医学部専門予備校 京都医塾 » 医学部受験コラム » 医学部情報 » 昭和医科大学医学部の再受験は可能?配点と特待制度を解説

医学部受験コラム

昭和医科大学医学部の再受験は可能?配点と特待制度を解説

昭和医科大学医学部の再受験は可能?配点と特待制度を解説

昭和医科大学医学部医学科を再受験先として検討する方にとって、2025年4月に昭和大学から校名変更された経緯や、数学または国語を選択可能な一般選抜Ⅰ期、MMI面接を採用する少数精鋭のⅡ期など、この大学ならではの入試制度の特徴を把握することが出願戦略の出発点となります。

ここでは、2027年度の入試情報をもとに、再受験者が押さえておくべき試験科目・配点・面接形式・学費・寮制度を整理して解説します。

特徴と再受験者が知るべき校名変更の経緯

2025年4月に昭和大学から昭和医科大学へ校名変更された経緯と、医系総合大学としての教育環境を確認します。

令和7年4月の校名変更と「医系総合大学」の位置づけ

昭和医科大学は、令和7(2025)年4月に昭和大学から校名変更された私立大学です。

校名変更の背景には、医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部の4学部を擁する医系総合大学であることを校名からも社会へ発信する狙いがあります。

附属医療機関は昭和医科大学病院、附属東病院、藤が丘病院、といった複数の医療機関で構成され、臨床実習や卒後臨床研修の場が首都圏に広く分布しています。

再受験者にとっては、校名変更直後の世代に属することになるため、卒業後のキャリア形成においても医系総合大学として認知される大学で学んだ意義を、自身の職業観と照らして整理しておくことが現実的です。

1年次富士吉田全寮制と2027年鷺沼キャンパス開設予定

昭和医科大学医学部の1年次は、山梨県富士吉田市の富士吉田キャンパスで全寮制の生活を送ります。

医学部・歯学部・薬学部・保健医療学部の4学部の1年生が1つのキャンパスで共同生活を送り、学部連携科目や初年次体験実習を通じて医療職としての基礎を養うカリキュラムが組まれています。

2年次以降は東京都品川区の旗の台キャンパスが主な学びの場です。

2027年4月には、創立100周年記念事業の一環として、神奈川県川崎市鷺沼に新キャンパスが開設される予定です。

鷺沼キャンパスは医学部・歯学部・薬学部の2・3年次と4年次の一部、保健医療学部の2〜4年次などの学生、合計約2,000人が1つのキャンパスでチーム医療を学ぶ場として設計されています。

2026年度の入学者は、2年次から4年次を鷺沼キャンパスで過ごすことが募集要項に明記されています。

再受験者は、1年次の富士吉田での寮生活と、2年次以降の新キャンパスでの学びを含めた6年間の学習環境を事前にイメージしておくことが大切です。

募集要項に基づく出願資格と年齢制限の有無

2027年度入学試験要項を確認すると、一般選抜Ⅰ期・Ⅱ期、学校推薦型選抜(公募)、卒業生推薦入試、地域枠選抜のいずれの選抜区分においても、出願資格に年齢制限の記載はありません。

ただし、面接試験においては高校時の欠席日数が正当な理由がなく多い場合、審議の対象となることが募集要項に明記されています。

再受験者は、出願資格の要件を事前に確認したうえで、自身の経歴に基づく志望動機を整理することが大切です。

出典:昭和医科大学 令和9年度入学試験要項

一般選抜Ⅰ期とⅡ期の配点と再受験者の戦略

一般選抜Ⅰ期(73名)とⅡ期(10名・MMI面接)の試験科目・配点を整理し、再受験者に適した出願戦略を確認します。

一般選抜Ⅰ期の試験科目と数学または国語の選択制

一般選抜Ⅰ期は医学部の募集人員73名と、最も大きな枠です。

一次試験は、英語100点、数学または国語から1教科選択100点、理科2科目選択で200点の合計400点満点で実施されます。

英語と選択科目、理科は別枠で解答する時間割で、午前と午後に分かれて長時間の学力試験を受ける形式です。

出題範囲は、英語が英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲと論理・表現Ⅰ・Ⅱ、数学が数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲと数学A・B・C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)、国語が現代の国語と言語文化のうち古文・漢文を除く範囲、理科は物理・化学・生物の3科目から2科目選択となっています。

