受験の話題になると、「二段階選抜」や「足切り」という言葉を耳にする人も多いのではないでしょうか。
聞くと不安になりがちですが、仕組みを正しく理解している人は少ないかもしれません。
この記事では、国公立大学入試における二段階選抜の意味や流れ、最新の実施状況、これから大学受験を控える皆さんに知っておいてほしいポイントを、2026年度の最新情報を交えてわかりやすくまとめました。
目次
国公立大学入試における二段階選抜(足切り)とは?

二段階選抜とは、簡単にいうと「共通テストの結果を使って、二次試験に進める人を先にふるいにかける仕組み」のことです。
一次を通過した人だけが、二次試験(個別学力検査)に進めます。
この方式は国公立大学で導入されており、私立大学では基本的に実施されません。
大学ごとに予告倍率や共通テストの基準点を事前に公表し、基準を超える志願者が集まった場合に足切りが行われます。
年によって志願状況は変わるため、「この大学は毎年必ず足切りがある」とは断言できません。
ただし傾向としては、志願者が殺到する難関大学や医学部医学科で実施されるケースが多いです。
二段階選抜の基礎知識
二段階選抜はどの大学・学部で実施されるのか
二段階選抜は、全大学・全学部で必ず行われるわけではなく、その年の志願者数によって決まります。
たとえば2025年度前期入試では、予告としては67大学180学部が対象でしたが、実際に実施されたのは36大学61学部でした。
さらに「実施予定だったが取り止め」や「基準を緩和した」ケースもあり、本来なら不合格になっていた545人が第1段階合格になった例もあります。
実施基準の出し方は大学ごとに違う
足切りの基準には大きく分けて二つのタイプがあります。
- 倍率型:「募集人員の○倍まで合格」とする方式。
- 点数型:「共通テストで満点のうち○点以上」とする方式。
たとえば名古屋大学 医学部医学科(2026年度・前期)では「950点満点中650点以上」と基準を明示しています。
一方で後期では「募集人員の約12倍まで」を上限に通過者を決めると公表しています。
大学によっては倍率と点数を組み合わせているところもあります。
2025年度(令和7年度)の二段階選抜の実施状況まとめ

前期日程の実施状況
2025年度前期では、36大学61学部で実施され、不合格者数は4,459人でした。
特に不合格者が多かった大学は、東京大学893人、東京都立大学772人、東京科学大学429人、一橋大学258人、富山大学212人です。※医学部以外も含む
中期・後期日程の実施状況
2025年度の中期・後期では、25大学34学部で実施、4,059人が不合格となりました。
中でも一橋大学では626人が不合格となり最多でした。※医学部以外も含む
2026年度(令和8年度)大学入試に向けた最新ポイント
2026年度入試に向けては、すでに各大学や公立大学協会から日程や予告が公表されています。
まず、公立大学協会の要領では第1段階選抜の発表期限が以下のように定められています。
- 前期:2月11日まで
- 中期:2月18日まで
- 後期:2月28日まで
また、大学ごとの予告(実施基準)も順次公開されています。
- 東京大学(一般選抜):2026年2月11日に第1段階選抜合格者を発表予定と案内しています。(詳細は11月中旬公表の募集要項で確定)(出典:東京大学「一般選抜」)
- 東京科学大学:2026年2月10日に第1段階、3月6日に最終合格発表を予定。
- 名古屋大学 医学部医学科:前期は「950点満点中650点以上」、後期は「募集人員の約12倍まで」と公表済み。
※2026年度の「実施結果(何大学で実施、何人が不合格など)」は、入試後に文部科学省が公表します。
2025年8月時点では予告・日程の段階のため、最新の大学公式の募集要項・選抜要項を必ず確認してください。
「足切り」を気にしすぎない学習戦略

二段階選抜(足切り)は、二次試験を受けるための通過条件にすぎません。
とくに難関大学ほど合否を左右するのは個別学力検査の得点です。
第1段階回避に偏りすぎると、本番の記述力・思考力が伸び悩むリスクが高まります。
共通テストで安定して基準を超える力を確保しつつ、二次の過去問演習と添削・復習の回転を中心とした学習配分がおすすめです。
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二段階選抜では共通テストの得点で二次試験進出者を絞り込みますが、最終的な合否は二次試験で決まります。
予告倍率や基準点は大学ごとに設定され、年度によって変動します。
足切りの有無にとらわれすぎるより、二次試験本番で力を発揮できる学力を身につけることが重要です。
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まとめ

この記事では、国公立大学医学部入試における二段階選抜の仕組みや最新状況、対策ポイントについて解説しました。
二段階選抜は共通テストの成績で二次試験への進出者を絞り込む制度で、毎年の志願者数次第で実施校・基準が変わります。
しかし、最終的な合否は二次試験の得点で決まるため、足切りだけにとらわれず二次試験本番で力を発揮できる力を鍛えることが大切です。
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