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医学部受験におすすめの大学は?失敗しない選び方と判断基準を徹底解説

医学部受験におすすめの大学は?失敗しない選び方と判断基準を徹底解説

医学部への進学を目指すなら、志望校選びは合格後の学生生活や将来まで左右する重要な選択です。

この記事では、2025年最新のデータを踏まえ、大学ごとの難易度や学費、進級率、教育方針といったポイントから、医学部受験で後悔しない大学の選び方を解説します。

国公立と私立の違いや入試制度、見落としがちな注意点も併せて紹介するので、ぜひ志望校選定の参考にしてください。

医学部受験の大学選びは戦略が大切

大学ごとに難易度・学費・環境が大きく異なるため、情報を整理して受験戦略を立てることが重要です。

まず全体像を把握し、学力や家計状況、生活環境を照らし合わせましょう。

大学ごとの難易度・学費・環境の違いを理解する

医学部は大学ごとに入試難易度や学費、教育環境が大きく異なります。

例えば、国公立大学医学部の学費は、6年間で約350万円と全国ほぼ共通です。

一方、私立大学医学部は平均で約3,000万円ほどかかり、大学によっては2,000万円台から4,000万円台後半まで大きな差があります。

さらに都市部の大学と地方の大学では、附属病院の規模や研究機会、生活費などにも差があります。

受験校によって必要な学力や経済負担、学生生活の環境が変わるため、まずは各大学の特徴を把握し、自分に合った志望校選びを心がけることが重要です。

合格しやすい大学がベストとは限らない

入りやすい医学部が必ずしも自分にとって最適な医学部とは限りません。

志願者倍率だけを見ると、鳥取大学や徳島大学のように志願倍率が2倍前後と低い国公立大学医学部や、私立大学医学部でも志願倍率が一桁台の大学が存在します。

しかし、倍率が低い大学でも、進級判定や卒業試験が厳しいケースもあります。

入学後に留年や卒業延期で苦労しないためにも、合格しやすさだけで志望校を選ばず、教育内容やサポート体制まで含めて総合的に判断することが大切です。

医学部を選ぶ5つの基準とおすすめの大学

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ここでは、偏差値・学費・進級率・通学環境・教育方針という5つの基準を解説します。

偏差値:合格可能性のバランスを取る

志望校の偏差値は合格可能性を見極めるための指標となります。

医学部の場合、偏差値帯ごとに難関校から中堅校までグループ分けが可能です。

偏差値65.0前後の国公立中堅校や62.5程度の地方医大は競争率が比較的緩やかな傾向があります。

ただし、大学ごとに入試問題の難易度や共通テストの配点比率は異なるため、単純な偏差値比較だけでなく出題傾向も考慮しましょう。

併願校を選ぶ際は、A判定からC判定まで偏差値の幅を持たせつつ、それぞれの大学の問題傾向に合わせた対策を立てることが大切です。

学費:奨学金制度を含め、6年間の負担を比較する

医学部は在学中にかかる学費が大学によって大きく異なります。

国公立大学医学部の6年間の学費は約350万円で、公立大学も概ねこれに準じます。

一方、私立大学医学部は6年間でおよそ2,000万〜4,000万円台と幅が広く、平均すると約3,000万円ほどになります。国公立と比べると一桁違う費用が必要になる点が特徴です。

ただし多くの私立医学部には、

  • 特待生制度(成績優秀者の授業料免除)
  • 大学独自の奨学金(返還不要の場合もあり)
  • 自治体による地域枠奨学金(卒業後の勤務条件付き)
    など、学費負担を抑えられる制度が整っています。

