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E判定からの医学部合格は可能? 逆転合格に必要な要素を徹底解説

E判定からの医学部合格は可能? 逆転合格に必要な要素を徹底解説

模試での「E判定」は、受験生にとって大きなショックを与えます。

特に、医学部受験においては、このE判定をきっかけに志望学部変更を検討する人もいるほどです。

しかし、模試でE判定だったからといって、不合格確実、というわけではありません。

今回の記事では、模試におけるE判定の意味と、その分析方法、合格可能性のとらえ方について解説します。

模試で「E判定」ならば医学部は諦めるべき?

医学部 e判定

模試で志望校に「E判定」が出ると、不合格の烙印を押されてしまった気分になる受験生は少なくないかと思います。

しかし、模試はあくまでも模試であって、どんな判定が出ていたとしても、合否を決めるのは当日の試験です。

模試でA判定が出たからといって入学できるわけではありませんし、E判定だからといって絶対に不合格ということもありません。

現に、多くの受験生が「E判定からの逆転合格」を実現しています。

模試でE判定が出たとしても、E判定からどういったプロセスを積めば合格をつかみ取れるのか、現状分析を学習に活かせる人は逆転合格のチャンスが十分にあります。

すなわち、模試での「E判定」を理由に、医学部を諦める必要はありません。

「E判定」の合格可能性とは?

では、実際に「E判定」とはどのような結果なのか、その内容を参照してみましょう。

「E判定」の合格可能性は一般的に20%未満

以下は、各模試における「E判定」の示す合格可能性を一覧化したものです。

模試名E判定の合格可能性
進研模試/ベネッセ総合学力テスト20%未満
全統模試20%以下
東進模試35%未満
駿台模試20%以下

このように、E判定は合格可能性がおよそ20%以下と判断できる成績、ということが示されています。模試によっては、「志望校再検討」といった文字が講評に並ぶこともあり、志望校への合格は難しいと示されているように感じる結果であると言えます。

「E判定」の中身が重要

医学部 e判定

ただし、繰り返しになりますが、「E判定」が出たからといって、不合格が確実というわけではありません。あくまでもその模試の成績を基に判定しているため、どういった模試で、どういった内容でE判定なのかによって状況やその対策は大きく異なります。

