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志願倍率と実質倍率の違いは?知らないと損する医学部受験の倍率について徹底解説!

志願倍率と実質倍率の違いは?知らないと損する医学部受験の倍率について徹底解説!

医学部受験では、志望校を選ぶ際に気になるのが倍率です。
しかし倍率と一口に言っても、志願倍率と実質倍率があります。
倍率の正しい見方を知らないままでは、志望校選びで損をしてしまうことがあるかもしれません。
そこで今回の記事では、志願倍率と実質倍率の違いや倍率の見方について詳しく解説していきましょう。

大学の受験倍率には、志願倍率と実質倍率の2種類があります。
志望校選びの際、この2種類の倍率の見方を知っておくことは重要です。
この項では、志願倍率と実質倍率のそれぞれについて解説していきます。

志願倍率とは

志願倍率とは、募集定員に対して受験志願者がどれだけいるかという倍率のことです。
式であらわすと志願倍率=受験志願者数÷募集定員となります。
ここで見ておきたいのが、受験志願者とは願書を出した人のことなので、実際に受験した人ではないことです。
願書を出した人の中には、理由は様々ですが試験当日になって欠席する人が毎年一定数いるため、全員が受験するとは限りません。
また、募集定員というのは実際の合格者数ではありません。
募集定員よりも合格者を多く出す大学も少なくないのです。
すなわち、志願倍率は実際の競争率を示す倍率ではないため、「見かけ倍率」と呼ばれることがあります。

実質倍率とは

実質倍率とは、合格者に対してどれだけの人が受験したかという倍率のことです。
式であらわすと実質倍率=受験者数÷合格者数となります。
実際に当日試験を受けた受験者数を合格者数で割るため、志願倍率にくらべると実質倍率は低くなります。
実質倍率は「実際の倍率」と呼ばれることもあり、志望校を選ぶ際には志願倍率ではなく実質倍率を参考にすると良いでしょう。

倍率だけでは難易度はわからない

医学部の入試では、倍率の高さに驚くことも多いでしょう。
しかし、倍率だけでは難易度はわからないのです。
この項では、倍率と難易度について詳しく解説していきましょう。

倍率と難易度は直接的に関係しない

倍率と入試の難易度は、必ずしも一致しません。
たとえば、A大学とB大学があったとして、どちらも合格者数は100名だとします。
受験者数はA大学で1万人、B大学で1000人だとすると、倍率はそれぞれA大学100倍、B大学10倍です。
倍率で考えるとB大学の方が、難易度が低く入りやすそうです。
しかし、自分の成績はA大学では100位、B大学では300位だとするとどうなりますか。
A大学では合格できますが、B大学では不合格となってしまいます。
このように、倍率と難易度は一致しないのです。

倍率が高いというだけで諦める必要はない

倍率が高い大学は、合格するのが難しいと思う人も少なくないでしょう。
しかし、上で述べましたように倍率と難易度は必ずしも一致しません。
倍率が高いといっても、その大学にどれくらいのレベルの学生が受験しているかはわかりません。
どんなに倍率が高くても、受験者の中で自分の成績が合格ラインに達することが出来れば合格できるのです。
つまり受験の合否は、受験者同士の比較で決まります。
志望校を選ぶときは倍率の高さだけでは判断せず、どの程度の学力の学生が受験しているかを知るようにしましょう。

倍率が低いからといって合格しやすいわけではない

「倍率が低い大学を受験すれば、合格しやすいのでは」と思う人もいるかもしれませんが、そうではありません。
たとえば東京大学理科3類は日本の最難関の医学部ですが、倍率だけで見ると下位になります。
この場合は、合格の可能性が高い受験者層だけしか集まらず、受験者数と合格者の差が小さいために倍率が低くなったのです。
難易度が高いから倍率が低くなったともいえるのです。
つねに難易度の高さと倍率の低さは反比例するわけではありませんが、倍率の低さには難易度の高さが原因になることもあるのです。

最新の入試情報の分析が重要

倍率が難易度と関係ないとすれば、何を参考にすればよいのでしょうか。
その際は、各大学の「偏差値」や実際に過去問を解いた自分の点数と「合格最低点」を比較すると良いでしょう。
偏差値が同じ大学であっても出題傾向が違えば、人によって合格得点の取りやすさも変わります。
また、各大学の試験科目数や自分の得意・苦手科目の配点比率など様々な視点から多角的に分析することが重要です。
しかし、入試情報は最新で正確なものでなければ、正しい分析ができません。
大学の公式のホームページなどから正確な入試情報を確認し、自分にとって合格しやすい大学を選びましょう。

国公立大学医学部の実質倍率ランキング

ここでは、国公立大学医学部の実質倍率ランキングについてみていきましょう。
令和4年度における国公立大学医学部(前期日程)の実質倍率を高い順に表にしてあります。
志願倍率ではなく実質倍率になっておりますので、志望校選びの参考にしてください。

