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医学部の義務年限ってどんな制度?メリットやデメリットと合わせて解説!

医学部の義務年限ってどんな制度?メリットやデメリットと合わせて解説!

医学部が設置している募集枠には、一般枠や地域枠、学校推薦型選抜など様々なものがありますが、その中には、「義務年限」と呼ばれる制度が枠内に組み入れられているものもあります。

この義務年限とは、医学部を卒業した人に与えられる義務の一種ですが、いったいどのようなものなのでしょうか。

今回の記事では、義務年限に関する基本的な知識とメリットやデメリットなどについてまとめました。

そもそも義務年限とは


まずは、義務年限の基本的な知識の説明から入っていきましょう。

義務年限とは、冒頭でもお伝えしたとおり医学部を卒業した人に与えられる義務の一種で、この制度のもとでは既定の年数、医学部や自治体などが指定する医療機関での勤務義務が課されます。

年数については6年間から11年間と、医学部によって大きくバラつきがありますが、多くの医学部が「卒後9年間」と設定しています。

また、詳しくは後述しますが、この義務年限の期間中には若手医師を育成するための「キャリア形成プログラム」が受けられ、医師としての素養をより高めることが可能です。

ただ、その反面、義務年限には奨学金の返還義務に関するものなど、医師にとって不利になる要素もはらんでいます。

こちらの点についても、きちんと後述しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。

義務年限のある医学部は?

義務年限は、上述したとおり地域枠をはじめとする、修学金や奨学金の貸与制度のある募集枠に課される制度です。

そのため上記、奨学金などの貸与制度を設けている医学部であれば、義務年限が導入されていると考えても差し支えありません。

このことから、「義務年限のある医学部」というくくりで考慮する場合、国内のほぼすべての医学部が対象となると言ってよいでしょう。

義務年限のメリット


さて、義務年限の基本的な知識の解説を終えたところで、同制度にまつわるメリットについてもお伝えしていきましょう。

上でも少し触れましたが、義務年限の期間中にはキャリア形成プログラムへ参加することができます。

同プログラムは、医学部が所在する自治体ごとに行われるものですが、医師としての基本的な知識や技能を習得するための様々なカリキュラムが設けられており、若手医師の成長の場としては格好のものとなっています。

ここでは、神奈川県と大阪府が導入しているキャリア形成プログラムを引き合いに出して、具体的なメリットを示していきましょう。

神奈川県のキャリア形成プログラム

神奈川県では、地域枠(地域医療医師修学資金修学生、横浜市立大学地域医療枠含む)を利用して入学、卒業した人を対象にキャリア形成プログラムを実施しています。

神奈川県のキャリア形成プログラムの場合、医学部を卒業後9年間にわたって県内の医療機関において勤務し、地域医療などについて深く学ぶことができます。

また、神奈川県が設けているキャリア形成プログラムならではのメリットとしてあげられるのが、就業にまつわるアドバンテージです。

実を言うと、神奈川県のキャリア形成プログラムに参加した医師については、県内の就業を有利とする取り組みが行われています。

また、義務年限中であっても、これまでは認められていなかった海外留学や大学院への進学についても希望できるように、様々な改善がなされています。

大阪府のキャリア形成プログラム

続いて、大阪府が導入している、キャリア形成プログラムのメリットについても見ていきましょう。

大阪府でも神奈川県と同じく、地域枠などを利用して入学、卒業した人を対象にキャリア形成プログラムを用意して教育の機会を与えています。

大阪府におけるキャリア形成プログラムは9年間となっていますが、その間には大学病院における臨床研修や、専門医研修などが受けられます。

医師として必要な基礎知識から応用技術まで幅広く学べますので、有意義な期間となることでしょう。

また、大阪府のキャリア形成プログラムの特徴として、専門医を取得した人には「サブスペシャリティ」と呼ばれる、さらなる専門領域へ踏み込んだ学習プログラムも用意されています。

義務年限のデメリット


義務年限の期間中に実施されるキャリア形成プログラムには、大きなメリットがあることは、上述のとおりです。

一人前の医師となるためのプログラムがあらかじめ用意されている環境は、新米医師にとっては、この上ない好待遇と言えるでしょう。

しかし、この義務年限には本記事の最初にもお伝えしたとおり、デメリットもはらんでいますので、受験の際は注意が必要です。

そこで、こちらの項では、義務年限にともなって生じるデメリットを解説していきましょう。

離脱にともなう奨学金などの返還義務

義務年限は、読んで字のごとく「義務」を課すものですので、これを履行しない場合は、ペナルティが課されてしまいます。

医学部の義務年限の場合は、離脱してしまうと奨学金や違約金を返還しなければなりません。

そして、多くのケースでは一括返還を求められるため、お金を返そうにも、そもそも元手がないという状況におちいることもあります。

また、一部の医学部では違約金という形で、追加費用を求められる場合もありますので、事前によく確認しておく必要があるでしょう。

義務年限を離脱すると就職が不利に

義務年限のデメリットには、就職にまつわるものもあります。

具体的に言うと、義務年限を途中で離脱した場合、厚生労働省のいわゆる「ブラックリスト」に掲載されてしまい、大きな病院への就職が困難になると言うものです。

理由は、義務年限を離脱した医師を雇入れた病院へは、補助金の減額措置が取られるようになったことがあげられます。

これは2019年度から国が始めた制度ですが、この制度により、義務年限の離脱者に対する風当たりはより大きなものとなりました。

義務年限をともなう募集枠で医学部を目指している人は、こういった点についても考慮し、よく吟味したうえで受験するかどうか決定してください。

義務年限のある医学部へ合格するには?

