医学部の学費は他の学部と比べて高額に設定されています。
通学期間が長いことに加えて、数々の実習などを通じて専門的な知識と技術を学ぶ必要があるため、多くの費用がかかるのは、専門的な学びを必要とする医学部の特性上、やむを得ない面もあります。
しかし、受験生の中には少しでも学費を抑えたいと考えている人も多いはずです。
そこで今回の記事では、一番学費が安い医学部はどこなのかという点について2025年現時点での最新情報をまとめました。
目次
私立大学医学部の学費は低下傾向にある

私立大学医学部では、近年、複数校が学費の引き下げを実施しています。
代表例として関西医科大学は2023年度入学生から6年間の総額を2,770万円→2,100万円へ、初年度を570万円→290万円へ大幅に減額しました。
大阪医科薬科大学も2023年度以降の入学生に対し、6年間総額を2,841万円へと見直しています。
このように、私立大学医学部の学費は「高額」というイメージが強いものの、実際には学費の値下げを積極的に行う大学も少なくありません。
学費改定の動き次第では、一番学費が安い医学部が入れ替わる可能性もあります。
そのため日頃から最新の情報を収集し、一番学費が安い医学部がどこなのかチェックしておくことをおすすめします。
なお、本記事では現時点で一番学費が安い医学部について、後述のランキング形式でまとめていますので参考にしてください。
例外的に値上げに踏み切る医学部もある点は注意
一方で、東京女子医科大学は2021年度入学生から6年間の学費を約1,200万円引き上げ、現在も6年間総額は約4,621万円と高水準です。
学費方針は大学ごとに異なるため、公式の募集要項・学納金ページを必ず確認することが重要です。
2025年度における私立大学医学部の学費相場
2025年時点で、私立大学医学部の6年間総額は約1,850万円〜約4,600万円超の広いレンジに分布しています。
最安水準は国際医療福祉大学(1,850万円)、高額帯の一例が東京女子医科大学(約4,621万円)です。
多くの大学は2,000万円台後半〜3,000万円台前半に集中しており、一番学費が安い医学部を起点に複数校で費用差が生じています。
学費の安い医学部トップ10!一番学費が安い医学部は?

それでは、私立大学医学部の中から6年間の学費総額が特に低く設定されている医学部トップ10を紹介します。
以下のランキングは2025年9月時点で公開されている最新データをもとに作成しています。
各大学の6年間学費総額と初年度・2年次以降の学費を一覧にまとめましたので、一番学費が安い医学部がどこか確認してみましょう。
特記事項や学費減免制度については参考欄に記載していますので、そちらもぜひご覧ください。
【私立大学医学部】学費の安い医学部トップ10
| 順位 | 大学名 | 6年間の学費総額 | 初年度納入金 | 2年次以降の学費 | 参考 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 国際医療福祉大学 | 18,500,000円 | 4,500,000円 | 2,800,000円 | 特待生Sは授業料全額免除。学納金外:海外臨床実習積立年70,000円、教育後援会費年45,000円など。 |
| 2 | 順天堂大学 | 20,800,000円 | 2,900,000円 | 3,580,000円 | 成績優秀者に特待・減免(例:6年で最大700万円減免)。 |
| 3 | 関西医科大学 | 21,000,000円 | 2,900,000円 | 3,620,000円 | 特待生は6年総額19,100,000円。 |
| 4 | 藤田医科大学 | 21,520,000円 | 4,920,000円 | 3,320,000円 | 2026年度新入生より適用※委託徴収金を含まない。 |
| 5 | 日本医科大学 | 22,000,000円 | 4,500,000円 | 3,500,000円 | 特待生(前期上位35名・後期上位3名等)は1年次授業料(250万円)免除。 |
| 6 | 東京慈恵会医科大学 | 22,500,000円 | 3,500,000円 | 3,800,000円 | 学生会経費100,000円(在学期間分)、保護者会210,000円、共用試験受験料計53,000円等が別途。 |
| 7 | 慶應義塾大学 | 22,659,600円 | 3,943,350円 | 3,743,250円 | 年度スライド制(在籍基本料等含む)。 |
| 8 | 自治医科大学 | 23,000,000円 | 5,000,000円 | 3,600,000円 | 学費は全員「貸与扱い」。所定の地域勤務で返還免除。 |
| 9 | 東邦大学 | 25,800,000円 | 4,800,000円 | 4,200,000円 | 委託徴収金497,800円(別途・初年度目安)。 |
| 10 | 昭和大学 | 27,000,000円 | 4,500,000円 | 4,500,000円 | 特待生は初年度授業料免除。年会費6年計345,000円、1年次寮生活費800,000円が別途。 |
※大学名横の番号はランキング順位を表します。
上記のとおり、2025年度時点で6年間の学費総額が最も安い私立大学医学部は国際医療福祉大学(1,850万円)となっています。
同大学は一番学費が安い医学部であることに加え、特待生Sに選出された場合は6年間の学費が全額免除となる点にも注目です。
さらに特待生Aに選ばれた学生には6年間の学費半額(最大1,400万円)の奨学金が給付され、入学金も免除されます。
経済的負担を大幅に軽減できる制度ですので、国際医療福祉大学を志望校候補とする方はぜひチェックしておきましょう。
また、記事前半で紹介した関西医科大学や大阪医科薬科大学もランクインしている点は見逃せません。
学費が控えめな私立大学医学部は首都圏に集中しがちですが、関西圏にも同様の大学が現れていることは受験生にとって喜ばしいニュースでしょう。
一番学費が安いわけではありませんが、学費を抑えられる貴重な医学部であることは確かです。
志望校候補の一つとして検討してみてもよいでしょう。
一番学費が安い医学部を選ぶ際の注意点

学費は重要ですが、カリキュラム・実習環境・卒業後の進路支援も同じくらい大切です。
たとえば自治医科大学のように学費が貸与扱いで、卒業後の地域医療従事で返還が免除される大学もあります。
特待・減免は成績要件や継続条件があるのが通例で、途中で条件を満たせないと予定負担が増える可能性があります。
学費・委託徴収金・会費・寮費の別立て費用も公式で必ず確認し、最新年度の要項を志望校ごとにチェックしてください。
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まとめ

2025年時点の私立大学医学部の学費は大学によって大きな差があり、多くの大学は2,000〜3,000万円台に分布しています。
学費の比較は大切ですが、それだけで志望校を決めるのではなく、教育環境やサポート体制を含めた総合的な判断が重要です。
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