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医学部受験コラム

【医学部後期試験】最後まで諦めずに!後期試験の科目や対策について解説

【医学部後期試験】最後まで諦めずに!後期試験の科目や対策について解説

大学の医学部の入試では、大きく分けて前期試験と後期試験の2種類の試験が課されます。

後期試験は、前期試験とは別の日程で志望者を選抜する方式を取りますが、科目や対策方法を熟知していないと本番で実力を発揮しきれないでしょう。

そこで今回は、医学部の入試における後期試験に注目して、科目や大学ごとの定員、加えて対策時のポイントなどについて解説していきます。

医学部後期試験についての基礎知識

はじめに医学部における後期試験の基礎知識を解説しましょう。

ここでは、後期試験の位置づけや実施される時期、難易度など3つの角度から説明していきます。

 後期試験の位置づけは「追試験」

医学部における後期試験は、前期日程で志望医学部に合格できなかった学生に再チャレンジする機会を与えることを主目的として行われます。

そのため、位置づけとしてはあくまで「追試験」

「落ち穂ひろい」などという呼ばれ方をすることもあります。

この後期試験ですが、大学側にも優秀な学生の取りこぼしを防げるといったメリットもあります。

学生と大学、双方の利益が噛み合った結果、実現しているのが後期試験なのです。

3月に行われることが多い

後期試験の日程は前期試験の約1か月後、つまり2月後半から3月にかけて行われるのが一般的ですが、3月に実施する医学部が多数を占めています。

私立大学、国公立大学の両方の大学で同時期に実施されますが、医学部によって日程が変わるため予め確認しておきましょう。

試験自体の難易度や傾向はあまり変わらない

後期試験は前期試験の追試験という位置づけであることは、先ほど述べたとおりです。

そのため、多くの大学の医学部では試験自体の難易度と傾向について差をほとんど設けていません

大学側では前期試験でも後期試験でも、基本的に同じ人物像の学生を求めることから、試験内容が大幅に変更されるということはないのです。

後期日程のある大学医学部一覧

さて、後期試験の基礎的な説明を終えたところで、今度は後期日程を設けている大学医学部についても確認しておきましょう。

ここでは、後期日程の試験を実施している大学医学部を、国公立大学と私立大学に分けて一覧にしました。

▼2020年度、後期日程試験を行った国公立大学一覧

大学名 定員数 試験科目 センター試験得点率
旭川医科大学 8名 英語、共通テスト、個人面接 88%
秋田大学 20名 小論文、面接、共通テスト 87%
山形大学 15名 面接、共通テスト 90%
千葉大学 20名 個別学力試験、面接、共通テスト 92%
東京医科歯科大学 10名 小論文、面接、共通テスト 95%
山梨大学 90名 個別学力試験、面接、共通テスト 89%
富山大学 20名 小論文、面接、共通テスト 88%
福井大学 25名 小論文、面接、共通テスト 88%
岐阜大学 25名 個別学力試験、面接、共通テスト 90%
浜松医科大学 15名 小論文、面接、共通テスト 86%
名古屋大学 5名 面接、共通テスト 90%
三重大学 10名 小論文、面接、共通テスト 88%
奈良県立医科大学 53名 個別学力試験、面接、共通テスト 89%
山口大学 10名 小論文、面接、共通テスト 89%
香川大学 20名 小論文、面接、共通テスト 88%
愛媛大学 25名 総合問題、面接、共通テスト 88%
佐賀大学 10名 面接、共通テスト 88%
宮崎大学 20名 理科(化)、英語、面接、共通テスト 87%
鹿児島大学 23名 小論文、面接、共通テスト 88%
琉球大学 25名 小論文、面接、共通テスト 86%

※共通テストは、大学入学共通テストをあらわす

こちらは、2020年度に後期日程試験を行った国公立大学医学部を一覧としたものです。

国公立大学の医学部の後期日程では、主に面接や小論文において評価される傾向にあります。

ただし、旭川医科大学や奈良県立医科大学を筆頭に、学力試験を課す大学もありますので対策を怠らないよう注意してください。

また、センター試験の難易度をもとに医学部の合格ラインを表したデータでは、86%もの高い得点率を求められていることがわかりました。

▼2020年度、後期日程試験を行った私立大学一覧
大学名 定員数 試験科目

大学名 定員数 試験科目
埼玉医科大学 20名 数・理2科目・英・小論文・面接
金沢医科大学 10名 数・英・小論文・グループ面接
関西医科大学 10名 数・理2科目・英・小論文・面接
近畿大学 5名 数・理2科目・英・小論文・面接
日本医科大学 23名 数・理2科目・英・小論文・面接
藤田医科大学 13名 数・理2科目・英・面接
久留米大学 約5名 数・理2科目・英・小論文・面接
昭和大学 20名 数or国・理2科目・英・小論文・面接
大阪医科大学 15名 数・英・小論文・面接

