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傾斜配点の基礎知識を解説!しっかり対策をして受験を乗り切ろう!実際の医学部情報をもとに解説!

傾斜配点の基礎知識を解説!しっかり対策をして受験を乗り切ろう!実際の医学部情報をもとに解説!

医学部受験だけに限ったことではありませんが、入試に臨むにあたって踏まえておきたいのが傾斜配点についての理解です。

傾斜配点は、受験生にとって見過ごすことができない要素で、この理解度が低いまま志望校選びを進めたり、無理解のまま試験を受けてしまうと、勉強の努力が水の泡になってしまう可能性もあります。

そこで今回の記事では、傾斜配点にまつわる基本的な知識や素点との違い、さらに傾斜配点の一例について深掘りしてまとめました。

傾斜配点とは?


まずは、傾斜配点の基本的な知識から解説していきましょう。

傾斜配点とは、試験において同一の解答時間が課されているのにもかかわらず、配点に差を設けることを言います。

教科ごとの配点に、文字どおり「傾斜」をつけて、テストの評価基準を変更するというわけです。

ここで、なぜ傾斜配点が用いられるのかという疑問が生じる方も多いはずですが、その答えの一つには、それぞれの学部が求めている学生像にあります。

たとえば、外国語を勉強する学部であれば、理系教科よりも外国語の成績を重視して学生を評価しますし、工学系の学部であれば、外国語よりも理系教科の方に注目して学生を評価するはずです。

このように、学部ごとに評価基準が異なるため、あえて傾斜配点を導入し学生の選抜にあたっているのです。

素点とはどう違う?

傾斜配点の基礎知識を知ったところで、素点との違いについても押さえておきましょう。

素点とは、各教科における元々の点数のことを言います。

つまり、先ほどの説明で言うところの「傾斜」がともなっていない配点のことです。

ここでは、素点の例として2023年度における共通テストの素点や、試験時間などを表にして掲載します。

共通テストは受験生のみなさんにとって、最もなじみ深いテストの一つですから、理解を深めるためのサンプルとしては格好の材料のはずです。

▼2023年度における大学入学共通テスト 出題教科等一覧

教科 科目 配点 時間 備考
国語 国語 200点 80分 なし
地理・歴史 世界史A・B、日本史A・B、地理A・B 1科目:100点 2科目:200点 1科目選択:60分 2科目選択:130分 (解答時間120分) 左記科目の中から2科目を選択
公民 現代社会、倫理、政治・経済、「倫理・政治・経済」
数学 ①数学Ⅰ、「数学Ⅰ・数学Ⅱ」 100点 70分 左記科目の中から1科目を選択
②数学Ⅱ、「数学Ⅱ・数学B」、「簿記・会計」、「情報関係基礎」 100点 60分 同上
理科 ①物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎 2科目:100点 2科目選択:60分 左記科目の中から、指示に従い2科目を選択
②物理、化学、生物、地学 1科目:100点 2科目:200点 1科目選択 :60分 2科目選択 :130分 (解答時間120分)
外国語 英語(リーディング、リスニング) 各100点 合計:200点 英語 ・リーディング:80分、リスニング:60分、その他:80分 左記科目の中から1科目を選択
ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語 200点

