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受験生の旅行はいつまでOK?勉強道具はもっていくべき?受験生と旅行”を徹底解説

受験生の旅行はいつまでOK?勉強道具はもっていくべき?受験生と旅行”を徹底解説

保護者の方からしばしば、「家族旅行に行きたいのですが、やはり受験学年では避けたほうがいいでしょうか」という質問をいただきます。

一方で、塾生からも「家族旅行に行ってもいいか」「家族旅行に行きたくないが、家族が楽しみにしているので言いづらい」といった、旅行に関する質問をいただくことが少なくありません。

そこで今回の記事では、”受験生と旅行”をテーマに、メリットやデメリットをはじめ、考え方の一助となる情報をお伝えします。

受験生が旅行に行くメリット・デメリット

「受験生」というと、生活のすべてを勉強に注ぎ、合格に向けて一分一秒も無駄にできない、というイメージをもっている方が多いかと思います。

実際、難関国公立大学や医学部など、入試難度や倍率が高い大学を目指す場合には、いかに質高く・効率的に学力を向上させるかがカギとなります。

そのため、「受験生が旅行に行くなんて…」と、受験生と旅行というテーマでの語りは、多くの場合で批判的な意見が述べられる傾向にあります。

では、受験生が旅行に行くことはデメリットばかりで、メリットは存在しないのでしょうか?

以下では、フラットな視点で、受験生が旅行に行くメリット・デメリットを整理していきます。

メリット

受験生が旅行に行くことで得られるメリットには、主に以下の3つが挙げられます。

気分転換ができる

まずは、気分転換ができるというメリットです。

冒頭でも申し上げました通り、入試難度の高い大学や、自分の現状の実力以上の大学を目指すにあたっては、1年間(もしくはそれ以上の長期期間)の継続した学習が求められます。

そのため、定期的に実施される模擬試験や予備校のテストに追われてしまったり、周りと比較して「まだまだ頑張らないと」と根を詰めすぎてしまったり、余裕のない生活となってしまう受験生も少なくありません。

もちろん、受験勉強において「量」というのは非常に重要なファクターです。

どんなに効率的な学習をしていたとしても、勉強量が足りなければ、結果に表れるまでに多くの時間が必要となります。

イメージとして、勉強の質×勉強の量=学力向上速度 と考えるとわかりやすいでしょう。

すると、精神的に不安定な状態で無理に勉強を進めてしまい、勉強の「質」が低い状態では、「量」の不足と同様に学力向上に滞りが起きることがイメージできるかと思います。

受験生にとって、一分一秒が非常に貴重である一方で、時間をかけてでもパフォーマンスの改善に努めることが、結果として効率化につながるという場合もあります。

これらを踏まえると、旅行で気分転換をすることは、受験勉強で陰鬱とした気持ちをリフレッシュさせる、ポジティブな効果が期待できます

家族との思い出ができる

2つ目のメリットは、家族との思い出ができるというメリットです。

これは“受験生の旅行”に限ったメリットではありませんが、家族との思い出は、人生においてかけがえのないものとなることは言うまでもありません。

特に、地元を離れた大学を志望している人や大学進学を機に一人暮らしを始める人は、それまで日常だった家族との生活はわずかな期間を残すのみとなります。

実家から通学する人であっても、大学進学後は生活が一変し、家族と過ごせる時間は減る可能性が高いでしょう。

特に、理系学部や医歯薬系学部に進学した場合、実験や実習で帰宅が遅くなることも少なくありません。

そのため、「大学進学の前にゆっくり家族で過ごす時間を作る」ために、旅行という方法を選択することはは非常に効果的です。

楽しみができることで、モチベーションがアップする

3つ目のメリットは、モチベーションアップがアップできるというメリットです。

1つ目に挙げた「気分転換ができる」というメリットとも関連しますが、受験勉強は1年間の長距離走です。

走り始めやラストスパートは気合を入れやすい一方、途中の何もない期間にモチベーションを高く維持するのは簡単ではありません。

受験勉強は、効果が日々目に見えて現れるわけではないため、余計にその傾向があります。

受験勉強に限らず、語学学習やダイエット、筋トレなど、日々の努力が結果につながる取り組みは、どれもその傾向があります。

そのような生活の中で、旅行という楽しみはモチベーションアップの効果をもたらします

例えば、少し気分が落ち込んでも、「来月になったら旅行だ、楽しみだなぁ」と思えば気分が回復しますし、「今週末は旅行だからその分多めに勉強しておこう」など、旅行を前提とすることで予定以上の学習に繋がることもあります。

