医学部志望なら、共通テストはただの通過点ではありません。
医学部の共通テストボーダーは、第1段階選抜(足切り)と最終合格(合格最低点)の二つです。
この記事では、大学公式データの読み方と「何割を狙うか」という目標の決め方、出願前に確認すべきポイントまでをわかりやすく整理します。
国公立は第1段階選抜と個別学力検査(第2次試験)、私立も共通テスト利用型が多いという前提で、迷わず準備を進められる指針を示します。
医学部合格に必須!共通テストの重要性を解説

医学部志望者にとって、共通テストは合否を左右する主要試験です。
国公立大学医学部はもちろん、私立大学医学部でも共通テスト利用型の選抜や併用型の方式が広く導入されており、共通テストの結果が「足切り(第1段階選抜)」や総合判定に直結します。
共通テストのボーダーは大学ごとに異なりますが、まずは「第1段階選抜」と「最終合格(合格最低点)」という二つの基準を理解することが重要です。
難関大志望者ほど軽視しがちな共通テスト
難問対策に時間を投じるあまり、共通テスト対策を後回しにする受験生は少なくありません。
しかし、共通テストは配点比重が大きく、かつ得点のブレが比較的小さいため、総合点の土台作りとして最も費用対効果が高い領域です。
標準問題の確実な正答と時間配分の最適化が、医学部合格の再現性を高めます。
共通テストなくして医学部合格は無謀
多くの大学で共通テストは選抜の前提条件です。
たとえば東京大学では、志願倍率に達した場合に共通テストの成績で第1段階選抜(いわゆる足切り)を行い、通過者のみが二次試験へ進みます。
国公立大学は当然共通テスト必須
国公立医学部では、共通テストの得点を用いた第1段階選抜や、共通テスト点と二次試験点の合算で合否を決める方式が一般的です。
京都大学の入学者選抜要項でも、第1段階選抜において共通テストの合計点(換算あり)を用いる旨が明記されています。
配点規模も大きく、二次試験と同等級の重みを置く大学が珍しくありません。
(出典:令和7年度京都大学入学者 選抜要項)
私立大学医学部の受験にも役立つ
私立大学医学部でも「共通テスト利用選抜」や「共通テスト・一般併用」など、共通テストを基軸にした方式が整備されています。
関西医科大学の公表資料では、共通テスト利用型の入試結果(得点分布や最低点)が毎年公開されており、目標設定に活用できます。
足切りの危険
足切りは「募集人員に対する倍率」や「共通テストの成績」などを基準に行われます。
東京大学のように倍率基準を明示する大学、横浜市立大学のように「第1段階選抜(共通テスト)」の通過者平均点・最低点を後日公表する大学もあり、大学公式情報の確認が不可欠です。
足切りを意識した安全設計が、出願戦略の要になります。
医学部合格のための共通テストのボーダーラインとは?
「共通テスト 医学部 ボーダー」には二つの意味があります。
第一に、二次試験へ進むための「第1段階選抜(足切り)ライン」、第二に共通テストと二次試験を合算した「最終合格(合格最低点)の目安」です。
どちらも年度や大学で変動するため、最新の募集要項・入試結果を大学公式サイトで確認し、共通テストの目標得点率を逆算しましょう。
共通テスト導入後の医学部入試の現状とボーダーの推移

