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【医学部とお金】国公立大学医学部の学費はどれぐらい? かかる費用を徹底解説!

【医学部とお金】国公立大学医学部の学費はどれぐらい? かかる費用を徹底解説!

医学部を目指すにあたって、”学費”が懸念材料となることは少なくありません。

医学部=学費が高い、というイメージは、多くの人が持つ共通の認識ではないでしょうか。

しかし、志のある人物が医師になることをサポートするべく、国公立大学医学部では他学部とほとんど変わらない授業料で医学を学ぶことが可能です。

そこで今回は、国公立大学医学部の学費をテーマに、6年間でかかる費用を詳しく解説します。

国公立大学医学部は安い?

一般的に、国公立大学=学費がリーズナブル、私立大学=国公立大学よりも費用が高め、という認識は共通したものだと思います。

特に、私立大学医学部の学費はその専門性の高さから高額の大学も多く、費用面から受験を見送る受験生も少なくありません。

私立大学医学部の学費設定の影響もあり、国公立大学医学部は非常に人気が高く、医学部受験生のほとんどが目指しているといっても過言ではありません。

では、国公立大学医学部は、通学にどれぐらいの費用がかかるのでしょうか。

今回の記事では、国公立大学医学部の学費を軸に解説をしていきます。

国公立大学にかかる費用はどの大学でもおおむね同じ

まず基本的なところとしてお伝えしたいのが、国公立大学は、大学・学部・学科にかかわらず、必要となる費用はおおよそ一定です。

つまり、文学部でも経済学部でも工学部でも医学部でも、国公立大学であれば、学費に大きく差がつくことはありません。

国公立大学の学費は国で定められているため、大きく逸脱しての設定は行われない、というのがその理由です。

もちろん、地域枠(後述)での入学や、公立大学の住民税分の減額など、細かな差は存在しますが、私立大学医学部の大学ごとの学費の違いのような高額な額面ではないことはお伝えさせていただきます。

国立大学医学部の学費

国立大学医学部の具体的な学費は以下です。

入学金

一律:282,000円

国立大学医学部の入学金は、全大学共通で282,000円です。

入学金は、入学手続き時(合格後1~2週間以内)に前期分の学費とともに納入することが一般的です。

入学金は入学時にのみ必要な費用のため、初年度に一度だけ納入します。

授業料

千葉大・東京医科歯科大:642,960円

その他すべての国立大学:535,800円

大学では、前期・後期に分かれて履修カリキュラムが設定されています。

学費納入も前期・後期と分けて納入するため、上記の半額の金額を、4月・10月の年2回納入することとなります。

その他の費用

大学に支払う費用ではありませんが、通学に必須となるその他の費用としては、教科書代が挙げられます。

大学では、各授業を担当する教員が教科書の使用/不使用から採択可能です。

そのため、履修する科目によっては教科書の購入が必要となる場合があります。

教科書の値段はさまざまで、語学入門系のテキストであれば1,000円から2,000円程度ですが、専門書となると5,000円以上するものも必要な場合があります。

特に医学部は、代替の効かない専門書を必要とする場合が多いため、毎年ある程度教科書代が必要になる、という点には注意が必要です。

年間5万円~10万円程度必要となるケースが多いため、学費とともに準備をしておきましょう。

国立大学医学部費用一覧

国立大学医学部の費用を、以下の表にまとめています。

入学金(一律)※入学時のみ282,000円
授業料(年間)千葉大・東京医科歯科大:642,960円その他すべての国立大学:535,800円
教科書代(年間)約5万円~10万円

公立大学医学部の学費

公立大学医学部の学費も、国立大学と同程度の費用となっています。

ただし、公立大学は、在住者への減額制度などがあるため、国立大学医学部よりも費用を安く抑えられる場合があります。

一方で、対象地域外からの入学は、国立大学医学部よりも高額な入学金となる大学もありますので、入学金は特に注意して確認する必要があります。

公立大学医学部費用一覧

各公立大学医学部の費用を、以下の表にまとめています。

大学名区分入学金授業料
札幌医科大学共通282,000円535,800円
福島県立医科大学県外生846,000円535,800円
県内生282,000円535,800円
横浜市立大学市外生282,000円573,000円
市内生141,000円573,000円
名古屋市立大学市外生332,000円535,800円
市内生232,000円535,800円
京都府立医科大学府外生493,000円535,800円
府内生282,000円535,800円
大阪市立大学市外生493,000円535,800円
市内生382,000円535,800円
奈良県立医科大学県外生802,000円535,800円
県内生282,000円535,800円
和歌山県立医科大学県外生752,000円535,800円
県内生282,000円535,800円

福島県立医科大学、奈良県立医科大学、和歌山県立医科大学は、県外入学者の入学金が70万円~80万円以上となっており、地元の入学者や他の国公立大学医学部と比較して高額になっています。

これは経営戦略上の問題ではなく、地域医療の充実のために、地元での従事が見込まれる=地元出身者が通いやすいように、整備していることを示します。

医療機会は平等であるべき一方で、地方の医師不足は年々深刻な問題となっています。

不平等な費用設定ではなく、地域での医療従事者を増やす施策である、という点を押さえておくことが重要です。

防衛医科大学校の学費

国公立大学の学費に次いで、多くの受験生から質問を受けるのが防衛医科大学校の学費についてです。

まず、前提として、防衛医科大学校は「国公立大学」ではありません

「大学校」とは、文部科学省以外の所管の学校を指し、防衛医科大学校以外にも防衛大学校、海上保安大学校、水産大学校など、があります。

各大学校では、専門性の高い教育を行ったうえで、所轄省庁の幹部として働けるだけの特殊技能をもつ専門家を養成することを目的としています。

防衛医科大学校は、防衛省管轄の大学校です。そのため、在学時と同時に特別職国家公務員=自衛隊員となります。

すなわち、防衛医科大学校での学業に従事することが、国家公務員としての仕事、ということとなります。そのため、学費の支払いは発生しません。

宿舎や制服、給食が支給されることにくわえ、月額約11万円の「給与」を受給することとなります。

卒業後は、医師免許を取得したうえで、総合臨床医として活躍できる「自衛官」となり、医師と自衛官の2つの側面から職務に従事することとなります。

しかし、医師としての責任とともに、国家公務員として、自衛官としての責任を負う立場で職務にあたることが求められます。

具体的には、在学中には自衛隊としての訓練を受ける必要があること、卒業後は入寮のうえ9年間自衛隊に所属する必要があります。

入隊を拒否した場合や、入隊後9年に満たずに退職する場合には、卒業までの学費は変換する必要があります。

学費がかからないから」や「給与がもらえるから」など、魅力的な部分だけを理由で目指すことはおすすめしません

医官として、自衛官として、職務を果たす覚悟をもっている方こそ、目指すことのできる道である、という点は理解しておく必要があります。

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まとめ

今回の記事では、国公立大学医学部や、防衛医科大学校を「学費」という軸で解説しました。

医学部通学にはお金がかかるイメージがあると思いますが、国公立大学であれば、イメージよりもリーズナブルな価格で通学できることが、お分かりいただけたかと思います。

一方で、合格に向けて自学の時間を有効活用し、さらに一歩前に出られる実力をつけないと、国公立大学医学部の合格にはたどり着けません。

医学部合格に向けて、自学の時間をより充実させるべく、医学部受験を志す仲間に囲まれた環境で、切磋琢磨することが重要です。

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