旅行のように“楽しみ”を設け、自分のご機嫌を取ることも立派な受験戦略の1つです。

デメリット

一方で、受験生が旅行に行くことによるデメリットには、主に以下の3つが挙げられます。

勉強時間が減る

一番に挙げられるのが、勉強時間が減るというデメリットです。

旅行期間中はもちろん、旅行に行くまでの準備期間や帰宅後の疲労回復期間など、前後の期間もある程度時間がとられてしまうため、勉強できる時間は当然少なくなります。

旅行先で勉強するという方法もありますが、旅行中は思ったように時間が取れなかったり、環境が合わずに集中できなかったりと、中途半端な学習となってしまう可能性があります。

罪悪感を抱いてしまうことがある

2つ目は、罪悪感を抱いてしまうことがある、というデメリットです。

「他の子たちは勉強しているのに、自分は勉強をせずに旅行に来ている」

「落ちてしまうかもしれない状況なのに、旅行なんてしていていいんだろうか」

など、旅行をしていること自体に罪の意識を感じてしまったり、旅行から帰ってきたあとに

「あの時旅行に行ってしまったから、成績が伸びない」

「旅行にいかなければ勉強時間がもっとあったのに」

など、“旅行に行ってしまった”ことに罪悪感を抱いてしまったりと、旅行が気分転換やモチベーションとして作用しない可能性があります。

このデメリットは基本的に、本人が旅行をどうとらえているかに依拠しています。

「行きたくなかったのに参加した」や、「行かないほうがいいと思ってたのに楽しんでしまった」のように、旅行をネガティブにとらえてしまう可能性がある人にとっては、旅行という行動自体がマイナスの効果をもたらす可能性があります。

家族の団らんに水を差してしまう可能性がある

3つ目は、家族のだんらんに水を差してしまう可能性がある、というデメリットです。

ご家庭によっては、毎年の家族旅行を恒例としていたり、家族の進学・進級をはじめ、記念となる出来事を祝しての家族旅行だったりと、大きなイベントとして「旅行」が位置づけられている場合があるかと思います。

家族が旅行を楽しみにしているところで、「勉強に集中したいから行きたくない」と伝えるのは、家族の団らんに水を差す行為のようで後ろめたく感じるであろうことは、想像に難くありません。

かといって、旅行に参加したにも関わらず勉強していては、楽しもうとしている家族に気を遣わせたり、家族の気分や団らんを害する可能性があります。

一方で、気乗りしない様子を見せないよう、無理やり楽しもうとしても先述のような罪悪感につながってしまいます。

受験生の旅行にはメリハリが重要

ここまで、メリット・デメリットの両面をご紹介しました。

ここで、1つ気を付けるべきポイントを併せてご紹介します。

それは、“旅行に行くのであれば、徹底的に楽しむ”ということです。

息抜きにはメリハリが重要です。せっかく旅行に出かけても、「勉強しないでこんなところに来ている…」「他の子は勉強しているのに…」と、勉強のことばかり気にしたり、後悔したりしていては、気分転換にはつながりません。

また、旅行から帰ってきてから受験直前まで、「あのとき旅行に行ってしまった時間があれば…」と思い続けるのは、精神衛生上いい効果をもたらしません。

普段の勉強が充実していることが前提ですが、1日・2日程度であれば「徹底的に息抜きする日」として楽しみ尽くしたほうが、「旅行で十分息抜きしたし、これからは勉強に集中しよう」と、切り替えがしやすくなります。

受験生が「旅行」、いつまでOK?

