国際医療福祉大学医学部医学科を再受験先として検討する方にとって、2017年4月に開設された37年ぶりの新設医学部という若い歴史や、政府の東京圏国家戦略特区で認可された独自の成り立ち、授業の大多数が英語で行われる独自のカリキュラム、私立大学医学部最安水準の学費など、この大学ならではの特徴を把握することが出願戦略の出発点となります。
社会人経験や他学部卒の経歴を経て医師を目指し直す場合、英語中心の学習環境に順応できるかという適性面と、USMLE受験を前提としたカリキュラムによって卒後の活躍の舞台が世界に広がる可能性を、両面から理解しておくことが欠かせません。
ここでは、再受験者が押さえておくべき選抜区分・配点・偏差値・科目別対策・学費と特待奨学生制度を整理して解説します。
特徴と再受験者にとっての国際性
2017年に開設された最も新しい私立大学医学部として、英語による医学教育と海外臨床実習を掲げる教育環境を確認します。
2017年4月開設・東京圏国家戦略特区認可の新設医学部
2017年4月に開設された37年ぶりの新設医学部で、政府の東京圏国家戦略特区で認可された私立大学医学部です。
日本で医学部新設が長く抑制されていた状況のなか、国家戦略特区制度を活用して設置された経緯を持ち、開設からまだ10年程度の若い医学部という点が他の私立大学医学部と大きく異なる特徴です。
医学部本体は2017年開設ですが、学校法人国際医療福祉大学自体は1995年創立の福祉・保健系総合大学を基盤としており、医療系人材を長年養成してきた教育資源を土台として医学部が新設されました。
私立大学医学部で留学生を恒常的に受け入れるのは同大学のみで、国際色豊かな学修環境を作り出しています。
再受験者にとっては、新設医学部ゆえに独自のカリキュラムや学習環境に出会える一方、国家試験合格実績や卒業生ネットワークの歴史はまだ浅い点を踏まえたうえで、志望理由を整理することが大切です。
単に開設が新しいからという理由だけでなく、同大学の教育方針や国際性を自身のキャリアビジョンとどう結びつけるかが、出願判断の軸となります。
授業の大多数が英語・USMLE受験を前提としたカリキュラム
最大の教育的特徴は、授業の大多数が英語で実施される点にあります。
1年次1学期から英語教育が徹底され、2学期以降は医学専門科目の講義・試験の大多数が英語に切り替わり、2年次終わりまで英語中心のカリキュラムが継続します。
「医学英語を学ぶ」という発想ではなく「医学を英語で学ぶ」という教育方針で、入学後の学習環境が他の私立大学医学部と根本的に異なります。
英語力への一定の自信が入学後の学習を支える前提条件となります。
成田キャンパスと国際医療福祉大学成田病院
教育拠点は、千葉県成田市公津の杜に置かれた成田キャンパスです。
成田国際空港に近い立地に広大な敷地を確保しており、新設医学部ならではの新しい講義棟・研究棟・実習設備が整備されています。
成田という立地は国際的な医療交流を意識した設計で、海外からの留学生受け入れや海外臨床実習との行き来を念頭に置いたキャンパス構想が反映されています。
附属病院の中核は、2020年4月に開院した国際医療福祉大学成田病院です。
600床規模の新規病院として開設され、医学部キャンパスの同敷地内に位置するため、臨床実習のアクセスが極めて良好な構造となっています。
他の私立大学医学部では附属病院が都心にあり医学部キャンパスが郊外にあるケースも見られますが、国際医療福祉大学では医学部と成田病院がほぼ同時期に整備された新しい施設で、教育と臨床の連携が設計段階から意識されています。
選抜区分と出願戦略

一般選抜と共通テスト利用選抜を併設し、受験機会を増やせる選抜構成を整理します。
一般選抜の試験科目と小論文・面接
一般選抜は、募集人員95名に対して、1次試験で個別学力試験600点満点と小論文、2次試験で面接が実施される構成です。
1次試験の配点は、数学200点・理科200点・英語200点の合計600点で、3科目が均等に配点されている点が特徴です。
傾斜配点がなく、どの科目も同じ比重で評価されるため、特定教科に偏った対策では合格圏に入りにくい設計となっています。
数学は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲと数学A・数学B(数列)・数学C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)の範囲から出題されます。
理科は物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目を選択する形式で、合計200点です。
英語は英語コミュニケーションⅠ〜Ⅲと論理・表現Ⅰ〜Ⅲが出題範囲で、200点満点のレベルの高い長文複合問題が中心です。
