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医学部か東大かどちらを選択すべき?それぞれのメリット・デメリット、難易度の違いや選び方を解説

医学部か東大かどちらを選択すべき?それぞれのメリット・デメリット、難易度の違いや選び方を解説

今後の将来を考えたとき、医学部か東大のどちらを目指せば良いのか、悩まれている方は非常に多いのではないでしょうか。

選択肢によって将来が大きく異なるため、失敗しない選択をしたいと誰もが考えるかと思います。

そこで今回の記事では、医学部は東大よりも難しいのかを解説するとともに、医学部に入学するメリットや、東大に入学するメリット・デメリットをご紹介します。

医学部は東大よりも難しいのか

結論から申し上げると、医学部は東大よりも難しいと言われている声が大きいことは事実です。

その理由の1つとして、医学部と東大の合格点に違いがあることが挙げられます。

2021年度の入試を例に比較します。

2021年度の東大の理科一類(理Ⅰ)では、二次試験が550点満点のところ、合格最低点は得点率60.5%の333点でした。

一方、同じく国公立大学の1校である岡山大学の医学部の場合、2100点満点の入試において、得点率79.6%の1672点(小数点以下切り捨て)が合格最低点でした。

加えて、同じく国公立大学の1校である北海道大学の医学部は、825点満点の入試において、得点率80.0%の660点(小数点以下切り捨て)が合格最低点です。

単純に、上記の北海道大学と東大を比較すると、両者には19.5%の開きがあることが分かります。

もちろん、出題される問題自体が異なるので、一概にどちらのほうが難しいと断言することはできません。

しかし、これらのデータを見る限り、医学部は東大よりも合格が難しいというのもあながち間違いではないでしょう。

とはいえ、入試の難易度や得点率だけを見て選択するのではなく、両者の特徴を踏まえて、医学部か東大かを選択することが大切です。

医学部のメリット

ここまで、医学部と東大のどちらが難しいのかについて解説をしてきました。

ここからは、医学部に入学する3つのメリットをご紹介します。

・高収入を実現できる
・転職しやすい
・6年間の学校生活でより進路や将来を見つめ直せる

それぞれ順番に見ていきましょう。

高収入を実現できる

医学部に入学し、将来医師になることができた場合、高収入を実現することが可能です。

東大の場合、当然就職する企業や選択する道によって異なるものの、大抵のケースでは医学部に入学し、その後医師になるほうが高収入を得られる可能性は高いと言えます。

そのため、高収入を実現する未来を歩みたい場合は、医学部を目指すことを優先的に検討しても良いかもしれません。

転職しやすい

医師の場合、病院やクリニック、総合病院など転職先が複数あるため、転職しやすいと言われています。

そのため、最初の勤務先でストレスや精神的な悩みを抱えたとしても、すぐに転職できることは非常に大きなメリットです。

6年間の学校生活でより進路や将来を見つめ直せる

医学部の場合、学校生活が6年間用意されています

東大をはじめ、他の多くの大学での学生生活は基本的に4年間であり、2年間という多くの時間を学校生活に費やすことが可能です。

そのため、学校生活を送る中で、より進路や将来を見つめ直せることもメリットでしょう。

医師を目指して医学部に入学したものの、学校生活を送る中で、医師以外の道を目指したいと思うようになるかもしれません。

そのような場合でも、医学部に合格できるだけの胆力がある人間だと捉えてもらえ、一般企業に就職できる可能性も高いことが医学部のメリットです。

東京大学の学部の概要

ここまで、医学部のメリットなどを解説してきました。

ここからは、東大に焦点を当ててご説明します。

東大には、進学振り分け制度が用意されていることをご存知でしょうか。

進学振り分け制度とは、東大での1年生時、2年生時の成績を基に、3年生以降の進学先を決められる制度のことです。

これらは、東大が掲げているリベラルアーツ教育の一環であり、進学振り分け制度が用意されていることにより、興味のある分野を幅広く学べます。

つまり、東大では入学時に学部が決まるわけではありません。

基本的に、理科三類に入れば医学部進学の可能性が高いですが、成績によっては希望の学部に進学できないこともあります。

東大に入れたとしても、必ずしも医学部に入れるとは限らないため、将来医師になることを目指す場合は、東大だけを目指す必要性はないと言えます。

東大のメリット

先ほど、東大の学部の概要について解説をしました。

