医学部合格を目指す受験生にとって、模試の判定結果は一喜一憂してしまうものです。
志望校がE判定だと「もう無理かも」と不安になり、A判定なら「合格間違いなし」と安心してしまうかもしれません。
しかし、模試の判定はあくまで現時点での合格可能性を示す目安に過ぎません。
この記事では、模試成績表に記載されるA〜E判定の正しい見方や基準、判定結果との向き合い方について解説します。
模試の判定結果に振り回されず、医学部合格に向けて最後まで努力を続けるヒントを見つけましょう。
目次
模試の判定とは?A判定〜E判定の意味と基準

模試の「合格判定(A〜E判定)」とは、その模試の成績にもとづいて志望校合格の可能性をパーセンテージで評価したものです。
判定は通常A〜Eの5段階で示され、A判定なら合格可能性80%以上、B判定なら約60〜70%程度、C判定なら約50%、D判定なら約30%前後、E判定なら20%以下というのが一般的な目安です。
例えば、A判定は「合格圏内」、C判定は「合否五分五分」、E判定は「現状では厳しい」状況を意味します。
こうした判定は、模試の受験者全体の成績分布と過去の合格データを照らし合わせて算出されています。
各予備校やテスト主催団体ごとに判定の基準や母集団(受験者層)が異なるため、同じ学力・成績でも模試の種類によって判定が異なることがあります。
模試によってA〜E各判定の基準に多少の違いがある点を理解しておきましょう。
A〜E各判定の合格可能性の目安
前述のとおり、模試の判定は合格可能性を5段階のアルファベットで示したものです。
ここでは一般的なA〜E判定それぞれの合格可能性の目安と受け止め方を整理します。
判定 | 合格可能性 / 位置づけ | 受け止め方(ポイント) |
A | 80%以上≒合格圏内 | 気を抜かず弱点確認 |
B | 60〜70% | 苦手強化でAが見える |
C | 約50% | 伸びしろ大。課題を明確に |
D | 約30%台 | まだ足りない。戦略立て直し |
E | 20%未満 | 厳しいが逆転例あり。基礎固め |
模試判定はどう算出される?偏差値・順位との関係
模試の合格判定は「現在の自分の学力(成績・偏差値)を志望校の難易度と比較し、合格率を推定したもの」と言えます。
具体的には、その模試の受験者の中での偏差値や順位から合格可能性を割り出し、過去の同様の成績だった受験生が実際に合格した割合などのデータをもとにA〜Eの判定が付けられます。
あなたの偏差値が志望校のボーダー偏差値より高ければ高判定に、低ければ低判定になる仕組みです。
判定には母集団全体での位置づけが反映されるため、自分一人の点数だけでなく全体の中での相対的な立ち位置が重要になります。
また、模試成績表には判定と併せて志望校ごとの受験者内順位や偏差値が表示されます。
これは同じ大学・学部を志望している受験生の中で自分が何番目に位置しているかを示すものです。
判定と合わせて志望者内順位を確認することで、自分が志望校の合格ボーダーに対してどの位置にいるかがより具体的に掴めます。
模試判定の信頼度と結果への正しい向き合い方