小論文は1次試験時に実施され、段階評価として2次試験合格者選抜に使用されます。2次試験は面接で、段階評価により合否判定の重要な要素となります。
共通テスト利用選抜の試験構成
一般選抜のほかに募集人員15名の共通テスト利用選抜が用意されており、私立大学医学部のなかでは珍しい併願しやすい選抜構成となっています。
共通テスト利用選抜の1次選考は、共通テスト900点満点で合否判定が行われます。
配点内訳は、国語200点、数学(数学Ⅰ・Aと数学Ⅱ・B・Cの合計)200点、英語(リーディングとリスニングの合計)200点、理科2科目200点、地理歴史・公民のいずれか1科目100点となっています。
理科は基礎分野は選択できず、物理・化学・生物・地学の専門科目から2科目を選ぶ形式です。
2次試験は英語学力試験、小論文、面接で構成され、共通テストの英語に加えて独自の英語学力試験でも英語力が評価される設計となっています。
科目別対策と英語重視のカリキュラム

入学後も英語で授業が行われる特色を踏まえ、英語・数学・理科の対策方針を整理します。
英語:長文複合問題への対応
英語は、5題のマーク式中心の構成が採用されています。
出題の特徴は、レベルの高い長文複合問題が中心という点で、長文読解に複数の設問形式が組み合わされた総合的な英語力が問われます。
医系長文では医学・生命科学に関する専門用語が頻出し、一般的な大学入試の長文と比較しても語彙レベルと内容の専門性が高めに設定されています。
同大学の英語は、入学後の授業で医学を英語で学び続ける前提との連続性を意識した設計で、入試の段階から医学英語の土台となる読解力が評価される構造です。
学習の進め方としては、まず標準レベルの長文読解で速読力と要旨把握力を仕上げたうえで、医系長文の過去問演習で医学専門用語の理解と文脈推測力を強化する流れが効果的です。
数学:ひっかけ問題への対処
数学は、4題のマーク式中心の構成です。
出題範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲと数学A・数学B(数列)・数学C(ベクトル、平面上の曲線と複素数平面)です。
難易度は標準から応用レベルに設定されていますが、同大学の数学の特徴として、ひっかけ問題が多い傾向が挙げられます。
表面的には解きやすそうに見えても、条件の見落としや場合分けの抜けで失点につながる設問が仕掛けられており、問題文を丁寧に読み解く姿勢が求められます。
標準問題を正確に解く基礎力を仕上げたうえで、過去問演習でひっかけ問題のパターンに慣れることが合格の決め手となります。
80分で4題を処理する時間配分では、1題あたり20分程度のペースが目安で、解ける設問から確実に得点を積み上げる戦略が有効です。
マーク式中心の形式では計算ミスがそのまま失点につながるため、日頃の演習から検算の習慣を身につけておくことが欠かせません。
理科:選択科目別対策
理科は、物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物の3科目から2科目を選択する形式で、合計配点200点です。
物理は5題構成で、高い情報処理能力が求められる設計です。
グラフ・図表の読解が頻出し、物理現象を数式で表現するだけでなく、与えられた情報を整理して解法を選ぶ力が問われます。
化学は4題構成で、基本から標準レベルが中心となる一方、第4問は応用的な題材が出題される傾向があります。
理論化学・無機化学・有機化学のバランス型出題で、医学・生化学関連の内容が出題されることもあり、生命科学との接続を意識した対策が有効です。
生物は4大問・8問相当の構成で、全分野から幅広く出題される特徴があります。
実験考察問題と知識問題のバランス型で、生命現象を理解したうえで実験データを解釈する総合的な生物学力が評価されます。
理科2科目で200点を安定して得点することが、合格ラインへの到達を左右する中心的な戦略となります。
学費と特待奨学生制度
私立大学医学部最安水準の6年間学費と、上位選抜者対象の特待奨学生制度を整理します。
6年間学費・私立大学医学部最安水準の内訳
6年間学費は、総額1,850万円で、私立大学医学部31校のなかで最安の設定となっています。
次点の順天堂大学医学部が2,080万円、関西医科大学が2,100万円で、国際医療福祉大学の1,850万円は約230万円の差をつけて最安の位置にあります。
学費の年次別内訳は、1年次が入学金150万円、授業料190万円、実験実習費60万円、施設設備費50万円の合計450万円です。
2年次以降は5年間にわたり各年280万円で、6年間の合計は450万円+280万円×5年=1,850万円という計算になります。
