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受験勉強のアウトプットにはどんな方法がある?効率化するためのコツは?

受験勉強のアウトプットにはどんな方法がある?効率化するためのコツは?

医学部の受験勉強で学習した物事をきちんと脳に定着させていくためには、アウトプットをくり返し行っていく必要があります。

なぜなら、インプットだけに頼った勉強だけでは、覚えたことが脳に定着しづらく、せっかくの学習時間が無駄になってしまうからです。

今回の記事では、受験生のみなさんに向けてアウトプットの大切さや、おすすめのアウトプット方法など、勉強を効率化するために役立つ有益な情報を多数まとめました。

なんでアウトプットが必要なの?

ご存知の方もおられると思いますが、人間の記憶には「短期記憶」「長期記憶」の2種類があります。

これを専門用語では、「二重貯蔵モデル」と呼びます。

私たちが得た情報は、この二重貯蔵モデルの働きによってふるい分けがなされ、重要な情報は短期記憶から長期記憶へ保存されますが、不必要と見なされた情報は、そのまま消去されてしまい脳に定着されません。

そして、この記憶のふるい分け作業を担当しているのは海馬と呼ばれる部位ですが、海馬は基本的に怠け者で、学習したことをなかなか長い記憶へと移そうとしてくれません。

その理由は、人類の進化の歴史にあります。

太古の人類は猛獣に怯えたり、わずかな食糧だけで生き抜く必要があったため、命にかかわる情報を最優先に記憶して、これまで進化してきました。

そのため、海馬にとって重要なのは生命維持に関する情報であって、医学部受験で必要となる数学や英語などの情報は、一種のノイズと判断されてしまいます。

このことから、海馬の働きを活性化させて勉強を効率化させるためには、インプットだけでなくアウトプットも行い、しつこく長期記憶への定着を促す必要があります。

何度もアウトプットすることで、やっと重要な情報と判断され、長期記憶への移行が行われるというわけです。

ちなみに、睡眠が不足した状態でも海馬の働きは悪くなってしまいます。

医学部の受験勉強ではたくさんのインプットも必要ですから、睡眠をしっかりとって、学習のパフォーマンスをアップさせ合格につなげましょう。

効率的なアウトプットをするために

次に、効率的にアウトプットをするためのコツを紹介していきます。

こちらの項では、海馬の働きを鈍らせないための重要ポイントを、2点取り上げて紹介しましょう。

ストレスをためない工夫をする

記憶の一時的な保管作業や長期記憶への移行作業など、様々な役割を担っている海馬ですが、ストレスにはとても弱いため注意が必要です。

科学的なエビデンス、つまり根拠も示されており、2013年にインドの国立生命科学研究センターが実施した実験によると、不安を感じている人の脳内では、海馬が萎縮していることが分かりました。