こちらでは、2020年度に後期日程試験を行った私立大学の医学部を一覧としました。

私立大学の後期日程試験は多くの場合、数学と理科、英語や小論文が課されますが一部理科の試験を実施しない医学部があります

理科が苦手で前期の結果が振るわなかった人にとっては、おすすめの医学部です。

後期試験の特徴

続いて、後期試験の特徴について解説していきます。

こちらの項では、倍率や後期試験を実施している大学数、受験科目数などに注目して説明していきましょう。

倍率が高いことが多い

医学部の後期試験は、前期試験と比べて倍率が高くなるといった特徴があります。

ここでは、医学部の後期試験の倍率が高くなってしまう理由について見ていきましょう。

募集人数が少ない割に受験人数が多いため、倍率が高くなりやすい

医学部の後期試験は、前期試験と比較して募集人数が少なくなるため、倍率が高くなってしまう傾向があります。

また、浪人だけは回避したい受験生が志望医学部でなくとも受験を試みるケースが多くなります。

そのため、ただでさえ少ない募集枠に大勢の志願者が殺到し、倍率が一気に上昇してしまうのです。

前期より募集人数が多い大学も

基本的に後期試験では前期と比べて募集人数が減少しますが、一部例外の医学部もあります。

例えば、岐阜大学や奈良県立医科大学などの医学部です。

これらの大学は後期日程における学生の獲得に力を入れている医学部ですから、前期試験で思うような結果が出せなかったときは、ぜひチャレンジしてみてください。

実施大学数が限られる

後期日程には、実施大学数が限られているという特徴もあります。

上の表でも読み取れるとおり、国立大学医学部も私立大学医学部も一部の医学部でしか後期試験が行われません。

2022年に後期試験が廃止となる大学

これまで後期試験を実施していた富山大学ですが、2022年度から後期試験が廃止され前期試験のみとなることが発表されました。

同大学以外でも突然、後期試験の廃止が決まることも想定されますから、志望医学部の試験の実施状況は常に把握しておき、前期試験のみとなっても対応できるよう万全の対策を施しておきましょう。

基本的に受験科目数が少ない

医学部における後期試験は、基本的に受験科目数が少ないという特徴も持ち合わせています。

秋田大学東京医科歯科大学、そして浜松医科大学などでは小論文と面接試験のみで受験できますから、学力面で不安を持っている人はこちらの医学部に挑んでみるのもおすすめです。

後期試験対策のポイント

次に、後期試験対策のポイントについて解説していきましょう。

後期試験に挑戦するうえで、ぜひとも押さえておきたい点を3つ取り上げてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

面接、小論文対策を重点的に

最初に解説するポイントは、面接や小論文に関する事柄です。

上記表でもおわかりのとおり、小論文試験と面接試験は多くの大学の医学部で実施されています。

そのため、この2点の対策が合否のカギを握っていると言っても過言ではありません。

面接については大学ごとの面接のスタイルや、質疑応答の傾向をよくチェックしたうえで対策をしていく必要があります。

面接対策の開始時期については、現役生の場合、3年生の夏くらいから始めるとよいでしょう。

時折、「面接対策は、一次試験に受かってからでもいいか」と高をくくっている人がいますが、医学部の面接試験は生半可な訓練で受かるほど甘いものではありません

質問への回答はもちろん、部屋への入り方や身振り手振りなど細部にわたって逐一チェックが入ります。

質疑における回答例などは短期間でも覚えられますが、当日緊張することも考えると、身振り手振りや発声についてはそれなりの訓練を重ねなければ一定のレベルに達することはできません。

