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国立医学部にも入りやすい大学はある?偏差値・難易度ランキングを紹介

国立医学部にも入りやすい大学はある?偏差値・難易度ランキングを紹介

国立医学部を目指して勉強していても、なかなか合格に自信が持てない人は多いでしょう。

そこで今回の記事では、国立医学部の中でも比較的入りやすい医学部の特徴や、最新の偏差値・倍率データを踏まえた大学ランキングなどを解説していきます。

入りやすい医学部とは

はじめに、入りやすい医学部の特徴を見ていきましょう。

こちらの項では、偏差値と倍率、そして地域枠を引き合いに出して、入りやすい医学部の特徴を解説していきます。

偏差値が低い

偏差値とは、50を基準値として、平均からの偏りの程度を示した数値です

一般に偏差値が高いほど入試難易度も高く、逆に偏差値が低いほど難易度は下がります。

そのため、偏差値が低い医学部ほど合格ラインが下がる傾向にあり、相対的に入りやすい医学部と言えます。

学習に自信が持てない場合は、偏差値を参考に国立医学部を選ぶことも一つの方法です。

なお、2025年度現在の国立医学部で最も低いボーダー偏差値はおよそ60.0〜62.5程度であり、これはあくまで他の医学部と比較して低いという解釈となります

倍率が低い

志願者に対する合格者の比率である倍率が低い国立医学部も、入りやすい医学部の特徴です。

倍率は医学部の定員数と入学志願者数の比から算出されますが、この値が低い医学部では受験生の数が少ないため競争が緩やかになります。

なお、直近の公的統計(令和6年度=2024年度)では、国立大学医学部医学科の集計値として実質競争倍率3.28、私立は12.36でした。(大学別の詳細は公表表を参照)

2025年度(令和7年度)版の集計は2025年9月時点で未公表のため、最新が公開され次第の確認が必要です。(出典:文部科学省「令和6年度 医学部医学科入学状況」

地域枠が一定数ある

医学部の中には、地域枠を設けて学生を募集している大学があります。

地域枠で入学した場合、卒業後に地域医療の拡充策の一環として指定地域の医療機関で勤務する義務が課されます。

枠の対象者要件や義務年限は大学・都道府県ごとに異なるため、一次情報での確認が必須です。

国立医学部と私立大学医学部の受験の違い

次に、国立医学部と私立大学医学部の受験における違いについて解説します。

偏差値や倍率に注目しながら、国立医学部と私立大学医学部それぞれの入試の特徴を見ていきましょう。

国立医学部の受験の特徴

国立は共通テスト(原則6教科8科目)+個別学力検査(二次)が基本です。

新課程の導入に伴い、共通テストで「情報Ⅰ」が扱われます。

また、2024年10月に東京医科歯科大学と東京工業大学が統合し、東京科学大学(Science Tokyo)となりました。

倍率面では国立は相対的に低めです。

例えば令和6年度(2024年度)の大学別実質競争倍率では、大分大学2.32、福井大学3.14、東京科学大学3.33などの実績が確認できます。(出典:文部科学省「令和6年度 医学部医学科入学状況」

私立大学医学部の受験の特徴

入りやすい医学部を探す際、偏差値は難易度を測る一定の指標となります。

しかし私立大学医学部と国立医学部では偏差値の意味合いが異なるため、両者を同じ物差しで比較することはできない点に注意が必要です。

私立は大学・方式ごとに科目や配点が大きく異なり、倍率が高くなりやすいのが特徴です

令和6年度(2024年度)の公的集計では私立計12.36倍、大学別でも聖マリアンナ医科36.84、帝京34.45、金沢医科26.46など極めて高い実質競争倍率が見られます(年度・方式により変動)。

