医師を目指している人にとって、数多くの医学部が存在する東京は、必ずチェックしておきたいエリアなのではないでしょうか。 

この記事では、東京都内にある大学の医学部に関して、最新の偏差値や倍率、学費などの情報を踏まえて詳しく解説していきます。

受験を検討している人は、ぜひ最後まで読んでみてください。

東京にはどのくらい医学部がある？

東京都内で医学部を設置する大学は、国公立2校（東京大学、東京科学大学）、私立11校（慶應義塾、東京慈恵会医科、順天堂、日本医科、昭和医科、東邦、東京医科、日本大学、杏林、帝京、東京女子医科）です。

2025年4月に昭和大学は「昭和医科大学」へ校名変更し、東京医科歯科大学は東京工業大学との統合により「東京科学大学 医学部」として再編されています。

東京にある医学部の基本情報

東京都内の医学部について、各大学の設立年（創立年）や所在地、および簡単な特徴をまとめます。

東京大学

東京大学医学部は1858年の西洋医学所に遡り、1877年に東京大学医学部として設置された、国内最難関医学部の一つです。

所在地は東京都文京区（本郷キャンパス）で、江戸時代からの象徴である「赤門」近くに医学部棟が位置しています。

最先端の医学教育・研究環境が整っており、定員97名の座をめぐって毎年全国から多数の受験生が挑みます。

東京科学大学

東京科学大学 医学部は、旧東京医科歯科大学医学部を母体として1946年に設立されました。

戦後間もない時期から日本の医療を支えてきた伝統校であり、幅広い教養と高度な倫理観を持つ医療人の育成を教育理念としています。

所在地は東京都文京区（湯島キャンパス）で、定員79名です。

2024年10月に東京工業大学と統合し「東京科学大学」となりましたが、医学部としての教育体制は従来の東京医科歯科大学から継承されています。

慶應義塾大学

慶應義塾大学医学部は1917年創設で、日本の私立大学医学部の中でも屈指の歴史を持ちます。

所在地は東京都新宿区信濃町（信濃町キャンパス）で、定員110名です。

幅広い分野で活躍できるグローバルな医療人材育成に力を入れており、伝統とブランド力を兼ね備えた難関校として知られています。

東京慈恵会医科大学

東京慈恵会医科大学医学部は1881年設立の長い歴史を誇る医学部です。

所在地は東京都港区西新橋で、定員105名となっています。

プライマリ・ケア（地域医療）重視の伝統があり、近年では感染症医療の充実にも注力しています。

全国の私立大学医学部の中でも難易度が高く、慶應と並ぶ難関私立医学部として偏差値上位に位置します。

順天堂大学

順天堂大学医学部は1838年創設と歴史が古く、所在地は東京都文京区本郷にあります。

定員138名と私立では定員が比較的多い医学部です。

アクティブラーニング型の教育や臨床実習の充実が特色で、主体的に学び問題解決できる医師の育成を掲げています。

私立大学医学部の中では学費が比較的安価（6年間で約2,080万円）であることでも知られ、そのこともあって非常に多くの志願者が集まる人気校です。

日本医科大学

日本医科大学医学部は1876年開設の伝統校で、所在地は東京都文京区千駄木にあります。

先進的な医療技術教育（遺伝子編集・ロボット手術・AI医療など）に力を入れている点が特徴です。

難易度も高く、東京慈恵会医科大学や順天堂大学とともに私立大学医学部の上位グループに位置付けられます。

昭和医科大学

昭和医科大学医学部（旧昭和大学医学部）は1928年開設の私立医学部です。

2025年4月に校名が昭和大学から昭和医科大学へと変更されました。

所在地は東京都品川区旗の台（旗の台キャンパス）で、

募集人員101名（一般選抜I期83名・II期18名 ※推薦・地域枠を除く）です。

高度な医療スキルと患者本位の医療倫理を重視する伝統があり、1年次に全寮制で研修する独自カリキュラムなど教育面の特色も見られます。

偏差値は66.5程度で東京都内私立医学部の中では中堅上位に位置しています。

東邦大学

東邦大学医学部は1950年設立で、東京都大田区大森西に本拠を置いています（大森キャンパス）。

定員115名と比較的規模が大きい医学部です。

建学の理念に「いのちの科学で未来をつなぐ」を掲げ、自然科学・生命科学の教育に力を入れている点が特徴です。

