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地方の医学部にはどんなメリットとデメリットがある?大学選びのポイントとともに解説

地方の医学部にはどんなメリットとデメリットがある?大学選びのポイントとともに解説

受験生の方々の中には、地域医療の拡充への取り組みや、地方の医学部が実施している独特のカリキュラムに魅力を感じ、地方の医学部の受験を検討している人も多いはずです。

しかし、地方の医学部と都市部の医学部とは、それぞれ特色が異なる部分があるため、しっかり把握してから入試を決定したいところではないでしょうか。

そこで今回の記事では、地方の医学部を選ぶうえでのメリットやデメリット、加えて選ぶ際のポイントなどについて解説していきましょう。

地方の医学部はどれくらい?


地方の医学部を受験するにあたっては、どれくらいの数の医学部が全国に点在しているのかについて、抑えておきたいところです。

ここでは便宜上、東京、神奈川、大阪、名古屋を「都市部」と定義したうえで、残りを地方の医学部として定義して解説しましょう。

文部科学省が2019年に発表した資料、「医学部を置く大学一覧(令和元年度)」を見ると、我が国には、国公立大学と私立大学合わせて81校の医学部が存在していることがわかります。

そして、このうちの、約7割にあたる55校の医学部が、地方に設置されています。

全国各地にこれだけ多くの医学部が設けられているということは、選択の幅の広さにつながりますから、地方の医学部を目指している受験生にとっては朗報のはずです。

都市部の医学部のメリットとデメリット

さて、地方の医学部の数を把握したところで、今度は都市部と地方の医学部のメリットとデメリットの解説にも移っていきましょう。

後悔しない医学部選びのためにも、それぞれのメリットとデメリットを把握してから受験することは、入学後の学生生活をより豊かなものにすることにもつながるはずです。

そこで、まずは都市部の医学部のメリットとデメリットから解説していきます。

メリット

都市部の医学部の大きなメリットは、なんと言っても就職先の豊富さではないでしょうか。

都市部の医学部の場合、地方に比べて病院の数が多いため勤務先を選ぶにあたっても、自分の希望に合致したところとマッチングしやすい傾向にあります。

研究医として勤務する場合や、行政機関などで勤務する場合であっても、この限りではありません。

デメリット

都市部の医学部を受験するにあたってのデメリットとしては、偏差値の高い医学部が集中しているというものがあげられます。

偏差値72.5の東京大学を皮切りに、偏差値70.0の東京医科歯科大学や大阪大学、偏差値67.5の名古屋大学や横浜市立大学など、全国に名をとどろかせる難関校が立ち並びます。

地方の医学部のメリットとデメリット

続いて、地方の医学部が持つメリットとデメリットについても、目を向けていきましょう。

メリット

まずは、メリットの紹介から入ります。

受験の難易度が比較的ゆるい

都市部の医学部の必要偏差値の高さは、上でもお話ししたとおりです。

他方、地方の医学部では偏差値が62.5から65.0の医学部がメインとなっているため、受験の難易度が比較的ゆるい傾向にあります。

もちろん、地方の医学部にも偏差値67.5の九州大学や、東北大学などエリアを代表する難関校もありますが、全体としてとらえた場合、地方の医学部の方が受験の難易度が低く、入学しやすいというメリットがあります。

地域枠が設けられている

地方の大学の多くは、地域医療を充実させるために「地域枠」を設けています。

この地域枠の概要は大学ごとに異なりますが、主に地元出身者、もしくは地元にゆかりのある人を優先して選抜する枠です。

地元の医学部に進学したい人にとっては、ライバルが少なくなる分、大きなメリットとなるでしょう。

なお、地方の医学部の中には地元出身者に限らず、全国から広く募集をかける医学部も存在します。

そのため、地域枠を希望している受験生の人は、念のため志望校の学生募集要項に目を通しておくとよいでしょう。

特色ある医療が学べる

地方ごとの特色ある医療が学べることも、地方の医学部を選択するメリットの一つです。

たとえば、福島県立医科大学では東日本大震災の経験を生かして、「救急災害医療」や「放射線災害医療」、「放射線生命医療学」など、被災地ならではのカリキュラムを設けています。

