医学部を目指す皆さんにとって、「大学病院の医師はとても忙しい」という話を耳にしたことがあるかもしれません。
大学病院は高度な医療を提供し、多くの研修医や学生の教育も行う場です。
そのため、そこで働く医師は日々多様な業務に追われがちです。
この記事では、大学病院の医師の忙しさの特徴や研修医・若手医師の1日の流れ、忙しさの背景要因、忙しい環境から得られる成長機会と負担について詳しく解説します。
実際の現場を知ることで、将来の進路選択に役立つ基礎知識を身につけましょう。
大学病院の医師は忙しい?
忙しさは「量」より「幅」が広い
大学病院の医師が感じる忙しさは、単に労働時間の「量」が多いというだけでなく、業務の「幅」が非常に広い点に特徴があります。
大学病院はほとんどが特定機能病院に指定されており、臨床のほか教育・研究も担う使命があります。
つまり、大学病院で働く以上、日々の患者さんの診療だけでなく、医学生や研修医への指導、講義や実習対応、医学研究にも同時並行で取り組む必要があるのです。
そのため、市中の一般病院に比べて求められる業務の種類が多岐にわたり、一人の医師が同時に多くの業務を抱えながら忙しく動き回る傾向があります。
病院・診療科・年次で差が出る
「大学病院の医師は皆忙しい」と一口に言っても、その忙しさの程度や中身は病院ごと・診療科ごと・医師の年次(経験年数)ごとに大きく異なります。
まず病院ごとでは、患者数やスタッフ体制の違いから勤務環境に差があります。
診療科による違いも顕著です。
外科系や救急科など緊急対応が多い科では夜間・週末も含めて長時間勤務や不規則勤務になりがちで、極端な長時間労働に陥る医師の割合も高めです。
厚生労働省の調査によれば、年間1860時間超の過剰な時間外労働をしている医師の割合は脳神経外科で約9.9%、外科7.1%、産婦人科5.9%などと報告されています。(出典:厚生労働省「医師の勤務実態について」)
医師の年次(キャリア段階)によっても忙しさの中身は変わります。
研修医や若手のうちは主に目の前の診療業務(病棟での処置や検査対応、救急対応など)に追われる比重が高く、残業時間も長くなりがちです。
研修医・若手医師の1日の流れ

病棟担当日の流れ
病棟担当日は、以下のような流れが一般的です。
- 朝のカンファレンスで方針共有
- 回診
- 処置・検査対応
- カルテ記録や他科連携
- 夕方の申し送り
ただし、急な入院や急変で予定が崩れることもあるでしょう。
大学病院の研修医の一日例は各院の公式ページでも確認できる場合があります。
外来担当日の流れ
外来担当日は、予約患者や紹介患者を中心に、問診・診察・オーダー・返書作成・記録を並行します。
午後も外来対応が続き、終了後に記録仕上げや入院調整を行うことがあります。
若手は上級医の指導下で診療に参加することが一般的です。
当直〜明けの流れ
夕方から翌朝までは、救急外来や病棟急変に対応することが一般的な流れです。
明けは引き継ぎ・記録等の残務があり、病院によっては午前で勤務終了とする運用もあります。
忙しさを生む大学病院特有の要因

診療・教育・研究の三重タスク
大学病院の医師は診療に加え、教育と研究を同時に担う必要があります。
日常診療の合間に研修医や学生の指導を行い、研究発表や論文執筆も進めなければなりません。
そのため常に課題や締切を抱える状況となりがちです。
文部科学省の調査では勤務時間の約6割が診療に充てられ、教育・研究はそれぞれ1割前後にとどまると報告されています。
記録・書類業務の負担
大学病院ではカルテ入力、入退院サマリー、診断書、紹介状作成などの事務作業が膨大です。
研究や委員会関連の資料も加わり、多くの医師は勤務後に残業して対応しています。
医師事務作業補助者の導入が進められていますが、十分に普及していない施設もあり、雑務が長時間労働の一因となっています。
救急・紹介患者の集中
大学病院は基幹病院として重症や特殊症例を集中的に受け入れる役割を担います。
救急外来や紹介患者が急に増えることで、予定外の業務が発生しやすいのが特徴です。
患者集中を抑制するため、紹介状なし受診には追加料金が導入されています。
キャリア理解に役立つ視点

臨床経験の拡大
大学病院には希少疾患や高度治療を要する患者が集まります。
若手医師は上級医の指導の下で難症例を経験でき、専門性や診断力を磨く機会に恵まれます。
チーム医療に触れることで多角的な視野も養われます。
研究・学位の機会
大学病院には研究設備や指導体制が整い、大学院進学や学会発表を通じて学位取得を目指せます。
ただし研究時間の確保は難しく、国は時間外労働の上限を設定して研修目的の長時間勤務に制限をかけています。
長時間労働による負担
診療・教育・研究と事務を並行する結果、長時間労働や当直続きで疲弊するケースが少なくありません。
日本医師会の調査では勤務医の4割が睡眠時間6時間未満と報告されています。
近年では、こうした状況を改善するため、働き方改革による上限規制とタスクシフトの推進が進められています。
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まとめ

この記事では、大学病院の医師が忙しい理由として、診療・教育・研究の三重タスクや書類業務、救急・紹介患者の集中を取り上げ、研修医・若手医師の1日の流れを具体的に解説しました。
医師の忙しさは確かに厳しいものですが、その環境を通じて希少な症例に触れ、専門性を磨くことができる点も確認しました。
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