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医学部受験コラム

医学部で物理が必須の大学があるのはなぜ?医学部一覧と出題傾向について解説

医学部で物理が必須の大学があるのはなぜ?医学部一覧と出題傾向について解説

医学部受験において「物理は必須なのか?」「生物選択でも医学部に合格できるのか?」と悩む受験生は少なくありません。

国公立大学医学部の一部では、入試科目として物理の履修が事実上必須とされています。

この記事では、なぜ医学部で物理が求められる大学があるのかを入試制度にも触れながら解説します。

さらに、物理が必須とされる医学部の一覧や、物理が苦手な受験生向けの戦略、医学部入試における物理の出題傾向と対策法まで詳しく紹介します。

科目選択の疑問を解消し、受験戦略の参考にしてください。

医学部入試で物理必須の大学があるのはなぜ?

医学部 物理 必須 なぜ

共通テストおよび二次試験(大学個別試験)において物理の履修を必須条件と定める国公立大学医学部は全国で7校存在します。

以下にその大学一覧と入試科目の条件を示します。

これら7大学では物理を選択していない受験生は出願できない、または二次試験で物理が課される仕組みになっており、事実上「物理必須」となっています。

近年の入試改革に伴い各大学が定めた最新の科目要件を踏まえ、その背景と理由を解説します。

医学部入試で物理必須となる理由

医学部で物理を必須科目とする理由として、主に次の2点が挙げられます。

第一に、物理は自然科学の基本となる科目であり、論理的思考力や数理的な問題解決力を測る指標になると考えられていることです。

医学は多くの科学的知識に支えられており、物理で培われる論理的思考力は、医学部での学習や研究にも通じる土台となります。

第二に、「生物」は高校で未履修でも入学後に十分追いつける科目であると考えられていることです。

生物は暗記すべき事項が多い科目ですが、医学部入学後のカリキュラムで基礎から学びなおす機会があります。

一方、物理は科学全般を理解する基礎となるため、高校段階で履修していないと大学での専門科目習得に不利になる場合があります。

そのため大学側は「物理選択者であれば、生物の知識は入学後の講義で補える」という前提のもと、物理を必須にしていると考えられます。

物理必須の医学部一覧

現在、二次試験(個別試験)で物理が必須となっている国公立大学医学部は以下の7校です。

各大学で課される理科科目の組合せ要件は次の通りです

(※2025年度入試要項に基づく)。

大学名二次試験の理科科目要件
北海道大学物理【必須】+化学または生物【選択】
群馬大学物理・化学【必須】
金沢大学物理・化学【必須】
名古屋市立大学物理・化学【必須】
愛媛大学物理・化学【必須】
九州大学物理・化学【必須】
佐賀大学物理・化学【必須】

※上記はいずれも前期日程(一般選抜)の組み合わせです。

北海道大学のみ物理必須だが生物選択も可能(実質は多くの受験生が物理+化学選択)となっています。

その他の6大学では物理と化学の両方が必須で、生物選択のみの受験はできません。

また、名古屋市立大学と佐賀大学では大学入学共通テスト(一次試験)の理科2科目についても「物理を含むこと」が出願要件となっており、一次試験の段階から物理受験が必須です。

医学部受験で物理が必須ではない大学

上記7大学以外の多くの国公立大学医学部では、理科2科目は「物理・化学・生物から自由選択」となっており、生物選択でも受験可能です。

私立大学医学部に関しては、一般入試で物理を必須科目として指定している大学は一校も存在しません。

そのため「物理が苦手だから生物で受験する」という選択肢も現実的には可能です。

ただし、生物選択者は上述の物理必須の7大学を志望校から外す必要があります。

一方で二次試験で理科自体を課さない医学部も一部存在します。

例えば旭川医科大学、秋田大学、弘前大学、徳島大学などでは個別学力試験が英語と数学のみ(+面接や小論文)で実施され、理科は共通テストの得点のみで判定されます。

このように大学ごとに入試科目の方針は様々です。

物理に不安がある場合は、生物選択で受験できる医学部や理科を課さない医学部も含めて志望校の範囲を検討するとよいでしょう。

なお、物理選択には受験上のメリットもあります。

医学部受験での物理の出題傾向と対策

医学部 物理 必須 なぜ

医学部入試における物理は、他学部と比べても高度な出題がなされる傾向があります

標準的な問題から難問まで幅広く出題され、複数の分野にまたがる総合問題や複雑な設定の問題も見られます。

ここでは、医学部物理の典型的な出題傾向と、その効果的な対策方法を解説します。

医学部物理の出題傾向

頻出分野は「力学」と「電磁気」です。

多くの医学部で、大問構成の場合は力学分野から1題、電磁気分野から1題が毎年出題され、残り1題は波動・熱・原子などその他の分野から出題されるパターンが一般的です。

例えば3題構成の大学では「力学」「電磁気」「その他1分野」という組み合わせが多く、5題構成の大学では原子物理分野まで含まれることがあります。

問題の難易度は大学によって異なりますが、医学部物理では全体として思考力を要するやや難しめの問題が多い傾向です。

単なる公式当てはめでは解けない複合問題や、実験考察を伴う記述問題・作図問題を出題する大学もあります。

つまり、医学部では計算力だけでなく論理的な考察力・応用力まで試されるケースが多いと言えるでしょう。

こうした傾向から、医学部物理では表面的な暗記で対応するのは難しく、基礎原理の深い理解と総合的な問題処理能力が求められます。

医学部物理の対策方法

医学部の物理で高得点を狙うには、基礎概念の徹底理解と問題演習による応用力養成が欠かせません。

単に公式を暗記するのではなく、なぜその公式が成り立つのか物理現象の原理から理解することが重要です。

基礎が曖昧なままでは医学部レベルの応用問題には太刀打ちできません。

まずは力学や電磁気を中心に高校物理の全範囲をしっかり学習し、重要法則や典型問題の解法を自分の言葉で説明できるくらいにしておきましょう

その上で、過去問演習や実戦的な問題演習を積み重ねてください。

志望校の過去問を分析すると、出題形式や難易度の特徴がつかめます。

制限時間内に解き切る練習も重要です。

医学部の場合、理科2科目を限られた時間で解答しなければならないため、物理においては正確さと同時に迅速な処理も求められます。

普段から時間を計って問題を解き、解答スピードとケアレスミスの管理に慣れておきましょう。

難問に出会った際の取捨選択や、解けなかった問題の復習も欠かせません。

間違えた問題は解説を読み「なぜ間違えたか」「どう解けば正解に至れたか」を分析し、次に同様の問題が出ても対応できるようにしておきます。

最後に、物理が苦手な人ほど早めの対策開始が肝心です。

高2のうちに物理の基礎範囲を一通り終わらせ、高3では応用演習に時間を充てられるよう計画しましょう。

独学で難しい場合は、学校の先生や予備校の講師に質問して疑問を解消することも有効です。

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まとめ

医学部 物理 必須 なぜ

医学部と理工学部を比較してきましたが、医師は安定性と社会貢献性の高さが魅力です。

しかし、医学部入試は難易度が高く、独学では戦略の差が合否にかかわります。

そんな悩みを抱える受験生の不安や焦りは、同じ夢に向かう仲間の存在や専門家の協力があってこそ払拭できるものです。

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