医師になった後にどの診療科に進むかは、将来のキャリアや生活に大きく関わる重要な選択です。
診療科によって仕事内容や専門性、勤務環境が異なり、求められる知識や技術、働き方の負担にも差があります。
この記事では、診療科ごとの難易度に注目し、その判断基準や代表的な診療科の特徴、専門医取得や労働環境の違いを整理します。
医学部受験生が将来を見据えて診療科を考える際の参考にしてください。
目次
診療科の難易度が決まる基準
診療科ごとの難易度は何によって決まるのでしょうか。
ここでは、各科が扱う医療の複雑さや求められる判断力、必要となる手技・技術の習熟の難しさといった観点から、診療科の難易度を考えます。
医療の複雑さと求められる判断力
診療科によって対象とする疾患の範囲や重症度が異なり、それに応じて診療の複雑さや医師に求められる判断力も変わります。
幅広い疾患領域を扱う科では、膨大な知識と総合的な思考力が必要です。
たとえば救急科では、外傷から内科疾患まで多様な緊急患者に対応しなければならず、限られた時間で瞬時に状況を判断する能力が不可欠です。
また、総合診療科のように扱う病態が広範な科では、あらゆる可能性を考慮した鑑別診断が要求され、知識量と判断力が問われます。
専門領域が限定されている科であっても、扱う疾患が高度に専門的であれば深い知識と的確な判断が必要で、決して容易ではありません。
手技や専門技術の習熟難易度
習得すべき医療技術の難易度も診療科ごとに大きく異なります。
とくに、外科系の診療科では、脳神経外科や心臓外科のように繊細な臓器を扱う高度な手術技術が求められます。
一方、大きな手術を行わない内科系でも、内視鏡やカテーテル処置など独特の技術を要する場面があります。
難易度が高いと評価される代表的な診療科

難しいと評価されることが多い診療科にはどのようなものがあるでしょうか。
ここでは、代表的に難易度が高いとされる脳神経外科、心臓外科、救急科について、その難しいとされる理由を解説します。
脳神経外科が特に難しい理由
脳神経外科は医師の間でも特に「難しい科」の一つに挙げられます。
扱うのは脳や脊髄といった生命や機能に関わる領域で、ミリ単位の繊細な手術を要するためです。
わずかなミスが患者さんの生死や重大な後遺症に直結する緊張感の中、高度な集中力と技術を発揮しなければなりません。
また神経系の治療では全身への影響も考慮する必要があるため、脳以外の知識も幅広く備えておく必要があります。
こうしたハードルの高さに加え、脳神経外科専門医試験はここ数年の合格率が約70%で推移しており、資格取得にも相応の準備が必要です。
心臓外科に求められる高度なスキル
心臓外科も同様に高い技能と多大な負担が求められる診療科です。
心臓や大血管の手術では、病態や術式によっては人工心肺装置を用いて心臓を停止させる手術も行われ、極めて高度な技術とチームワークが欠かせません。
代表的な心臓手術はいずれも長時間に及ぶ繊細なもので、執刀医には体力・集中力と迅速な判断力が求められます。
術中の麻酔管理も非常に高度で、患者の状態変化に即応するため豊富な知識と経験が必要です。
救急科がキツい科に挙げられる背景
救急科(救命救急)は、キツい科として名前が挙がることがあります。
救急科医は重症患者の初期対応を行うため、常に迅速な判断力と幅広い対応力が求められます。
また夜間や休日を含むシフト勤務が避けられず、勤務時間も長くなりがちです。
さらに常に緊張を強いられ、命に関わる症例に向き合う精神的ストレスも重なり、総合的にキツい科と評価されています。
専門医資格の取りやすさ・取りにくさ

専門医の取りやすさは合格率だけでは決まらず、試験の形式や研修要件(症例経験・指導体制など)にも左右されます。
ここでは数値の見方と、条件差が将来設計に与える影響を整理します。
試験合格率が難易度に与える影響
専門医試験の合格率は、難易度を考える際の一つの目安になります。
ただし診療科によって受験者数や評価方法が異なるため、数字だけで「簡単・難しい」を断定するのは適切ではありません。
そこで、以下では直近年度(令和5年度)の基本領域専門医の合格率を一部抜粋しました。
- 外科専門医(基本領域):96.9%
- 眼科専門医(基本領域):94.5%
- 麻酔科専門医(基本領域):76.1%
- 精神科専門医(基本領域):74.9%
まずは複数科の数値を横並びで見て、平均との差も踏まえながら相対感をつかむことが重要です。
経験年数や症例数の条件差
専門医の取得には、一定年数の研修や症例経験、所定の研修施設での研修が求められることが一般的です。
要件は診療科によって差があり、幅広い疾患の経験を重視する領域もあれば、特定手技や手術経験の到達度が重視される領域もあります。
受験資格に到達するまでの年数や症例の積み上げ方は、進路選択やライフプランにも影響するため、志望科の研修プログラムと要件を早めに確認することが大切です。
労働環境から見る診療科ごとの負担

同じ医師でも、診療科によって勤務時間や当直の有無、研究・学会など臨床以外の業務の重なり方は異なります。
ここでは労働環境の観点から負担の違いを確認します。
勤務時間・オンコール頻度の負担
診療科によって医師の平均勤務時間には差があります。
厚生労働省の資料では、病院勤務医全体の平均週勤務時間は56時間22分で、外科・脳神経外科・救急科は60時間を超える水準、産婦人科も60時間に近い水準でした。
分娩対応がある施設では夜間・休日の呼び出しが発生しやすく、オンコール負担が勤務時間に影響する場合があります。
救急対応の有無は施設により差がありますが、救急搬送対応が比較的少ない配置では当直・緊急呼び出しが少ない傾向があります。
研究・学会参加の多さによる負荷
医師の仕事は日々の診療に加えて、学会発表や論文作成などの学術活動が求められる場合があります。
とくに教育・研究機能を担う医療機関では、診療以外の業務が増えることがあり、準備や移動の時間が勤務時間外に及ぶこともあります。
こうした負担の程度は診療科や勤務先の役割によって差があるため、進路を考える際は、臨床以外の業務量や評価のされ方も含めて確認しておくと安心です。
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まとめ

診療科の難易度は、扱う医療の複雑さや手技の精密さだけでなく、専門医取得の条件や勤務時間・オンコールなど働き方の負担でも変わります。
医学部受験生にとっては、将来像を考えるほど自分に向いているのか、今の学力から間に合うのかと不安が残るのは自然です。
とはいえ、どの診療科を目指すとしても、まずは医学部合格に必要な学力を土台から固め、学習を継続できる仕組みを作ることが重要です。
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