2026年度大学入学共通テスト(共通テスト)は、全国の受験生が毎年1月に挑む日本最大規模の試験です。
医学部をはじめ難関大学を目指すうえで共通テスト対策は欠かせません。
この記事では、2026年度共通テストの具体的な時間割や各教科の特徴、試験当日のスケジュールや注意点について詳しく整理します。
目次
2026年度大学入学共通テストの概要
共通テストの基本的な制度や2026年度試験の日程、新課程への対応状況について解説します。
ここでは、旧センター試験との違いや、2025年度から導入された変更点など、知っておくべき共通テストの概要を確認しましょう。
共通テストとは?センター試験との違い
共通テストは高校までの学習達成度を判定する全国試験で、思考力・判断力・表現力を問う応用的な問題が中心です。
記述式の出題はなく全問マークシート方式となっています。
また、国公立大学の一般入試では原則として全員が共通テストを受験し、多くの私立大学も共通テストの成績を入試に利用しています。
2025年度共通テストの志願者数は約49.5万人にのぼり、大学入試において非常に重要な試験と言えます。
2026年度(令和8年度)共通テストの実施日程
2026年度(令和8年度)の共通テスト本試験は2026年1月17日(土)・18日(日)に実施予定です。
追試験は翌週の1月24日(土)・25日(日)に行われます。
共通テストは毎年1月中旬の土日に全国一斉実施され、試験翌週末に追試験が設定される日程が基本です。
追試験は病気や交通機関の乱れ等で本試験を受験できなかった場合に限り受けられる救済措置で、所定の手続きと証明書の提出が必要になります。
2025年度からの変更点・新課程の影響
2025年度より共通テストは新課程に対応した内容へ完全移行しました。
新教科「情報」の追加により、教科構成や科目体系が見直されました。
また数学では新たに「数学C」が加わり、数学②の出題範囲に組み込まれました。
この変更に伴い、国語と数学②の試験時間がそれぞれ90分・70分に延長されています。
地理歴史・公民も科目構成が見直され、「地理総合/歴史総合/公共」など必履修科目を組み合わせた新科目が登場しました。
なお、旧課程履修者への経過措置は2025年度入試までで、2026年度入試からは新課程内容のみが出題されます。
共通テストの全体スケジュールと時間割

共通テスト本番2日間の科目順序と具体的な時間割を示します。
文系と理系での典型的な受験スケジュールの違いや、各科目間のインターバル(休憩・昼食)の過ごし方についても解説します。
1日目:1月17日(土)の試験科目と時間割
共通テスト1日目(土曜日)は、午前中に地理歴史・公民、午後に国語と外国語の試験が実施されます。
以下に1日目の時間割を科目区分ごとに示します。
| 時間帯 | 科目(1日目) |
| 9:30~11:40 | 地理歴史・公民(2科目受験) |
| 10:40~11:40 | 地理歴史・公民(1科目受験) |
| 13:00~14:30 | 国語 |
| 15:20~16:40 | 外国語(リーディング) |
| 17:20~18:20 | 外国語(リスニング) |
なお、地理歴史・公民は2科目受験の場合、各60分×2(計200点)を連続実施し、1科目の場合は60分(100点)で終了します。※2科目受験の場合は、途中に試験切替のための調整時間が設けられます。
英語以外の外国語は80分間の筆記試験(200点)のみでリスニングはありません。
また、英語のリスニング試験には開始前に機器の動作確認時間が含まれます。
2日目:1月18日(日)の試験科目と時間割
共通テスト2日目(日曜日)は、午前中に理科、午後に数学と情報の試験が実施されます。
以下に2日目の時間割を示します。
| 時間帯 | 科目(2日目) |
| 9:30~11:40 | 理科(2科目受験) |
| 10:40~11:40 | 理科(1科目受験) |
| 13:00~14:10 | 数学①(数学I・Aまたは数学I) |
| 15:00~16:10 | 数学②(数学II・B・C) |
| 17:00~18:00 | 情報(情報I) |
