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【医学部地域枠】地域医療への意欲を示す志望理由書の書き方を徹底解説!

【医学部地域枠】地域医療への意欲を示す志望理由書の書き方を徹底解説!

医学部には前期日程や後期日程、学校推薦型選抜など色々な募集枠が設置されていますが、これらの募集枠の中には、地域枠が設けられているものもあります。

この地域枠とは、地方における医療の脆弱性の改善のために設けられている募集枠ですが、出願に際して多くの受験生が思い悩むのが、志望理由書の書き方ではないでしょうか。

地域医療へ貢献したいとする強い意欲を抱えていたとしても、その思いが相手に伝わらなければ意味を成しませんし、受験に失敗してしまうおそれもあります。

それだけに、地域枠の志望理由書の作成には、細心の注意を払う必要があると言えます。

そこで今回の記事では、地域枠受験における志望理由書の書き方のポイントなどを解説していきましょう。

志望理由書は入学意欲をチェックするもの


地域枠受験における、志望理由書の書き方のポイントの説明に入る前に、そもそも志望理由書とは、どういった書類なのかについて振り返って考えてみましょう。

なぜなら、志望理由書の存在意義を曖昧に理解したままでは、限られた文字数の中に必要な事項を書き込めないことにもつながるからです。

さて、本題となる志望理由書とは、どういった書類なのかについての回答ですが、同書類は、主に受験生の入学意欲を確認するために用意するよう、求められるものとなっています。

推薦書などは学校側が作成し、あなたがどれだけ志望先の医学部にふさわしい人物かを評価した書類ですが、志望理由書の場合は、ご自身の意欲・情熱などをアピールするための書類です。

そのため、コンパクトな文字数の中にも、あなたの思いをぎっしりと詰め込まなくてはいけません。

地域枠の受験生であれば、地域医療への関心や熱意が、書き込み事項に該当します。

また、たとえ本命の志望校のものでなくとも、全力で、かつ丁寧に書きこみましょう。

気持ちを込めて書く練習をすることは、本命の医学部への受験の際に役立ちます。

なお、オリジナリティのある内容であることにこしたことはありませんが、その部分だけに固執する必要はありません。

ただし、何らかの表現により、相手に否定的な印象を与えてしまうような文面だけは避けるよう、心がけましょう。

地域枠の志望理由書を書くときのポイント

次に、本記事のテーマとも言える、地域枠を受験する際の志望理由書の書き方のポイントについて解説していきます。

志望理由書を書く際、とくに注意しておきたい点について4点取り上げてまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

志望医学部の独自の取り組みを盛り込む

最初に取り上げる、志望理由書の書き方のポイントは、志望先の医学部の独自の取り組みに関する内容を盛り込むというものです。

国内には、国公立大学医学部と私立大学医学部を合わせると80以上の医学部がありますが、各医学部では独自の取り組みを行っていることが少なくありません。

たとえば、福島県立医科大学では、学生に地域医療教育を施すための一環として、「ホームステイ型医学教育研修プログラム」を行っています。

従来型の地域医療教育は、主に診療所の内部で行うカリキュラムでしたが、上記カリキュラムに一新してからは、学生が地域住民の家にホームステイを行い、地域医療の実態について、より深く学んでいきます。

このようなカリキュラムを導入することにより、通常の実習では得られなかった地域医療の役割と重要性、さらには問題点などを学生自身が率先して、体験学習していくというわけです。

こういった取り組みへ共感していることなどを志望理由書へ書き込むことで、地域枠への意欲が伝わりやすくなりますし、オリジナリティも高まり完成度の高い志望理由書ができあがります。

地域医療に活かせるスキルのアピール

2点目に取り上げる、志望理由書の書き方のポイントは、受験生ご自身の有しているスキルに関する事柄です。

これは、現役生の方には少し難しいかも知れませんが、社会人の受験生の方には効果てき面とも言えるアピールの仕方です。

たとえば、あなたが地方で介護関係の仕事に携わった経験やスキルがあるならば、それ自体が志望理由書の完成度を高める要素となり得ます。

なぜなら、昨今の地域医療では、在宅介護と医療の連携の重要性が増しており、たとえ介護分野の経験であっても、何らかの形で地域医療に生かせる可能性があるからです。

そのため、一見して医療とは無関係とも思える仕事内容だとしても、医学部側からは高評価を得られることもしばしば見られます。

オープンキャンパスに参加する

3点目に取り上げる、志望理由書の書き方のポイントは、オープンキャンパスに参加するといったものです。

当然ですが、オープンキャンパスでは、その医学部の特色あふれる取り組みや雰囲気を味わうことができます。

実際に志望先へ出向いて得た体験は、志望理由書をより一層、充実させるための一助となるでしょう。

さらに見逃せないのが、医学部によっては地域医療にまつわる模擬講義を、オープンキャンパスで行っていることです。

たとえば、2020年における久留米大学医学部のオープンキャンパスでは、「地域医療プログラム」と題された、地域教育医療にまつわる模擬講義が開かれ、地域と医療が連携することの重要性などが解説されました。