海馬の萎縮は記憶能力の低下を招くとともに、情報の取り出しにも悪影響を及ぼすため、効率的なアウトプットができない状態に陥ってしまいます。

まさに、医学部を目指す受験生にとっては由々しき事態と言えるでしょう。

こういった状態にならないためにも、日ごろからストレスとかかわりのない環境を構築したり、ストレスを発散する方法を見つけておいたりすることが大切です。

アウトプットの前に軽い運動を

効率的なアウトプットをするためには、脳に酸素を十分に供給する必要があります。

なぜなら、脳は人間の身体の中でも、大量に酸素を消費する臓器の一つだからです。

そのため、脳に酸素が供給されない状態が続くと、すぐに酸欠状態になってしまい、効率的なアウトプットの妨げになります。

効率的なアウトプットができないということは、受験勉強で得た知識が脳に蓄積されないことを意味しますから、勉強のために払った労力が無駄になってしまいます。

そこで、おすすめなのが受験勉強の合間を縫って行う軽い運動です。

適度に身体を動かし血流がよくなれば、脳に酸素が行きわたるようになり酸欠状態を防ぐことができます。

ストレッチや体操などでもかまいませんので、受験勉強の休憩時間にでも取り入れてみてください。

おすすめのアウトプット方法

続いて、おすすめのアウトプット方法についても見ていきましょう。

ここではアウトプットを正しく行い、受験勉強の効果をアップさせるための方法を2点まとめましたので、参考にしてください。

「アウトプットノート」にまとめる

最初に紹介するのは、医学部の受験勉強で得た知識を「アウトプットノート」にまとめるという方法です。

「いちいちノートを作るのは面倒」という方もおられるかと思いますが、アウトプットは習慣化しなければ、なかなか行動に移せません。

そのため、習慣化の一助としてアウトプット専用のノートを作って、常に傍に置いておくようにしてください。

そして、肝心のまとめ方ですが、最初のうちは学んだことの中から、重要だと思うことを書き連ねることから始めます。

これは、脳に一度保管した情報を整理し、アウトプットするための訓練です。

正しくアウトプットを行うためには、脳内の情報の仕分け作業をすることが必須ですので、まずは情報を整理する力を養う必要があります。

情報を整理する力が身についたら、アウトプットの能力もかなり上達しているはずです。

慣れてきたら、さらに情報量をコンパクトにまとめる訓練に移行してもよいでしょう。

よりコンパクトにまとめることで無駄な情報が削り取られますから、海馬の負担も小さくなり記憶の定着もさらに効率化します。

また、このように情報を整理する作業は、小論文対策にも有効です。

小論文では一般的に、

✓主張を展開する「序論」

✓序論の内容を補強する「本論」

✓本論をもとに主張が正しいことを示す「結論」

の順番にアウトプットする型を用いるのが一般的ですが、情報を整理できていないと出題された論文を読解できませんし、そうなれば序論にすら入れないでしょう。

アウトプット用のノートを作って、日ごろから情報を整理する力を養っておくことは、小論文を作成する際にも有用ですので、ぜひ実践してみてください。

序論・本論・結論の展開の仕方

先ほど、序論・本論・結論の順番で展開するのが、アウトプットの一般的な型とお伝えしましたが、作成方法についても例示して紹介します。

ここでは、医師の職業としての素晴らしさを伝える文章を想定しましょう。

「医師は素晴らしい職業だ。

なぜなら多くの人命を救うことができる。

ゆえに、医師は社会になくてはならない、素晴らしい職業と言えるのだ」

上記例では、最初に、医師は素晴らしい職業であることを主張します。

次に、その理由を展開し、最後に「ゆえに」と付け加え、序論に内容をプラスアルファする形で文章を締めくくっています。

さらに、上記例文を発展させて、

「医師は素晴らしい職業である。

なぜなら多くの人命を救うことができるからだ。

そんな医師の歴史は、紀元前にまでさかのぼる。

つまり、医師は古くから今日にいたるまで身を粉にして、ときには自身の命を犠牲にしてまで人々を助けてきた。

とくに、近年における新型コロナウイルスとの戦いは、医師たちの献身がなければ、たちまち人類は危機に瀕していたはずだ。

ゆえに、医師は社会になくてはならない、素晴らしい職業と言えるのだ」

などのように具体例を盛り込んで膨らませる訓練をしていってもよいでしょう。

歴史にまで思いを馳せることの是非は置いておいて、簡潔な文章に肉づけをしていく作業は、あなたのアウトプット力をさらに発展させてくれる助けとなります。

セルフ授業をする

医学部における受験勉強で得た知識のアウトプット方法で、もう一つおすすめなのが、セルフ授業をすることです。

こちらのアウトプット方法では、勉強での学びを誰かに説明するつもりで、声に出して授業をしてみてください。

声に出すことはとても重要で、発声することで脳内の記憶系や伝達系、聴覚系など様々な回路が使われ、脳が活発化し記憶の定着が相乗的に高まります。

