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医学部受験コラム

医学部を諦めるべきタイミングとは? 後悔しない決断をするのに必要な覚悟とは

医学部を諦めるべきタイミングとは? 後悔しない決断をするのに必要な覚悟とは

医学部受験、諦めるタイミングとは?


医学部合格を目指して受験勉強をしているものの、成績の伸び悩みや周りの状況から、医学部進学を諦めそうになる瞬間がある、という方は少なくありません。

複数年かけて挑戦する人も多い医学部受験ですが、かけた年月が必ずしも報われるとは限らない、厳しい現実も確かに存在します。

だからこそ、医学部への挑戦と自身の状況とを、どのように折り合いをつけるべきか悩む方も多いでしょう。

今回の記事では、医学部受験を「諦めるタイミング」について、医学部受験の実態を踏まえ、詳しく解説します。

医学部を目指す時点での覚悟が求められる

大前提として、どのような挑戦も「成功する自分」をイメージしなければ、結果として得ることはできません。

一方で、失敗を考えず、無策の状態で挑戦することは、非常にリスクが高まります。

医学部受験は、日本の受験における最難関です。

運否天賦が通用しない学力試験を突破したうえで、小論文や面接を通して、医師として人命救助に携われる人格があるかどうかまでしっかり審査され、初めて「医学部合格」という結果が手に入ります。

全国の志のある受験生が、できうる限りの準備をしたうえで医学部受験に臨んでいます。

そのため、「何年もかければいつかは合格する」、「今年がだめなら来年頑張ろう」といった考え方では、医学部入試を突破することは叶わないでしょう。

“医学部を目指す”には、覚悟が必要です。

時間を全て勉強に注ぎ、できる努力は全て行い、場合によっては18歳からの複数年を失う覚悟です。

覚悟を持ったうえで、人命に携わる責任ある仕事への第一歩を踏み出すことができる。

医学部とはやはり「日本最難関の入試」と言えます。

「●浪までは医学部を目指す」と覚悟する

繰り返しになりますが、医学部は複数年かけて受験をしたからといって、合格の確率が挙がる試験ではありません。

一方で、複数年浪人したのちに進路変更をした場合、浪人として過ごした期間が不利に働くおそれがあります。

例えば、一般的な企業の就職活動において、理由のない「2年以上の空白期間」は不利に働くおそれがあります。

すなわち、医学部を目指して4年浪人し、医学部とは別の学部に進学し、一般企業に就職活動をしようとした際、空白期間がネックになって不採用となる可能性も確かに存在しています。

厳しい話ですが、企業は「若いうちから長く働ける人材」であることに価値を置く傾向があり、年齢を一つの採用基準にしている場合も多くあります。

一般的な高校卒業年齢である18歳から24歳までの期間は、進路の選択にあたって特に重要視される期間であると言えます。

そのため、医学部受験を決めた際、「2浪までは医学部を目指す」「3浪して不合格の場合は別の医療系学部に進学する」「現役で不合格なら諦める」など、自分の中でリミットを決めましょう。

リミットを設定することで、自分自身の学習への取り組み方に緊張感が生まれるだけでなく、サポートしてくれる家族の覚悟にもつながります。

医学部を目指すにあたって、まずすべきことは「いつまで」目指すのかを自分の中で明確にすること、と言えます。

そのうえで、医学部合格に向けて全力で努力をしましょう。

国公立大のみか、私立大医学部も可能か

医学部を目指すうえで、国公立大医学部のみを志望校とするか、私立大医学部も進学先として選択できるかは、進路選択に大きな幅があります。

私立大学は、国公立大学と比較して受験学科が少ない場合が多く、国公立大学と併願して受験が可能なため、私立大学の受験が可能であれば「医学部合格」という目標の達成に近づけます。

一方で、学費が高額のため、家庭の経済状況によっては私立大医学部への進学は難しい場合があります。

過去と比較して、奨学金などの制度が充実しているため、以前よりは進学を検討しやすくはなっていますが、やはり経済的な負担が大きいため、あらかじめ選択肢として選べるかどうかをよく検討しておく必要があります。