面接対策はできるだけ早い時期に、可能なら予備校などの専門家がいる施設で行ってください。

また、小論文は書く練習はもちろん、書籍を読み込んで文章の構成方法も覚えていく必要があります。

新聞や小説、実用書などを読み文章の書き方を学んでください。

なお、情報を短くまとめた文章を学習したいときは、雑誌を読むのがおすすめです。

雑誌では少ない行数の中に、より多くの情報を詰め込むための表現技法が隠されていますので、こちらも合わせて読んでみてください。

過去問演習を徹底する

次に解説するポイントは、過去問に関する事柄です。

言うまでもありませんが、過去問は志望医学部の本試験における想定問題の宝庫です。

過去問をくり返し解くことで、実力が備わるとともに志望医学部に特化した学力に近づいていきます。

過去問の演習については、一般的に受験勉強を8割から9割程度、終了したタイミングで始めるとよいでしょう。

このタイミングであれば、過去問のレベルに学習進度が追い付いているはずなので効率よく受験対策ができるはずです。

諦めない

最後に解説するポイントは、メンタル面に関する事柄です。

みなさんも知ってのとおり、医学部は数ある学部の中でも特に難関の学部です。

そして近年、受験生が年を追うごとに増加していることから、受験における激戦の度合いは増すばかり。

過酷な争いを勝ち抜いて合格するためには、強靭なメンタルが欠かせません。

なにがあっても諦めないという強い決心が、あなたを合格の高見へと導いてくれるのです。

医学部を受験するなら医学部専門予備校で

前期で志望校に合格できなかった人に再チャレンジの機会が与えられる後期試験ですが、もう後がないだけに、どの受験生も「絶対に合格する!」という強い意気込みのもと挑戦します。

特に、名古屋大学や神戸大学などの準上位レベルの医学部には、東京大学や京都大学などの最難関の医学部で不合格だった受験生も集まるため、非常にハイレベルな戦いを強いられます。

そんな厳しい戦いのときに合否を左右するのが、よき指導者の有無です。

個人学習では逆境でも自ら対処しなければなりませんが、予備校などに通っていれば苦しいときでも講師からしっかりケアをしてもらえます。

とりわけ、医学部受験を専門にする医学部専門予備校であれば、より綿密な支援が受けられますから合格への道がきっと開かれるはずです。

そんな医学部専門予備校の中でも特におすすめなのが、高い実績を誇ることで有名な「京都医塾」です。

ここから先は、京都医塾の魅力について紹介していきましょう。

医学部専門予備校の情報力

医学部の試験では大学ごとに重視する人材が異なるため、自ずと出題傾向も変化してきます。

国公立大学の医学部ではこの傾向はそれ程大きくありませんが、私立大学の医学部の場合は顕著にあらわれるが特徴です。

例えば、英語の試験では医療系の論文から出題する医学部がありますし、理科においても特定の分野から毎年出題する医学部もあります。

また、偏差値は中堅クラスでも、特定の教科だけ上位医学部レベルの難しい問題を課す医学部もあります。

このような受験情報を一人で収集するのは非常に困難で、情報を集めている間に時間を浪費してしまい、他の受験生に大きく離されてしまうでしょう。

京都医塾では出題傾向を始めとする受験にまつわるあらゆる情報を常に収集し、生徒に還元しています。

京都医塾に入塾すれば情報収集の時間を省くことができ、スケジュールを最適化することができますから、一人で学習するときよりも何倍も効率よく学習できるでしょう。

医学部に本気で合格したいなら京都医塾がおすすめ

京都医塾には、医学部出身の講師が多数在籍しています。

しかも、講師全てが有名大学を卒業した社員講師ですから、レベルの低いチューターから授業やアドバイスを受ける心配もありません。

さらに、講師陣が受験生一人あたり平均13人のチームで学習をサポート。

受験生のレベルに合わせて最もよい勉強方法を提案し、試験当日まで伴走してくれます。

医学部に本気で合格したい人には、頼りがいのある講師が数多く在籍する京都医塾がおすすめです。

まとめ

医学部の後期試験は、前期試験の「追試験」という位置づけで行われます。

この後期試験は募集人員が少ないことなどから倍率が高くなる傾向があり、毎年多くの受験生が苦戦を強いられます。

前期よりも激しい争いとなるため、戦いで勝利するには学習量はもちろん、よき指導者の存在が欠かせません。

そして、そのような状況で受験生を支えてくれる存在の筆頭となるのが、予備校などの講師です。

受験のエキスパートたる予備校の講師であれば、受験生を学習面や精神面できっと支えてくれるはず。

予備校は数多くありますが、とりわけ京都医塾の講師は全員が医学部に特化していますから、百戦錬磨の知識を活かして受験生を全力で支援してくれます。

本気で医学部に合格したい人には、熟練の講師陣が迎えてくれる京都医塾がおすすめです。

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