また、離島をたくさん有している長崎県では、長崎大学医学部が率先して地域医療の充実に努め、学生に離島における研修を課すなどしています。

このように、各地方の実情に合わせた医療を学べることも、地方の医学部を選ぶメリットと言えるでしょう。

生活費が抑えられる

地方の医学部へ進学するメリットには、生活費に関するものもあげられます。

一般的に、地方における家賃は都市部よりも低く設定されているほか、食料品なども産直を利用することで安く抑えることが可能です。

デメリット

続いて、デメリットについても見ていきましょう。

キャリア形成に影響が出ることも

先ほど地域枠の紹介をしましたが、こちらの枠を受けて入学した場合、卒業後の進路が固定化されてしまいます。

進路は自治体によっても異なりますが、県知事などが指定する医療機関において、数年間の勤務が課せられることが一般的です。

この点は、地域枠ならではのデメリットとなりますので、受験の際は熟慮したうえで決断をくだしてください。

息抜きの手段が少ない

都市部と地方を比べた場合、息抜きのできる施設の少なさもネックとなります。

都市部であれば、アイドルやアニメなどの大規模なイベントがあったり、ショッピングが楽しめる場所も豊富です。

屋内レジャー施設や飲食店もたくさんあるため、息抜きを通じたストレス解消が用意にできます。

一方、地方の場合、都市部ほど息抜きができる場所がないため、退屈に感じてしまったり、ストレスの発散に苦労してしまうこともあるでしょう。

地方の医学部選びのポイント


次に、地方の医学部を選ぶ際のポイントについても解説していきましょう。

ここでは、地方の医学部を選ぶ際に、押さえておきたいポイントの中から主だったものを、4点ピックアップして掲載しました。

試験の内容をチェック

試験の内容をチェックしておくことは、受験における必須事項の一つです。

たとえば、地域枠はあるのか、後期日程は設けられているのかなどの確認が必要でしょう。

とくに地域枠などは、事前に講座を受けていないと受験資格を与えられない医学部もありますので、学生募集要項や志望校のホームページを逐一チェックしておく必要があります。

面接試験に関しても、地域ごとの実情に触れた質問がなされやすいので、志望校に応じた対策を講じなければなりません。

また、これは地方の医学部だけに限ったことではありませんが、私立大学医学部の場合、医学部ごとに出題傾向が異なりますから、志望校に応じた専用の学習が必要となります。

学費を調べる

地方の私立大学医学部を受験する際は、学費についてもきちんと確認しておきましょう。

なぜなら、私立大学医学部の場合、医学部によって学費が大きく異なるからです。

志望校を決定したのはよいものの、学費の工面に苦労してしまうというケースにならないよう、十分に下調べをしておきましょう。

大まかでよいのでキャリアプランを考える

医学部を卒業したあとのキャリアには、地域の病院やクリニックなどでの臨床医だけでなく、研究医や地元の保健所で勤務する公衆衛生医師など色々なものがあります。

そのため、医学部に入学する際は、将来の自分のビジョンに合致した教育を施してくれるところを選ぶ必要があります。

参考となる情報としては、大学のホームページのほかにも、ネット上ではパンフレットが閲覧できるので利用してみてください。

校風が合うか確認する

地方の医学部選びの際には、校風の確認も事前にしておきたいところです。

とくに、遠方の医学部への進学の場合、地方ごとの文化にも溶け込む必要があるため、6年間、生活していけそうかチェックしておくことは決して無駄にはなりません。

オープンキャンパスなどを有効活用して、ご自身に見合った校風かどうかも忘れずに確認しましょう。

なお、駅からキャンパスまではどれくらいの距離なのかという点や、スーパーやコンビニが大学周辺にあるのかなど、細かいところまで把握しておくとさらに有益です。

地方の医学部を目指すなら京都医塾


地方の医学部の難易度は、都市部のものと比べると比較的ゆるやかであることは、
上でもお伝えしたとおりです。

国公立大学の医学部を引き合いに出すならば、偏差値65.0の平均的な偏差値の大学が主流ですから、たしかに都市部の医学部と比べれば入りやすい傾向にあります。

しかし、この入学のしやすさの基準は、あくまで医学部同士での比較にしか過ぎません。

たとえば、偏差値65.0を順位で言いかえると、100人中の上位5%という意味合いになります。

つまり、死に物狂いで勉強を重ねてきたライバルたちと競い合い、さらに上位5%に食いまなければ試験を突破できないと言うことです。

このことから、良質な学習を長期間にわたって継続していくことが肝要となりますが、個人学習では、限界をきたしてしまうことも少なくありません。

そのため、受験生の方の中には、合格の可能性をより盤石なものとするために、予備校などでの指導を希望している人も多いのではないでしょうか。

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ここでは、そんな京都医塾の指導方針や、サポート体制などについて紹介していきましょう。

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遠方の受験でも安心!講師が付き添い最後までサポート

遠方への受験では、教材以外にも衣類などの準備や交通手段の確保、宿泊先の手配もしなければなりません。

さらに新型コロナウィルスの感染拡大の状況によっては、試験会場が変更になることも考えられます。

そのため、これらを個人レベルで対応しようとすると、大変な労力がかかるうえ、時間も大幅に浪費することになってしまうでしょう。

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地方の医学部にも合格者を多数輩出

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当塾を選んでいただければ、あなたの宿願達成のための、あらゆるバックアップで支援しますので、どうぞ安心して入塾してください。

まとめ


地方の医学部は、地域医療の拡充や、その地域ごとの特色ある授業を学びたい受験生にとって大変魅力的に映ります。

ご自身の志を貫くところとして6年間修業に励む場としては持ってこいの場所ですが、医学部受験は、誰もが知る難関中の難関です。

国公立大学の医学部の平均的な偏差値65.0の医学部でも、100人の中の上位5%へ入らなければ、落第となってしまう可能性があります。

そのため、受験生の方の中には、合格をより手元に近づけるためにも、予備校などでの学習指導を希望している人も多いのではないでしょうか。

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京都医塾では、膨大な学習量をカバーできる優れた環境、優秀な講師陣、オリジナルのカリキュラムなどを用意して、これまでにもたくさんの受験生を医学部合格へと導いてきた予備校です。

地方の医学部受験にも強く、毎年多くの合格者を輩出しています。

当塾に任せていただければ強力なバックアップで、きっとあなたの宿願を達成へと導いてみせましょう。

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