受験生が旅行に行くことは、必ずしもデメリットばかりではありません。

一方で、いくらメリットがあるとはいえ、受験直前期の旅行は避けたほうが良い、というのは、お分かりいただけるかと思います。

では、受験生の「旅行」は、いつまでOKなのでしょうか。

結論から申し上げますと、受験学年の夏以降は長期旅行は避けることをおすすめします。

すなわち、長期旅行を計画するのであれば、【受験学年の春~GW期間】が最後のタイミング、と考えるのが良いでしょう。

まず、直前期(12月以降)については、追い込み、出願書類の提出、生活リズムの整えなど、受験に向けてやるべきことが非常に多く、スケジュール的にも体調的にも難しいと言えます。

また、夏の長期休暇についても、1週間など長期の旅行は避けたほうが良いでしょう。

その理由は、「夏は受験の天王山」という言葉があるように、夏の勉強時間は受験において非常に重要だからです。

例えば、休日の勉強時間を8時間と仮定すると、夏期休暇中、1日休むごとに、8時間の勉強時間を失うことになります。

加えて、周りが順調に8時間の勉強をしていると考えると、自分のマイナス8時間に対して、他の受験生は8時間の勉強をしている、すなわち、16時間分の勉強時間の差が生まれます。

夏以降は、直前期まで長期休暇がないこと、加えて、皆勉強時間を増やす傾向にあることから、この16時間を埋めることは非常に難しいと言えます。

「たかが数日」と思いがちですが、夏期休暇期間の1日は、それまでよりも価値が高まっているため注意が必要です。

そのため、夏以降については、数日程度の帰省であっても、受験生本人とよく相談することを強くおすすめします。

旅行に「勉強道具」は持っていくべき?

そのほかに、「旅行に勉強道具は持っていくべきですか?」という質問をよくいただきます。

先にお伝えした通り、気分転換と割り切るのであれば、勉強道具を持って行かずに旅行を全力で楽しむことでメリハリをつけるのが良いでしょう。

ただし、「勉強を全くしないのは、かえって落ち着かない…」という方もいらっしゃるかと思います。

その場合には、スマホ(タブレット)のアプリで学習をする、または単語帳など荷物にならない軽い勉強道具を1つだけ持っていくことをおすすめします。

旅行時は移動も多いので、余計な荷物があると自分も家族もストレスに感じてしまうため、かさばらないものを選ぶとよいでしょう。

そのうえで、朝少し早起きしたり、夜少しだけ夜更かしたりして、家族の団らん以外の時間で勉強すると、家族に気を遣わせることなく、自分の勉強時間を確保することができます。

受験生本人が行きたくない場合は取りやめるという決断も必要

ここまで、“受験生と旅行“について、良い面をさまざまご紹介してきました。

ただし、一番大切にしてほしいのは、受験生本人の気持ちです。

一般的なメリットやポジティブな効果をご紹介しましたが、受験生本人が乗り気でない場合や、行きたくないと感じている場合、無理に旅行に行くことはかえって受験生にとって悪影響となります。

あくまでも本人の気持ちを最優先に、計画の立案をしていただくのがよいでしょう。

また、自分が受験生で、「旅行には参加できない」と言い出しにくく、この記事をご覧になっている方もいらっしゃるかと思います。

「家族が楽しみにしているのに、水を差したくない」、その気持ちはよくわかりますが、後悔のない受験勉強をしたいという自分の気持ちを優先することは悪いことではありません。

