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医学部受験コラム

医療系大学のおすすめを学部別・地域別に紹介!医学部の特徴もまとめました 

医療系大学のおすすめを学部別・地域別に紹介!医学部の特徴もまとめました 

医学部や歯学部、薬学部、看護学部などの医療系学部は、カリキュラムの違いや国家試験合格率、学費、教育環境などが大きく異なります。

医学部を第一志望としつつ他学部も検討中の高校生に向けて、各学部の特徴や代表的な大学を地域別に整理しました。

国家試験データや教育環境を踏まえて比較することで、志望校を決める際の判断材料となるでしょう。

医学部(医学科)の主な設置大学と特徴

医学部医学科は6年制の一貫教育で医師を養成し、卒業後に医師国家試験の受験資格が得られます。

国公立大学の授業料は6年間で総額約350万〜400万円、私立大学では施設整備費や附属病院維持費が加わり2000万〜3000万円前後が目安です。

厚生労働省の発表によると第118回医師国家試験では全体の合格率が92.4%、新卒者の合格率が95.4%と高水準で推移しています。(出典:厚生労働省|第118回医師国家試験

各大学は附属病院の規模や研究環境が異なり、基礎研究重視や地域医療重視など特色はさまざまです。

受験の際には学費や募集人員、附属病院の規模に加え、医学教育モデル・コアカリキュラムへの対応状況もチェックしておくと安心です。

関東の代表的な医学部

 関東には東京大学医学部、千葉大学医学部、順天堂大学医学部などがあり、それぞれ教育方針が違います。

東京大学は基礎医学と研究志向が強く、教養課程で幅広い学問に触れた後に臨床医学へ進む流れです。

千葉大学は総合大学の強みを生かし、地域医療との連携とチーム医療教育に力を入れ、附属病院に高度救命救急センターがあります。

順天堂大学は私立大学として歴史が長く、全国から学生が集まる大学で、1年次から「早期臨床実習」で患者さんと接する機会が設けられています

これらの大学は近年の医師国家試験で新卒合格率が高く、全国平均で新卒者合格率が95.4%であることが志望校選びの目安になるでしょう。

関西の代表的な医学部

関西では京都大学医学部、大阪大学医学部、関西医科大学医学部などが代表的です。

京都大学は最先端研究の拠点で大学院との連携が密接であり、基礎研究・臨床研究の双方を学べます。

大阪大学は阪大病院を中心とした大規模な臨床教育が特徴で、基礎研究と臨床研究を結び付ける「未来医療開発部」が設置されています。

私立の関西医科大学は地域医療を支える医師育成を掲げ、総合医療センターや救命救急センターでの実習を通じて実践力を養います

第118回医師国家試験で全国の合格率が92.4%であることから、これらの大学も高い合格率を維持していると考えられます。

歯学部の主な設置大学

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歯学部も6年制で、歯科医師国家試験の受験資格を得るために臨床実習が豊富に組み込まれています。

国公立大学の授業料は6年間で約350万〜400万円、私立歯学部は2500万〜3500万円前後が一般的です。

厚生労働省の資料によれば、第118回歯科医師国家試験の合格率は新卒者で84.0%、全体で70.3%でした。(出典:厚生労働省|第118回歯科医師国家試験

研究設備や臨床実習施設の規模は大学ごとに異なり、都市部の大学は附属病院に加えて地域の開業歯科医院での実習機会も多い点が特徴です。

関東の代表的な歯学部

関東の代表例として東京歯科大学と昭和大学歯学部が挙げられます。

東京歯科大学は日本で最も歴史のある歯学専門学校を前身とし、附属病院に加えて水道橋病院や千葉病院を有しているため臨床実習の機会が豊富です。

昭和大学は医学部や薬学部との連携教育に力を入れ、チーム医療を学ぶ多職種連携カリキュラムが組まれています。

都市部に位置するため多様な症例に触れられることもメリットです。

第118回歯科医師国家試験では新卒者合格率が84.0%であることから、これらの大学も高い合格率を維持していることがわかります。

関西の代表的な歯学部

関西では大阪歯科大学や朝日大学(岐阜県瑞浪市)が代表例です。

大阪歯科大学は附属病院の他に2つの附属歯科衛生士専門学校を持ち、早期から臨床参加型実習を導入しています。

朝日大学歯学部は私立大学でありながら学費負担を軽減する奨学金制度が充実しており、1年次から少人数制の基礎実習が始まります。

両大学とも国家試験対策センターを設け、近年の歯科医師国家試験の新卒者合格率が84.0%と高水準であることを踏まえた学習支援を行っています。

薬学部の主な設置大学と6年制・4年制の違い

薬学部には薬剤師養成を目的とした6年制課程と、研究者養成を目的とした4年制課程があります。

薬学教育協議会によると、6年制課程は薬学科と呼ばれ薬剤師国家試験受験資格が得られるのに対し、4年制課程は薬科学科などの名称で研究者養成を主とし、薬剤師の資格取得には適していません