6年間の総額や利用できる奨学金の種類を比較し、「無理なく通えるか」「返還の必要があるか」なども踏まえて検討することが大切です。

進級率・国家試験合格率:安心して学び続けられる環境を見極める

医学部では6年間をストレートで進級し、そのまま卒業できるかどうかも重要なチェックポイントです。

各大学の進級率や医師国家試験合格率を見ることで、その大学が安心して学び続けられる環境かを判断できます。

進級判定が厳しい大学では、ストレートで6年生まで進める学生が8割未満になることもあります。全国的に見ると、6年間で卒業できる学生は約85%ほどです。

一方で、90%以上がストレートで進級している大学もあります。

国家試験についても大学ごとの差は大きく、伝統校では新卒合格率が95%を超えることもあります。

反対に、新しい大学や小規模な大学では80%台にとどまるケースも見られます。

また、大学によっては卒業試験の基準を厳しく設定しており、国家試験の前に進級できなくなる場合もあります。

進級データや国試合格率、学習サポートの仕組みをあわせて確認し、“安心して学び続けられる大学かどうか”を見極めることが大切です。

通学・生活環境・地域枠:学習効率と生活のしやすさを考慮する

6年間通ううえで大学の立地や生活環境も無視できない基準です。

都市部の医学部は大規模な附属病院が近くにあることが多く、先進的な医療に触れる機会が得やすいというメリットがあります。

その一方で、家賃や物価が高くなりやすく、通学ラッシュの負担も考える必要があります。

地方の医学部は生活費を抑えやすく、学生寮が整っている大学も多いのが特徴です。

ただし都市部ほど公共交通機関や娯楽施設が充実していない場合もあり、生活スタイルによって向き不向きが分かれます。

また、一部の大学では「地域枠入試」が設けられており、特定地域の出身者や将来その地域で医療に携わる意思のある受験生を対象としています。

一般入試よりも倍率が低めになることが多い一方で、卒業後に数年間その地域で勤務する義務があるなど、条件の確認が欠かせません。

自宅から通うか一人暮らしをするか、地域枠を活用するかなど、自分の学習効率と生活のしやすさを考えながら志望校を選びましょう。

教育方針:臨床医か研究医かを自分の将来像に合わせて選ぶ

医学部は大学ごとに教育の力を入れているポイントが異なります。

自分の将来の姿に合わせて、大学の教育方針にも注目しましょう。

多くの大学では、臨床(患者さんを診る医療)と研究(医学の新しい発見を目指す分野)のどちらに比重を置くかに違いがあります。

臨床に力を入れる大学では、1〜2年次から病院実習が始まり、実際の診療に近い形で学ぶ授業が多く、早い段階から現場を経験できます。

一方で、研究色が強い大学では、低学年のうちから研究プロジェクトに参加できたり、基礎医学の科目が多く組まれていることが特徴です。

将来、臨床医として患者さんと向き合いたいのか、研究医として医学の発展に貢献したいのかによって、選ぶべき大学やカリキュラムは変わります。

大学ごとの教育方針を確認し、自分の目指す道と合っているかをしっかり見極めましょう。

国公立大学医学部と私立大学医学部どっちが合っている?

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費用・入試制度・学修支援・将来の働き方に違いがあります。

家計や得意科目、キャリア志向、地元志向の有無を整理し、国公立と私立のメリット・留意点を冷静に比較しましょう。

国公立大学医学部:費用を抑えて幅広い進路を目指せる

国公立大学医学部は学費負担が少なく、家庭の経済的な心配を比較的抑えて医学を学ぶことができます。

6年間の在学費用は約350万円と定額で、日本学生支援機構の貸与奨学金や国の教育ローンも利用しやすいため、経済面でのハードルが低いことが大きなメリットです。

経済的負担が少ない分、卒業後の進路選択にも幅が出て、研究医や医局勤務、地域医療への従事など幅広いキャリアを目指しやすい傾向があります

また、国公立大学は全国各地に設置されており、地元の地域医療に根差した教育から旧帝大を中心とした高度先進医療の研究まで、多様な教育環境が整っています。

共通テストを経て各大学での二次試験という制度上、一度の受験機会で勝負が決まる厳しさはありますが、その分、経済的負担の軽さと公的な信頼性の高さを兼ね備えた選択肢と言えるでしょう。

