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数学が苦手だと医学部は無理?数学の苦手克服法&志望校選定のコツ

数学が苦手だと医学部は無理?数学の苦手克服法&志望校選定のコツ

医学部志望者の方々からしばしば、「医学部を目指しているが数学が苦手で、もう諦めようかと思っている」というご相談をいただきます。

医学部は、理系学部の最高峰であることで知られているため、数学が苦手=合格は難しい、と考えるのも無理はありません。

しかし、数学が苦手だという理由だけで、医学部を諦めてしまうのは時期尚早と言えます。

そこで今回の記事では、数学が苦手克服法から、数学が苦手でも医学部を目指せる志望校選定方法まで、詳しく解説します。

医学部受験における数学の重要性とは?


以下では、医学部受験において数学がどの程度の重要性を持つのか、解説します。

入学時、数学の持つ比重が大きい大学は多い

多くの大学では、医学部の受験科目として数学を必須科目として設定しています。

医学を学習するためにおいて求められる論理的思考力や空間把握能力、また、物理・化学・生物の理解の道具として、数学の果たす役割は大きいと考えられているためです。

そのため、「数学なしで受験可能」な方法としては、指定校推薦やAO入試などの方法に限られ、ほぼすべての医学部で数学を入学試験科目に設定しているという現状があります。

こういった現状から、医学部受験において「数学」という科目の重要性は高いと言えます。

入学後は、むしろ「文系」の学習

一方で、医学部入学後は、医学的な知識の理解とともに高い暗記力が求められます。

「医学部は入学までが理系、入学後は文系」と評する人もいるほどです。

そのため、「暗記は得意だが数学は苦手なので医学部には向かない…」と考える人にこそ、実は医学部の学習適正がある、と言っても過言ではありません。

数学が苦手だと、医学部は無理?


医学部入学における数学の重要性は、前項にて簡単に説明させていただきました。

しかし、数学が苦手=医学部受験は難しい、という関係は必ずしも断定できません。

以下では、数学が苦手でも医学部合格を目指せる「苦手克服法」と「志望校検討法」について解説します。

数学の苦手を克服する

先述の通り、医学部入試における数学は重要科目です。

そのため、医学部合格に向けての一番の近道は「数学の苦手を克服する」ことだと言えます。

以下では、数学が苦手な人に向けて、数学の苦手克服法をご紹介します。

出題頻度が高い単元に集中して学習する

高校数学の全範囲を医学部合格のレベルまで引き上げるのは、数学が苦手な受験生にとっては難しいと言えます。

そのため、医学部入試において頻出の単元に集中して学習することをおすすめします。

具体的には、「微分・積分」「確率」「図形・方程式」「極限」といった単元が国公立大学・私立大学医学部における頻出単元とされています。

また、各大学における過年度の出題実績を分析し、志望校の頻出単元や出題されたことのある単元に絞って、優先順位をつけて学習しましょう。

標準レベルの問題を落とさないように学習する

医学部は理系最高峰の学部であることから、数学をはじめとする理系科目を得意とする受験生が志望することが一般的です。

そのため、特に数学では難度の高い問題が出題され、学力差を図る傾向があります。

一方で、難度が高い出題のため、正解できるのはごくわずかの受験生のみとなる場合がほとんどです。

この場合、多くの受験生の成績は標準的なレベルの問題を正解できたか/不正解だったか、で決まることとなります。

すなわち、多くの受験生が落とさない標準レベルの問題を落としてしまうと、一気に不利になってしまいます。

そこで、超高難度の問題に正解することを目標にするのではなく、「標準的な問題を確実に正解する」ことで、数学という科目で他の受験生と得点に差をつけないようにすることが重要です。

先述の頻出単元を中心に、医学部入試における標準レベルの問題を徹底的に反復演習することで、落としてはいけない問題を確実に得点できる学力を身につけましょう。

解法パターンを覚える

数学が苦手な人にとって、出題された問題の解法をその場で考えることは至難の業です。

そのため、根本的に理解した内容から出題内容をその場で導き出すのではなく、演習を繰り返すことで問題別の解法パターンを覚える方向で学習することをおすすめします。

とはいえ、全ての単元で医学部入試レベルの解法パターンを暗記しきることはほぼ不可能のため、前述のように頻出単元に絞った学習をおすすめします。

志望校を「数学」を軸に検討する

数学の苦手を克服するために努力をすると同時に、少しでも合格確率を上げたいと考える方には、志望校を「数学」を軸に検討することをおすすめします。

以下で、具体的な検討内容を解説します。

①数学の配点が低い大学を検討する

冒頭でお伝えした通り、医学部受験においてはほぼ全ての大学で数学が試験科目として設定されています。

そのため、各大学で設定されている配点において、数学の配点が占める割合が小さい大学を志望校とすることで、数学の点数の影響をできる限り小さくすることが可能です。

国公立大学であれば、より実力を求められる2次試験において、数学の配点割合が低い学校を受験することで、他教科での挽回を期待することができます。

以下には、2次試験で数学の配点が低い大学をご紹介します。
弘前大学医学部(2次試験/前期)
数学:100点
英語:100点
理科(2科目):200点
面接:150点
→数学の占める割合:100/550→18.1%

