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2023年度金沢医科大学の英語過去問対策・分析

2023年度金沢医科大学の英語過去問対策・分析

京都医塾英語科です。

このページでは「金沢医科大学医学部の英語」についての過去問分析コメントを紹介します。

・“医学部受験に興味がある”という方

・“金沢医科大学医学部”の受験を考えている方

・“金沢医科大学医学部の英語がどのような問題か知りたい”という方

オススメの記事となりますので、興味のある方はご一読ください。

概要

【形式・制限時間・配点】2023年度

形式: マークシート
制限時間:60分
配点:100点

出題の傾向と特徴

大問数は2021年・4題→2022年・3題→2023年・3題と一昨年医大きな変動がありましたが、設問総数は2021年・41題→2022年・42題→2023年・41題とほぼ一定していて、問題量は私立医学部の中でも多い方です。2023年は、超長文2題と長文1題という構成で、全体的として読む分量多いため、問題形式に慣れて手際よく処理することが求められます。

【毎年恒例の出題形式】

①空所補充
②発音・アクセント
③代名詞が指すものを答えさせる
④主節の動詞を答えさせる
⑤内容一致

といったあたりが毎年必ずといっていいほど出題されている問題と言えます。

【制限時間に対する問題量】

単純に「目を通さなければならない語数」と制限時間を考えると私立医学部の中でも分量が多い方です。しかし、あまり時間をかけずに解ける問題もあるので、問題形式に慣れれば「ギリギリ間に合う」という感じで処理できるはずです。

2023年度(最新の過去問)の分析

さらに踏み込んで、最新の入試問題を具体的に分析したいと思います。

※以下、過去問をお手元にご覧になるのが理想的ですが、過去問がなくても問題なくお読み頂けます。

【第1問】(難易度:標準)

948語のボリュームのある長文問題です。問題数は昨年度の12問から14問へと若干増加しています。また、図(表)を使った問題が出ています。決して難しいものではありませんが、共通テストを意識したような問題は今後も継続して出題される可能性があります。問題形式は、下線部の同意表現が4問、内容理解が4問、空所補充が3問、発音・アクセントの問題が1題、代名詞の指す内容が1題、グラフの問題が1題でした。

≪2023年度の目標値≫

英語を得点源にしたい受験生…70%
他教科を得点源にしたい受験生…65%

【第2問】(難易度:標準)

こちらは716語の標準的な長さの長文問題です。問題数は13題ですが、問題形式は、空所補充3問、同意表現3問、内容理解2問に加え、さらに1題ずつ出題されているのが、代名詞の指す内容・述語動詞を問う・図表・発音アクセント・文挿入、です。実に多岐にわたる問題形式となっています。英文を読みつつ多様な問題形式を解きこなすことに慣れておく必要があります。様々な問題形式を解きこなしつつ、文脈も理解する必要があるという点で油断できない問題と言えます。

≪2023年度の目標値≫

英語を得点源にしたい受験生…70%
他教科を得点源にしたい受験生…65%

【第3問】(難易度:標準)

982語のボリュームのある長文問題です。試験会場で問題を見たときに多くの受験生が「長い!」と感じたのではないでしょうか。金沢医科大学に限った話ではありませんが、私立医学部受験生は普段から1,000語レベルの長文に慣れておかなければならないという教訓でしょう。ただ、内容が「パンデミックがもたらした労働形態の多様化」という感じの内容で、コロナ禍においてよく話題に上ったテーマなので、落ち着いて読みさえすれば解ける問題が多いはずです。発音・アクセントの問題、代名詞の指す内容を選ぶ問題、同意表現を問う問題など、金沢医科大学恒例の問題も含まれており、設問自体に新しいところはありません。その意味では、過去問をしっかりやり込んだ受験生は焦ることがなかったはずです。

≪2023年度の目標値≫

英語を得点源にしたい受験生…70%
他教科を得点源にしたい受験生…65%

【総評】

かつての長文4問から長文3問への移行が定着したようで、超長文2題と長文1題、計3題の構成でした。また、設問としては従来と変わらない「いかにも金沢医科大学っぽい」問題が今年も出題されました。ですので、金沢医科大学に関しては過去問を数多く解くことが有効にはたらくタイプの入試だと言えるでしょう(もちろん基本的な知識がしっかり入っていなければ解けないことは言うまでもありませんが)。大問1と3の長文はほぼ1,000語、大問2の長文も750語の長さです。これだけのボリュームの英文を60分で読み解くことが求められます。この分量にどう対応するかが英語を苦手とする受験生を中心に問題となることでしょう。単純に考えて①全部読む②全部は読まない、という方針のどちらかしかないわけですが、①で押し通すためには速読力が必要ですし、②で行くなら「どこは読むのか、どこは読まないのか」という判断が必要になるので、ここが工夫のしどころであり訓練が必要なところなのですが、これは十把一絡げには説明できないところなので・・・興味があるかたはぜひ京都医塾までお越し下さい。

まとめ

というわけで、今回は金沢医科大学の英語についてまとめてみました。皆さんの参考になれば幸いです!

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