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【2025】医学部の定員はどのくらい?定員削減や今後の推移についても解説

【2025】医学部の定員はどのくらい?定員削減や今後の推移についても解説

 

医学部を受験するにあたって、必ず押さえておきたい情報の1つが大学ごとの定員数です。

医学部はただでさえ激しい競争が強いられる狭き門ですから、定員の細かな推移であっても、合否に大きな影響を与えます。

そのため、正しい情報を事前にキャッチして、志望校選びに反映させていく努力が欠かせません。

そこで今回の記事では、医学部受験を検討している人に向けて、医学部の定員について解説します。

医学部の定員はどのくらい?

最初に、医学部の定員数について見ていきましょう。

ここでは、国公立大学と私立大学の医学部の定員数を、2024年と2025年度のものに分けて掲載しました。

志望校選びの参考として役立ててください。

国公立大学医学部の定員数

大学名2024年度2025年度
1北海道大学105105
2旭川医科大学105105
3札幌医科大学110110
4弘前大学132132
5東北大学116117
6秋田大学129129
7山形大学113113
8福島県立医科大学130130
9筑波大学139139
10群馬大学123125
11千葉大学117117
12東京大学110110
13東京科学大学106106
14新潟大学140140
15富山大学110110
16金沢大学117117
17金沢医科大学111113
18福井大学115115
19山梨大学125125
20信州大学120120
21岐阜大学110110
22浜松医科大学120120
23名古屋大学111112
24名古屋市立大学9797
25三重大学125125
26滋賀医科大学110110
27京都大学107108
28京都府立医科大学107106
29大阪大学107108
30大阪公立大学9594
31神戸大学117118
32奈良県立医科大学114113
33和歌山県立医科大学100100
34鳥取大学110109
35島根大学112112
36岡山大学114112
37広島大学118120
38山口大学119119
39徳島大学112111
40香川大学114111
41愛媛大学115115
42高知大学115114
43九州大学105105
44佐賀大学103101
45長崎大学120119
46熊本大学110109
47大分大学110110
48宮崎大学100100
49鹿児島大学120120
50琉球大学117116

2024年と2025年度における国公立大学の医学部の定員数は、ほぼ横ばいとなっています。

私立大学医学部の定員数

大学名2024年度2025年度
1岩手医科大学130130
2東北医科薬科大学100100
3自治医科大学123123
4獨協医科大学126126
5埼玉医科大学130130
6国際医療福祉大学140140
7杏林大学119118
8慶應義塾大学110110
9順天堂大学140138
10昭和大学131131
11帝京大学118119
12東京医科大学123125
13東京慈恵会医科大学105105
14東京女子医科大学110110
15東邦大学123123
16日本大学135135
17日本医科大学125125
18北里大学126126
19聖マリアンナ医科大学117117
20東海大学118118
21金沢医科大学111113
22愛知医科大学115115
23藤田医科大学120122
24大阪医科薬科大学112112
25関西医科大学127127
26近畿大学112108
27兵庫医科大学112112
28川崎医科大学126124
29久留米大学115114
30産業医科大学105105
31福岡大学110110

私立大学医学部についても、定員数はほぼ横ばいになっていることがわかりました。

医学部の定員の推移

2025年度の医学部の定員について確認したところで、定員数の推移についても解説していきましょう。

医師不足や偏在の問題などを引き合いに出しつつ詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

医師不足と偏在

医学部の定員数の推移を考えるうえで、切っても切り離せないのが医師不足の問題です。

高齢化が進む現代社会において、医師の需要は年々高まりを見せています。

特に2012年を契機に、いわゆる「団塊の世代」が65歳以上の高齢者となったことで、より一層、医療の拡充が叫ばれるようになりました。

こちらの世代は日本における世代別人口比でも、とりわけ大きなウェイトを占めており、彼らの高齢化および健康状況の変化は、国の医療・福祉体制へ大きな影響を与えます。

内閣府の推定によると、2025年には、75歳以上の団塊の世代が3,657万人になると予想されていることからも、高齢化の深刻さが伺えるはずです。

こういった事態に対処するために、我が国では医学部の定員を増やすなどして、医師不足回避のための対策を練ってきました。

また、医師が偏在化していることも大きな問題となっています。

関東や関西といったエリアでは医師数が多く、比較的充実した医療体制が敷かれているものの、地方の状況を鑑みるに慢性的な医師不足にあえいでいる自治体も少なくありません。

詳しくは後述しますが、地方医療を発展させるための取り組みとして定員に特別枠を設ける試みも行われています。

地域間の偏在だけでなく、診療科別の偏在も深刻です。

脳神経外科、外科、形成外科、産婦人科などの診療科では、人手不足を反映して長時間労働が起きています。

医学部定員の推移

医師不足が逼迫した状況であることは、先ほども述べたとおりです。

高齢化と医師の偏在化が同時進行するなかで、これらの問題を解消するため、医学部の定員を段階的に引き上げる施策が取られてきました。

象徴的なのは、2008年度からスタートした、地域枠や地元枠を設定した定員数拡大施策です。

こちらの施策は、医学部が所在する地域の出身者や縁故者を対象に定員を優先して開放する制度で、現場で活躍する医師の増員と地方の医師不足の両方の解決を目的としています。

