医学部合格後から入学までの間に、学習面・生活面でどんな準備をすべきか具体的に紹介します。
高校で未履修の理科科目の予習、医学の基礎知識や英語力の維持、運転免許取得やパソコンスキル習得、さらには休息の取り方まで、医学生生活をスムーズに始めるためのポイントを詳しく解説します。
医学部入学前にやるべき学習面の準備ポイント

医学部入学後はまず教養科目が中心ですが、同時に解剖学や生理学など基礎医学の講義も始まります。
その準備として、高校で履修しなかった理科(生物または物理)の補強をするほか、イラスト豊富な解剖生理学など基礎医学の入門書に春休み中に目を通しておきましょう。
受験で培った英語力も継続して磨き、将来の留学や論文読解に備えてください。
加えて、統計学など大学で必要となる数学の基礎も、必要に応じて復習しておくと安心です。
自分が未履修の理科科目を予習しておく
大学の基礎医学でつまずかないよう、医学部では高校で選択しなかった理科科目の知識を入学前に補っておくことが勧められます。
実際、「物理選択だった人は生物を勉強すべし」というのは医学生の間で定番のアドバイスです。
物理選択で入学する人は高校生物を、逆に生物選択の人は高校物理を補習しておくことで、入学後の専門科目の理解が深まり、学習の遅れを防ぐことができます。
生物選択だった先輩医学生からは「基礎医学の理解に物理の知識が必要な場面で苦労したので、高校物理も学んでおけばよかった」という声もあり、自分が未履修の科目は早めに補強しておくと安心です。
なお、高校生物を独学する際は細胞の構造や遺伝の仕組みといった基礎分野だけでも学んでおくとよいでしょう。
これらは医学の土台となる知識で、病気の成り立ちや治療法を考える上でも重要です。
医学の基礎知識(解剖生理学など)に触れておく
入学直後に始まる基礎医学の講義に備え、春休みのうちに解剖学や生理学の入門書に目を通しておきましょう。
イラストが豊富な一般向けの解剖生理学の本などを読み、専門用語や人体の基本構造に触れておけば、4月からの授業への導入がスムーズになります。
また、入学前に基礎医学の予習を始めておくと、教養科目もその後の医学の勉強につながっていると分かり、モチベーション維持につながる場合もあるでしょう。
早めに医学の世界に触れておくことで、興味を持って専門科目に臨むことができます。
英語力を維持・強化しておく
受験勉強で身につけた英語力は、医学部入学後も論文の読解や最新情報の収集などで必要となります。
実際、授業で英文論文を読む機会があり、医学の勉強でわからないことを調べる際には日本語より英語で調べたほうが有益な情報に行き当たることもあります。
せっかく習得した英語力を落とさないよう、入学前も英文の多読や英語のニュース・講演を聞く習慣を続けて会話力も磨いておきましょう。
英語学習を継続していれば、将来的に海外の大学への留学やUSMLE(米国医師国家試験)の受験に挑戦する際にも大きな武器になります。
数学・統計の基礎を確認しておく
医学部では疫学や統計解析などで数学の知識を使う場面もあります。
数学に苦手意識がある場合は、入学前に高校数学の微分・積分や確率・統計の基礎を復習して計算に慣れておくと良いでしょう。
特に大学の物理系科目を理解するには微積分の素養が不可欠とも言われており、高校で物理を履修していなかった人も基礎的な計算方法に目を通しておけば安心です。
統計学の基礎教養は現代の医療従事者にとって欠かせないものになってきています。
データの見方や分析の考え方に慣れておくためにも、高校レベルの確率・統計を復習しておくことをおすすめします。
医学部入学前にやるべき生活面の準備ポイント

医学部生活を迎えるにあたり、勉強以外の生活面の準備も重要です。
医学部の学生生活は講義や実習で忙しくなるため、運転免許の取得やPCスキルの習得は入学前の余裕がある時期に済ませておくのがおすすめです。
入学後にアルバイトを始める予定がある場合は、春休み中に勤務先を探して面接などを済ませておくと良いでしょう。
また、受験勉強で疎遠になっていた友人や家族との時間を取り、趣味や旅行でリフレッシュしておくことも大切です。
運転免許を取得しておこう
大学が始まる前の長期休みに、運転免許を取得しておくのがおすすめです。
授業が本格化すると教習所に通う時間を確保しづらくなるため、時間に余裕のある春休みのうちに集中的に取りましょう。
春休みを利用した合宿免許で短期間で取得する人も多く、通学で数ヵ月かけて取得する場合でも早めに動き出しておくに越したことはありません。
医学生にとって運転免許は、臨床実習で病院へ通う際や将来の勤務先の選択肢を広げる上でも役立つ資格です。
パソコン・IT機器の扱いに慣れておこう
医学部の勉強ではPCやタブレットの活用が欠かせません。
入学前に基本的なPC操作に習熟し、特にWordやExcelなどのソフトの使い方を身につけておきましょう。
日々の授業ではレポートを作成したり実習でExcelの関数を使ったりする場面があるため、春休みのうちにパソコンに触れて操作に慣れておくことが大切です。
アルバイトの準備をしておこう
入学後にアルバイトを始めたい場合は、春休み中に勤務先を探しておくと安心です。
特に4月から働き始めたい人は、早めに応募して面接や採用手続きを3月中に済ませておきましょう。
たとえば集団塾の講師など4月開始しか募集していない仕事もあります。
大学生活では勉強が忙しくなりますが、多くの医学生が学業と両立しながらアルバイトも経験しています。
入学前にある程度仕事に慣れておけば、新生活への移行もスムーズになるでしょう。
友人・恩師との交流や思い出作りをしよう
受験勉強で疎遠になっていた友人や家族との時間を大切にしましょう。特に高校時代の友人とは、大学が別々になるとどうしても会いにくくなります。
入学前に旅行や遊びに出かけて、一緒に思い出を作っておくのがおすすめです。
また、受験期にお世話になった恩師のもとへ合格の報告を兼ねて挨拶に行くのも良いでしょう。
合格の喜びを伝えることで感謝の気持ちを表せますし、その後も恩師とのご縁を保ち続けるきっかけになります。
将来の医師像を考え目標を持とう
春休みのこの機会に、自分が将来どんな医師になりたいか考えてみましょう。
具体的な目標や理想像を描いておくことで、入学後の勉強に一層の意義とモチベーションが生まれます。
漠然と勉強するよりも「将来は〇〇の専門医になりたい」「地域医療に貢献したい」といった目標を持つことで、6年間の学生生活の指針が定まり、困難に直面してもぶれない軸ができるでしょう。
十分な休息と健康管理をしておこう
受験生活で蓄積した疲れは、入学前にしっかり癒やしておきましょう。
今は何も考えずにただ遊んで過ごす時間も大事だと先輩医学生たちもアドバイスしています。
医学部入学後は勉強や実習で忙しくなるため、春休みのうちに趣味や旅行を楽しんで心身をリフレッシュしておくことが大切です。
生活リズムを整え、体調管理にも気を配って新生活に備えましょう。
必要な休息を取っておけば、4月からの医学部生活を元気にスタートできるはずです。
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まとめ

この記事では、学習と生活をバランス良く進めるための具体的手順を紹介しました。
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