なお、理科は2科目受験の場合、各60分×2(計200点)を連続実施し、1科目の場合は60分(100点)で終了します。※2科目受験の場合は、途中に試験切替のための調整時間が設けられます。
数学①・②はいずれも70分(各100点)で実施されます。
情報Ⅰの試験時間は60分(100点)です。
文系・理系別スケジュールの違い
共通テストの受験科目は志望大学・学部によって異なるため、文系志望と理系志望で当日の科目順や時間割に違いが生じます。
一般に文系志望者は地理歴史・公民を2科目受験するケースが多く、理系志望者は理科2科目(物理と化学など)の受験が必須です。
一方、文系では理科は1科目のみでよい場合がほとんどです。
このため理系受験生は2日目午前に9時30分から連続して2科目の理科試験をこなす必要があり、日程に余裕がありません。
また理系では数学①・数学②の両方を受験しますが、文系では志望先によって数学②を課さない場合もあります。
試験ごとの時間配分と休憩時間の目安
各科目の制限時間内に答案をまとめ切る練習も重要です。
文章量の多い国語や英語(リーディング)では時間配分をあらかじめ決めて素早く読み解く訓練が必要でしょう。
数学でも難問に固執しすぎず、得点しやすい問題から解く戦略が有効です。
科目間の休憩時間も有効に活用しましょう。
昼休みは約80分、英語リーディング終了後に約40分、数学①終了後から②開始まで約50分、数学②終了後から情報開始まで約50分の休憩時間があります。
水分補給や軽いストレッチで体をほぐし、次の科目に向け集中力を維持しましょう。
特に2日間で長丁場となるため、適度にリラックスすることも大切です。
なお、地歴公民や理科で2科目連続受験する場合、両科目間の休憩は答案回収の数分程度で途中退室(トイレなど)はできません。
各教科の試験時間とポイント

続いて、共通テスト各教科・科目の試験時間や配点、出題形式の特徴や対策上のポイントを確認します。
科目ごとの傾向を把握し、効率的な得点対策に役立てましょう。
国語・英語の試験時間と特徴
| 項目 | 国語 | 英語(リーディング) | 英語(リスニング) |
| 時間/配点 | 90分/200点 | 80分/100点 | 約60分(音声放送・解答時間を含む)/100点 |
| 範囲・形式 | 現代文・古文・漢文、全問マーク式。配点は目安:現代文110/古文45/漢文45 | 資料・複数文書・図表の読解中心、全問マーク式 | ICプレーヤー使用。第1・2問は2回流し、3~6問は1回流し |
| 時間配分のコツ | 高配点の現代文で得点を安定化。古典は語彙・文法で取りこぼしを防止 | 設問先読み→段落要旨→根拠照合を機械化して処理速度を上げる | 先に設問把握→キーワードメモ→選択肢照合の型を固定 |
| 直前対策 | 現代文は要旨要約、古典は基本文法・重要語の最終確認 | 長文のパラグラフリーディングと情報照合の反復練習 | 公開音源で本番進行の擬似練習(音量・装着・操作手順含む) |
数学ⅠA・ⅡB・Cの試験構成と配点
| 項目 | 数学① | 数学② |
| 時間/配点 | 70分/100点 | 70分/100点 |
| 出題範囲 | 「数学Ⅰ・A」または「数学Ⅰ」 | 「数学Ⅱ・B・C」(B:数列・統計的な推測/C:ベクトル・平面上の曲線と複素数平面 など) |
| 形式 | マーク式。大問選択含む年度あり | マーク式。選択問題あり(出題範囲配慮) |
| 時間配分のコツ | 取る大問を先に確保→見直し5~7分死守→難問は後回し | 選択配点を意識して得点効率重視。計算は途中式フォーマットで事故防止 |
| 直前対策 | 典型手順の再現速度UP(因数分解・図形・整数) | ベクトル/数列の標準問題、統計・複素数の計算手順をテンプレ化 |
地理歴史・公民の1科目・2科目選択時の違い
| 項目 | 1科目受験 | 2科目受験 |
| 時間/配点 | 60分/100点 | 130分枠(解答120分)/200点 |
| 形式 | 資料読解重視・全問マーク式 | 同左(第1・第2解答科目の間10分は退室不可) |