私立大学医学部:高学費でもサポートと設備が充実

私立大学医学部は学費が高い分、教育設備やサポート体制が整っている大学が多いことが特徴です。

最新のシミュレーション設備を備えている大学や、附属病院での実習が豊富な大学、少人数制で手厚い指導を行う大学など、教育環境に力を入れているところが多く見られます。

ただし、大学によってカリキュラムや指導方針、試験方式、学費は大きく異なります。

高い費用に見合うだけの学びが得られるかどうか、大学ごとの特徴をしっかり比較することが大切です。

共通テスト・二次試験の違いを把握する

国公立大学医学部と私立大学医学部では入試科目や制度に違いがあります。

国公立では2025年度入試から共通テストに「情報Ⅰ」が加わり、6教科8科目を課す大学が増えています。

ただし、情報Ⅰの要否や配点は大学ごとに異なるため、必ず最新の募集要項で確認してください

そのうえで各大学の二次試験(個別学力検査:筆記・面接等)に進みます。

国公立の一般選抜は分離分割方式で、前期・後期に各1校ずつ出願する形となり、受験チャンスは限られます。

一方、私立大学医学部の一般選抜は英語・数学(ⅠA・ⅡB・Ⅲ)・理科2科目が中心で、国語や社会を課さない大学が多い一方、国語や小論文を課す大学もあり、科目設定は大学によって異なります。

複数日程で出願しやすいため、受験回数を確保しやすい点も私立医学部の特徴です。

合格しやすい国公立・私立を知る

狙い目と言われる大学にも注目してみましょう。

地方の国公立大学医学部の中には、志願倍率が2~3倍台と比較的低い年度もあります。

たとえば鳥取大学や徳島大学では、近年2倍前後となった年もあります。

ただし、倍率が低いからといって合格しやすいとは限りません。

地方に位置していることや、地域枠の募集人数が少ないこと、入試問題のレベルが高いことなど、倍率以外の要因が複合していることが多いためです。

また、前年に倍率が低かった大学が翌年は志願者増で一気に難化する可能性もあります。

数字だけで判断するのではなく、入試科目の相性、学力の要求水準、地域枠の条件、立地なども含めて総合的に判断することが大切です。

医学部選びで注意すべき落とし穴

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費用やランキングの数字だけで判断すると、入学後の進級や生活面での負担増に繋がります。

6年間の学修・生活・資金計画などの条件を確認しながら総合的に比較しましょう。

学費だけで決めると後悔することもある

学費が安いからという理由だけで志望校を選ぶのは危険です。

確かに国公立大学医学部は経済的負担が軽く魅力的ですが、もし自分の学力に見合わない大学ばかり受験して不合格が続けば浪人期間が延び、結果的に予備校代などで費用がかさむ可能性もあります。

また私立大学医学部の中には高額な学費に見合う最新設備やカリキュラムを整備し、学習効率を高めている大学もあります。

逆に学費の安さだけで私立大学医学部を選んだものの、進級の厳しさから留年してしまえば余計な学費を払う事態にもなりかねません。

学費は重要な要素ですが、それだけにとらわれず総合的な満足度で大学を比較検討することが大切です。

進級率・留年率を見逃すリスク

医学部では、入試の難易度だけでなく「入学後に順調に進級できるかどうか」も非常に重要です。

実際、試験の負担が大きく、留年してしまう学生は一定数います。

最短6年での卒業が難しくなるケースもあり、進級の厳しさは大学によって大きく異なります。

特に卒業判定が厳しい大学では、国家試験の合格率を確保するために卒業試験の基準を高めに設定していることがあります。

その結果、国家試験の合格率は高く見えても、裏では留年者が多く出ている場合もあるため注意が必要です。

その結果、一見国家試験合格率は高く見えても、裏では多くの留年者を出していることもあり得ます

こうした進級率や留年率は、募集要項だけでは分かりにくいことが多いので、外部サイトのデータや合格者・在学生の体験談などを参考に、大学ごとの実情を調べておくと安心です。