ここでは、東大の下記4つのメリットをご紹介します。

・最高の学習環境が整っている
・意識の高い仲間ができる
・東大に合格した自己肯定感が湧く
・起業や就職で大きなアドバンテージとなる

東大は「日本一の大学」と言われているように、意識の高い仲間が集まり、最高と言える学習環境が整っています。

研究機関としても高い実績があり、日本を代表する研究者が多数在籍しているため、専門性の高い知識を得ることができます。

そのため、入学後も学力が高いレベルで継続的に伸びる可能性が高く、自分の将来の選択肢を広げられる可能性が高いでしょう。

また、日本一の大学と言われている大学に合格できることで、自己肯定感が湧くことも考えられます。

その自己肯定感があることで、より勉強に勤しめるだけではなく、就職に関しても自信を持って進められるでしょう。

加えて、東大出身というだけで、企業や就職において大きなアドバンテージを得られます。

実際に、東大に合格できるだけの努力を過去に積み重ねてきているので、周りの人間からも良い評価を得られやすいでしょう。

このように、東大に合格するのは非常に困難であることは間違いないものの、多くのメリットがあることは間違いありません。

東大のデメリット

先ほど、東大に入学するメリットを解説しました。

一方で、東大に入学するデメリットがないわけではありません。

例えば、東大に入学するデメリットは下記が考えられます。

・東大卒なのにと言われる恐れがある
・入学するまでが非常に大変
・入学時点で学部が選択できない

先ほどのメリットの部分でも解説したように、東大というだけで大きなアドバンテージを得られます。

ただし、裏を返せば色眼鏡で見られることもあるため、社会に出た際に少しのミスで、東大卒以外の方よりも批判されてしまう恐れがあります。

また、東大に合格すること自体が困難であるため、入学するまでの勉強も非常に大変です。

それでありながら、医学部に入りたくても入れない場合があるなど、思い描いていた未来とはまったく違う結果になってしまう可能性も否めません。

事実として、東大にはメリットと表裏一体のデメリットも多数存在するため、東大の入試を受ける場合は、必ずデメリットを考慮した上で臨むことが重要です。

医学部入試は難化している

ここまで、東大や医学部のメリットなどを解説してきました。

医学部入試は、年々難化しているという事実があります。

それは、共通テストや二次試験の内容の難化私立大学の医学部の志願者増加などが理由として挙げられます。

とはいえ、医学部の試験問題は、基本的な知識を身に付けることで適切な回答ができるようになっています。

つまり、医学部入試は難化しているものの、悲観的に捉える必要はないということです。

医学部に合格するためには、上記のような基礎知識を身に付けるとともに、近年の医学部入試の傾向やトレンドを踏まえて対策することが重要です。

医師を目指す場合は東大にこだわる必要はない

ここまで、医学部や東大について解説をしてきました。

まだやりたい事が決まっていない人や、医師になりたいという気持ちが変わっていきそうだと思う人は、東大を目指すのがいいかもしれません。

しかし、今後、医師になることを目指すのであれば、必ずしも東大にこだわる必要はありません。

それは、医師免許を取得するのに大学名はあまり関係なく、東大に合格できたとしても、医学部に絶対に入れるという保証がないからです。

そのため、医師を目指して東大に入ったものの、結果的に医学部に入れないことにより、医師を目指す道を断念せざるを得ない恐れも考えられます。

それらを踏まえると、私立大学の医学部など、比較的東大よりも難易度が低く、なおかつ合格できる可能性が高い大学を選択することが望ましいと言えるでしょう。

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まとめ

本記事では、医学部か東大のどちらを選ぶべきかということを解説しました。

東大に合格することで、就職や起業のアドバンテージになったり、レベルの高い仲間と切磋琢磨できたりするメリットがあります。

一方で、必ずしも医学部に入れるわけではないなど、医師を目指す上では無視できないデメリットがあることも事実です。

それらを踏まえると、医師を目指す場合は、東大よりも比較的合格の難易度が低い別の大学の医学部を目指してみてはいかがでしょうか。

医学部に入りたいという気持ちが強いものの、合格できるか不安な場合は、予備校に頼るのもおすすめです。

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