複数年浪人は面接で理由を問われることも

医学部では、多くの大学で2次試験を実施しています。

2次試験の内容は小論文・面接など、受験生の人格に迫る内容が多いのが特徴です。

医師として、人命を任せられる人物かどうか、という点を問うのが主で、さまざまな内容が問われます。

その中で、複数年の浪人をしている受験生に対して、その理由を問われたという実績があります。

もちろん、複数年の浪人だからという理由で不合格とされることはありませんが、その理由が自分の中で明確に説明できなければ、志の面で低い評価となる可能性があります。

医学部合格者における浪人の占める割合

では、実際に医学部合格者において、浪人の占める割合とはどの程度なのでしょうか。

文部科学省の発表によると、医学部合格者の年齢割合は以下の通りです。

医学部合格者の年齢別割合
平成30年 平成29年 平成28年 平成27年 平成26年
合格者合計 13,409 13,408 13,533 12,980 12,504
うち18歳以下 4,898 36.5% 4,737 35.3% 4,354 32.2% 4,364 33.6% 4,316 34.5%
うち19歳 4,823 36.0% 4,803 35.8% 4,996 36.9% 4,492 34.6% 4,421 35.4%
うち20歳 1,936 14.4% 2,022 15.1% 2,131 15.7% 2,068 15.9% 1,934 15.5%
うち21歳 769 5.7% 757 5.6% 820 6.1% 822 6.3% 748 6.0%
うち22歳以上 983 7.3% 1,089 8.1% 1,232 9.1% 1,234 9.5% 1,085 8.7%

18歳以下を現役、19歳以上を1浪、20歳を2浪、21歳を3浪と考えると、どの年も現役生+1浪の合格割合が70%前後と、高い割合を占めています。

さらに細かく内容を分析すると、国公立大学と私立上位大学は現役生の占める割合がやや多い傾向にあることがわかります。

単純に割合では判断できませんが、複数過年度生が合格者全体においてやや割合が低い傾向にあることからも、複数年にわたる受験となる場合には、受験のチャンスが多い私立大学を目指せるほうが望ましいと言えます。

このように、私立医学部を目指せるかどうかという選択は、どの時期まで医学部を目指せるかに影響を及ぼしうると言えます。

医学部を受験するにあたって、①いつまで ②私立大学も受験するかどうかの2点はあらかじめきちんと検討しておきましょう。

医学部受験を諦めるということ


医学部受験を諦めることは、それまで努力を積み重ねてきた人ほど難しいことです。

それまでの自分の頑張りが無駄になってしまうような思いや、かけてきた時間を失うような気持に苛まれ、簡単には決断ができません。

一方で、将来を決めるための若い時間は、残酷にも有限であるという事実もあります。

以下に、医学部受験とは別の道を歩むにあたってのマインドセットの一助となる考え方をご紹介します。

命の現場で働くのは医師だけではない

医療の現場では、日々さまざまな立場の方が、患者さんの治療にあたっています。

医師を目指す志のある人物であれば、医師以外の医療の道でも、人のために尽力できると思います。

そのため、医学部と併願して薬学部・看護学部・歯学部など、医療に関する学部の受験・進学を検討することも、医療現場で働くという夢の実現に繋がります。

経済面や精神面の理由から、仕方のない場合もある

先述の通り、複数年の浪人を経て医学部合格をつかみ取った受験生も少なくありません。

しかし、浪人生活は大きな費用がかかり、家庭の経済状況によっては、複数年間浪人できる環境を整えることは難しい場合もあります。

また、保護者にその負担をかけているという罪悪感や、プレッシャーに苛まれてしまう受験生は少なくありません。

周りの友人や同級生の進学・就職に伴い、自分自身の状況を悲観的にとらえてしまうこともしばしばです。

こういった経済面・精神面の理由から、医学部を目指すこと自体が苦痛になってしまったり、自分自身に過度のプレッシャーがかかってしまったりしている場合には、新たな道を模索することをおすすめします。

「諦めた」のではなく、「新たな道に進んだ」と考える

自分自身が納得して、前進できる諦めは、「失敗」ではありません。

医学部を目指していたという経験があるからこそ、選べる選択肢や得られる経験は確かに存在しています。

そのため、例え医学部ではなく、別の学部の受験や就職という道に進んだとしても、医学部を目指して努力した経験を元に「新たな道に進んだ」ととらえることが重要です。

諦めがつくのは、最大限の努力をした人のみ


ここまで、医学部受験に関する状況をさまざまな側面からお伝えしました。

厳しい話もありましたが、医学部は中途半端な努力で合格を手に入れられることは決してありません。

むしろ、中途半端な頑張りで何度も挑戦してしまうことで、「かけてきた時間が無駄になってしまう…」という考えが足かせになってしまい、医学部を諦めるという判断ができなくなってしまう場合すらあります。

