医学部受験コラム

医学部の地域枠は入りやすい?地域枠の実態や難易度について解説!

医学部の地域枠は入りやすい?地域枠の実態や難易度について解説!

医学部の募集には、一般枠のほかに「地域枠」が設けられています。

「地域枠は入りやすい」というイメージもあり、あえて地域枠を狙う受験生もいます。

その一方で、「地域枠は制約が大きい」「地域枠で入学すると医師としてキャリアが積めない」という意見もあり、地域枠の利用を迷う学生もいることでしょう。

今回の記事では、医学部の地域枠の実態について解説します。

医学部の地域枠推薦とは?

始めに、医学部の地域推薦枠が設定されている目的や特徴を解説します。

一般枠とはどのような違いがあるのでしょうか?

地方の医師不足解消が目的

地域枠は、地方の医師不足や診療科の偏在といった問題を解決する目的で作られた制度です。

卒業後、あらかじめ定められた医師不足の地域で決められた年数勤務することを条件としています。

また、大学によっては学費免除や奨学金がセットになっているところもあります。

どこの地域に勤務するかは、受験要項に記載されています。

「どこに勤務するか、卒業して医師になるまで分からない」ということはありません。

なお、卒業後働く地域には「東京」や「大阪」といった都市部もありますが、東京都は離島も含まれます。

大阪、京都の山間部や日本海側は医師不足に悩んでいる地域も多いのです。

地域枠ってどんな制度?

地域枠は、「将来は地方で医師不足解消に努めたい」という志を持っている学生にとっては、とても有効な仕組みです。

将来のことがある程度決まっているので、卒業後の進路に迷うことはありません

また、実家が医師不足に悩んでいる地域にあり、卒業後は地元にある病院で働きたいという場合も利用すると便利でしょう。

前述したように、地域枠には学費免除や奨学金がセットになっているところもあります。

「医学を学びたいけれど、学費が心配」という学生も、地域枠を利用すれば確実に奨学金や学費免除を受けられるので、安心して受験することができます。

なお、一般枠でも奨学金や学費免除は受けられますが、条件が外れると受けられない上、毎年審査があるので学費に不安のある学生は地域枠のほうが安心です。

地域枠推薦は入りやすい?難易度は?

地域枠が注目を集めやすい理由の1つに「地域枠は一般枠に比べると入りやすい」というイメージがあるからです。

それは本当でしょうか?ここでは、地域枠推薦の難易度について解説します。

一般枠と比べて難易度は高いのでしょうか?低いのでしょうか?

地域枠のメリット

地域枠には、主に以下のようなメリットがあります。

倍率、合格最低点が低いことが多い

地域枠は、一定年数指定された地域の病院で働くことが義務づけられています。

ですから、親の病院を継がなければならない人や、最先端医療を学びたいと思っている人は、地域枠で出願することは少ないでしょう。

そのため、一般枠に比べると倍率や合格最低点が低い大学もあります。

また、地域枠は大学が独自に定めたものではなく、国からの要請によって設けられているため、学生を確保する必要があります。

そのため、出願者が少なければより合格しやすくなるでしょう。

奨学金がもらえて学費が安く抑えられる

地域枠は、学費免除や奨学金を受けられる大学もあります。

一般枠と異なり必ず受けられるので、学費が安くすみます。

医学部の6年間の学費は私立では20,000,000円以上国立でも3,500,000円はかかります。

医学部には入りたいが学費を払うことが難しいという学生にとって、地域枠は魅力的です。

教育の質は変わらない

地域枠で入学したからといって、授業内容は一般入試で入ってきた学生と変わりありません

同じように座学や実習を受けられます。

学生のうちならば交換留学なども可能です。

ただし、卒業後の留学などには一部制限がかかることもあります。

これは大学によって異なるので、よく調べたうえで受験するかどうかを決めましょう。

地域枠と一般入試で入学した学生の進路が分かれるのは、医師国家試験に受かった後のことです。

入試のレベルは決して低くない

地域枠の偏差値は一般入試に比べると低いこともありますが、それはあくまでも医学部の偏差値に対してです。

一例をあげてみましょう。

近畿大学医学部では、一般入試の偏差値は65ですが、地域枠の偏差値は60でした。

しかし、他の学部・学科と比較すると60という偏差値は、むしろ高い方です。

地域枠は簡単だからといっても、一夜漬けの勉強で受かるほど甘くはありません。

大学もあまり低い得点の学生を合格させると授業について行けない可能性があることは把握しています。

ですから、地域枠を甘く見てはいけません。

地域枠推薦の試験内容

では、地域枠推薦はどのような試験なのでしょうか?