このように、オープンキャンパスに出向き大学ごとの気風などを知ったうえで、地域医療に関係する講義などを受ければ、志望理由書に書かれた内容の説得力も格段に増すはずです。

そのため、状況が許す受験生の方々は、ぜひ一度オープンキャンパスにも足を運んでみることをおすすめします。

ちなみに、上記久留米大学医学部の模擬講義は、動画サイトでも公開されています。

詳しい情報については、同校のホームページに掲載されていますので、興味のある方はアクセスしてみてください。

自分なりの地域医療のビジョンを盛り込む

4点目に取り上げる、志望理由書の書き方のポイントは地域医療に関するご自身のビジョンに関係するものです。

地域枠の志望理由書を書く際は、自分がどのような地域医療のビジョンを持っているのかを、明確にはっきりと書かなければなりません。

なぜなら、医学部側が求めている人材は大学入学後、しっかり地域医療のことを学び、そして卒業後は地域のために貢献してくれる学生だからです。

そのため、地域医療に関するビジョンが不明瞭な志望理由書では、受験生が持っている学びに対するスタンスが上手く伝わらず、結果として落とされてしまう可能性があります。

地域枠の受験に際して志望理由書を作成する際は、ご自身が持っている将来のビジョンを明らかにして、どれくらいの強さの学習意欲を持っているのかをきちんと、相手に伝えましょう。

より地域枠の志望理由書を充実させるために


続いて、より地域枠の志望理由書の内容を充実させたいという方向けに、ワンポイントアドバイスも掲載しておきましょう。

日ごろから取り入れられる文章作成の練習方法を、全部で2点ピックアップして説明しますので、ぜひ実践して志望理由書の充実度を高めてください。

本音を語る文章作りを心がける

志望理由書を書く際に気をつけたいのが、常に本音で文章をつづるということです。

理由は簡単で、ウソや虚飾だらけの文章を書いたのでは、すぐに見透かされてしまうからです。

相手は百戦錬磨の人事担当者ということを忘れて、自分を偽って地域医療への思いを書いたところで、すぐにメッキがはがれてしまいます。

そこで日ごろから、何らかの形で自分の本音をノートに書いたり、SNSなどで発信する活動をすることをおすすめします。

最初のうちは面倒だったり、SNSの場合は反感をおそれてしまうかもしれませんが、慣れてくると、徐々に気にならなくなってくるはずですから心配いりません。

また、発信の際は、「私は」という文言を盛り込むことを忘れないようにしましょう。

日本語は、良くも悪くも主語を省略できるため、英語で言うところの「I」を付けなくとも文章が成立しますが、やはり主語があった方が、自分の気持ちをより強く相手に伝えることができます。

ときには手書きで書いてみる

地域枠受験のための志望理由書を書く際には、ときには手書きで練習してみるのもおすすめです。

いつも手書きで練習している人であればかまいませんが、もし、スマホやパソコンのアプリで書き込んでいる人には、思いもよらない効果が得られます。

これは、アメリカのドミニカン大学カリフォルニア校が行った実験の結果によるものですが、目標を手書きで記載したグループと、パソコンなどで記載したグループとでは、目標の達成率に差が見られたというデータが出ています。