この方法の利点は、基本的にどんな科目のアウトプットにも使えるということです。

図書館などが主な勉強場所という人は、小声でもかまいませんので、受験勉強で学んだことは、できるだけ声に出してアウトプットしてみてください。

インプットにも目を向けよう

良質なアウトプットを行うためには、インプットにも目を向けたいところです。

しかし、ひと口にインプットといっても、どういった視点で情報を選び取ればよいか悩んでしまう人もいるはずです。

ここでは、主に小論文用のインプットの説明となりますが、情報を選ぶための判断基準としては、

✓専門家の知識をもとに書かれたものか

✓きちんと取材がなされた情報か

✓情報の分析がきちんとなされているか

といったものがあげられます。

要するに、SNSや掲示板サイトでは、根拠をもとに書かれた情報ばかりとは限らず、個人の思い込みやデマを信じた情報が多いため、参考にはなりにくいということです。

できれば、専門家が書いた書籍や、専門家が寄稿しているニュースサイトの情報からインプットしてください。

本気で医学部合格を目指すなら京都医塾


勉強したことを脳にきちんと定着させるために必要なのが、アウトプットです。

勉強で得た学びを生かすも殺すも、アウトプットにかかっていると言っても過言ではありません。

しかしながら、受験生の方の中には、どうしてもアウトプットが苦手で、勉強が思うように進まないといった人もいるのではないでしょうか。

そんな人におすすめなのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。

京都医塾は、優れた講師陣や学習カリキュラムを強みに、これまでにも多くの受験生を医学部へと送り出してきた予備校です。

独自の指導方法による良質なインプットと、良質なアウトプットの両方で多くの方々から高い評価を得ています。

ここから先は、そんな京都医塾のインプットとアウトプット方法について、具体的に紹介していきましょう。

小論文試験にも完全対応のアウトプット指導

医学部の二次試験では、小論文試験が課されるケースも少なくありません。

しかし、小論文の試験では、単純に情報をアウトプットすればよいというものではなく、読み手に自分の考えが明確に伝わるものでなければ意味がありません。

なんとなく書き連ねてみたものの、結局何が言いたいのか分からない文章では、よい評価を得ることは難しいでしょう。

そこで京都医塾では、英語や数学などの担当講師のほかにも、小論文の担当講師を配置して、受験生のアウトプットの指導を行っています。

小論文の試験は「x=○○」のような明確な答えがないため、上達の度合いが分かりにくい性質がありますが、当塾では基礎からしっかりと手ほどきしますので心配いりません。

もちろん、インプットの方法についても適切な指導のもと、きちんと情報を収集できる力を備えられるようサポートしますので安心してください。

効率のよいアウトプットを保障する自分だけの学習環境

効率のよいアウトプットを実現するためには、その作業に適した学習環境が必要です。

ノイズが多い環境で集中しようとしても、注意力が散漫になり良質なアウトプットは叶いません。

京都医塾では、そういった非効率な状態を生み出さないように、個人専用の学習ブースを用意して支援しています。

このブースは、受験生一人ひとりが自由に使える設計となっていますので、各科目の重要事項や雑誌、書籍から得た情報のアウトプットしたものを壁に貼っておき、復習に使えるなど様々なアレンジが可能です。

自由に使いこなして、自分だけの最高のアウトプットの場として活用してください。

良質なアウトプットは良質な生活環境から

京都医塾では、より良質なアウトプットができる環境を目指して、生活面においても受験生を徹底的に支援しています。

起床時間と就寝時間を一定にして生活リズムの改善を促すことはもちろん、食事についても、管理栄養士が監修したバランスのとれたメニューを提供しています。

さらに、受験生一人につき二人の担任がついて日ごろから見守り、様子に変化が見られた場合には、すぐに対策を講じるなど精神的なケアも欠かしません。

まとめ


受験勉強で学んだことを脳にきちんと定着させるために重要なのが、アウトプットです。

勉強で得た学びを生かすも殺すも、このアウトプットにかかっていると言っても過言ではありません。

しかしながら、受験生の方の中には、どうしてもアウトプットが苦手で、勉強が思うように進まないといった人もいるのではないでしょうか。

そんな人におすすめなのが、医学部専門予備校の「京都医塾」です。

京都医塾は、優れた講師陣や学習カリキュラムを強みに、これまでにも多くの受験生を医学部へと送り出してきた予備校です。

当塾においでいただければ、受験勉強を最大効率で進められるアウトプット環境でサポートいたしますので、医学部合格も夢ではありません。

本気で医学部合格を目指す人には、京都医塾のアウトプット環境が最適です。

資料請求や電話でのご相談は、年中無休で承っておりますので、興味のある方は、ぜひ一度お問い合わせください。