難易度は偏差値66.5程度で昭和医科大学とほぼ並んでいます。

東京医科大学

東京医科大学の医学部は、東京都新宿区に所在しています。

「診療力日本一」を目標とするカリキュラムが特徴で、1年次から開始されるシミュレーション実習では患者を観察する力やコミュニケーション力を徹底的に養います。

設立年は1946年、定員は79名です。

日本大学

日本大学の医学部は、1925年に創設されました。

様々な分野の医療を深く学べるのが特徴で、救急集中治療分野では、心肺停止に対する体温管理療法などの最新医療を重点的に学習できます。

所在地は東京都板橋区で、定員は120名です。

杏林大学

東京都三鷹市に拠点を構える杏林大学医学部。

杏林大学では現場での指導を重視しています。

3年次から4年次に行われる臨床医学の講義では最新医学の習得を目指すほか、4年次後半からは臨床参加型実習で臨床技能を徹底して高めていきます。

医学部の設立年は1970年で、定員は115名です。

帝京大学

東京都板橋区に所在する帝京大学医学部は、1971年に設立されました。

医師としての基本的な技術はもちろん、患者やその家族、職場同僚とのコミュニケーション力の醸成にも力を入れており、グループ学習などを繰り返し実施しているのが特徴です。

定員は116名です。

東京女子医科大学

東京女子医科大学の医学部は、東京都新宿区に所在しています。

同大学医学部では、多方面で活躍できる医師の育成を目指し、実践的なカリキュラムを多数導入して学生の指導に努めています。

また、女性医師のキャリア支援に強い大学としても有名です。

定員は110名です。

東京の国公立大学医学部の難易度

続いて、東京の国公立大学医学部の入試難易度について見ていきましょう。

偏差値と倍率の両面から最新データを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

東京大学の偏差値と倍率

▼2025年度入試結果

※出題・配点は大学公式の最新要項を必ず確認してください。

東京科学大学（旧・東京医科歯科大学）の偏差値と倍率

▼2025年度入試結果

※倍率は2025年度一般選抜の公表値（志願・受験の進捗で変動）に基づく概算です。最終値は入試結果ページで確認してください。

東京の私立大学医学部の難易度

次に、東京の私立大学医学部の難易度を見ていきましょう。

国公立医学部の場合と同様、偏差値と倍率の両面からまとめます。

東京にある私立大学医学部の偏差値一覧

まず、東京都内にある私立大学医学部の偏差値を高い順にまとめます。

以下は偏差値の目安です。

※出典：河合塾Kei-Net

東京にある私立大学医学部の倍率一覧

続いて、東京に所在する私立大学医学部の2025年度入試における倍率を一覧表にまとめました。

※出典：各大学公式

東京にある私立大学医学部の学費一覧

最後に、東京に所在する私立大学医学部の学費についてチェックしておきましょう。

ここでは入学金と6年間に必要な学費を大学ごとにまとめています。

※各大学の公式情報を必ずご確認ください。

※学費には入学金も含みます。

※昭和医科大学については寮生活費や年会費も含みます。

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まとめ

医学部入試は偏差値や倍率が高く、学費の負担も含めて受験生とご家庭に大きな決断を迫られます。

特に東京の医学部は全国から志願者が集まり、難関として知られています。

こうした厳しい環境を突破するためには、専門的なサポートが不可欠です。

医学部専門予備校 京都医塾では、医学部合格に特化した独自の指導システムを整え、受験生一人ひとりを合格まで導いています。

東京には国公立から私立まで13の医学部があり、それぞれ難易度や倍率、学費が大きく異なります。

本記事ではそれらを比較し、入試の厳しさと多様な選択肢を示しました。

偏差値の高さや倍率の厳しさを前に、自分に何が足りないのか、どう対策すべきかと迷う方も多いでしょう。

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東京の医学部を志望する方は、ぜひ合格への第一歩を踏み出してください。