学金の種類や給付の条件をご紹介(2025年版)

医学部の奨学金制度を徹底解説!奨学金の種類や給付の条件をご紹介(2025年版)

医学部に入学するとなると、やはり気になるのが学費です。

保護者の方だけでなく、受験生自身も「高額な学費を本当に支払っていけるのだろうか」と不安に感じるはずです。

学費負担を抑える方法として奨学金の活用が有効ですが、制度が多岐にわたるため分かりにくいと感じる人も少なくありません。

この記事では、2025年時点の最新情報にもとづいて、学費相場と奨学金の種類・条件・注意点をわかりやすく解説します。

医学部の学費と奨学金活用の必要性(2025年最新)

国立大学の学部授業料は文部科学省が定める標準額で年535,800円、入学金は282,000円が基本です。

大学の裁量により標準額の最大120%まで設定できるため、一部の大学では標準額を上回るケースもあります。

公立大学は大学ごとに差があります。

(出典:文部科学省

私立大学医学部の学費は大学によって大きく異なり、たとえば国際医療福祉大学は6年間合計約1,850万円、川崎医科大学は同約4,550万円、東京女子医科大学は同約4,621万を公表しています。

学費の幅が大きいことを踏まえ、志望校の公式ページで最新額を必ず確認することが重要です。

6年間通うため学費総額が高額になる

医学部は6年制であるため、一般的な4年制学部より在学期間が長く、結果として学費総額が高くなりやすいことが第一の理由です。

実習や実験のための設備費用がかかる

臨床実習や研究実験では、設備や教材、試薬などに多くの費用が必要になります。

私立大学では「教育充実費」や「施設設備費」などとして学費に計上されることがあり、これも負担増の要因です。

教員の人件費や研究費もかかる

医師資格を持つ教員を多数配置し、最先端の医療教育・研究へ投資する必要があるため、人件費や研究費が学費に反映されます。

 医学部奨学金の種類と概要(2025年最新)

医学部生が利用できる奨学金は、日本学生支援機構(JASSO)、大学独自、自治体(地域枠・修学資金)、民間財団、省庁等の特別制度(例:防衛医科大学校や矯正医官修学生)に大別されます。

制度によって「返済不要の給付型」「返済が必要な貸与型」「勤務義務を果たせば返還免除」といった性質が異なるため、募集要項を読み込み、併用可否や返還免除の条件、途中離脱時の取り扱いまで事前に確認しておくことが大切です。

日本学生支援機構(JASSO)の奨学金(2025年最新)

概要

JASSOの制度は、給付型(返済不要)と第一種(無利子・貸与)、第二種(有利子・貸与)の三つに分類されます

給付型は「高等教育の修学支援新制度」と連動し、授業料・入学金の減免と生活費の給付がセットで支援されます。

大学生の月額給付は、私立の場合は自宅通学で38,300円、自宅外通学で75,800円、国公立の場合は自宅通学で29,200円、自宅外通学で66,700円が標準です(住民税非課税世帯基準。準ずる世帯は2/3または1/3の水準になります)。

第一種は無利子で、私立・自宅外通学の場合は月額64,000円などから選択します

第二種は有利子で月2〜12万円(1万円単位)の範囲から選べますが、私立の医学部・歯学部では月12万円を選択した場合に限り+4万円の増額が認められ、最大で月16万円まで借りることができます。

入学初年度に利用できる「入学時特別増額貸与」は、上記と別枠の一時金として併用できます。

(出典:JASSO文部科学省

条件・手続きのポイント

給付型で自宅外通学扱いとなるには所定の証明書類が必要であり、審査後に自宅外月額へ切り替わる場合があります。

給付と第一種を併せて受ける場合は、第一種の貸与月額が調整されることがありますが、第二種は調整の対象ではありません

申し込みはいずれも学校経由が基本ですので、在学中の高校や大学の奨学金窓口でスケジュールや必要書類を確認してください。

(出典:JASSO|自宅外通学の取扱い

大学独自の奨学金(2025年最新)

 概要(成績上位者の特待・授業料減免など)

大学独自の減免・特待は拡充傾向にあります。

各大学の制度は対象者や採用人数、継続条件が異なるため、必ず公式情報で最新の条件を確認してください。

防衛医科大学校(特例)