ここまで判定の意味や算出方法を見てきましたが、では実際どの程度この判定を信頼すれば良いのでしょうか。
また判定結果と向き合う際に大切なポイントは何でしょうか。
結論から言えば、模試の判定はあくまで目安であり、合格を保証するものでも不合格を断定するものでもありません。
極端な話、模試でA判定を取っていても合格できない人もおり、E判定でも最後に合格をつかむ人もいます。
そのため、判定結果を鵜呑みにして一喜一憂しないことが重要です。
判定が良くても慢心せず、悪くても必要以上に落胆しないよう心を整えましょう。
ここからは、判定結果が良かった場合・悪かった場合それぞれでの正しい心構えについて具体的に解説していきます。
A・B判定でも油断は禁物
模試でA判定やB判定といった良い結果が出た場合でも、決して油断は禁物です。
A判定は確かに合格可能性が高い状態ですが、「80%以上」という数字は裏を返せば残り20%程度は不合格の可能性があることを意味します。
判定が良いとつい安心してしまいがちですが、「高判定=合格保証」ではありません。
A・B判定が出たときこそ気を引き締めるようにしましょう。
具体的には、模試で間違えた問題は放置せず一つひとつ復習し、どの分野に弱点が残っているか確認します。
判定に満足して苦手科目の勉強を怠れば、現状では自分より下位だった受験生にも追いつかれてしまうかもしれません。
特に医学部のような難関では、合格ライン付近の受験生同士の競争が最後まで激しくなります。
高判定だからといって気を抜かず、常に合格可能性をさらに高める努力を続けることが重要です。
模試で良い判定が出た場合は「合格に一歩近づいた」という自信にしつつも、「もっと実力を伸ばせるはずだ」という向上心を持って勉強を継続しましょう。
D・E判定でもあきらめる必要はない
模試でD判定・E判定といった厳しい結果が出ても、決してあきらめる必要はありません。
もちろん容易な道ではありませんが、D・E判定からでも最後まで可能性は残されているのです。
模試で悪い判定が出たときこそ大切なのは、落ち込むよりも今後に向けて何をすべきか行動を起こすことです。
判定が低かったということは、裏を返せば「伸びしろ」が大きいとも言えます。
まずは模試の結果を冷静に分析し、自分の弱点科目や課題を洗い出しましょう。
そして次の模試・本番に向けて戦略を練り直すチャンスだと前向きに捉えてください。
「現状で合格可能性が低い」というデータは、これからどこを強化すれば合格に近づけるかを示してくれる道標でもあります。
重要なのは最後まであきらめないことで、模試の判定がどんなに悪くても、それは現時点での位置を示したに過ぎません。
「自分はまだ伸びる」という前向きな気持ちを持ち、弱点克服と得点アップに全力を注ぎましょう。
最終的に合格を勝ち取るのは自分自身の努力次第です。
D判定・E判定からでも合格をつかんだ先輩たちに続けるよう、ここから巻き返していきましょう。
模試の判定結果を今後の勉強に活かす方法

模試の判定結果は単に合否可能性の通知ではなく、自分の現在地と課題を教えてくれる貴重な手がかりです。
大切なのは、判定付き成績表をしっかり分析して今後の学習計画に活かすことです。
ここでは、模試結果の具体的な活用法として、弱点科目・分野の洗い出しと復習による克服、志望校との学力差の把握と戦略立案の二つのポイントに分けて解説します。
弱点を分析し「復習」で克服する
まず取り組むべきは、模試の成績表から自分の弱点を明確にすることです。
成績表には科目ごとの得点や偏差値、分野別の正答率など多くの情報が載っています。
これらを細かくチェックして、特に得点が低かった科目や大問を洗い出しましょう。
「自分は何の科目・単元で失点したのか」「どの問題でケアレスミスをしたのか」を把握することが弱点克服の第一歩です。
弱点が判明したら、模試の解き直しと復習に力を入れます。
模試でできなかった問題は、解答解説を読むだけで終わらせず必ずもう一度自力で解き直してみましょう。
間違えた原因が「知識不足」なのか「解法ミス」なのか「時間配分」なのかを分析し、次に同じミスをしない対策を考えます。
「できなかった問題をしっかり復習する」ことが成績向上の近道であり、この地道な復習の積み重ねが次回の模試で判定を上げることにつながります。
苦手科目の参考書を読み直す、類題を集中的に解く、先生に質問して理解を深めるといった具体的なアクションを起こし、弱点を一つひとつ潰していきましょう。
模試判定から志望校との差を確認する
次に、模試判定の結果から志望校との学力差を分析し、今後の戦略に活かす方法を紹介します。
模試成績表には志望校ごとの判定だけでなく、志望者内順位や志望校の合格目安偏差値などが掲載されています。
まずは志望校欄を見て、自分の順位が志望校の募集人員内に入っているかどうかを確認してみましょう。
自分の志望校内での立ち位置を知ることで、あとどれくらい成績を上げる必要があるかが見えてきます。
次に、模試結果から合格ラインまでの距離を数値化してみましょう。
成績表や分析資料には「今回A判定を取るにはあと◯◯点必要」といったデータが載っていることもあります。
仮に「合格可能性80%(A判定)に達するにはあと総得点20点必要」と分かったら、その20点分をどの科目で補うかを考えます。
このように模試の判定結果を活用して現在地と目標のギャップを見極めることは、合格への戦略を立てる上で非常に重要です。
次に何をすべきかを常に考えて行動することで、最終的な合格に近づくはずです。
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模試の判定は「今の実力」と「合格までの距離」を可視化してくれる一方、どう活かすかは受験生自身の行動次第です。
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まとめ

模試の判定は合格可能性の「指標」にすぎず、正しい見方と活用法があってこそ成績は伸ばせます。
この記事では判定の意味・学習への落とし込み方を整理しました。
とはいえ、判定結果から課題を特定して戦略を立てるのは難しいと感じる方もいるでしょう。
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