医学部志望者の間でよく耳にする「旧六医大」は、千葉大学・新潟大学・金沢大学・岡山大学・長崎大学・熊本大学の6つの国立大学医学部を指す呼称です。
この記事では旧六医大の由来、最新の序列・偏差値、研究力の指標となる科研費や各大学の特徴まで、受験校選びに役立つ形で整理します。
目次
旧六医大とは

旧六医大とは
旧六医大は、旧官立大学として設置された医科大学を起源に持つ6大学(千葉・新潟・金沢・岡山・長崎・熊本)の総称です。
戦前から地域医療の中核を担い、現在も研究・臨床・教育の各面で日本の医療を牽引しています。
旧六医大の序列と科研費の配分額
旧六医大の中でも、大学ごとに研究力や評価の違いがあります。
その目安となるのが科研費の配分額です。
ここでは、科研費を基準とした最新の序列を確認し、それぞれの大学の研究力の特徴を整理します。
格式をもとにした序列
大学の研究力を示す客観的指標の一つが科研費です。
科研費は、研究者が申請・審査を経て受け取る、文部科学省・日本学術振興会の競争的資金です。
そのため、科研費の配分額が多い大学は「研究者数が多い」「大型研究が盛ん」「研究水準が高い」といった特徴を持つことが多く、大学全体の研究力の目安として用いられます。
以下は、2025年度における旧六医大の科研費配分額です。
これは大学全体への配分額ですが、医学部の研究者が大きな割合を占めるため、医学研究力の序列を判断する上でも有効です。
旧六医大の科研費の配分額(令和7年度)
| 順位 | 旧六医大 | 科研費配分額(千円) |
| 1位 | 岡山大学 | 2,984,930 |
| 2位 | 千葉大学 | 2,539,680 |
| 3位 | 金沢大学 | 2,211,300 |
| 4位 | 熊本大学 | 1,954,810 |
| 5位 | 新潟大学 | 1,567,150 |
| 6位 | 長崎大学 | 1,302,080 |
(出典:日本学術振興会「研究者が所属する研究機関別 採択件数・配分一覧(令和7年度)」)
旧六医大の偏差値

受験生にとって最も気になるのが入試難易度です。
旧六医大の偏差値は大学ごとに異なり、中には旧帝大と肩を並べる難関校もあります。
ここでは、2025年度入試データに基づく偏差値と全国的な位置づけを見ていきます。
旧六医大内の偏差値の序列(2025年度・河合塾)
| 順位 | 大学名 | 2025年度偏差値(2次) |
| 1位(同) | 千葉大学 | 67.5 |
| 1位(同) | 岡山大学 | 67.5 |
| 2位(同) | 新潟大学 | 65.0 |
| 2位(同) | 金沢大学 | 65.0 |
| 2位(同) | 長崎大学 | 65.0 |
| 3位 | 熊本大学 | 62.5 |
(出典URL:河合塾Kei-Net)
千葉大学と岡山大学が最難関で、旧帝大医学部に匹敵する水準です。
新潟・金沢・長崎は中上位層に位置し、名古屋大・北海道大と同等レベルです。
熊本大学はやや低めですが、それでも国公立大学医学部全体では上位に入ります。
全国の国公立大学医学部の中で旧六医大の偏差値
代表的な上位帯と旧六医大の位置づけを抜粋して示します。
東京医科歯科大学は2024年10月に東京工業大学と統合し東京科学大学(Science Tokyo)となっています。
| 順位 | 大学名 | 偏差値 |
| 1位 | 東京大学/京都大学 | 72.5 |
| 2位 | 東京科学大学(医‐医)/大阪大学 | 70.0 |
| 3位 | 千葉大学/岡山大学/九州大学/東北大学/横浜市立大学 ほか | 67.5 |
| 4位 | 北海道大学/新潟大学/金沢大学/長崎大学 ほか | 65.0 |
| 5位 | 熊本大学 ほか | 62.5 |
(出典URL:河合塾Kei-Net)
この比較から、千葉大学と岡山大学は偏差値の面で旧帝大医学部に迫る水準で、全国の医学部の中でもトップ層に位置することがわかります。
新潟・金沢・長崎は旧帝大には届かないものの、上位層に位置しており、依然として高い難易度です。
熊本大学はやや下位に位置しますが、国公立大学医学部全体で見れば依然として難関校に分類されます。
旧六医大の特徴
旧六医大はそれぞれの地域を代表する医科大学として独自の特徴を持っています。
研究分野や地域医療への貢献、国際的な取り組みなど、各大学の強みを簡潔にまとめました。
千葉大学
旧千葉医科大学を継承する名門で、旧六医大の最上位帯(67.5)です。
首都圏からの志望者が多く、先端研究と臨床教育の実績が厚いため、入試の競争は非常に激しい大学です。
新潟大学
新潟県唯一の医学部として地域医療の中核を担っています。
偏差値は65.0で上位帯に位置し、WFME国際認証を取得したカリキュラムを整備しているため、海外での臨床活動を志す学生にも人気です。
金沢大学
医薬保健学域に医学類を置き、研究医養成にも注力しています。
科研費配分も旧六医大上位(2,211,300千円)で、研究志向の学生にとって恵まれた環境です。
岡山大学
中国地方を代表する伝統校で、科研費配分は旧六医大トップ(2,984,930千円)です。
偏差値も67.5で全国有数の難関校に位置し、地域医療から先端研究まで幅広い強みを持つ大学です。
長崎大学
離島医療や国際交流を重視した教育が特徴で、偏差値は65.0の上位帯です。
西洋医学の玄関口としての歴史を背景に、特色ある医学教育を展開しています。
熊本大学
研究者育成に注力しており、科研費は1,954,810千円です。
偏差値は62.5で、1年次から研究に触れられる環境があり、研究マインドを養える大学です。
本気で医学部合格を目指すなら医学部専門予備校 京都医塾