諦めがつくのは、諦めるまでに最大限の努力をした人のみです。

自分にできる最大限の努力をしたうえで、「これでだめなら仕方がない」と思えなければ、絶対に後悔は残ります。

だからこそ、医学部を目指すと決めたのであれば、諦めがつくほどにできる限りの努力をした、と言えるような全力の受験勉強をしましょう。

自分にできる全てをかけて、医学部合格を目指すなら京都医塾

この記事を読んだ人の中には、医学部受験を諦めようかと考えている人もいらっしゃるかと思います。

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京都医塾は、1年の受験勉強期間すべてを、最大効率で過ごすメソッドを持つ医学部専門予備校です。

以下では、京都医塾の特徴についてご紹介します。

医学部に合格するための徹底的な1年間のプランニング&一人ひとりの個別カリキュラム

医学部に合格するためには、スタート地点の学力をしっかりと把握したうえで、ゴールまでのギャップをどう埋めるかを逆算する必要があります。

京都医塾では、授業や模試、学力診断テストを通して、生徒一人ひとりの学力を徹底分析し、現状から「何を」「いつ」「どのように」学習すれば、医学部合格に至れるのか、1年分のプランを算出します。

得意科目や自分に合った学習方法が異なる生徒たちの学力を効率的に伸ばすため、科目別・レベル別に適切な指導方法を立案し、学習プランを立てています。

また、プランに合わせて日々どのような学習を進めていくべきかを、スケジュール化し、To doを可視化することで、自主学習の時間であっても必要な学習だけを集中して取り組むことが可能です。

個々の力を推し量ったうえで、最適なカリキュラムを設定し、合格ラインまでの学力アップを図ります。

入塾時・週次・年5回の実力テスト+授業で学習能力到達度を徹底把握

プランニングを立案した後も、学力テストの結果や授業での学習能力到達度によって、随時計画の見直しをしていきます。

そのため、京都医塾では、徹底的に生徒の学習状況を把握しています。

入塾時の学力診断テストや、毎週日曜日のテスト、年5回の実力テストから、教科ごとに「どこまで理解しているか?」「どの単元、どのレベルの復習(演習)が必要か」を分析します。

また、学力の推移と教科の習熟を管理し、週に一度のカウンセリングを通して到達度や課題の共有を行い、目標までどのように学力を向上させるか、の作戦会議を実施します。

レベル別集団授業で苦手を徹底攻略

京都医塾では、一人ひとりの到達度に合わせた学習方法を設計しています。

その指導方法の1つとして挙げられるのが、「レベル別・少人数制の集団授業」です。

レベル別少人数集団授業では、教科別・レベル別にクラスを編成し、授業を行います。

徹底理解を図る個別指導が効果的な授業ももちろんありますが、実力の近い仲間の集まるレベル別集団授業を通すことで、集団学習のメリットも享受できます。

例えば、問題へのアプローチ方法や学習の姿勢など、自分一人では気が付けない学習への取り組み方や、ライバルを意識することで勉強のモチベーションをアップさせることが可能です。

個別指導とレベル別集団授業をハイブリッドで受講できる点も、京都医塾の魅力の1つです。

まとめ


いかがでしたでしょうか。

医学部受験を諦めることは一瞬です。

しかし、諦めがつかない諦めは、その後の人生で長い時間を必要とする「後悔」にも成りえます。

「諦める」前に、自分でもしたことないぐらいの努力を以て「挑戦」することで、人生における素晴らしい経験を得られることと思います。

今回の記事を読んで、京都医塾で本気で医学部を目指したい、と思われた方もいらっしゃると思います。

京都医塾では、京都医塾の教育理念や指導方針を詳細にお伝えし、ご納得いただいたうえで、ご入塾を検討していただきたいと考えています。

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「医学部を目指して浪人をしようと考えているが、どの予備校にするか悩んでいる」
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