大分大学医学部(2次試験/前期)
数学:100点
英語:100点
理科(2科目):200点
面接:150点
→数学の占める割合:100/550→18.1%

②数学の難度が低い大学を検討する

また、数学の難度が低い大学の受験を検討することも有効です。

これまでの出題履歴から、数学の難度が比較的低い大学を志望校とすることで、数学以外の教科で差をつけることができる可能性があります。

しかし、言い換えれば、他教科の難度が高い大学とも言えますので、この方法に関しては他に確固たる得意科目がある方におすすめです。

以下では、数学の難度が比較的低い傾向にある大学をご紹介します。

●帝京大学医学部(数学Ⅲが範囲に含まれないため、比較的安易に感じる受験生が多い)
●近畿大学医学部(数学Ⅲが範囲に含まれないため、比較的安易に感じる受験生が多い)

●金沢医科大学医学部(比較的数学の難度が低い傾向にあり)
●久留米大学医学部(比較的数学の難度が低い傾向にあり)
●自治医科大学医学部(比較的数学の難度が低い傾向にあり)

③成績を満たしていれば推薦も視野に

また、冒頭でも簡単に触れましたが、成績や年齢などの条件を満たしていれば、AO入試や推薦入試など、学力以外の部分を軸に評価する受験方法を視野に入れることもできます。

AO入試や推薦入試においては、高校3年間の学校の成績や小論文、面接などの試験科目で判断されることとなります。

ただし、AO入試や推薦入試の受験には準備が必要です。一般入試に向けての勉強時間を削って準備することとなりますので、安易に受験するのはおすすめしません。

「数学が苦手」という理由だけでは、医学部を諦める理由にならない

いかがでしたでしょうか。

「数学が得意」というのは、多くの医学部という選択肢から志望校を選べるという点で非常に大きな武器であることは間違いありません。

一方で、単純に「数学が苦手」だからといって、医学部を諦めなければならないという理由にはなりません。

苦手科目がはっきりしているのであれば、それだけを集中して克服する作戦を立てたり、数学以外の得意科目を活かした受験を検討したりと、“数学が苦手だからこそ”の医学部受験を検討することができます。

自分の学力や得意・不得意で志望校やキャリアを決めるのではなく、その得意・不得意を理解したうえで、得たいキャリアにどのようにアプローチするか、すなわち、医学部合格を目指していくかを検討しましょう。

いつでも個別質問可能!数学の苦手克服&医学部合格なら京都医塾

ここまでの記事を読んで、医学部受験に向けて数学の苦手を克服したい、丁寧な数学指導を受けたいと思われた方も多いかと思います。

そんな人におすすめしたいのが、京都にある医学部専門予備校「京都医塾」です。

京都医塾では、医学部受験のプロによる徹底指導で、弱点となる教科を克服したうえで、志望校合格を目指します。

以下では、京都医塾について詳しく解説します。

全教科・いつでも質問可能! 常駐の講師による質問対応

京都医塾では、質問対応のために講師が常駐しているため、開講中であれば、全教科いつでも質問が可能です。

一般的な予備校では、質問できる時間や教科が限られていたり、チューターが対応するためレベルの高い質問は後日の回答となったりと、思うように質問ができない場合が多くあります。

京都医塾は、チューターではなく「講師」が常駐しているため、医学部レベルの質問であってもその場で回答可能です。

自学だけでは理解しきれないポイントを、京都医塾の質問対応を活用し消化することで、苦手教科にも効率的にアプローチできます。

個別授業で苦手科目も基礎から徹底的にサポート

京都医塾では、一人ひとりの学力や学習状況に合わせて学習カリキュラムを組んでいます。

講義で学習するには難しい教科、すなわち苦手意識が強い教科は個別授業にて学習を進めることができます。

個別授業では、各種学内テストや模試の結果、授業の様子などからどういったアプローチで学力を向上させるかを講師が計画を立て授業を展開します。

必要であれば、思い切って教科の基本に立ち返って指導を行うなど、高いレベルを目指すからこそ基礎の部分を手厚くサポートします。

個別授業を活用することで、自分のレベルに合わせて学習を進められ、無理なく苦手科目の克服&学力アップが可能です。

集団授業でも苦手を徹底克服!レベル別少人数集団授業

京都医塾では、個別授業と併せて、レベル別少人数集団授業も受講可能です。

レベル別少人数集団授業では、その教科で同じ程度の学力で講義が展開されるため、集団授業でありながら無理なく受講することができます。

また、集団授業という機会で他の生徒の学習状況を知ることでモチベーションも上がり、自学や個別授業でのパフォーマンスアップも期待できます。

少人数での集団授業を通して、医学部を目指す学友とともに苦手科目に立ち向かう機会を得られる点も、京都医塾の強みです。

まとめ


数学は医学部受験の鍵である一方、数学が苦手だからという理由だけで医学部を諦める必要はありません。

数学に限らず、苦手な科目は克服のための学習法を取り入れたり、志望校の検討を工夫したりすることで、医学部を目指すことは十分に可能です。

京都医塾では、苦手科目を克服したうえで医学部受験をする方法、また、本人の学力に合わせた進路指導を行っています。

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『一泊二日医学部合格診断』では、京都医塾の入塾説明はもちろん、学力診断テストをもとにした学習面談や体験授業の受講が可能です。

また、医学部受験において重要となる精神面のサポート方法や、生活に関するご相談など、学力以外のサポート体制も体感いただけます。

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