そこで以下では、模試の種類を切り口に、「E判定」のとらえ方を解説します。

共通テスト系模試の「E判定」

共通テスト系模試における「E判定」の場合、以下の3つのパターンが考えられます。

①   全体的に得点率が低く、突出した高得点の科目がない

②   得点率が高い科目はあるが、圧倒的に得点率の低い科目がある

③   高配点の問題ばかり落としている

①の場合、共通テストレベルの学習事項が定着していないと考えられ、基礎学力部分で努力が必要な可能性が高いと言えます。

そのため、改めて基礎学習に立ち戻る必要があると言えます。

②の場合の具体例として、共通テストのみでしか使用しない国語や社会といった科目で極端な低得点をとっている場合が挙げられます。

判定はあくまでも全体得点率で算出しますので、低得点の科目がある場合には、E判定が出てしまう可能性が高くなります。

直前期以外で、対策が不十分な科目があった場合には、判定は深く受け止めすぎずに、得点率を分析し、その後の学習につなげましょう。

また、見逃しがちなのが③の場合です。共通テストの国語は、1問あたりの配点が大きい問題が複数あります。

一問につき5点~7点ほどの配点がされている問題もあるため、これらの問題を複数落としてしまうと、一気に得点率が低下してしまいます。

模試の点数や判定が思ったよりも悪かった…という場合には、間違えた問題の配点にも注目してみましょう。

また、いずれのパターンであっても「D判定まであと〇点」の部分が、20点弱であれば、1教科1問~2問の正解が増えるだけで達成が可能です。

D判定ライン未満の点数は「E判定」として一緒くたになっていますので、「D判定までどのラインにいるのか」まで、判定の確認時に行うようにしましょう。

記述系模試の「E判定」

記述系模試における「E判定」の場合、以下の3つのパターンが考えられます。

①     全体的に得点率が低く、突出した高得点の科目がない

②     解答のポイントは合致しているが、答え方や記述力のなさで点数を落としている

③     時間が足りず、解答しきれていない

①の場合の例として、共通テスト系模試では点数が取れているが、記述系模試では点数が取り切れないケースが挙げられます。

この場合、基礎的な学力は身についているが、そのアウトプットに苦慮していたり、発展的な問題になると実力が足りなかったりといった可能性が考えられます。

模試答案を分析し、具体的にどの単元・問題に弱点があるのかを突き止める必要があります。

②の場合、記述力の向上が求められます。

しかし、記述力は自分一人で改善することは難しいため、教師や添削ができるチューターなど、日ごろから指導者に添削を依頼することをおすすめします。

また、難度の高い模試を通じて、時間配分の大切さに気が付くこともあると思います。

時間切れで解答ができなかった問題については、模試後すぐに取り組み、解答を確認しましょう。

そのうえで、「どの問題で時間短縮ができたか」や、「正解できそうな問題から取り組む」といった、試験ならではの取り組み方を模索することも重要です。

オープン模試系の「E判定」

オープン系模試における「E判定」の場合、以下の3つのパターンが考えられます。

①     全体的に得点率が低い

②     得点率が高い科目も複数あるが、圧倒的に得点率の高い科目がある

③     時間が足りず、解答しきれていない

オープン系模試は、模試の中でも最も難度が高いため、多くの場合は①が直接の原因と考えられます。

記述模試でC判定以上を取得しているにもかかわらず、オープン模試ではE判定となってしまう場合には、参考書の応用レベル~過去問レベルの問題の間のギャップを埋められていないと考えられます。