また薬学部定員の9割以上が6年制課程に属し、4年制課程は国立大学に多いとされています。

第110回薬剤師国家試験では全体の合格率が68.85%、新卒者合格率が84.96%で、大学の国家試験対策や実習制度の違いが合格率に大きく影響します。(出典:厚生労働省|第110回薬剤師国家試験

6年制課程では医療機関や薬局での長期実習が必修となり、大学ごとに学費負担や奨学金制度にも差があります。

関東の代表的な薬学部

関東には千葉大学、東京大学、星薬科大学などの薬学部があります。

千葉大学薬学部は6年制薬学科と4年制薬科学科を併設し、附属病院・薬局と連携した臨床実習や研究室配属制度が特徴です。

東京大学薬学部は4年制課程が中心で、創薬科学や生命科学の基礎研究に重点を置いており、大学院への進学率が高いのが特徴です。

星薬科大学は私立大学で国家試験対策のサポートが手厚く、少人数の「アドバイザー制度」により早期から進路相談を行っています。

第110回薬剤師国家試験の新卒者合格率が84.96%であることを踏まえ、各大学とも国家試験対策講座や模擬試験を充実させています。

関西の代表的な薬学部

関西では京都大学薬学部、大阪大学薬学部、神戸薬科大学が代表的です。

京都大学薬学部は4年制薬科学科と6年制薬学科を持ち、基礎科学から臨床薬学まで幅広く学べます。

大阪大学薬学部は「未来医薬創成センター」など最先端研究施設を有し、研究志向の学生に適しています。

神戸薬科大学は女性の薬剤師養成を目的に設立された伝統校で、薬局実務実習前のシミュレーション実習や小テストで基礎力を固めます。

これらの大学でも全国平均の合格率68.85%(新卒者84.96%)を上回ることを目指し、6年制課程を中心に国家試験対策を強化しています。

看護学部の主な設置大学

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看護師を養成する看護学部は4年制で、医療チームの一員として活躍できる実践力と倫理観を身につけます。

看護師国家試験受験資格を得るためには臨地実習が必修で、大学ごとに臨床病院との連携体制や実習先の病院数が異なります。

厚生労働省の発表では第113回看護師国家試験の合格率は全体で87.8%、新卒者で93.2%でした。(出典:厚生労働省

国公立大学は学費が年間約54万円と低く、私立大学は授業料のほかに施設設備費がかかるため総額で400万〜600万円前後となる場合が多いです。

少人数チュートリアルやICTを活用した演習、医師や薬剤師との多職種連携教育などが大学選びのポイントです。

関東の代表的な看護学部

順天堂大学国際教養学部看護学科や自治医科大学看護学部は関東を代表する看護系学部です。

順天堂大学はアドバイザー制度やチーム学習が充実しており、1年次から臨地実習を経験できます。

自治医科大学は医学部と同様に、奨学金制度を活用して地方出身者を支援し、卒業後に出身自治体の医療機関で働く「地域枠」制度があります。

両大学とも国家試験対策センターを設け、全国平均87.8%を上回る合格率を維持しています。

関西の代表的な看護学部

関西では大阪大学医学部保健学科看護学専攻と兵庫医科大学看護学部が代表的です。

大阪大学は医学部附属病院や関連病院での豊富な実習を実施し、電子カルテやシミュレーターを使ったICT教育を取り入れています。

兵庫医科大学は少人数制で、学内に「模擬病院」を備えた臨床教育センターがあり、4年間を通じて臨地実習とケーススタディを繰り返します。

また両大学とも看護師国家試験の新卒合格率93.2%を超えることを目標に、模擬試験や個別指導を行っています。

医療技術系学部(臨床検査・リハビリ等)の主な設置大学

医療技術系学部では臨床検査技師、理学療法士、作業療法士、診療放射線技師など複数の専門職を養成します。

カリキュラムは4年制が主流で、大学により臨床実習の期間や実習先の病院数が異なります。

厚生労働省の発表によると第59回理学療法士国家試験の合格率は全体で89.2%、新卒者では95.2%、作業療法士国家試験の合格率は全体84.1%、新卒者91.3%でした。

大学選びでは国家試験対策のサポートやキャリア支援体制、学費に加え、他職種との連携教育の有無や地域医療実習の仕組みも確認したいポイントです。(出典:厚生労働省|第59回理学療法士国家試験