次に、義務年限のある医学部へ合格するためにはどうすればよいか、解説していきましょう。

義務年限が課せられる募集枠は地域枠が多いため、ここでは地域枠を志望していることを前提としてポイントをあげていきます。

地域枠へ出願する場合、なんと言っても地域医療に興味を持ったきっかけ、すなわち志望動機を強く伝えることが大切です。

志望動機は、志望理由書や面接試験などで問われることが一般的ですが、単純に「地域医療に貢献したいから」といった判で押したような回答では通用しませんので、注意してください。

もっと具体的に、未来へのビジョンを明確につたえる必要があります。

たとえば、「志望先の医学部が設けられている県の保健医療計画に感銘を受けた」、など具体性を持たせたうえで、さらに自分であれば将来どのように計画に貢献できるかを説明する必要があります。

医師になりたいとする意欲が誰しも強いことは面接官の方も百も承知です。

そのため、上記のようにできるだけ具体性を持たせて、自分なら何ができるかを伝えるように心がけて、ライバルたちに差を付けてください。

本気で医学部合格を目指すなら京都医塾


義務年限は主に地域枠などとセットで導入されているため、国内の医学部であれば、ほとんどの医学部に設定されている制度です。

そして、この義務年限の期間中には、キャリア形成プログラムなどの支援が受けられることから、地域医療に関心のある人にとっては願ってもない学びの場となり得ます。

地域医療の拡充に燃える受験生の方々の中には、同プログラムのもとで大きく成長を遂げて、将来の医師活動へつなげたいと考えている人も多いのではないのでしょうか。

そういった方々におすすめなのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。

京都医塾は、優秀な講師陣と独自の教育方針を強みに、これまでにも数多くの受験生を医学部合格へと導いてきた予備校です。

ここから先は、そんな京都医塾の指導内容などについて紹介していきましょう。

13名の講師がチームで授業を担当

みなさんもご存知のとおり、医学部受験の合否はトータルの学力で決まります。

たとえば、英語だけ飛びぬけた成績を有していても、数学や理科の成績が今一つでは総合点は下がってしまいますので、合格は困難と言えるでしょう。

そういった理由から、医学部合格のためには、受験生の総合的な学力の底上げが欠かせません。

そこで京都医塾では、13名の講師陣がチームを結成し、受験生の個性に合わせた指導教育を実施しています。

ここでポイントとなるのは、13名のチーム制を敷いて受験生の指導にあたっているという点です。

一般的な予備校ではチーム制を敷いていないため、講師ごとに授業方針にバラつきが見られます。

このことから、受験生の学力の底上げもバランスを欠いたものになりがちです。

しかし、当塾では、事前に担当者会議で話し合った方針をもとにして、全員が情報を共有しながら受験生に最適化された授業を実施しています。

そのため、得意教科も不得意教科も同時に伸ばしていける、バランスの取れた授業が実現しています。

競争力を高めるための数々の工夫

医学部の受験では、数多くのライバルたちと戦い抜く必要があります。

そういった戦いの中で必要となるのが、強い競争心です。

競争心に乏しい人は、実力が競り合った際の争いで負けてしまい、引いては落第の危機に晒されてしまいます。

そこで京都医塾では、レベル別の集団授業を採用して、競争心を養う工夫を凝らしています。

集団で授業を行うことによりライバルたちの頑張りを目の当たりにしますので、嫌がおうにも競争心が高まり、合格のために必要な強い心が養われるというわけです。

心と身体の健康を守るオリジナルの支援

受験は長期間の戦いとなりますから、心と身体の健康を守るための努力も必要となります。

学習一辺倒の生活だけを送っていては、どこかで疲労がドッと出てしまい息切れの原因ともなってしまうでしょう。

そのため、京都医塾では長きにわたってきちんと受験勉強を進められるよう、様々な支援策を用意してサポートにあたっています。

たとえば、メンタルケアの面では専属のカウンセラーを配置する以外にも、仲のよいスタッフが日ごろから声かけを行い、受験生の精神面における見守り支援をしています。

また、長時間学習にともなう肉体疲労には、常駐の整体師が対応。
こり固まった全身の筋肉をほぐして、翌日のコンディション維持につなげます。

まとめ


義務年限は主に地域枠などとセットで導入されていることから、国内のほぼすべての医学部に設定されている制度です。

そして、この義務年限の期間中にはキャリア形成プログラムといった支援が受けられますので、地域医療に関心のある人にとっては有意義な学びの場として機能しています。

このことから、地域医療の充実に燃える受験生の方々中には、同プログラムのもとで大きく成長を遂げ、理想的な活動へつなげたいと考えている人も、多いのではないでしょうか。

そういった方々におすすめなのが、医学部専門予備校の京都医塾です。

京都医塾は、13名の講師陣によるチーム制の指導体制など、オリジナルの教育方法を強みに、これまでにも数多くの受験生を医学部へと送り届けている、名門の予備校です。

当塾へおいでいただければ、医学部合格のために必要なあらゆる支援をもって、あなたの悲願達成へ向けて誠心誠意サポートさせていだきます。

本気で医学部合格を目指す人には、「京都医塾」こそがうってつけです。

各種ご相談や資料請求は、電話やメールにて年中無休で承っておりますので、興味を持たれた方は、お気軽にお問い合わせください。