大学名 受験者数 合格者数 実質倍率
島根大学 376 62 6.06
岐阜大学 416 70 5.94
広島大学 563 96 5.86
愛媛大学 324 58 5.59
奈良県立医科大学 117 22 5.32
福島県立医科大学 278 53 5.25
山形大学 303 66 4.59
長崎大学 340 79 4.3
宮崎大学 209 49 4.27
弘前大学 217 51 4.25
琉球大学 305 72 4.24
熊本大学 420 102 4.12
三重大学 311 77 4.04
福井大学 219 55 3.98
岡山大学 360 99 3.64
旭川医科大学 150 43 3.49
滋賀医科大学 210 62 3.39
佐賀大学 179 53 3.38
東京大学 326 97 3.36
鹿児島大学 226 68 3.32
香川大学 267 81 3.3
山口大学 178 55 3.24
高知大学 188 59 3.19
信州大学 315 99 3.18
新潟大学 265 84 3.15
北海道大学 300 98 3.06
秋田大学 166 55 3.02
浜松医科大学 212 71 2.99
札幌医科大学 257 91 2.82
東京医科歯科大学 283 101 2.8
和歌山県立医科大学 232 83 2.8
東北大学 212 81 2.62
千葉大学 235 90 2.61
京都府立医科大学 265 102 2.6
金沢大学 208 86 2.42
神戸大学 222 92 2.41
大阪大学 238 99 2.4
九州大学 267 112 2.38
筑波大学 103 45 2.29
富山大学 167 73 2.29
京都大学 247 109 2.27
大分大学 154 68 2.26
群馬大学 156 70 2.23
横浜市立大学 158 72 2.19
鳥取大学 167 83 2.01
名古屋市立大学 126 64 1.97
徳島大学 123 72 1.71
大阪公立大学 121 81 1.49
名古屋大学 130 95 1.37

国公立大学医学部の前期日程においては、倍率が2〜4倍の範囲に多くの医学部が集中しています。
倍率4倍を大きく超える大学も多くあり、ランキング上位には地方の国公立大学医学部が並んでいることも特徴的です。
理由としては、地元出身者が地元の大学を受験するだけではなく、合格する可能性が高い都市部在住者も地方へ流入していることが考えられます。
また、ランキングでは一見倍率が低いように見える大学も、第一段階選抜によって倍率調整が行われている可能性があるため注意が必要です。

私立大学医学部の実質倍率ランキング

つぎに、私立大学医学部の実質倍率ランキングについてみていきましょう。
令和4年度における私立大学医学部の実質倍率を高い順に表にしてあります。

大学名 受験者数 合格者数 実質倍率
帝京大学 6029 171 35.26
金沢医科大学 3396 98 34.65
東海大学 2005 102 19.66
独協医科大学 625 32 19.53
東邦大学 2053 107 19.19
川崎医科大学 1296 68 19.06
自治医科大学 2285 123 18.58
福岡大学 1991 125 15.93
埼玉医科大学 2133 134 15.92
関西医科大学 1616 110 14.69
近畿大学 1397 104 13.43
杏林大学 2559 194 13.19
聖マリアンナ医科大学 1789 144 12.42
久留米大学 1398 115 12.16
日本大学 2779 249 11.16
産業医科大学 1056 99 10.67
愛知医科大学 1989 188 10.58
国際医療福祉大学 2938 278 10.57
日本医科大学 1681 161 10.44
東京慈恵会医科大学 1708 172 9.93
兵庫医科大学 1396 146 9.56
順天堂大学 1676 183 9.16
岩手医科大学 2154 238 9.05
大阪医科薬科大学 1402 166 8.45
東京医科大学 1940 237 8.19
東京女子医科大学 651 89 7.31
藤田医科大学 1681 244 6.89
慶應義塾大学 1179 178 6.62
北里大学 2070 326 6.35
東北医科薬科大学 1711 352 4.86
昭和大学 2178 569 3.83

私立大学医学部の実質倍率は非常に高く、ほぼ半数以上の大学で倍率10倍以上となっています。
すべての私立大学医学部で1000名以上の受験者数となっていますが、試験科目数が少なく偏差値が低い大学の受験者数はとくに多くなっているのが特徴です

本気で医学部合格を目指すなら京都医塾

医学部は倍率が高い大学が多いですが、倍率だけでは判断できません。
自分にとって合格しやすい大学を選ぶ際には、各大学の入試情報を様々な角度から分析することが重要になります。
近年、医学部では募集定員や入試科目などが変動することも多く、志望校の分析のためには最新の入試情報を参考にしなくてはいけません。
しかしながらも、忙しい受験生にとって各大学の最新の入試情報から志望校の分析をたった一人で行うことは労力と時間がかかることです。
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担任と副担任が、週に1回のカウンセリングを実施しています。

悩み事があればしっかりと相談に乗ってくれますので、安心して受験生活を走り切ることができるでしょう。

まとめ


医学部の志望校選びでは、倍率の高さに驚くことも少なくありません。
倍率といっても志願倍率と実質倍率の2種類あり、両者の見方を知らないままでは数値に惑わされてしまう恐れもあるでしょう。
また、倍率と難易度は直接的には関係がないため、志望校選びを倍率だけでは判断できません。
志望校を選ぶ際は、倍率だけではない入試情報から正しく分析を行って自分が合格しやすい大学を選ぶことが不可欠です。
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