医学部受験コラム

女子は医学部に入りにくいのか?医学部の不正入試問題や男女比について徹底解説!

女子は医学部に入りにくいのか?医学部の不正入試問題や男女比について徹底解説!

医師は性別に関係なく働ける職業です。

「医師になりたい」と考える女子も多いことでしょう。

しかし、「医学部に女子は少ない」「医学部入試に女子は不利」といった声もあるため、不安になっている人もいると思います。

そこでこの記事では、医学部の男女比や一時問題になった不正入試まで、一気に解説します。

医学部の女子の割合は?


はじめに、医学部にはどのくらい女子学生がいるのか、解説していきます。

医学部の男女比

文部科学省が発表したデータによると、医学部医学科を持つ全国81の大学で行われた2019、2020年の入試における男女の合格比率は、男子11.25%、女子9.55%です。

やや男子のほうが高くなっています。

大学別にみてみると国立大学では、北海道大学の男子合格率28.95%、女子合格率28.09%のように男女比がほぼ半々の大学もあれば、京都大学の男子合格率42.33%、女子合格率26.56%のように男子合格率が女子の倍近く高い大学もあります。

一方、私立大学では金沢医科大学の男子合格率4.59%、女子合格率6.32%のように女子のほうが合格率の高い大学も出てきました。

ですから、全体的に見れば男子の合格率が高いものの、すべての大学で女子の合格率が男子に比べてとびぬけて低いわけではありません。

日本における女性医師の少なさ

その一方で、2年ごとに厚生労働省が公表している医師の数は、2018年で男性が255,452人(全体の78.1%)、女性71,758人(全体の21.9%)です。

調査を始めた1976年から女性医師の割合は増え続けていますが、それでもOECD(経済協力開発機構)に加入している国の中では最も低くなっています。

ちなみに、G7に加入している国における女性医師の割合は、英国47.2%、ドイツ44.5%、フランス43.6%ですから、いかに日本の女性医師の比率が少ないかわかるでしょう。

ここからわかることは、女子が医学部に入学し医師になっても活躍する人数が少ないということです。

女子が医師を続けられない理由は複数ありますが、最も大きな原因の1つが家事や育児の負担率です。

日本ではまだまだ家事や育児は女性がするものというイメージが強く、医師の仕事と家庭の両立が難しいことが、医師をやめるきっかけになっていると言われています。

女子だから減点?不正入試問題はどうなった?

医学部の男女比を話題にする際、避けて通れないのが2018年に発覚した医学部の不正入試問題です。

ここでは、医学部の不正入試問題の顛末や現状について解説します。

「不正入試」問題

医学部の「不正入試」問題とは、一部の大学が女性や3浪以上の多浪生に対して一律減点措置を行ったことが発覚した事件です。

また、単に減点措置をしただけでなく、父母が同じ大学医学部の卒業生だった場合は優先的に合格させるなどほかの問題も明らかになりました。

また、文部科学省が調査した結果、10大学が同様の「不適切な入試」を行っていたと公表したのです。

そのときの騒ぎを覚えている人も多いことでしょう。

これをきっかけに、一部の医学部の評判は大きく下がりました。

現在は改善傾向に

文部科学省の調査や世論を受け、「不正入試を行った」と公表された大学は謝罪をし、不正入試を二度と行わない旨を明らかにしました。

また、「医学部入試における女性差別対策弁護団」が結成され、再発防止を目指し、不正入試の被害者救済を行っています。

そのため、現在は入試におけるわかりやすい女性差別は行われていません。

毎年合格者の男女比率が公開されているので、気になる方は参考までに見てみると良いでしょう。

女性医師の活躍


しかし、暗い話ばかりだけではありません。

前述したように、1976年に調査を開始して以来、女性医師の割合は年々増えています

ここでは、女性医師が現在日本の医療分野でどのように活躍しているのかを紹介します。

女性医師の割合は年々増えてきている

女性医師の割合は、1970年代から徐々に増えてきています。

1980年の医師全体に占める女性医師の割合はわずか5%程度でしたが、2018年には21%にまで増加しています。

年代の割合でみると20代~39歳までが全体の67%と半数以上を占めています。

その反面、40代、50代は女性医師全体の37%程度と、いびつな状態です。

つまり、1970年代から女性医師が働きやすい環境が少しずつ整えられた結果、女性医師が働き続けることができるようになったと考えることができます。

この状態が続けば、10年後、20年後には40代、50代の女性医師も活躍するようになるでしょう。

女性医師の多い診療科は?