医学部の一般選抜で数学と国語から選択できる入試形式は、私立大学医学部のなかでも珍しく、文系出身の再受験者にとって出願の選択肢として検討しやすい制度です。

二次試験は一次試験合格者のみに実施され、小論文20点と個人面接100点で構成されます。

Ⅰ期は2月に一次試験、その後に二次試験が実施されます。

出典:昭和医科大学 令和9年度入学試験要項

一般選抜Ⅱ期で採用されるMMI面接の特徴

一般選抜Ⅱ期は、医学部の募集人員10名で、少数精鋭の選抜区分となります。

一次試験の試験科目・配点はⅠ期と同じ400点満点ですが、試験日が3月と後半に設定されており、Ⅰ期と併願しやすいスケジュールとなっています。

Ⅱ期の最大の特徴は、二次試験がMMI(マルチプル・ミニインタビュー)面接100点のみで構成され、Ⅰ期で実施される小論文がない点にあります。

学修意欲、志望動機、医療に向き合う態度、倫理観、コミュニケーション能力が評価項目として募集要項に記載されています。

Ⅱ期の二次試験は3月に実施され、面接のみで構成されます。

Ⅰ期で一次試験を通過できなかったとしても、Ⅱ期を出願の選択肢として残すことで受験機会を広げられる制度設計です。

ただし、MMI面接は通常の個人面接と準備の観点が異なるため、出願前に形式に合わせた対策時間を確保することが大切です。

出典:昭和医科大学 令和9年度入学試験要項

学校推薦型選抜と地域枠選抜の概要

一般選抜Ⅰ期・Ⅱ期のほかに、学校推薦型選抜(公募)、卒業生推薦入試、地域枠選抜が用意されています。

出願には全体の評定平均値4.3以上の基準が設けられており、試験は基礎学力試験、小論文30点、面接70点で構成されます。

地域枠選抜は、17名の募集人員が設定されています。

各自治体の修学資金貸与制度と連携しており、卒業後に該当する都道府県の医療機関で一定期間勤務することが貸与の条件となっています。

地域枠を選ぶ場合、出身地や居住地、将来の勤務地の希望と制度の要件が一致するかを事前に十分確認する必要があります。

出典:昭和医科大学 令和9年度入学試験要項

偏差値・倍率と年度別の志願動向

大手予備校の2026年度予想データと直近年度の倍率推移から、再受験者にとっての合格難易度を整理します。

偏差値と共通テスト利用型未実施の選抜構成

大手予備校の2026年度入試ボーダーデータによると、全方式で偏差値67.5と公表されています。

医学部は大学入学共通テスト利用型選抜を実施していないため、共通テスト得点率のボーダーは設定されていません。

すべての選抜区分で個別試験の成績による選抜が行われる点が、昭和医科大学医学部の入試構造の特徴です。

再受験者が合格圏に入るためには、英語・理科・選択科目のすべてで安定した得点力を仕上げる必要があります。

共通テスト利用型がないため、出願先の選抜区分を一般選抜Ⅰ期・Ⅱ期または地域枠・推薦系に絞り、個別試験で確実に得点する戦略を組み立てることが現実的です。

志願状況や入試難易度の動向は年度によって変動するため、出願前に最新の公表値を再確認してください。

出典:Kei-Net 昭和医科大学 医学部 ボーダー

Ⅰ期・Ⅱ期の倍率差と方式選択の判断

2025年度入試実績では、一般選抜Ⅰ期が志願者2,723名・受験者2,435名・合格者221名で実質倍率11.0倍、一般選抜Ⅱ期が志願者1,212名・受験者1,063名・合格者19名で実質倍率55.9倍と公表されています。

Ⅱ期の倍率がⅠ期の約5倍に達しており、募集人員が12名と限られていることが直接の要因です。

再受験者が方式を選ぶ際には、Ⅰ期を本命に据えつつ、Ⅱ期や地域枠の併願可能性を含めて戦略を組み立てることが合理的です。

募集人員の少ない方式は倍率が高くなる構造のため、ボーダー水準を超える得点力を安定して出せるまで対策を積み上げる必要があります。

Ⅰ期とⅡ期の一次試験日は約1か月の間隔があるため、一次試験通過後の二次対策時間を確保できる計画を立てることが大切です。

出典:Kei-Net 昭和医科大学 医学部 入試結果

科目別対策と再受験での学習優先度

理科200点を最重要配点とする構成を踏まえ、英語・数学または国語・理科のそれぞれについて対策方針を整理します。

英語:バランスを取る配点対策

一般選抜Ⅰ期・Ⅱ期の英語は、一次試験400点満点中100点の配点で、理科200点に次ぐ位置づけです。

試験時間は140分で、数学または国語との合算で実施されるため、前半の70分程度を英語に充てる時間配分が一般的な目安です。

出題範囲は英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ・Ⅲと論理・表現Ⅰ・Ⅱに対応し、読解問題を中心に構成されています。