私立大学では大学によって若干の違いがありますが、国立大学は試験内容が統一されています。

ここでは、試験内容について詳しく解説します。

国公立の場合は共通テスト、小論文・面接

国公立大学の場合は、地域推薦枠の試験内容は共通テスト・小論文・面接です。

一般入試と大きな違いはありません。

共通テストの内容も一般入試に比べて特に易しいということもないのです。

また、地域推薦入試の場合出願できる学生にも条件があります。

第一に、同都道府県の高校に通っている現役の学生です。

大学によっては1浪まで出願が可能だったり、小学校や中学校が地元だった学生は出願の資格があったりするところもあります。

詳しくは、各大学の入試要項を確認しましょう。

推薦入試なので内申点も重要

推薦入試の場合は、評定平均も重要視されます。

評定平均が4.0以上などの条件が付けられていることもあります。

現役で地域推薦枠の合格を狙っている人は、評定平均を上げる努力もしておきましょう。

つまり、医学部を地域推薦枠で目指す場合は、高校生になった直後から対策をはじめる必要があります。

面接・小論文対策は入念に

地域推薦枠は地方の医師不足を解消するために設けられたものです。

ですから、共通テスト対策はもちろんのこと、面接や小論文対策をしておくことが重要です。

面接や小論文は、一般入試とは異なる課題が出されることもあります。

ですから、過去問をくり返して学習する、医学部専門の予備校に通って対策を練るなどしておきましょう。

地域推薦枠も人気の地域は倍率が高くなります。

しっかりと対策を取っておくことが重要です。

地域枠で受験する前に。その選択で後悔しない?

地域枠で入学した場合、医学部で学んでいる最中に進路を変えることはできません。

例えば、途中で「最先端医療を学びたい」と志しても、それを叶えるのは難しくなります。

ここでは、地域枠で医学部を受験する前に知っておくべきポイントを解説します。

離脱は大きなリスクを伴う

地域枠で入学したものの、どうしても進路を変えたいという場合は地域枠を離脱することができます。

ただし、単に辞めますといって終わりではありません。

地域枠を外れたい場合は、奨学金を一括返済しなければなりません。

10%の上乗せが求められるので、その金額は膨大です。

学生にとっては大きな負担となるでしょう。

また、大学側もすんなり地域枠を離脱させてはくれません。

基本的に地域枠で入学し、責務を全うした場合、奨学金の返済は免除されます。

ですから、基本的によほどの理由がない限り離脱は難しいと考えておきましょう。

なお、離脱ができたとしても、研修医としての受け入れ先がない場合もあります。

最悪の場合、医師として働く道が閉ざされることもあるでしょう。

将来の選択肢が狭まる

地域枠で入学した場合、9年間は決められた病院で働く義務が生じます。

現役で入学したとしても、医師になって9年後は、33歳になります。

一般枠で医師になった場合この9年間で最先端の医療を学ぶこともでき、望めば留学も可能です。

しかし、地域枠で医師になった場合は学べる分野が限られています

医師としてこれからキャリアアップしたいと思っても、できることは限られているでしょう。

一生を地域医療に捧げたという固い決意があれば別ですが、それ以外では、将来のことをよく考えて選びましょう。

医学部に行く目的をよく考えることが大切

医師と一言で言っても、働き方はさまざまです。

臨床の第一線で働くだけが医師ではありません。

研究職につく場合もあれば、最先端の医療を学びその道の権威になるために修行を積む働き方もあります。

また、海外で働く方法もあります。

どうして自分が医学部に入りたいのか、9年間特定の場所で働き続けることができるのか、よく考えて地域枠に申し込みましょう。

まとめ

今回は、医学部の地域枠について詳しく解説しました。

医学部の地域枠については、まだ改善の余地があると考えられています。

ですから、これから少しずつ地域枠の形も変わっていく可能性はあるでしょう。

数年以内に地域枠で医学部を受験したいという場合は、9年間地域医療に貢献して悔いはないかどうかよく考えて、受験を決めましょう。

合格してから辞退をすると、印象が悪くなるだけでなく、様々なリスクが伴います。

また、医学部を目指す学生のほとんどが、予備校に通うでしょう。

まだどの予備校に通うか迷っている方は、医学部専門予備校の京都医塾をおすすめします。

京都医塾の強みは、生徒一人ひとりに合わせたフルオーダーカリキュラムです。

もちろん、地域枠に対応した面接や小論文対策も行います。

一般入試対策も入念に行いますので、地域枠を目指していたがやはり一般枠を目指したいという場合も対応が可能です。

全国から通えるように寮も完備しています。

医学部の情報も最新のものがリアルタイムで入ってくるので、試験の方法が変わった場合もすぐに分かります。

医学部を目指している学生さんで、予備校選びに悩んでいる場合はぜひご相談ください。

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