上記のとおり、共通テストにおいては、国語は200点、外国語は200点などといった具合にあらかじめ点数が決められており、これを素点と言います。

そして、上でも触れたとおり、この素点をもとにしながら配点を変えて評価する方式を、傾斜配点と言います。

ちなみに、私立大学医学部などの入試では英語と数学、理科などに出題教科が絞られていることも珍しくありません。

どんな教科が課されるのかという点については、大学の方針により異なりますので、気になる方は各志望先に別個問い合わせてみてください。

傾斜配点の実例

続いて、傾斜配点の実例についても見ていきましょう。

ここでは、傾斜配点がどのような方法で行われているのかについて、英語と数学を重視している配点例をもとに説明していきます。

英語・数学重視の傾斜配点

今回のケースでは英語・数学・理科・地歴公民・国語の5教科の試験が課され、素点はそれぞれ100点という想定で解説を進めていきます。

上記のケースの場合、素点の状態で全教科満点をとると、下記表のようになります。

教科 英語 数学 理科 地歴公民 国語 総点
点数 100 100 100 100 100 500

各教科100点満点ですから、最終的に500点満点になることは考えるまでもないでしょう。

ところが、英語と数学の配点を2倍にする傾斜配点が行われた場合、下記表のように総点は大きく変化します。

教科 英語 数学 理科 地歴公民 国語 総点
点数 200 200 100 100 100 700

このように、最初に示した条件にもとづいて配点が変わったケースでは、英語と数学だけで、全体の半分以上の点数を占める試験に早変わりします。

当然ながら、受験における戦略も上記配点に対応したものに変化させていかなければなりません。

実際の傾斜配点にはどんな例がある?