男性医師がほぼすべての診療科で目立った差がないのに対し、女性医師は、皮膚科・産婦人科・眼科・麻酔科などで特に多く活躍されているようです。

特に、皮膚科は女性医師が占める割合が54.8%と全診療科のなかで唯一男性医師を上回っています。

女性医師が活躍している診療科は、一部例外を除いて、長時間勤務や不規則勤務が少ないのが特徴です。

また、産婦人科は女性の患者ばかりなので、女性医師が求められているという事情があります。

小児科医も女性医師の需要は高いのですが、不規則勤務になりがちなので志望する人が少ないのが現状です。

その一方で、外科や救急診療科など勤務時間が不規則で体力勝負の科は女性医師が占める割合が15%以下なのが現状です。

特に、外科は長時間の手術が続くことも珍しくなく、診療科も女性医師を敬遠しているのではないかという理由もあります。

この割合が示すことは、医師を取り巻く労働環境の厳しさです。

とはいえ、医師の働き方改革の取り組みも進められつつあります。

2021年5月21日には医師の働き方改革の実現に向けた改正医療法が参議院本会議で可決、成立しました。

政府が主導となって、女性だけでなくすべての医師が働きやすい環境が、今後さらに整えられていくと言えるでしょう。

女子の割合が高い医学部医学科

では、女子の割合が高い医学部医学科にはどのような大学があるのでしょうか?
ここでは、女子の合格率が高い医学部について詳しく解説します。

ぜひ、参考にしてください。

男女で合格率に差はあるのか?

医学部不正入試事件がきっかけとなり、医学部の入試には文部科学省の調査が入りました。

その結果、2021年度医学部の試験結果を見ると国立大学のほとんどで男女の合格率が50%に近くなっています。

信州大学や鳥取大学、愛媛大学では、ほとんど男女比率の差がありません。

2020度の入試では、男子の合格比率が圧倒的に高かった京都大学も、2021年度の入試では、男子が37.33% 、女子が32.89%と差がほとんどなくなりました。

その一方、私立大学では川崎医科大学・札幌医科大学・和歌山県立医科大学では、女子のほうが合格比率は高くなっています。

その中でも、聖マリアンナ医科大学では、男子合格率が6.63% 女子の合格率が12.27%と、女子の合格率が倍以上に高くなりました。

女子の割合が高い医学部

女子の割合が高い医学部には、前述した大学のほか、私立大学では札幌医科大学、名古屋市立大学、東京慈恵会医科大学などがあげられます。

国立大学でも福井大学、信州大学、北海道大学などでは女子合格率が男子合格率を上回りました。

これは、2021年度だけの結果であるため信頼度はやや低いですが、それでも女子が合格しやすいという目安にはなります。

2022年度に医学部受験を考えている女子は、これらの大学を候補に考えてみてもいいかもしれません。

医学部の女子大!東京女子医科大学

女子大がいいと考えている受験生には、東京女子医科大学の進学がおすすめです。

東京女子医科大学は、東京都新宿区にキャンパスを置く私立大学です。

女子医科大学という名の通り、日本で唯一の女子専門の医科大学です。

現役で働き続ける女性医師のロールモデルが身近にいるので、将来を描きやすいのもメリットです。

附属病院をはじめとして教育施設が充実しており、最先端の高度な医療を学ぶこともできます。

このほか、奨学金制度が充実しており、条件をクリアすれば高額の学費を心配することなく医学を学ぶことができるでしょう。

まとめ

今回は、医学部合格率の男女比率女子が合格しやすい大学、そして東京女子医科大学について解説しました。

ここで記事をまとめてみましょう。

・2018年に一部の大学で女子受験生に対して点数削減が行われていた
・令和3年度の入試結果を見ると、女子の合格率が上回った大学がいくつもある
・女性医師が活躍している診療科も増えている
・医学部を目指す女子には、女性医師として活躍するロールモデルが身近にいる東京女子医科大学も検討の価値あり。

何度も繰り返しますが、医師になるのに性別は関係ありません

しっかりと実力をつけ、試験に臨むことが何より重要です。

医学部合格を確実にする力を養うために、予備校に通うことを考えている方も多いのではないでしょうか。

医学部の予備校には数多くありますが、その中でも高い合格実績を誇るのが「京都医塾」です。

京都医塾では、生徒一人につき平均13人の社員講師がチームを組んで合格までの道筋をつくり、サポートを行っているのが特徴です。

また、一人ひとりに担任と副担任がつき、女子生徒にはさらに女性スタッフ2名も担任につきます。

担任は週に一度のカウンセリングを行い、勉強の進捗確認だけでなく、精神的なフォローや毎日の生活の相談まで、あらゆる面から生徒をサポートしています。

医学部を目指し、勉強をサポートしてくれる予備校を探している女子受験生は、ぜひ京都医塾を選択肢にいれてみてください。