医学部入試の「倍率」は、志望校選びや受験戦略を立てるうえで欠かせない指標です。
国公立大学・私立大学の違いや方式ごとの特徴を理解しなければ、数字だけを見ても本当の難易度はわかりません。
この記事では、2025年8月時点で入手できる最新の公的データをもとに、国公立大学・私立大学別の倍率、直近の高倍率大学例、今後の倍率見通しまでをわかりやすく解説します。
目次
医学部の倍率はどれくらい?
倍率には「単純倍率(志願者数÷募集人員)」と「実質倍率(受験者数÷合格者数)」があります。
実際の難易度を確認するうえで参考になるのは実質倍率です。
文部科学省が公表した令和6年度(2024年度)医学部医学科入学状況によると、全国平均の実質倍率は以下のとおりです。
区分 | 実質倍率 |
国立 | 3.28倍 |
公立 | 3.34倍 |
私立 | 12.36倍 |
全体 | 8.66倍 |
特に私立は入試方式の幅広さもあり、実質倍率が二桁になる大学が多数あります。
国公立大学医学部の最新倍率と傾向

次に、国公立大学医学部の倍率です。
2024年度の実質倍率で高い例は以下の通りです。
大学名 | 実質倍率 |
高知大学 | 6.75倍 |
奈良県立医科大学 | 6.72倍 |
島根大学 | 5.09倍 |
旭川医科大学 | 5.03倍 |
上記のように高い国立大学医学部がある一方で、2〜3倍台の大学もあり、募集区分や地域枠の有無によって大きく異なります。
2025年度の志願状況(前期・後期)
2025年度の確定志願状況では、前期の志願倍率は約4.3倍、後期は約19.2倍と依然として後期の高倍率が続いています。
後期は募集人員が少なく、実施大学も減少傾向にあるため競争が激化しています。
(出典:文部科学省「令和7年度 国公立大学入学者選抜 確定志願状況」、リセマム「2025年度は倍率高止まり後期19.2倍」)
私立大学医学部の最新倍率と特徴

私立大学医学部は併願が多く、単純倍率は極端に高くなりがちです。
しかし、実質倍率で見ても依然として難関です。
実質倍率が高い例は以下の通りです。
大学名 | 実質倍率 |
聖マリアンナ医科大学 | 36.84倍 |
帝京大学 | 34.45倍 |
金沢医科大学 | 26.46倍 |
東海大学 | 18.30倍 |
日本医科大学 | 16.46倍 |
数字の大小だけで判断せず、科目や配点、補欠繰上げの有無など入試設計も確認する必要があります。
今後の医学部定員と倍率の見通し
厚生労働省によれば、2025年度の医学部定員は9,393人(前年度より微減)です。
臨時定員の見直しにより、医師多数県では削減、医師少数県では維持または増員という調整が続いています。
定員は横ばい〜微減の調整が続く見込みで、志願者動向が大きく変わらなければ高止まりが続く可能性があります。
(出典:厚生労働省「医学部臨時定員について(検討会資料)」)
個別大学の増員・方式変更は例外として要チェック
全体は抑制基調でも、個別大学の学則変更による増員や方式変更は毎年発生します。
2025年度(令和7年度)以降の収容定員や入試方式の変更は、必ず大学公式・文科省の最新資料で確認してください。
倍率に振り回されない受験戦略
倍率はあくまで「参考情報」であり、数字だけを追っても合格には近づきません。
大切なのは、倍率の背景にある選抜方式や配点、入試日程を理解して自分に有利な戦い方を見つけることです。
- 実質倍率を基準に、志望校・方式ごとの配点や選抜方針、補欠繰上げ傾向を確認する
- 国公立大学後期は実施校減で超高倍率(約19倍)が常態化しているため、前期を主軸に計画する
- 方式変更や区分新設(総合型・推薦・共通テスト利用)は毎年合否を分ける要因になるため、早めに募集要項を確認する
こうした視点を持つことで、倍率に左右されず、自分に合った効率的な受験戦略を立てられます。
(出典:文部科学省「令和7年度 国公立大学入学者選抜 確定志願状況」、リセマム)
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確認してきた通り、医学部入試の倍率は非常に高く、数字に圧倒されるかもしれません。
しかし、大切なのはこれらのデータを踏まえた効率的な学習戦略と手厚いサポートです。
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まとめ
医学部入試は全国平均の実質倍率が約8.7倍という狭き門であり、国公立大学後期では20倍近い高倍率も常態化しています。
こうした競争の激化は医学部定員が抑制傾向にある今後も続く見通しです。
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