旧六医大をはじめとする難関医学部に合格するためには、偏差値や序列の理解だけでなく、個々の弱点克服や学習戦略の最適化が欠かせません。
医学部専門予備校 京都医塾では、医学部受験に特化した指導とサポート体制を整え、学力・戦略・生活面までトータルに支えています。
その強みを3つご紹介します。
13名の専任講師チームが一人を支える体制
医学部専門予備校 京都医塾では、生徒一人につき13名の専任講師がチームを組み、全科目を徹底的に指導しています。
科目ごとに講師が情報を共有し、指導方針を統一することで、科目間のバランスを最適化しています。
学習進度や生活面も把握し、課題があればすぐに対応するほか、疑問点はその日のうちに解決できる体制を整えているため、弱点を放置することがなく、合格に直結する効率的な学習が可能です。
個別最適化されたオーダーメイドカリキュラム
医学部専門予備校 京都医塾のカリキュラムは、一人ひとりの学力や志望校に合わせて柔軟に設計されています。
得意科目は上級クラス、苦手科目は基礎クラスなど、科目ごとに最適な授業を選べる仕組みで、その組み合わせは1万通り以上に及びます。
個別指導を組み合わせ、定期的に進捗を確認してカリキュラムを随時改善します。
無駄のない効率的な学習で着実に実力を伸ばし、医学部合格に必要な総合点を獲得できるよう導いています。
出願から試験当日まで徹底したサポート
医学部受験では、学力だけでなく受験戦略や本番での安心感も合否を左右します。
医学部専門予備校 京都医塾では、志望校選びから出願スケジュール、願書や志望理由書の添削、小論文・面接対策まで全面的にサポートしています。
試験当日は、講師やスタッフが現地に同行し、起床や食事、試験会場への引率、メンタルケアに至るまで支えます。
受験生が安心して学力を発揮できるよう、学習面と生活面の両方をきめ細かくサポートする体制が整っています。
まとめ

この記事では、旧六医大の歴史や科研費による序列、最新の偏差値、各大学の特色について整理しました。
旧六医大は地域医療や研究をリードする伝統校であり、合格難易度も旧帝大に匹敵する大学を含む高水準です。
受験を考える際は偏差値の高さだけでなく、大学ごとの特色を理解し、自分の将来像と照らし合わせて検討することが大切です。
一方で、多くの受験生が「本当に合格できるのか」「自分に合った大学はどこか」と不安を抱えています。
医学部専門予備校 京都医塾なら、講師チームによる徹底指導とオーダーメイドカリキュラムで、一人では難しい課題にも寄り添いながら合格への道筋を明確にします。
今なら学力診断や授業の体験が受けられる1泊2日医学部合格診断ツアーを開催しております。
校舎や寮を実際に見学しながら、分析やアドバイスも受けられる貴重な機会です。
旧六医大をはじめとする医学部合格を目指す皆さんは、この機会にぜひ一歩を踏み出してください。
実際に環境を体験し、合格に向けた最適な道を一緒に描いていきましょう。