再受験者は、受験から離れていた期間の長短に応じて、語彙・文法の基礎確認から始め、医系長文への対応力を積み上げる計画が現実的です。

記述式問題が一部含まれるため、限られた時間のなかで要点を整理する練習を過去問で重ねてください。

数学または国語:私立医で稀な選択制の活用

一般選抜Ⅰ期・Ⅱ期では、数学または国語から1教科を選択する仕組みが採用されており、配点は100点です。

私立大学医学部の一般選抜で数学と国語の選択制を設けている大学は限られており、昭和医科大学医学部の特徴のひとつとなっています。

文系出身の再受験者にとっては、国語を選択することで、医学部受験のハードルとなりやすい数学Ⅲの学び直しの負担を回避できる選択肢が生まれます。

ただし、国語選択者の得点分布情報は限られやすく、想定得点をもとに合否を判断する難しさがあります。

出願時点で選択科目の変更はできない仕様のため、事前に過去問や模試を使って、両科目のいずれが自分の得点力を最大化できるかを比較検討することが大切です。

理科の最大配点への対応

一般選抜Ⅰ期・Ⅱ期の理科は、物理・化学・生物の3科目から2科目を選択し、2科目合計で200点の配点となっています。

試験時間は140分で、400点満点の半分を占める最大配点の科目です。

理科で安定した得点を取れることが合格ラインへの到達に直結します。

科目選択は、過去の履修状況と得意分野を踏まえて判断します。

物理と化学の組み合わせは計算問題を通じた論理的な処理が中心となり、化学と生物の組み合わせは知識を重視した学習が中心となります。

記述式問題が出題される点もふまえ、知識の暗記だけでなく、解答プロセスを文章として説明する練習を積み重ねてください。

出典:昭和医科大学 令和9年度入学試験要項

学費と特待制度・生活設計

6年間学費2,700万円の内訳と、Ⅰ期上位76名全員が対象となる特待制度について整理します。

6年間学費の内訳と富士吉田寮費

昭和医科大学医学部の2026年度学費は以下の通りです。

学年入学金授業料教育・施設充実費年間合計
1年次150万円300万円(前期150・後期150)450万円
2〜6年次300万円150万円450万円/年
6年間総額2,700万円

1年次は富士吉田キャンパスでの全寮制となるため、学費とは別に寮費・食費・寝具などの寮生活費として800,000円が初年度に発生します。

加えて、学生会・学生後援会の年会費として初年度95,000円、6年間合計345,000円が必要です。

再受験者は、修学資金貸与制度や奨学金の活用を含めた長期の資金設計を、出願前の段階で進めることが現実的です。

出典:昭和医科大学 令和9年度入学試験要項

特待制度と地域枠奨学金

一般選抜Ⅰ期の上位合格者を対象とした特待制度が用意されています。

対象者は一般選抜Ⅰ期の上位76名で、Ⅰ期の募集人員と同数が設定されています。

特待制度入学者は初年度の授業料300万円が免除されるため、1年次の納入額は入学金150万円のみとなり、6年間の学費総額は2,400万円まで圧縮されます。

地域枠選抜の合格者には、新潟県・静岡県・茨城県・山梨県・長野県の各自治体から修学資金が貸与されます。

再受験者は、自身の経歴・経済状況・進路希望に合致する制度を組み合わせて資金計画を立てることができます。

本気で医学部合格を目指すなら医学部専門予備校 京都医塾

一般選抜で国語選択が可能でMMI面接を採用するなど、入試形式に独自の特徴を持つ大学を受験する場合、再受験者は自身の強みと大学の特徴を照らし合わせて出願戦略を組み立てる必要があります。

年度途中でも合格から逆算して組み直せる

再受験は開始時期が人それぞれだからこそ、合格から逆算して組み直すことが必要です。

年度途中のスタートでも、今の地点から何を優先し、何を捨てるかを決めれば、学習は前に進みます。

焦って手を広げるほど、得点は安定しにくくなります。

京都医塾では、限られた期間で結果を出すために、学習の順序と分量を具体化していきます。

週1回の面談で計画倒れを防げる

医学部受験は計画の良し悪しより、計画を実行し続けられるかが勝負だと考えています。

だから週1回の面談で、進捗と課題を点検し、必要があればすぐに軌道修正します。学習は、放置した瞬間から崩れやすくなります。

京都医塾では、先延ばしや迷いを小さくし、毎週やり切るサイクルへ戻すことで、合格に向かう推進力を作っていきます。

常駐講師に即質問でき、理解を止めない

学習においては疑問を溜めないことが学習効率を決めると考えています。

わからないまま進むほど演習が空回りし、復習の負担が雪だるま式に増えるからです。

疑問が出た瞬間に質問できる環境があると、わからない部分を少なくできます。

京都医塾では、つまずきをその日のうちに解消し、学習の回転数を上げて、得点に直結する演習へ進める状態を作っていきます。

まとめ

昭和医科大学医学部医学科は、令和7年4月に昭和大学から校名変更された医系総合大学の中核をなす私立大学医学部です。

募集要項に年齢制限の記載がなく、再受験者にも制度上の門戸が開かれています。

一般選抜Ⅰ期では数学または国語の選択が可能で、Ⅱ期ではMMI面接が採用されるなど、方式ごとの特徴を踏まえた出願戦略が大切です。

1年次の富士吉田全寮制や令和9年4月の鷺沼キャンパス開設予定を含めた6年間の学習環境を、自身のライフプランに照らして検討する必要があります。

再受験には、限られた期間で合格に必要な学力を積み上げられる学習設計が欠かせません。

医学部専門予備校 京都医塾では、学力診断テストで現在地を可視化し、講師によるチーム制で一人ひとりの課題に合わせた指導を行っています。

1泊2日医学部合格診断ツアーでは、1対1授業とアチーブメントテストを通じて、現在の学力を科目別に確認することができます。

受験までに何をどこまで仕上げればよいか、客観的な判断材料がほしい方は参加を検討してみてください。