次に、実際の試験では、どのような傾斜配点が行われているのかについても解説していきましょう。

こちらの項では、実際の医学部の試験を引き合いに出して傾斜配点を見ていきます。

埼玉医科大学

初めに解説するのは、埼玉医科大学医学部の傾斜配点です。

同医学部の傾斜配点を下記表にまとめましたので、一度ご覧ください。

教科 英語 数学 国語 理科 地・公 総点
配点 150 100 100 200 550

埼玉医科大学医学部における2023年度の共通テスト入試では、英語と理科に比重を置いた配点をしています。

また、地理と公民が評価対象から外れている点も特徴的です。

このことから、同医学部を受験する際は、英語と理科をとりわけ重視する受験戦略が求められると言えます。

近畿大学

続いて、近畿大学医学部のケースです。

同医学部における2023年度の一般前期の傾斜配点は下記のとおりです。

教科 英語 数学 理科 総計
配点 100 200 200 500

近畿大学医学部の一般前期では、共通テストを利用しているにもかかわらず、わずか3教科だけに的を絞って合否の判定を行っています。

「たった3教科?」と感じる人もいるかと思いますが、こういったケースは、私立大学医学部の受験では珍しくありません。

そして、傾斜配点についてですが、近畿大学医学部では数学と理科を重視した配点をしています

英語に対する評価が相対的に低いことから、前述の埼玉医科大学とは、選抜における考え方に違いがあることが見てとれます。

広島大学

この項の締めくくりとして、非常に極端な傾斜配点の例も取り上げましょう。

広島大学医学部の傾斜配点には、ほかの医学部には見られない特徴があります。

同医学部の傾斜配点についても、下記表にまとめましたので一度ご覧ください。
【A配点(s)】

教科 英語 数学 理科 面接 合計
配点 300 300 1200 段階評価 1800

【A配点(em)】

教科 英語 数学 理科 面接 合計
配点 800 800 200 段階評価 1800

【B配点】

教科 英語 数学 理科 面接 合計
配点 600 600 600 段階評価 1800

広島大学医学部では、上記3種類の配点を用いて学生を評価しています。

一番上の「A配点(s)」では理科を重視、中央の「A配点(em)」では英語と数学を重視するなど、いずれも大きく傾斜した配点が見られます。

しかも、どの傾斜配点の試験が課されるかは本番までは分からないため、それぞれに対応した受験対策が必要です。

ちなみに、一番下のB配点は一般型の配点で、傾斜配点は用いられていません。

そのため、B配点が出題された場合は総合力が試されますので、特定の教科だけに特化した学習では対応できない可能性もあります。

本気で医学部合格を目指すなら京都医塾

ここまで見てきたとおり、大学受験にあたっては傾斜配点にも注目しながら学習を進めていく必要があります。

とくに医学部の受験では、1点、2点の差で順位に格差が生じますから、傾斜配点の把握は当然のこととして、配点に気を配った学習計画を立てることが大切です。

そのため、受験生の方の中には、傾斜配点に応じて受験をサポートしてくれる予備校を求めている人も、多いのではないでしょうか。

そういった人の大きな後ろ盾となるのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。

京都医塾は、優れた講師陣や医学部受験のための戦略型学習で、例年高い実績を上げ続けている予備校です。

ここから先は、そんな京都医塾の指導方法について紹介していきましょう。

13名の講師陣が戦略的にトータルサポート

医学部の受験を成功させるためには、志望先ごとの傾斜配点を把握したうえで、戦略的に学習を進めていかなければなりません。

英語に重きを置いている医学部への受験に際して、ほかの科目の方にリソースを投入していては、合格は遠のく一方です。

京都医塾では、そういったことにならないためにも、13名もの講師陣が受験生一人を支える体制で、バランスよく学習を進めていきます。

それぞれの講師陣が、志望先の傾斜配点や出題傾向にもとづいて受験生に最適化した指導をしますので、目標に向かって最短距離で進むことができます。

カリキュラムは受験生に合わせて常にアップデート

当塾では、戦略的に授業を進めるにあたって、独自のカリキュラムを作成して指導にあたっています。

これは「オーダーメイドカリキュラム」と呼ばれる学習カリキュラムですが、受験生一人ひとりの能力を徹底的に分析して作られる、言うなれば特注品です。

そして、このカリキュラムは受験生の志望先が変化すれば、傾斜配点などに合わせて常時アップデートを重ね、最適化を繰り返します。

こういったサービスは、画一的なカリキュラムを用いている予備校で受けることは困難ですが、医学部受験に特化した当塾ならお手のものです。

長年積み上げてきたノウハウをもとにして柔軟に、かつ適切な更新を行い、受験生の方々の合格の可能性を飛躍的に高めます。

女性にも配慮した手厚いサポート

女性の社会進出が続く中、喜ばしいことに女性医師の数も年々増えてきました。

かつては男性の職業と見られる傾向がありましたが、社会の有りようが変化し、男女の隔たりなく活躍できるようになったことは大変すばらしいことです。

そして、そんな世情の流れを受けて、京都医塾にも医師を夢見る女性の受験生が、毎年たくさん来られます。

しかし、こういった受験生の方の中には、保護者様や地元のご友人などから離れて入塾される方も少なくありません。

そのため、受験にまつわる不安以外にも、様々な不安を抱えてしまうケースも見られます。

とくに、女性特有の繊細な悩みなどは話せる相手も限られてしまうため、多大なストレスを生む原因ともなるでしょう。

そこで当塾では、女性の受験生の方に対しては、女性社員によるメンタルサポートも行っています。

本来なら、親や友人だけにしか打ち明けにくい女性ならではの悩みなども、同性のスタッフが寄り添うことで安心してご相談いただけます。

まとめ


傾斜配点とは、試験において同一の解答時間が課されているのにもかかわらず、配点に差を設けて評価する方式のことです。

この傾斜配点について理解していないと、間違った学習計画のもと勉強を進めてしまい、受験に失敗してしまうこともあります。

とくに、医学部の試験では少しの点差で著しく順位が変わるため、傾斜配点を熟慮したうえでの受験対策が必要です。

しかし、医学部の中には特徴的な傾斜配点を用いているところもあることから、個人的な力で対策を進めるのは困難を極めます。

そのため、受験生の方の中には、傾斜配点に応じてきちんとサポートをしてくれる予備校を求めている人も、多いのではないでしょうか。

そういった人の大きな後ろ盾となるのが、医学部専門予備校の京都医塾です。

京都医塾は、優れた講師陣や医学受験のための戦略型学習で、例年高い実績を上げ続けている予備校です。

当塾に指導を任せていただければ、傾斜配点にまつわる対策はもちろん、志望校が変わった際の臨機応変な学習指導もすべて支援いたします。

あなたの夢を叶えるために、全力でバックアップいたしますので、大船に乗ったつもりで当塾へおいでください。

本気で医学部合格を目指す人には、バツグンのサポート力を誇る京都医塾こそがおすすめです。

資料請求やメールでのご相談など、各種お問い合わせは常時受け付け中ですので、ぜひ一度ご連絡ください。