模試で出題されて解けなかった単元・分野をリストアップしたうえで、過去問を中心としたハイレベルな問題が掲載されている参考書で演習を繰り返しましょう。

また、時間が足りずに解答ができなかった場合には、日々の学習にストップウォッチを導入しましょう。

問題を見て、「これなら〇分で解ける」と算段を付け、ストップウォッチをセットし、時間内までに解き終えましょう。

解ききれなかった場合には、見立てに問題があるのか、スピードに問題があるのか、原因を分析しましょう。

この「〇分あれば解ける」という感覚は、入試において非常に重要な力の一つとなりますので、模試をきっかけに時間を意識した学習を取り入れましょう。

E判定は不合格ではない

ここまで繰り返しお伝えしました通り、大学受験の模試において、E判定=不合格ではありません

判定はあくまで一つの評価に過ぎず、その評価をしっかりと分析し、日々の学習計画に反映することのほうがより重要だと言えます。

模試でE判定が出てしまった場合には、まずは冷静に分析をしましょう。

D判定に近い点数は取れているのか、あるいはまったく足りていないのか、E判定の中でもどの位置にいるか確認しましょう。

また、科目・単元に焦点を当て、どの部分で得点が伸び悩んでいるのか、何点ならアップできそうかを特定しましょう。

そして、その弱点を克服するための学習計画を立案し、実行しましょう。

E判定を、出発点をみつける機会として捉えられるか、それとも憂いて終わってしまうか、結果の受け止め方によってその後の合否は大きく変わります。

模試は自己成長と分析の絶好の機会です。毎日少しずつ進歩を重ね、「医学部合格」という目標へ向かって前進しましょう。

結論:E判定からの逆転合格は可能

医学部 e判定

結論として、E判定からの逆転合格は十分可能ですし、実際の受験現場で我々は何度もその逆転劇を目にしてきました。

模試の結果は、その日の調子にも左右されますし、最後の模試から本番までには3ヶ月もの長い時間があります。

たとえ年末模試でE判定をとってしまったとしても、入試本番までに合格学力を向上させることは十分可能です。

受験する限り、合格の可能性はゼロではありません。

受験勉強は、日々のコツコツと積み重ねるものであり、努力に報いるチャンスが与えられています。

最終的な成功は、模試の一瞬の結果ではなく、継続的な努力と成長によって築かれるものです。信じて、前向きに取り組んでいきましょう。

ただし、合格に向けて効率的かつ計画的な学習が必要

ただし、自分の学力に不安がある場合には、効率的な学習と計画的なアプローチが必要不可欠です。

特に競争の厳しい医学部受験では、医学部受験を専門とする予備校へ通い、合格に向けて徹底的に効率化することが重要です。

直前期まで徹底サポート!医学部合格を目指すなら京都医塾

「E判定をとってしまったけれど、原因の分析が自分ではうまくいかない…」

「原因はわかったけれど、どうやって復習をすればいいかわからない…」

など、分析を学習計画に反映するのは難しいと感じる方も多いかと思います。

そんな方におすすめの予備校が、京都にある医学部専門予備校「京都医塾」です。

以下では、これまでに多数の国公立大学医学部合格者を輩出した京都医塾の魅力を解説します。

模試結果の徹底した分析を個別カリキュラムに即反映

受験生は、一人ひとり得意科目があり、自分に合った学習方法があります。

そのため、京都医塾では、生徒全員に画一的な指導を行うだけでは、効率の良い受験勉強とは言えないと考えています。

そこで京都医塾では、効率的な学力アップを目指し、一人ひとりの能力に合わせた指導を行っています。

京都医塾では、生徒一人ひとりの現在の学力や潜在的な力を極限まで分析し、カリキュラム化します。そのカリキュラムに合わせて、日々どのような学習を進めていくべきか、スケジュールに落とし込み、可視化します。

そうすることで、授業だけでなく、自習時間にも効率的な学習が可能です。

個々の力を推し量ったうえで、最適なカリキュラムを設定し、それぞれの志望校の合格ラインまで学力を引き上げる指導を行っています。

苦手を徹底克服・レベル別少人数集団授業

前述の通り、京都医塾では、一人ひとりの到達度に合わせた学習を提案しています。

その学習方法の1つとして挙げられるのが「レベル別・少人数集団授業」です。

レベル別少人数集団授業では、教科別・レベル別にクラスを編成し、授業を行います。

個別指導で徹底的な指導を行うことが効率的なケースももちろんありますが、実力の近い仲間とともにレベル別集団授業を受講することで、集団学習ならではのメリットも享受できます。

問題へのアプローチ方法や、学習方法、授業を聞く姿勢など、自分一人では気付かない勉強の工夫に出会えたり、ライバルを意識することで勉強のモチベーションをアップさせたりすることが可能です。

このように、個別指導とレベル別集団授業をハイブリッドで受講できる点も、京都医塾の魅力の1つです。

個別授業で基礎から徹底的にサポート

先述の通り、京都医塾では、一人ひとりの学力と学習状況に合わせて個別カリキュラムを設定しています。

しかし、講義で学習するには難しい教科、すなわち苦手意識が強い教科は個別授業を受講可能です。

個別授業では、模試の結果や各種テストに加え、授業の様子までを分析し、どういったアプローチで学力を向上させるかを講師が計画を立て、授業を実施します。

必要と判断すれば、思い切って教科の基本に立ち返って指導を行うなど、高いレベルを目指すからこそ、基礎の部分まで手厚くサポートします。

個別授業を活用することで、自分のレベルに合わせて学習を進められ、無理なく苦手科目の克服と学力アップが可能です。

まとめ

医学部 e判定

受験する以上は、誰もがその大学に合格の可能性があります。

そのため、模試の判定や偏差値だけをあてにするのではなく、あくまでも足りないものを見つける手段として活用することが大切です。

E判定だけを理由に諦めることなく、医学部合格を目指して努力を続けてください。

また、記事を通して、京都医塾の指導内容にご興味をもってくださった方も多いかと思います。

京都医塾は名の通り京都に拠点を置いていますため、「せっかく興味をもったけれど、通塾は難しいだろう」と感じられた方もいらっしゃるかもしれません。

京都医塾は寮を完備しており、遠方出身の塾生も多数在籍しています。

しかし、やはりお子様が遠方で生活するというのは、心配が多いことと思います。

そこで、京都医塾では、どのような指導を行うのか、また京都医塾の通塾はどのようなものかを体験いただける、『一泊二日医学部合格診断』を実施しております。

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