定員数拡大施策の結果、全国の医学部定員は約7,625人(2007年度)から、9,000人以上(2010年半ば以降)へと増えました。

しかし、2020年に入ると少子化の影響と医師過剰への懸念が浮上し、定員数を見直す動きが出てきました。

2020年8月に行われた厚労省の医師需給分科会の推計では、現在の医学部入学定員を維持すると2029年頃から医師が過剰になる可能性があると指摘されています。

医師数の過剰は、医師の生活基盤を脅かす危険性がある他、医療費の高騰を招くとして同分科会では医師数の抑制をするよう促しています。

今後は定員数削減の動きが強まりそうです。

地域枠制度について

医師不足を解消するための施策の一環として、地域枠制度が設けられていることは前述のとおりです。

ここでは、そんな地域枠制度について深掘りして解説していきましょう。

医師の偏在を解消するために作られた制度

上でも軽く触れたとおり、地域枠制度とは医師の偏在を解消するための制度として設けられました。

地元出身者などを優先的に登用し、地域医療を支える人材を生み出そうというわけです。

こちらの制度は2008年度から導入されましたが、定員数は順調に増加し2024年には1,800人超にまで拡大しています。

ただし将来的な医師過剰への懸念を受けて、地域枠についても見直しが進んでいます。

卒業後に原則9年間指定の病院で勤務する

地域枠で医学部に入学した学生には、卒業後に指定の病院で原則9年間勤務する義務が課せられます。

この9年間の義務を放棄する場合、奨学金を返還しなければなりません。

病気や親の介護など、やむを得ない事情がある場合に限り、一時的に現場を離れることが許可されますが、治療や用務が済んだ後は再び指定の病院での勤務に従事する必要があります。

そのため、人によっては将来のキャリア形成に大きな影響を与える可能性もあるでしょう。

奨学金が給付され、学費の負担が少なくなることが多い

地域枠入学では奨学金が給付されるケースが多いため、学費の負担が少なくなるというメリットがあります。

医学部を受験する人たちの中には、学費で頭を悩ませている人も少なくないはずですが、これらの制度を活用することによって、負担を軽減させることができます。

上手に利用して、充実したキャンパスライフに活かしてください。

今後どうなる?医学部の定員の変化

医学部の定員数の変化は、今後いったいどうなるのでしょうか。

こちらの項では、医学部の定員数の展望について探っていきましょう。

今後は段階的に削減される見込み

今後の医学部の定員の増減についてですが、これまでも触れた通り将来的な医師過剰への懸念から、段階的に削減される見通しとなっています。

地域枠をめぐる動き

医学部の定員数を減らして行く動きの一方で、医師不足に苦しむ地域には削減どころかむしろ増やして欲しいという切実なニーズがあります。

医学部定員の地域枠の重要性自体は変わりません。

ただし、地域枠のあり方をめぐっては様々な新しい試みが見られます。

診療科指定の地域枠

2023年度の医学部入試から、新たな動きも見られています。

それは、診療科指定の地域枠の導入です。

こちらの制度では、以前は歯学部の入試枠として設けられていた一部定員を、医学部へ振り分ける動きが進められています。

これまで歯学部希望者しか受け入れられなかった枠へ人材を迎え入れられるようになったことで、全国で40名以上もの医学部の定員が新たに生まれました。

医師多数県から少数県への再配分

2024年4月に開催された「医師養成課程を通じた医師の偏在対策等に関する検討会」では、医師多数県の臨時定員を2割削り、医師少数県などに再配分するという方針が出されました。

恒久定員内への地域枠の配置

2022年の厚生労働省「医師需給分科会第5次中間取りまとめ」において、地域枠を恒久定員内に設置することが望ましいという提言がされました。

また第8次医療計画でも、恒久定員内への地域枠や地元出身者枠の設置について大学と調整するように各都道府県に求めています。

地域枠を使って地元の医学部への入学を目指す受験生にとっては朗報ですが、それ以外の受験生にとっては医学部入学がますます狭き門になる可能性があります。

2026年度は2024年度の水準9,403人に

2026年度の医学部入学定員は、2024年度と同じ9,403人となる見通しで、2025年度と同程度です。

ただ、少子化と人口減少が続いている現状を考えると、今後の中長期的なトレンドとしては医学部の定員数は削減に向かうと思われます。

地域枠を使わない受験生にとっては、厳しい競争が避けられないでしょう。

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まとめ

医学部入試は、わずかな定員の増減や制度変更によって受験戦略が大きく左右されるシビアな世界です。

特に、今後は定員削減の動きが進むと見られており、今まさに「合格を勝ち取るべきタイミング」が迫っています。

情報を正確に読み取り、先を見据えた行動を起こせるかどうかが、勝負の分かれ目となるでしょう。

こうした状況の中で、医学部を本気で目指すのであれば、受験のプロフェッショナルの力を借りることが重要です。

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