関東の代表的な医療技術系学部

関東では医療創生大学(福島県)や国際医療福祉大学(栃木県・千葉県)が代表的な医療技術系大学です。

医療創生大学の保健医療学部には理学療法学科・臨床検査学科・診療放射線学科があり、全学年で少人数制のチュートリアルと地域医療実習が行われます。

国際医療福祉大学では医学部や薬学部と連携した多職種協働教育を実施しており、附属病院や介護施設での長期実習で実践力を養います。

これらの大学は国家試験対策講座を学内に設け、理学療法士国家試験の新卒合格率95.2%などの高い合格率を目標にしています。

関西の代表的な医療技術系学部

関西では森ノ宮医療大学(大阪府)と川崎医療福祉大学(岡山県)が代表的です。

森ノ宮医療大学は理学療法学科・作業療法学科・診療放射線学科の他、看護学科や臨床検査学科を設置し、1年次から医療人としての倫理観とチーム医療を学びます。

国家試験対策室を設け、模擬試験や個別指導で学習を支援しており、多職種連携教育が特徴です。

川崎医療福祉大学は医療技術学部に7学科を持ち、キャンパス内に附属病院やリハビリテーション施設を備えています。

学生は高度な医療機器に触れながら実習を行い、作業療法士国家試験の新卒合格率91.3%をめざして学びます。

両大学とも就職支援センターを持ち、高い就職実績を誇ります。

獣医学部の主な設置大学

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獣医学部は農学部などの中に設けられており、動物医療や公衆衛生を担う獣医師を養成します。

農林水産省によると第76回獣医師国家試験の結果は新卒者受験者1,047人中877人合格(83.8%)、全体では1,440人中1,036人合格(71.9%)という合格率でした。(出典:農林水産省|第76回獣医師国家試験

6年間で基礎獣医学から臨床獣医学、野外実習まで幅広く学び、牛や馬といった産業動物から犬・猫などの伴侶動物、公衆衛生学まで対象が広いのが特徴です。

国立大学は学費が比較的低く、私立大学は施設整備費が高めですが奨学金制度を用意しているところもあります。

北日本・東日本の獣医学部

北日本・東日本には北海道大学獣医学部、帯広畜産大学獣医学課程、東京農工大学共同獣医学科などがあります。

北海道大学は札幌キャンパスに大規模な附属動物病院と牧場を備え、野外実習を通じて大型動物の診療や公衆衛生を学びます。

帯広畜産大学は農場環境に囲まれたキャンパスでフィールド実習に重点を置き、一次産業と連携した教育が特徴です。

東京農工大学は岐阜大学と連携した共同獣医学科を設置し、産業動物から小動物臨床まで幅広く学べます。

これらの大学は獣医師国家試験の新卒合格率83.8%を上回ることを目標に実践的な教育を行っています。

西日本の獣医学部

西日本では岐阜大学、山口大学、鳥取大学の獣医学科が代表的です。

岐阜大学は東京農工大学との共同獣医学科を運営し、公衆衛生・食品衛生や感染症対策の教育が充実しています。

山口大学は附属家畜病院やフィールド科学センターで地域獣医療を学び、鳥取大学は砂丘環境に隣接したキャンパスを利用して実習を行います。

これらの大学は地域との連携を重視し、獣医師国家試験の全体合格率71.9%を上回る教育を目指しています。

医療系大学と専門学校の違いを整理

医療系大学と専門学校は取得できる資格や学習環境が大きく異なります。

下表では主なポイントを比較します。

項目医療系大学医療系専門学校
学位・資格学士号が取得でき、大学院進学も可能専門士や短期大学士で、学士号は得られない
入試難易度国公立大学は共通テストや2次試験があり難易度が高い推薦やAO入試が中心で受験機会が多い
学費国公立大学は6年総額350万〜400万円前後、私立は高額2〜4年制で授業料は大学より低い場合が多い
学習期間医学部や歯学部は6年制、看護・医療技術は4年制1〜4年制で職種により異なる
カリキュラム広範な基礎教育と理論研究、長期の臨地実習実践的技能と国家試験対策に直結した教育が中心
就職支援大学病院や研究施設との強い連携、幅広い就職先資格取得後すぐに就職できる実践力重視の支援

医療系大学は広範な知識を身につけながら研究マインドを養える反面、入学難易度と学費の負担が高い傾向があります。

一方、医療系専門学校は実践的なカリキュラムで早期に国家試験合格を目指すため、学費を抑えながら短期間で資格取得を実現できるのがメリットです。

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まとめ

医療 系 大学 おすすめ

この記事では、医学部・歯学部・薬学部・看護学部など医療系学部を持つ大学を整理しました。

学部別・地域別に特徴を比較することで、自分の志望や条件に合う大学像を描けたはずです。

しかし、どの大学を選ぶかと同じくらい大切なのは、そこへ届くための学力をどう身につけるかという課題です。

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