偏差値でみた入りやすい大学

国立医学部と私立大学医学部の入試の特徴を把握したところで、偏差値を基準に「入りやすい大学」を具体的に見ていきましょう。

こちらの項では、2025年度入試のデータをもとに、国立大学と私立大学それぞれで偏差値が比較的低い医学部を10校ずつ紹介します。

国立大学医学部編

順位大学名偏差値
1山形大学62.5
2福島県立医科大学62.5
3佐賀大学62.5
4旭川医科大学62.5
5秋田大学62.5
6富山大学62.5
7鳥取大学62.5
8大分大学62.5
9福井大学62.5
10島根大学65.0

※出典:河合塾Kei-Net

最も偏差値が低く入りやすい国公立大学医学部は、偏差値62.5のグループでした。

山形大学や福島県立医科大学、佐賀大学など複数の大学がこの偏差値帯に該当します。

その後には、島根大学で偏差値65.0の国立医学部が続きます。

私立大学医学部編

順位大学名偏差値
1東京女子医科大学60.0
2川崎医科大学60.0
3聖マリアンナ医科大学62.5
4久留米大学62.5
5岩手医科大学62.5
6獨協医科大学62.5
7埼玉医科大学62.5
8北里大学62.5
9帝京大学65.0
10東海大学65.0

※出典:河合塾Kei-Net

偏差値を基準に入りやすい私立大学医学部を見た場合、最も低難易度なのは東京女子医科大学と聖マリアンナ医科大学、川崎医科大学(偏差値60.0)です。

さらに久留米大学、岩手医科大学など偏差値62.5のグループがあり、その後には帝京大学や東海大学(偏差値65.0)といった医学部が続きます。

とはいえ、国立医学部は簡単ではない!

偏差値や倍率の面から入りやすい医学部が存在するとはいえ、国立医学部の合格には高度な学力が求められるため、決して簡単に合格できるわけではありません

そこで最後に、国立医学部に少しでも合格しやすくなるために押さえておきたい学習上のポイントを解説します。

国立医学部は受験科目が多く勉強範囲が広い

国立医学部の一次試験では、大学入学共通テストの結果で合否が判定されます。

新課程の導入に伴い、共通テストは原則6教科8科目で運用され、「情報Ⅰ」も扱われます。

短期間の詰め込みでは太刀打ちできないため、長期間にわたりコツコツと効率的に勉強を進めていく必要があります。

苦手科目を作れない

国立医学部の試験では、わずか1点の差が合否を分けることも珍しくありません。

そのため、苦手科目をそのまま放置していると、共通テストや二次試験で思わぬ失点をして涙を飲む結果になりかねません。

特に重視されやすい数学や理科、外国語で大きな取りこぼしをすると命取りです。

共通テストで高得点を取れても、個別学力試験(二次試験)で一科目でも失敗すると不合格となってしまう可能性があります。

全科目でバランスよく得点できる学力を身につけ、苦手科目は早めに克服しておきましょう

面接や小論文もある

国立医学部の二次試験では、大学によって面接試験や小論文試験が課されます。

面接では受験生の人間性や倫理観、コミュニケーション能力などが評価され、医師としての適性が見極められます。

面接中に不用意な発言をしてしまうと、筆記試験で好成績を収めていても不合格となる場合があるため注意してください。

また、小論文試験では提示されたテーマに対する自分の意見を論じます。

医療に関する内容だけでなく、一般的な社会問題がテーマとなることもあるため、日頃から新聞や書籍などで幅広く情報収集をして自分の考えを深めておく必要があります。

面接も小論文も、一朝一夕の練習で高評価を得られるほど甘い試験ではありません。

自分の志望校ではどのような形式の試験が課されるかを調べ、十分な対策をしておきましょう。

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まとめ

この記事では、偏差値・倍率・地域枠といった観点から、国立医学部の中で比較的入りやすい大学について解説しました。

結論として、入りやすい大学が存在する一方で、国立医学部の合格には6教科8科目に対応や面接・小論文の準備など総合的な学力が不可欠であることが分かりました。

これは、データだけでなく学習環境や戦略が合否を左右することを意味しています。

多くの受験生が「膨大な範囲を一人で対策しきれるのだろうか」と不安を抱えるのは自然なことです。

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