「合格しやすさ」だけでなく、「入学後に無理なく学び続けられる環境かどうか」も大学選びの大切な指標に加えましょう。

立地や生活環境を軽視しない

6年間を過ごす地域環境との相性も見逃せません。

例えば地方の大学に進学して一人暮らしをする場合、周囲に遊び場や買い物施設が少なくストレスを感じる人もいれば、静かな環境で勉強に集中できると感じる人もいます。

逆に都市部の大学では生活コストや通学時間の長さが負担となり、勉強時間の確保に影響することもあります。

大学によっては全寮制や学生寮を完備しているところもありますが、自宅通学が難しい地域への進学は想像以上に生活スタイルが変わります。

6年間通うことを踏まえて、自分が快適に暮らし学べる環境かどうかも考慮しましょう。

また地域枠で入学した場合、卒業後に一定地域で勤務する義務(多くは9年間)が生じるため、将来的に住む場所や働く場所も視野に入れて検討する必要があります。

合格実績やランキングだけを鵜呑みにしない

医学部選びでは、周囲の評判やランキングだけで志望校を決めてしまわないよう注意が必要です。

「〇〇大学は合格者数が全国トップだから良い大学」「偏差値ランキングが高いから安心」といったイメージだけで判断すると、実際の教育内容や学生サポート体制、自分との相性を見落としてしまうことがあります。

ランキングや合格実績はあくまで一つの指標にすぎません。

大学によっては国家試験合格率が高く見えても、裏では留年者が多い場合もあるため、数字だけで判断するのは危険です。

大切なのは、大学がどのようなカリキュラムを組んでいるか、どんな学習サポートがあるか、そして自分がその環境で6年間やっていけるかを見極めることです。

数字の印象に流されず、中身をしっかり確かめながら、自分が本当に納得できる医学部を選びましょう。

本気で医学部合格を目指すなら医学部専門予備校 京都医塾

紹介したように、医学部受験では志望校選びと同じくらい、学習環境の質が合否を左右します。

ここでは、医学部専門予備校 京都医塾がどのように受験生を支え、志望校合格へ導いているのか、その特徴をまとめます。

平均13名の講師がチーム指導

医学部専門予備校 京都医塾では、生徒一人に平均13名の講師がチームを組んで指導する手厚い体制を整えています。

各科目のプロ講師が情報を共有しながら一貫した方針で教えるため、教科間で指導のムラがなく、生徒は安心して学習に集中できます

さらに、生徒の理解度に応じて授業内容や課題の量を調整し、無理のない最適な学習ペースを確保します。

また、授業外の時間でもわからない問題をすぐに質問できます。

疑問を素早く解消できることで、弱点克服にも直結します。

オーダーメイドのカリキュラムを作成

医学部専門予備校 京都医塾では、生徒一人ひとりの習熟度に合わせたオーダーメイドのカリキュラムを作成します。

得意科目は上のクラス、苦手科目は下のクラスと細かくレベル分けしており、その結果、4科目それぞれのクラス組み合わせは1万通り以上にも及びます。

これほど細かなカリキュラム調整により、無駄や偏りのない効率的な学習が可能です。

講師や教務スタッフが定期的に生徒とコミュニケーションをとり、進捗に応じてカリキュラムを適宜見直すため、一度作成した後も現状と合わなくなる心配がありません。

合格まで続く徹底サポート体制

医学部専門予備校 京都医塾では、生徒が医学部に合格するまで徹底的なサポートを行います。

入試の日程管理や願書作成のサポートはもちろん、合格に向けた戦略的なスケジューリングまで対応します。

志望校に応じて願書の記入や志望理由書の作成指導も行っています。

さらに、入試当日は講師やスタッフが生徒と行動を共にし、遠方での試験では直前まで得点アップのフォローや引率を実施します。

まとめ

医学部 受験 おすすめ

医学部の志望校選びでは、難易度や学費、進級率、立地環境など多角的な情報を整理し、戦略的に判断することが求められます。

数字や評判だけに頼った安易な決定は避け、教育内容やサポート体制まで含めた総合的な比較検討が重要です。

ただ、自分一人でこれだけ多くの要素を見極めるのは容易ではなく、不安が残るかもしれません。

こうした不安を解消する心強い味方となってくれる医学部専門予備校 京都医塾では、「1泊2日医学部合格診断ツアー」を開催しています。

学力診断テストや授業体験、校舎・寮の見学を通じて、学習環境やサポート体制をご自身で確かめていただけます。

また、診断テストと体験授業の結果から、医学部合格までに必要な勉強法や対策をプロの視点でアドバイスいたします。

実際に体験することで、医学部受験に関する不安や疑問も解消することができます。

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