共通テスト導入(2021年度)以降も、上位医学部では高水準の得点競争が続いています。
横浜市立大学の公開データでは、前期・医学科の第1段階選抜(共通テスト)における通過者平均点と最低点が、2024年度は約846点/772点(各1,000点満点)、2025年度は約877点/830点へ上昇しています。
私立の関西医科大学でも、共通テスト利用選抜の1次合格最低点が800点満点で約696点(2025年度)と高水準です。
(出典:令和7年度 関西医科大学 医学部入試状況)
医学部ごとの共通テストボーダーラインと合格最低点
大学公式の「入試結果」ページを活用すると、実際のボーダーを把握できます。
例として、横浜市立大学は第1段階選抜の通過者平均点・最低点(共通テスト)と、最終的な総合点(共通+二次)の平均・最低を公開しています。
名古屋市立大学は科目別の最高・最低・平均、および総合得点(共通+個別)を公表しています。
私立の関西医科大学は、共通テスト利用型の合格点を区分別に明示しています。
これらの情報をもとに、志望大学の「足切り回避ライン」と「最終合格ライン」を別々に設定することが効果的です。
目標得点率と合格可能性!共通テストで何割必要?
出願前に、①大学の配点(共通テストと二次の比率)、②第1段階選抜の有無・倍率③直近の入試結果(共通テストの通過者平均・最低、総合の平均・最低)を確認します。
たとえば横浜市立大学(医学科・前期)は「共通1,000点+二次1,400点」の合計2,400点で、2025年度の第1段階選抜は共通テストでおおむね83〜88%が通過の目安になっています。
私立大学の共通テスト利用型では、関西医科大学の例のように約87%(800点満点で約696点)が最低ラインとなった年度もあり、確実に足切りを回避するには学力と戦略の両面で準備が必要です。
一般的に上位医学部を志望する場合、共通テストは少なくとも8割後半を目標に据え、二次試験での上乗せを見込みましょう。
初の共通テスト実施
共通テストは2021年度から開始され、センター試験を継承しつつ思考力・判断力・表現力の評価を重視する方向で設計されています。
制度の詳細や毎年の実施情報は大学入試センターが公表している内容を確認しておきましょう。
(出典:大学入学共通テストの概要)
共通テストに変わってボーダーは下がったのか
少なくとも上記の公式データが示す範囲では、医学部の共通テストボーダーは大きく下がったとは言えません。
むしろ年度によっては通過者の平均・最低が上振れするケースも見られます。各大学の最新データをもとに、科目配点と出題傾向から逆算するのが現実的です。
医学部人気は落ち着きを見せている
志願者数や実質倍率は大学・地域・方式で幅があります。
文部科学省が公開する「医学部医学科入学状況」では、各大学の志願者数や実質競争倍率が毎年一覧で確認でき、直近年度を見ると多くの大学が概ね2.5〜5倍のレンジに収まっています。
過度に「難化・易化」の噂に振り回されず、公式データで志願動向を把握することが重要です。
(出典:令和6年度 医学部医学科入学状況)
本気で医学部合格を目指すなら医学部専門予備校 京都医塾
共通テストの重要性やボーダーの見方を押さえたら、次は合格までの道筋を現実的に設計する段階です。
医学部専門予備校 京都医塾は、志望校の配点や第1段階選抜の有無まで踏まえた学習戦略と伴走体制で、共通テストと二次の両輪を仕上げます。主な特徴を紹介します。
共通と二次に合わせた個別の学習計画
志望校の出題傾向と配点に合わせて、年間・月間・週間の三層で「いつ・何を・どの順序で学ぶか」を個別に設計します。
到達度テストや面談の結果をもとに、演習量や復習サイクルを機動的に調整し、共通テストの目標得点率と二次で伸ばす領域を同時に可視化します。
学習の優先順位が明確になるため、限られた時間でも得点力の伸びを実感しやすくなります。
13名チーム制と担任制の伴走体制
医学部専門予備校 京都医塾は、生徒一人につき最大13名の講師が連携して支えるチーム制を採用します。
講師担任+教務スタッフ2名=計3名が窓口となり、科目担当と情報を共有して日々の計画を整えます。
複数の視点で学習状況を点検できるため、弱点の早期発見と素早い軌道修正が可能です。
講師が常駐していて質問がしやすいので、学習の再現性も高まります。
寄り添いサポートで継続支援体制
学習は計画どおりに進まない日もあります。
定期面談や学習計画の微調整、面接・小論文まで横断する支援で、学力面だけでなく気持ちの揺れにも寄り添います。
進度が滞りそうなサインを早めに捉え、生活リズムや復習の配分を丁寧に整えることで、直前期まで学習を継続しやすくします。
小さな改善を積み重ね、合格までの推進力につなげます。
まとめ

この記事では、共通テストが医学部合格の土台であり、「足切り」と「最終合格」の二つのボーダーを区別して目標を立てることの重要性を解説しました。
大学公式の情報から配点と実績を確認し、共通と二次の配分に沿って学習を逆算する姿勢が重要です。
不安が残るのは自然ですが、現状を測り、課題を具体化すれば前に進めます。
医学部専門予備校 京都医塾なら、個別カリキュラムと13名チーム制の伴走で、計画と学習環境の両面から合格戦略を磨けます。
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