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医学部受験に失敗する原因と対策!合格率と再挑戦の選択肢まで徹底解説

医学部受験に失敗する原因と対策!合格率と再挑戦の選択肢まで徹底解説

 

医学部受験生はしばしば、「もしも医学部受験に失敗してしまったら」と不安になることがあります。

医学部入試は日本における最難関レベルなので、誰もが失敗への恐怖を抱いてしまいがちです。

そこで、あらかじめ医学部受験における失敗パターンを知っておくことで、不安を払拭することが可能です。

今回の記事では、医学部受験の主な敗因を分析したうえで、その回避策まで詳しく解説します。

医学部受験に対して不安な気持ちを抱えている方のお役に立てれば幸いです。

医学部受験の厳しさ


医学部受験は難しいと耳にするものの、どれほどの難易度なのか、具体的な数字で把握している人は多くありません。

そこでまずは、実際の受験者数・合格者数から医学部受験の厳しさを数字で確認します。

合格率13.55%の厳しい世界

文部科学省の調査によると、令和3年度の医学部受験者数は105,568名、そのうち合格者は14,301名でした。

合格率は令和3年度で約13.5%と超難関です。

(出典:文部科学省『令和3年度医学部(医学科)の入学者選抜における男女別合格率について』

医学部受験では複数年の浪人や再受験など長期にわたり挑戦する受験生も多くいます。

その中には数年にわたる努力の末に、やむを得ず医学部とは別の道を歩んだ人も少なくありません。

医学部合格までの道のりがいかに厳しいかがわかります。

医学部受験に失敗する原因とは?よくある3つの失敗パターン

医学部受験で惜しくも合格に届かなかった先輩たちに、自身の敗因を自己分析してもらいました。

その結果から見えてきた、医学部受験に失敗する主な原因を3つご紹介します。

先輩方が語る「合格するために不足していた要素」を学び取り、皆さんの合格への知見へと変えていきましょう。

失敗パターン1:学習計画を立てずに勉強していた

医学部受験の主な敗因の1つ目は、学習計画の欠如です。

医学部に対して「たくさん勉強しなければ合格できない」というイメージがあるため、毎日ある程度の長時間勉強を続けていた方ほど陥りがちな失敗と言えます。

こういったケースでは学習内容に計画性がなく、医学部合格に必要な学力をバランスよく身につけられなかった点が共通しています。

例えば、学習時間の多くを得意科目に費やし、苦手科目を後回しにしてしまうなど、「机に向かった時間=成果」と捉えてしまったことによる失敗です。

そのため、日々の学習内容を何となく決めてしまっている方は要注意と言えます。

失敗パターン2:模試を活用していなかった

2つ目の敗因は、模試を十分に活用できていないことです。

大手予備校では年間を通じて定期的に全国模試が実施され、時期によっては月に複数回行われることもあります。

受験生は模試の手ごたえや結果を活用することで、自分の現状や課題を発見することが可能です。

しかし、この模試を単なる「テスト」として受けるだけで終えてしまい、十分に活用できなかったことが受験失敗の一因になるケースも少なくありません。

模試では、集団の中で初見の問題に対して制限時間内にどう対処するかを練習できます。

他の受験生がいる中で集中力を維持したり、自分に合った回答順序を模索したりと、実際の試験に近い緊張感の中で自分の課題を発見することが重要です。

また、模試後の見直しを後回しにしたり、結果を見るだけで解き直しをしなかったりと、受けたままで終わっているケースもあります。

模試の本来の目的は、自分の実力や苦手分野を把握し、対策を立てることにあります。

模試で間違えた問題を解き直すことはもちろん、結果を分析して自己分析を行うことで、効果的な学習プランを立てられるのです。

失敗パターン3:生活リズムが乱れていた

3つ目の敗因は、生活リズムの乱れです。

受験勉強は体力・集中力が求められるため、健康的な生活リズムを保つ必要があります。

しかし、多忙な受験生活の中で、つい睡眠時間を削って勉強に没頭してしまったり、不規則な食事や運動不足になってしまったりするケースは少なくありません。

生活リズムの乱れがもたらす影響は大きく、慢性的な疲労や集中力の低下、さらには体調不良など、様々な面で受験に悪影響を及ぼします。

十分な睡眠時間を確保し、規則正しい食事や適度な運動を取り入れることで体調を整え、精神的な安定を保つことができます。

受験勉強だけに没頭するのではなく、適度な休息やリフレッシュの時間を設けることも大切です。

医学部受験の失敗を回避する3つの対策

 綿密な学習計画を立てる&学習状況に合わせて計画を見直す

医学部受験生が失敗から学ぶべき重要なポイントの1つ目は、綿密な学習計画の立案と適宜の見直しです。

計画を立てる際には、目標となる数値を長期・中期・短期の順で具体的に設定し、その実現のために必要な学習内容と所要時間を明確にしましょう。

また、学習の進捗状況や苦手な分野を把握し、計画の修正を行うことも重要です。

学習計画を立てても計画通りに進まないと、「自分はうまくいっていない」と落ち込んでしまうケースが多いものです。

学習計画は常に見直すものと心得て、自分自身のペースや能力に合わせて計画を調整し、効率的な学習を実現しましょう。

もし「学習計画を立てるのに時間がかかりすぎる」「計画通りに実行できるか不安」と感じる場合には、予備校など第三者のサポートを積極的に取り入れることもおすすめです。

プロの手を借りることで、計画作成や自己管理の負担を軽減できるでしょう。

苦手科目をそのままにしない

失敗から学ぶべきポイントの2つ目は、苦手科目を放置しないことです。

学習計画を立てる際、苦手科目の扱いには特に注意が必要になります。

苦手科目については、「短時間でも毎日必ず触れる」「週に1度は苦手科目の疑問をまとめて解消する時間を作る」など、積極的に取り組む計画をあらかじめ立てておくことが有効です。

また、強い苦手意識がある場合や独学では克服が難しい場合は、補習授業のある予備校や個別指導を利用したり、基礎レベルのみを扱った参考書・問題集を繰り返し解いたりするなど、自分のレベルに合った方法から徐々に克服していきましょう。

身体的・精神的な負担をかけすぎない

3つ目のポイントは、自分に過度な負担をかけすぎないことです。

医学部受験は長期戦であり、体力と集中力を要します。

無理な勉強や不規則な生活リズム、過度なストレスは身体や精神に悪影響を及ぼしかねません。

常にバランスの取れた生活を心がけ、十分な睡眠と適度な休息をとりましょう。

適度な運動やストレッチ、趣味に没頭する時間など、メリハリをつけてリラックスできる時間を取り入れてストレスを解消することも大切です。

健康な心身あってこそ受験勉強でベストパフォーマンスが発揮できます。

自分を追い込みすぎず、心と体のケアを怠らないようにしましょう。

 医学部受験に失敗したときの対処法

ここでは、医学部受験に失敗してしまった場合に医学部合格を諦めないための道筋や、進路変更も含めた対処法を解説します。

自分に合った今後の方向性を見定める参考にしてください。

浪人して医学部に再挑戦する

医学部受験に失敗した場合、最も多い選択肢が浪人(再挑戦)することです。

医学部は難関である分、1年や2年の浪人は珍しくなく、合格者の中には複数年かけて挑んだ人も少なくありません。

浪人を選択すれば、もう一度チャンスを得られる反面、現役生よりも時間がかかることや精神的な負担が増すことも覚悟しましょう。

浪人する場合は、失敗原因の分析と学習計画の立て直しが不可欠です。

前年度の受験で見えた弱点を徹底的に補強し、効率的な勉強法に切り替えるチャンスと捉えましょう。

独学で限界を感じたなら、予備校や家庭教師などプロの力を借りるのも有効です。

また、次回は志望校の範囲を広げる検討をすることをお勧めします。

前回は難関校ばかり受験して不合格だった場合、私立医学部や地方の医学部も視野に入れることで合格の可能性を高められるかもしれません。

浪人生活は決して楽ではありませんが、強い意志と適切な環境があれば、再挑戦で合格を勝ち取る人も多くいます。

志望校の変更や他学部への進学を検討する

医学部受験にこだわりつつ合格率を上げたい場合、志望校の再検討も一つの対処法です。

これまで志望校を高いレベルに絞っていたなら、次回は偏差値や地域枠など合格可能性の高い医学部を含めて受験校を増やす方法があります。

第一志望に固執しすぎず柔軟に志望校を見直すことで、医学部合格へのチャンスを広げられるでしょう。

一方で、思い切って他学部への進学を選択する道もあります。

医師以外の職業で医療に関わる道や、まったく異なる分野に進むことを考える受験生もいます。

他学部へ進学すれば浪人せずに大学生活を開始できるというメリットがあります。

新しい環境で得られる学びや経験は、その後のキャリアにつながる可能性もあるでしょう。

ただし、この場合は医師になる夢を事実上諦めることになります。本当にそれで後悔しないか、自分の気持ちをよく見つめ直す必要があります。

医療に関わる別の職種でやりがいや目標を見出せるか、自問して判断しましょう。

仮面浪人や医学部編入を考える

医学部への未練が断ち切れないものの、浪人は避けたいという場合は、仮面浪人という選択肢もあります。

仮面浪人とは、他学部に在籍しながら翌年の医学部再受験を目指す方法です。

現役合格は逃したものの大学生活を一旦スタートさせつつ、陰で医学部合格を目指す形になります。

この方法なら浪人の空白期間を作らずに済みますが、大学の勉強と医学部受験勉強を両立するのは極めて大変です。

強い意志と自己管理が求められることを心得ておきましょう。

もう一つの特殊なルートに医学部への編入学があります。

大学によっては、他学部で一定年次まで履修した学生や他大学卒業者を対象に、医学部3年次編入学試験を実施している場合があります。

編入試験は募集人数がごく少数で競争率も高いため容易ではありませんが、他分野から医師への道を目指せる貴重なチャンスです。

ただし、編入学を目指す場合でも結局は医学部入試レベルの学力や専門知識が求められるため、相当の準備が必要です。

仮面浪人や編入はリスクも大きい選択肢ですが、「どうしても医師になりたい」という強い覚悟があるなら検討してみても良いでしょう。

本気で医学部合格を目指すなら医学部専門予備校 京都医塾

記事で触れた「計画づくり・模試の活用・生活リズムの管理」は、環境と伴走があるほど実行しやすくなります。

医学部専門予備校 京都医塾は医学部専門の体制で、学力・学習法・生活面までを一貫して支援します。

独学では見落としがちな優先順位や学習の深度を明確にし、合格までの道筋を具体化します。

一人ひとりに最適な個別カリキュラム

医学部専門予備校 京都医塾では入塾時点の学力や志望校を丁寧に把握し、到達目標から逆算した個別カリキュラムを作成します。

計画は立てて終わりではなく、定期的な面談やテスト・模試の結果を踏まえて柔軟に更新します。

授業と自習の役割を明確にし、弱点は演習と解説で集中的に補強します。

やるべき内容と時間配分を具体化することで、その日の学習を迷わず進められるように支援します。

計画倒れを防ぎ、成果につながる学習のサイクルを定着させます。

3名担任制と13名チームで伴走

また、13名のチーム制のもと、科目間の連携が取りやすく、偏りなく総合点を伸ばす方針を徹底します。質問や学習相談をしやすい体制を整え、次にやるべきことを常に明確にできます。

ICTと学寮で集中できる学習環境

学習の質を支える環境づくりにも力を入れています。授業と自習をつなぐICTの仕組みで課題を可視化し、次に取り組む内容を明確にします。

通学が難しい方に向けては専用の学寮を用意し、生活面の不安を減らして学習に集中しやすい環境を整えます。規則正しい生活と計画的な学習を両立しやすいことが、長期戦の医学部受験において大きな強みになります。

まとめ


この記事では、医学部受験の現実と、計画不足・模試の未活用・生活リズムの乱れという失敗パターン、回避のための具体策を整理しました。合格には戦略的な計画と検証、そして継続できる環境づくりが欠かせません。一方で、これらを独力でやり切るのは難しく、情報の取捨選択や自己管理に不安を抱く方も多いです。

医学部専門予備校 京都医塾なら、個別カリキュラムや担任制など学習と生活を支える環境によって、迷いを減らし学習を前に進められます。まずは現状と課題を客観的に把握するために、「1泊2日医学部合格診断ツアー」の参加をご検討ください。

専門スタッフが学力と学習状況を分析し、今後の戦略を具体化します。交通費・宿泊費が無料で遠方の方も参加しやすい内容です。合格までの道筋を明確にし、次の一歩を今日から踏み出せます。