防衛医科大学校では、在学中に学生手当として月額151,300円(令和7年1月1日現在)が支給され、年2回の期末手当もあります

入学金・授業料は不要です。

卒業後は9年間の自衛隊勤務義務が課され、途中離職時には所定の償還が求められます

制度の性質上、将来の進路を十分に考えたうえで志望することが大切です。

(出典:防衛省

自治医科大学(特殊制度)

自治医科大学では、入学者全員に対して学費相当額などの修学資金の貸与が行われ、卒業後に所定の地域で9年間勤務すると返還が免除されます

別枠で月5万円(無条件)から最大月15万円(選考)までの奨学資金(無利子・貸与)も用意されています

いずれも詳細は大学が公表する最新の募集要項で確認する必要があります。

(出典:自治医科大学

自治体の奨学金(地域枠・医学生修学資金:2025年最新)

概要

多くの都道府県・市区町村が医師確保のための医学生修学資金を運用しており、卒業後の地域勤務を条件に返還免除を設けている点が大きな特徴です

月額は地域や枠によって異なりますが、おおむね月10万〜30万円前後の水準が見られます。

制度の枠組みは自治体ごとに違いがあるため、勤務年数や免除の細則、指定医療機関の範囲などを必ず公式募集要項で確認してください。

(出典:文部科学省

条件や手続きの方法

例として、長野県では月20万円の修学資金(6年で総額1,440万円の例)を示しており、岐阜県では枠により月10万円〜20万円などの設定があります。

新潟県村上市では、国公立大学向けに月15万円、私立大学向けに月30万円の例が公表されています。


いずれも卒業後の地域勤務を条件に返還免除が設けられており、詳細は各自治体が定める規程に従います。

申請は自治体の医務担当課や教育委員会が窓口となることが多く、募集時期や必要書類が定められています。

( 出典:長野県岐阜県村上市

民間の奨学金

概要

民間の奨学金には、医療法人が将来勤務を条件として貸与する「病院型」と、遺児や家計急変家庭を支援する「財団型」などがあります。

団体ごとに併用可否や返還免除の有無が異なるため、募集要項を丁寧に確認することが大切です。

代表例:あしなが育英会(無利子・貸与)

あしなが育英会では、大学生を対象に月4万円(一般)または月5万円(特別)の無利子貸与を実施しています

申請から面接、採否通知までの手順が公開されており、年度によって募集時期が異なるため、最新情報を公式サイトで確認してから申請すると安心です。

(出典:あしなが育英会

矯正医官修学生

概要

矯正医官修学生は、刑務所や少年院などの矯正施設で医療を担う矯正医官をめざす医学生を対象とする制度です

医師として矯正医療に貢献する人材を確保する目的で運用されています。

条件や手続きの方法

応募対象は医学部医学科の3年生以上で、月額15万円の修学資金が卒業まで貸与されます

他機関からの給与や貸与を受けている場合でも応募できる点が特徴です。

卒業後に所定期間、矯正施設等で勤務すれば返還が免除されます。

募集案内や申請書類は法務省および各大学の学生支援部署で公表されるため、年度ごとの要項に沿って申請を進めてください。

(出典:法務省

 医学部奨学金の選び方(実務ポイント)

まずは返済不要または勤務義務による返還免除がある制度を優先的に検討すると、将来の負担を抑えやすくなります。

次に、収入基準や地域要件、学年要件などの応募資格を満たすかどうかを確認し、対象外の制度に時間をかけないようにします。

複数制度を組み合わせたい場合は併用可否を必ず確かめ、特にJASSOの給付と第一種には併給調整がある一方、第二種は基本的に調整の対象外である点を理解しておくと安心です。

さらに、志望大学の学費総額と各制度の支給額を照合し、不足分の手当て(別制度の活用や教育ローンなど)まで含めた資金計画を作成してください。

自治体・病院型・防衛医大・自治医大・矯正医官など勤務義務系では、離脱時の返還や償還の規定が重要ですので、免除条件とあわせて要項を熟読することをおすすめします

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まとめ

この記事では、高額な医学部の学費を支える奨学金制度について、最新情報をもとに種類や条件を解説しました。

返済不要の給付型から勤務条件付き返還免除の地域枠まで、奨学金の種類は多岐にわたります。

それぞれ応募条件や併用可否、返還免除の要件が異なるため、事前に最新の募集要項をよく確認しておくことが大切です。

しかし、奨学金の情報を把握しても、医学部受験への不安が完全になくなるわけではありません。

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