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早稲田大学医学部はできる?現状と新設の可能性を考察

早稲田大学医学部はできる?現状と新設の可能性を考察

早稲田大学には2025年現在医学部は存在しません。

しかし明治期から「私学の雄」に医学部を、という夢は繰り返し語られてきました。

今回の記事では120年に及ぶ構想の歴史を振り返り、国の医師定員政策や莫大な初期投資といった実務面のハードルを整理します。

さらに東京女子医科大学などとの統合シナリオ、私立大学医学部全体の難易度・学費比較も示し、受験生と保護者が進路を考えるヒントにしてほしいと思います。

早稲田大学に医学部はあるのか?その歴史と現状

早稲田 大学 医学部

早稲田大学は1906年に附属医学校を開校しましたが、わずか5年で閉鎖。

その後も1950年代の日本医大との合併構想、1970年代の「創立100周年記念医学部計画」などがありましたが、資金難や国の定員抑制方針に阻まれ実現に至っていません。

令和の現在も大学側から公式な新設発表はなく、早稲田大学医学部は構想のままとなっています。

(出典:早稲田大学医学部設置構想

過去に浮上した医学部新設構想(明治〜昭和)

明治末期の医学校設立失敗後も、戦後の復興期や高度経済成長期に「総合大学として医学部を持つべきだ」との声が学内外から上がりました。

ところが創設には大学病院や研究棟など巨額投資が不可欠で、寄付金だけでは追いつかず計画は頓挫、講義・実習を支える医師教員の確保も当時は難題だったようです。

現在の早稲田大学と医学部新設構想(平成〜令和)

2008年、理工学術院と東京女子医大による共同研究施設「TWIns」が誕生し、「医学部新設への布石か」と注目されました。

2018年の総長選でも新設検討が語られましたが、その後の公式発表はありません。

東京女子医大との提携強化は続くものの、大学側は「独自医学部の具体計画は未定」としています

(出典:Business Journal

医学部新設が難しい理由と早稲田が直面する課題

医学部を新設するにはいくつかの課題があります。

早稲田大学も例外ではなく、財務負担と制度的なハードルが立ちはだかっています。

それぞれを解説します。

国の医師需給と新設抑制政策

厚生労働省は2027年度から医学部定員を段階的に削減する方針を示しており、新規学部認可は極めて限定的です。

加えて、文部科学省は「地域医療に資する」など明確な公共性を求めるため、東京都心に位置する早稲田が単独で定員枠を得るのは簡単ではありません。

(出典:厚生労働省|医学部臨時定員について

大学経営・医師会の壁(莫大な費用と人的リソース)

大学病院は建設費だけで数百億円、年間運営費も100億円規模といわれます。

さらに医師会は医師過剰を懸念し新設に慎重な立場です

もし附属病院の赤字が膨らめば大学全体の財政を圧迫しかねず、経営判断としてリスクが高いことも新設の足かせになっています。

早稲田大学医学部は将来できる?合併構想と今後の可能性

早稲田 大学 医学部

単独新設が困難なため、既存医科大学との統合が可能性の一つとして語られています。

学部だけでなく病院経営や研究拠点を一括で取り込めるためコスト効率が高いとされますが、相手校の経営状況や文化の違いが交渉を難しくしています。

統合候補と噂の具体例(東京女子医大・東京医大 他)

本命と目される東京女子医大は経営難の再建途上にあり、豊富な臨床データと都心立地は魅力ですが財務リスクも抱えます。

東京医大は不正入試問題後のガバナンス改善が続く段階。

順天堂、慈恵、日本医科など上位私立医大も名前が挙がりますが、各大学とも独自ブランドを守る意向が強く、統合交渉のハードルは高いようです。

(出典:Business Journal

早稲田医学部は実現するのか?今後の展望

統合が実現すれば早稲田は一気に臨床拠点を手にしますが、病院の債務や経営課題も同時に背負います。

現状では「いつできる」と断言できる材料はなく、長期的に交渉と資金調達の行方を注視する必要があります。

短期的には実現可能性は低いものの、私学再編の波が大きく動けばシナリオが変わる余地は残されています。

他の私立大学医学部との比較と志望校の選び方

早稲田 大学 医学部

私立大学医学部は慶應義塾大学を筆頭に順天堂・慈恵・日本医科など難関校が並びます。

いずれも初年度納入金は400万円前後、6年間総額は概ね2,000万円~4,500万円と高額です。

早稲田医学部が誕生すれば同等水準が想定されるため、受験生は学力だけでなく学費・実習環境・OBネットワークなど多面的に比較することが大切です。

慶應義塾大学医学部など難関校との偏差値・難易度比較

慶應義塾大学医学部は国公立最難関の東京大学理三に次ぐレベルで、入試科目・出題形式も独自色が強いのが特徴で、順天堂大学医学部や東京慈恵会医科大学は複数回試験でチャンスが多い一方、面接・小論文が重視される傾向があります。

仮に早稲田大学に医学部ができれば、都心立地のブランド力からこれらと同程度の偏差値帯に収まると見るのが妥当でしょう。

私立大学医学部を志望校に選ぶ際のポイント

私立大学医学部を選ぶ際は、以下のように複数の軸で「自分に合う大学」を見極めましょう。

  • ①学費総額と奨学金制度
  • ②附属病院や関連病院の症例数
  • ③卒業生ネットワークや研究機会
  • ④自宅通学か寮か

ブランドや偏差値のみで決めると、進級基準やカリキュラムのミスマッチが起こることもあります。

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まとめ

早稲田 大学 医学部

早稲田大学が医学部を設置できない歴史的・制度的背景と、統合による将来シナリオを整理しました。

国の定員抑制、数百億円に上る初期投資、病院経営リスクなど複合的な障壁が高く、近い将来の開設は見通しづらいのが現状です。

それでも「早慶クラスで医学を学びたい」という人々の想いは尽きません。

そんな高い目標を抱える受験生にとって、志望校別に学力を逆算し、精神面まで支える環境は不可欠です。

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