結果としては、手書きのグループの方が、パソコン等のグループよりも40%ほどの達成率の向上が見られました。

この実験結果がすべての人に当てはまるとは限りませんが、医学部合格の可能性が少しでもあがるのであれば、試してみる価値はあるはずです。

普段、志望理由書をパソコンなどで書いている人は、ときには紙とペンを用意して、手書きで書き込む練習も取り入れてみてください。

本気で医学部合格を目指すなら京都医塾

医学部の地域枠の合格のためには、完成度の高い志望理由書が必須となりますが、それと同時に高い学力も必要です。

理由は、みなさんもご存じのとおり、医学部の受験では1点、2点の違いで順位に大きな差がついてしまうからです。

このことから、地域枠をはじめとする医学部の受験で合格を勝ち取るためには、難問を次々と正答できるだけの力を養っておかなければなりません。

そのため、受験生の方々の中には良質な予備校に通い、医学部受験を無事にクリアできるだけの実力を身につけたいと検討中の人も、多いのではないでしょうか。

そんな方々の、心強い助けとなるのが医学部専門予備校の「京都医塾」です。

京都医塾は、医学部合格のために必要な学習指導や、志望理由書をはじめとする各種出願書類などの作成サポートを強みに持つ、医学部受験の特化型の予備校です。

ここから先は、そんな京都医塾の指導内容などについて紹介していきましょう。

医学部合格のための十分な学習量を確保

上でもお伝えしたとおり、医学部の合格のためには人並み以上の高い学力が必要です。

そして、そのための学力を養うために不可欠なのが、膨大な学習量です。

そこで、京都医塾が用いているカリキュラムでは、十分な学習量を確保することに心を砕いて、スケジュール立てをしています。

つまり、医学部合格のために必要な学習量を確保するため、無駄な時間を徹底的に排除した、カリキュラムの作成づくりに心血を注いでいるというわけです。

たとえば、スタンダードな授業時間は、最低でも年間およそ2,000時間を維持できるようプログラムに組み入れています。

そのほかにも、受験生の自習時間も十分にとれるように、フリーの時間も用意しており、これらの時間を合わせると、合計で年間およそ3,500時間もの学習量の確保に成功しています。

志望理由書の書き方も専任の講師が徹底指導

京都医塾では、志望理由書の書き方にも専任の講師が指導にあたり、受験生のみなさんのサポートにあたっています。

受験のプロがきちんと指導を加え、地域枠の志望動機や地域医療への意欲が、きちんと相手に伝わるような文章作りができるように、徹底的にレクチャーいたしますので何ら心配いりません。

また、志望理由書のほかにも、願書を記入する際の重要ポイントの指導や、小論文作成のための対策に対しても万全の指導をいたしますので、こちらについても心配せず受講してくださって結構です。

女性の受験生にも充実したサポート

現在、世界的な潮流の中で男女平等への考え方が、より一層高まっています。

当塾としても、みなさんとしても、こういった社会の流れはとても喜ばしいものに感じるはずです。

そして、こういった社会背景を受けて、医学部においても女性の受験生は増加傾向にあります。

ただ、今のところ医学部の男女比率は男性の方が多く、「男性社会」ととらえられることも、しばしばあるのが現状です。

そのため、女性の受験生の方々の中には、性別に起因する心配事を抱えながら、受験勉強を進めている人も多いのではないでしょうか。

そのような女性ならではの悩みにも対応するため、京都医塾では、女性の受験生には同性のスタッフをサポート役に配置して、あらゆる悩みごとへ対応できるよう心配りをしています。

女性にしか共感してもらいにくい悩みでも、しっかり支援できる体制を整えていますので、女性の受験生の方でも安心して当塾をお選びください。

もちろん、男性にも男性なりの悩みもあるはずです。

そういった男性でしか理解が得られにくいような悩みにも、同性のスタッフが真摯に向き合える環境を整備していますから、男性の方も何の心配もせず当塾へおいでください。

まとめ


医学部の地域枠の合格のためには、完成度の高い志望理由書が必要不可欠です。

志望理由書の出来が思わしくないと、医学部の担当者に受験生の意欲が伝わらず、空回りしてしまう結果となるでしょう。

しかし、医学部の受験で必要なのは、志望理由書だけではありません。

みなさんもご存じのとおり、医学部の合格をもぎ取るためには、人並み以上の高い学力も必要です。

このことから、受験生の方々の中には良質な予備校に通い、医学部受験に万全の体制で臨みたいと願っている人も、多いのではないでしょうか。

そんな方々の、大きな後ろ盾となるのが医学部専門予備校の京都医塾です。

京都医塾は、医学部合格のために必要な学習指導や、志望理由書をはじめとする各種出願書類などの作成サポートを強みに持つ、医学部受験の特化型の予備校です。

当塾へおいでいただければ、志望理由書の作成要領はもちろん、学習面についても徹底的にフォローして、必ずやあなたを医学部合格へと導いてみせましょう。

本気で医学部合格を目指す人には、トータルサポートに絶対の自信を誇る予備校の京都医塾こそがうってつけです。

資料請求や入塾にまつわるご相談は、メールや電話にて年中無休で承っておりますので、興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせください。