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【関東の医学部】代表例5校を紹介|偏差値と合格難易度・特徴を解説

【関東の医学部】代表例5校を紹介|偏差値と合格難易度・特徴を解説

医学部を受験しようと考えたとき、大学の場所で志望校を決める方も多いのではないでしょうか。

その中でも、東京大学などが存在する関東地方は、医学部のある大学が多く集まっているエリアです。

関東の医学部は、どの程度のレベルが必要なのか気になる方もいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、関東の医学部の代表例をご紹介します。

また、関東の私立の医学部の偏差値や合格難易度、特徴を解説しますので、医学部への受験を検討している方はぜひ参考にしてください。

関東の医学部の代表例


関東には、医学部を持つ大学が多く存在します。

その中でも自分に合った医学部に入るためには、まずはどのような大学があるのか、それぞれの特徴を理解する必要があります。

ここでは、関東の医学部の代表例である下記をご紹介します。

・東京慈恵会医科大学
・慶應義塾大学
・順天堂大学
・聖マリアンナ医科大学
・国際医療福祉大学
・自治医科大学

それぞれ順番に見ていきましょう。

東京慈恵会医科大学

東京慈恵会医科大学は、東京都港区にある私立大学です。

1880年代に設立された由緒ある大学であり、1952年に東京慈恵会医科大学へと名称が変更されました。

東京慈恵会医科大学では、1年次に総合教育科目を看護学生とともに学んでいきます。

2年次には、本キャンパスである西新橋キャンパスにて、基礎医学、臨床医学などとステップアップしながら学習を進めます。

また、4年次には実際の医療現場にて、指導医とともに患者に接し始めることが特徴です。

東京慈恵会医科大学は海外の協定校が多いことも特徴であり、代表的な大学ではロンドン大学キングスコレッジ医学部が挙げられます。

6年間通して体系的に医療に関する基礎知識を学びながら、患者に実際に接しながら理解を深めていく流れとなっています。

慶應義塾大学

慶應義塾大学は、1890年に設立された私立大学です。

医学部自体は1900年代に入ってから設置されており、1年次から「EEP(Early Exposure Program)」と呼ばれるプログラムで医療現場を体験していきます。

2年次になると、基礎科目、社会医学系科目を学び、3年次には研究室に配属される流れとなっていることが特徴です。

研究室では教員がマンツーマンで指導してくれるとともに、4年次になると、慶應義塾大学の関連病院で患者と接し始めます。

また、5年次には海外施設にて臨床実習を行います。

学内にて基礎を学びながら、実戦経験も積極的に積んでいきたいと考えている方に向いている医学部でしょう。

順天堂大学

順天堂大学は、東京都文京区にある私立大学です。

順天堂大学は、元々オランダ医学塾和田塾として設立され、1951年に順天堂大学が始まり、翌年の1952年に医学部が設置されました。

医学部生は、1年次にさくらキャンパスの寮で共同生活を送ることが順天堂大学の伝統です。

1年次に病院実習も設けられており、他の大学と比較して早期に実際の現場を見られることが特徴になります。

加えて、2年次には16週間の解剖実習、5年次には、40週間かけて臨床実習を附属病院にて行います。

6年次には海外の大学にて実習を行うことも許可されているため、海外で医療を学んでみたい方や、実習を通して知識を深めたいと考えている方におすすめでしょう。

聖マリアンナ医科大学

聖マリアンナ医科大学は、神奈川県川崎市にある私立大学であり、「キリスト教的人類愛に基づく生命の尊厳」を教育理念としています。

聖マリアンナ医科大学の1年次は、午前と午後でプログラムが分かれています

午前には、1週間1ブロックのペースで各臓器に関する講義を受け、午後には総合教育科目、シリーズ型科目が設けられています。

また、1年次~3年次では、マタニティクリニックから高齢者施設にて、人の命の一生を包括的に体感する体験実習が行われます。

様々な現場に赴き、より自分に最適な医療現場を選びたい方や、一般教養科目と体験実習をバランス良く進めたい方に向いている医学部だと言えるでしょう。

国際医療福祉大学

国際医療福祉大学は、千葉県成田市にある私立大学です。

国際医療福祉大学は1995年に設立され、2017年に医学部が設置されました。

したがって、他の大学と比較すると、これから歴史を作っていく大学だと言えるでしょう。

国際医療福祉大学の最大の特徴は、授業の大半が英語で実施されることです。

加えて、生徒のうち7人に1人は留学生であるなど、非常に多くの国籍の生徒が集まる環境となっています。

異文化交流を図ってみたい方や、国際性の強い医学部で学びたい方にはうってつけの大学なのではないでしょうか。

国際医療福祉大学では、1年次に身体診察、医療面接などが始まり、4年次・5年次になると、90週間かけた臨床実習が行われます。

自治医科大学

自治医科大学は、1972年に全国の都道府県が協力して設立した大学です。

「医療に恵まれない地域における医療の確保および向上と地域住民の福祉の増進を図る」ことが目的とされており、全寮制となっています。

また、自治医科大学は少々特殊であり、入学できるのは2名~3名程度が各都道府県から選抜された方になります。

1年次に総合教育科目、2年次に各診療科目を学んでいきます。

また、2年次からは実際の医療現場での体験実習も始まります。

自治医科大学は、卒業後に医学部の第一次試験を受けた都道府県の知事が指定した病院等に勤務し、修学賃金の貸与を受けた期間の2分の3以上の期間を勤務すると、修学資金の返済が免除される仕組みとなっています。

関東の私立の医学部偏差値

ここまで、関東の医学部の代表例をご紹介してきました。

本記事を読んでいる方の中には、通ってみたい医学部がある方も多いのではないでしょうか。

しかし同時に、関東の私立の医学部偏差値が、どの程度のものか気になるかと思います。

結論から申し上げると、関東の私立の医学部の偏差値は、大学によって異なります。

たとえば、上述した自治医科大学の偏差値は67.5、順天堂大学が70、慶應義塾大学は72.5となっています。

(どれも2021年度の数字です)
慶應義塾大学は関東に限らず、日本全国で見てもトップクラスに難易度が高いと言えます。

これらの数字にあるとおり、同じ関東の私立の医学部であっても、67.5~72.5と幅があることが分かるかと思います。

とはいえ、聖マリアンナ医科大学の偏差値は62.5であり、ご紹介した私立の医学部の中では最も偏差値は低くなっていることが特徴です。

関東の医学部に限った話ではないものの、医学部に合格する可能性を高めるためには、自分の偏差値に合った大学を選ぶことが大切です。

そのため、まずは目標とする大学を決めることから始め、その大学の偏差値を超えられるように学習していきましょう。

関東の医学部の特徴

関東の医学部は、東京大学や慶應義塾大学などレベルの高い医学部が密集しており、事実として序列が存在することが特徴です。

一般的には、東京医科歯科大学においては、東大に後少しで合格できそうではあるものの、一歩及ばない生徒が受験すると言われています。

また、関東エリア及び東京都は、各都道府県から多くの受験生が集まるため、受験難易度も非常に高くなっています。

必然的に倍率も高くなることから、入学共通テストで高得点を収めることは必須条件となります。

仮に東京都や関東エリアの医学部を希望するのであれば、日頃から医学部合格に実績を持つ予備校で学ぶとともに、隙間時間はすべて勉強につぎ込むくらいの覚悟が必要でしょう。

まとめ

本記事では、関東の医学部の代表例や特徴を解説してきました。

関東には多くの医学部が存在し、合格難易度も大きく異なります。

少しでも合格率を上げるためには、日々の勉強を怠らないことはもちろん、自分の実力を把握し、合格可能性ができるだけ高い医学部に絞り込むことも必要になるでしょう。

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