入学初年度の負担が他年度より170万円重い構成で、1年次の450万円と2年次以降の年280万円をそれぞれ確保する資金計画が必要です。
私立大学医学部の学費相場が2,000万〜3,500万円の範囲にあるなかで、この水準は再受験者にとって経済的判断の大きな魅力として機能します。
再受験者は、6年間にわたる経済負担の全体像を出願前に把握したうえで、出願方式を決めることが求められます。
特待奨学生Sで6年間実質学費ゼロ・寮費無料
国際医療福祉大学医学部医学科の経済支援で最も注目される制度が、特待奨学生制度です。
区分はS・A・Bの3段階で設計されており、特待奨学生Sは約20名が対象となります。
特待奨学生Sの奨学金内容は、6年間で最大1,700万円の授業料等免除に加え、入学金150万円が免除され、合計1,850万円の免除が実現する設計です。
6年間学費の総額が1,850万円であるため、特待奨学生Sに選抜されれば実質的な学費ゼロで医学部6年間を修了できる仕組みとなります。
特待奨学生Sの選抜条件は、一般選抜の成績が優秀かつ人物識見ともに優れる者で、入試成績上位者が対象です。
継続条件として、入学後は前年度の成績順位が上位50名以内を維持することが求められ、この条件を満たし続ける限り免除が継続します。
さらに上位50位以内を維持できると学生寮の寮費も無料となるため、生活費の負担軽減にもつながります。
特待奨学生Aは、6年間で1,400万円の授業料等免除に入学金150万円の免除を加え、合計1,550万円の免除内容です。
特待奨学生Bは一部免除の内容で、詳細は公式の募集要項で確認する形式となります。
本気で医学部合格を目指すなら医学部専門予備校 京都医塾
国際医療福祉大学医学部医学科のように授業の大多数が英語で行われる独自のカリキュラムや、私立大学医学部最安水準の学費と特待奨学生制度という独自の評価軸を持つ大学を目指す再受験者にとって事前の準備は合否を大きく左右します。
英語・数学・理科を偏りなく仕上げる学習設計と、国際性に関する志望動機の言語化、入試結果と入学後のカリキュラムへの適応を見据えた準備が欠かせません。
ここからは、再受験者の医学部合格を支える京都医塾の強みについてご紹介します。
直前期も入試問題で確認を積み上げられる
再受験の合否は、直前期の過ごし方で決まると言っても過言ではありません。
不安で新しい教材に手を広げてしまうと、知識の確認がおろそかになり、結果として失点を招く原因になります。
京都医塾では、生徒1名に対して最大13名の講師がチームを組みサポートする環境で、直前期には実際の入試問題を使って重要事項の確認を徹底し、落としやすいポイントを潰していきます。
出題傾向を体に馴染ませることで、本番で実力を最大限に発揮できる状態を作ります。
遠方受験も引率で当日まで支えられる
試験本番の不確実性をどれだけ減らせるかも、成功への重要な鍵です。
移動や宿泊の心身の負担は、集中力を削ぐ要因になります。
京都医塾では、受験会場への経路や宿泊先の手配といった段取りを事前に共有し、普段通りの学習リズムを維持したまま本番を迎えられるようサポートします。
移動日や宿泊先での過ごし方の不安を最小限に抑えることで、試験に全力で集中できる環境を整えます。
宿泊・起床・食事まで本番の動きを整えられる
遠方での受験生活では、生活リズムの乱れがそのまま得点に直結しかねません。
特に、長時間の集中力が求められる一般選抜や2次試験を乗り切るには、当日の朝の動きがパフォーマンスを左右します。
宿泊先から会場までの動線、起床時刻、朝食の内容、さらには試験の休憩時間の過ごし方に至るまで、事前に具体的なイメージを持てるよう指導します。
「当日だけ特別な動き」にするのではなく、日頃のルーティンを再現できるように整えることで、余計な消耗をなくし、平常心で試験に臨むことができます。
まとめ

国際医療福祉大学医学部医学科は、政府の東京圏国家戦略特区で認可された若い私立大学医学部で、千葉県成田市公津の杜の成田キャンパスと同敷地内の国際医療福祉大学成田病院を備えた新しい教育・臨床環境が整っています。
募集要項に年齢制限の記載はなく、再受験者にも制度上の門戸は開かれています。
選抜区分は一般選抜と共通テスト利用選抜の2方式で、私立大学医学部では珍しい併願しやすい構成です。
最大の教育的特徴は授業の大多数が英語で実施されることとUSMLE受験を前提としたカリキュラムです。
この高い壁を突破するためには、一貫した学習計画を継続できる環境が不可欠です。
京都医塾では、再受験生一人ひとりの課題に合わせた個人指導を行い、合格までの道のりを徹底的に支えます。
まずは京都医塾の「1泊2日医学部合格診断ツアー」で、現在の学力を科目別に詳しく分析してみませんか。
生徒様1名と保護者様2名までの交通費・宿泊費は、京都医塾が負担いたします。ぜひお気軽にご参加ください。