そういった場合には、「予備校の個別講座に行きたい」「季節講習と重複している」など、別の予定に参加したいことを伝えるのも手段の1つです。

「家族で旅行に行ったことで受験勉強が思うようにできなかった」と思ってしまっては、せっかくの旅行が嫌な思い出になってしまいます。

自分がどうしたいかを考えて、一番納得のいく決断をしていただければと思います。

その一助として、本記事でご紹介した内容をお役立ていただければと思います。

生活の悩みや休暇の過ごし方までアドバイス可能!医学部を目指すなら京都医塾

旅行に限らず、受験生にはさまざまな悩みがあります。

生活の悩み、休暇の過ごし方、勉強に一生懸命であればあるほど、生活のちょっとしたことが気になってしまう、というケースは少なくありません。

日々の気になりごとや悩みを相談したり、アドバイスをくれる存在が欲しいと思ったりしたことがある人がほとんどではないでしょうか。

そんな受験生におすすめなのが、医学部専門予備校「京都医塾」です。

京都医塾は、医学部を目指す受験生を対象に徹底したサポートと学習指導を行う“医学部専門予備校”です。

以下では、京都医塾についてご紹介します。

個人の能力・予定に合わせた徹底的な個別カリキュラム

京都医塾では、個別面談で具体的な志望校を決めたうえで、志望校に合格できる力を醸成する個別カリキュラムを作成しています。

個別カリキュラムは、入塾前の実力判定テストや個別面談、授業中の様子、模試の結果などの分析データを基に制作します。

一人ひとりの志望校はもちろん、勉強の悩みや得意不得意、生活習慣なども含めて検討を行うため、自分にぴったり合った学習計画を手にすることができます。

また、京都医塾では、学力を効率的に伸ばすためにカリキュラムを科目別に設定しています。

さらに、自習や復習の時間も受験勉強において重要と考えているため、自習するべき学習内容や復習に役立つブラッシュアップシートの活用もカリキュラムに盛り込んでいます。

このように、京都医塾は、学習の効率化と学習量の確保のため、個別カリキュラムの立案に力を入れています。

直前期まで徹底的にサポート!納得いくまで受けられる小論文・面接指導

医学部入試では、二次試験として小論文・面接を課す大学がほとんどです。

これは、受験生が医師として相応しい人物であるかどうか、倫理観に問題はないか、といった医師としての人間性を見る目的があります。

一次試験を突破したにも関わらず、二次対策が十分にできず、残念ながら涙をのむ受験生も、もちろんいます。

そのため、小論文や面接は医学部受験において対策が不可欠です。

京都医塾では、小論文専門、面接専門の担当者による小論文添削・面接指導を行っています。

二次試験は、一次試験から間もなく実施されることから、前もっての対策と直前期の反復練習が求められます。

京都医塾では、早い段階から小論文・面接対策を実施し、実施結果をフィードバックします。

そのうえで、生徒本人が納得するまで何度でも指導を受けることが可能です。

そのため、医師を目指す気持ちを自分の言葉で表現する技能を身につけた上で二次試験に臨むことが可能です。

長期休暇期間も利用可能!質問対応専門講師にいつでも質問ができる!

京都医塾では、生徒の質問に正確かつ即座に対応するために、質問対応専門の講師が常駐しています。

担当するのは、医学部合格のノウハウを持つ専門講師なので、過去問や難度の高い問題集であっても、迅速に回答することができます。

長期休暇期間を含め、京都医塾が開校している時間はいつでも質問が可能なので、日々、多くの生徒が利用しています。

まとめ

いかがでしたか。

旅行に限らず、受験生にはさまざまな場面で「選択」が求められます。

どの選択も、自分自身の納得なくしては最良と言えません。

状況をよく鑑み、時にはアドバイスも参考に、自分が一番良いと思った決断をしていただければと思います。

また、今回の記事をきっかけに、京都医塾に興味をもってくださった方もいらっしゃるかと思います。

京都医塾では、そのような方々に向けて、『一泊二日医学部合格診断』を実施しています。

『一泊二日医学部合格診断』では、京都医塾の指導方針をお伝えするとともに、実力診断テストを実施し、現状は医学部合格にどのような点が足りていないのかを分析する個別面談も実施します。

体験授業も行いますので、医学部合格がイメージできる指導かどうかぜひ見極めていただければと思います。

交通費や宿泊費は全て京都医塾で負担しますので、医学部合格を目標としている方は、ぜひお気軽にご参加ください。