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現役生の過ごし方9月・10月編 英語

現役生の過ごし方9月・10月編 英語

 皆さん、こんにちは、こんばんは。本日は円町校の江島がお送りさせていただきます。

 今日は “現役生の過ごし方” というタイトルでお送りしたいと思います。何かと気の抜けがちな秋の訪れの時期ですが、目標をしっかりと設定することがポイントです。英語の学習目標も併せてお伝えしますので、是非とも参考にしてみてください。

高校1年生のみなさんへ

 文化祭や体育祭など、中学の頃よりスケールが大きくなり、その分準備に勤しむ時間増えると思います。その時間たるや本当に楽しいもので、ついつい勉強のことなど忘れてしまうのですが、私はそれでいいと考えています。勉強に大切なのはメリハリです。要は「やるときはやる。休むときは休む。」のバランスが取れないとうまくいかないんですね。やるべきときに、何をすればいいのかその用意だけは怠らないようにしてください。具体的に、主要三教科(英語・数学・国語)に関しては、1か月単位でいいので「これだけは達成する」という目標を絞ってください(もちろん、進路に応じて数学、国語ではなく、社会や理科がそこに入ってくるかもしれません)。

 例えば英語であれば、「英単語を600個まで完璧に覚える」とか「時制・助動詞・受動態の文法知識を固める」といった具合です。高校1年生は、基礎の「基礎」を作り上げるための時期、家づくりに例えると、家を建てるための「土台づくり」をしっかりしましょうというタイミングなので、英語に関しては、このあたりが整ってくると及第点かと思います。もちろん余裕がある生徒さんは先に進んで全く問題ありません。

高校2年生のみなさんへ

 秋の行事に関しては学年が1つ上がった分、役割や責任感も強くなると、1年生のころに比べてこれらに割く時間が増えている生徒さんも多いのではないでしょうか。メリハリについては、先述のスタンスから変わらないのですが、高校2年生は「志望校とご自身の立ち位置」をここで必ず確認すべきだと思います。順調にゴールに近づいているのか、近づいてはいるがまだまだゴールまで遠いのか、踏破できそうにない距離なのか、大きく3段階に分けましたが、この “キョリ感” によっては、志望校変更を余儀なくされる生徒さんもいるでしょう。現状のご自身と向き合うのは、なかなか精神的に辛い部分もあるかもしれませんが、必ずこのタイミングで一度向き合ってください。それからは、高校1年生と同様、1か月単位でいいので「これだけは達成する」という目標を絞ってください。ただ1年生のときよりも、カバーしなければいけない科目が増えることがポイントです。

 国立志望の生徒さんは、理科および社会は、できるだけこの時点で「どの科目を選択するのか」を決めてしまってください。経験上、高校3年生まで先延ばしにしても、いいことはありません。私立志望の生徒さんは、決められた3教科(あるいは4教科)のままで構いません。家づくりの例えで申しますと、高校2年生は、「家の大枠づくり」に当たりますので、英語に関しては「単語は1400個を完璧にする」、「文法は、時制~比較の範囲なら8割程度は固まっている」、「長文は、かつてのセンター試験の長文レベルなら、問題は解けないにしても内容は理解できる」のであればとても順調だと思います。

高校3年生のみなさまへ

 受験の天王山たる夏休みを終え、様々な感情が渦巻いているのではなかろうかと思います。まず皆さんに共通して言えることは、「受験までまだ4か月もある」ということです。この呪文をご自身に唱え続けてください。やや厳しい言い方かもしれませんが、悲観的になっている生徒さんへ、ネガティブになっている時間があるなら、前を向いて進んでください。また夏休み中に立てた学習スケジュールは、学校があるとき用に改変をしなければならないでしょう。

  • 国立志望の生徒さんへ

 共通テストとの距離感が、現実味を帯びてきました。よほど2次試験に比重が置かれている場合を除き、共通テスト対策が本格化することでしょう。英語に関しては、リーディングとリスニングともに対策のコツを以前の投稿で挙げておりますのでそちらを参考にしていただくのがよいと思います。リーディングは特殊な問題のつくりになっているので、制限時間内に解く訓練をひたすら積んでください。リスニングに関しては、音声だけでなく、実際の問題形式に沿った演習を始めてください。ハードルが高いと感じる人は、かつてのセンター試験のリスニング問題から取り組んでみてください。まだ戦いやすいと思います。

 2次試験向けの勉強に関しては、ご自身の志望する大学が出題するものに沿った演習を続けて下さい。特に英文和訳や和文英訳は、ご自身だけでやるよりも先生に添削をしてもらったほうが効率的です。

  • 私立志望の生徒さんへ

 ご自身の志望する大学の過去問の演習を基本としてください。そのなかで特別に強化する項目が浮き彫りになると思いますので、そのときは、その強化項目を鍛えることに注力してください。家づくりの例も最後になりますが、高校3年生は「家の内装を整える」段階です。でも忘れないでほしいのは、あくまでもみなさんを支えるのはこれまで培ってきた「基礎知識」です。基礎知識を経験へと変えるのが皆さんのお仕事です。

最後に

 辛いことも少なくないでしょうが、頑張ってください。以上です。お疲れさまでした。

投稿者:江島 祥人

  • 役職
    英語科主任/英語科講師
  • 講師歴・勤務歴
    7年
  • 出身大学
    大阪市立大学経済学部
  • 特技・資格
    特に目立ったものはないです
  • 趣味
    音楽鑑賞
  • 出身地
    京都府
  • お勧めの本
    武器としての決断思考

受験生への一言
初めて出会う事柄に対して、出来る限り「考えて」みてください。自分の価値観と照らし合わせてみて、ああだこうだと「腑に落ちる」まで考えてはじめてそれが知識となり、皆さんの力となります。