| 科目組合せ | 単独で選択 | 制限あり(例:「公共,倫理」と「公共,政治・経済」は併選不可/(a)群「地理総合/歴史総合/公共」を含む科目と(b)群の同名含有の併選不可 など) |
| 時間配分のコツ | 資料→設問→根拠照合のルーチン化。迷いはキーワード消去。 | 後半の集中維持を前提に、前半で貯金→難所は飛ばして戻る運用 |
| 直前対策 | 地図・統計・年代の横断整理。 | 2科目連続の通し演習で体力・集中の配分を体得 |
理科(基礎・専門)による時間割の違い
| 項目 | 1科目受験 | 2科目受験 |
| 時間/配点 | 60分/100点 | 130分枠(解答120分)/200点 |
| 選択体系 | 基礎(4基礎から2分野選択のセット)または専門(物・化・生・地) | 基礎セット+専門/専門+専門(基礎セット+基礎セットは不可) |
| 形式 | マーク式。計算・グラフ・実験考察が中心 | 同左(2科目連続、間の退室不可) |
| 時間配分のコツ | 自分なりの順序を決めて解く練習が有効 | 目標タイムを科目別に設定し、回収・配布の揺れを見越して余裕を作る |
| 直前対策 | 典型実験設定・グラフ形状・単位のチェックリスト運用 | ケアレス対策(桁・符号・単位)と見直し手順の固定 |
新科目「情報Ⅰ」の試験時間と注意点
| 項目 | 情報Ⅰ |
| 時間/配点 | 60分/100点 |
| 範囲・形式 | アルゴリズム(擬似コード)、データの分析活用、ネットワーク/セキュリティ等。全問マーク式 |
| 時間配分のコツ | コード読解→条件分岐整理→出力確認を機械化。図表は先に凡例と軸を確認 |
| 直前対策 | 大学入試センターの公開問題でトレース練習。探索・整列・集合操作など頻出アルゴリズムをテンプレ化 |
集合時間・入室締切・当日の流れ

最後に、共通テスト当日の試験場への到着目安や入室締切時刻、試験開始前後の注意点について解説します。
当日の朝にどのくらい余裕を持って会場入りすべきか、試験開始までの流れや休憩中の過ごし方、体調不良時の対応などを確認しましょう。
試験当日の到着目安と朝の準備ポイント
共通テスト当日は、試験開始時刻に余裕をもって試験会場に到着することが大切です。
一般には開始1時間前(遅くとも30分前)までに着くのが望ましいでしょう。
交通機関の遅延リスクも考慮し、時間に余裕を見て行動してください。
特に冬季の試験では天候の影響もあり得るため、いつも以上に早めの出発を心がけましょう。
また、受験票や写真票、鉛筆(HB程度)・消しゴム・時計(音の出ないもの)など必要な持ち物は前日までにチェックしておき、忘れ物がないよう万全の準備をしてください。
当日の朝は早めに起床し、軽めでも朝食をとって頭と体をしっかり目覚めさせてから出発することをおすすめします。
集合時間・入室締切・試験開始までのスケジュール
試験室への入室締切時刻(集合時間)は受験票に明記されています。
初回科目の開始前までに着席し、監督者の指示に従いましょう。
試験室では受験票と本人確認書類を提示して確認を受け、携行品の配置を行います。
その後、解答用紙へ受験番号や科目名の記入などの指示があります。
試験開始時刻になると監督者の合図で一斉に試験開始です。
なお、規定では試験開始後20分以内であれば遅刻入室が認められますが、その分解答時間は短くなります。
試験開始に遅れそうな場合は無理に科目を受けようとせず、追試験の対象となるケースも検討しましょう。
試験中・休憩・昼食・トイレの過ごし方と注意点
試験中は不正行為を絶対にしないでください。
携帯電話など電子機器は必ず電源を切ってカバンにしまいましょう。
不正が発覚すると全科目が無効となる可能性があります。
マークシートの記入ミスにも注意し、マークずれ等がないよう気を付けてください。
また、複数科目を続けて受験する場合、解答順を事前に決めておくと焦らずに済みます。
休憩時間中はリラックスしながら次の科目への準備をしましょう。
昼休みはしっかり食事と水分補給をして午後に備えてください。
科目間の短い休憩ではトイレの混雑に注意し、早めに済ませるか空いている設備を利用するのも手です。
試験中に体調が悪くなった場合は無理をせず速やかに監督者に申し出てください。
状況によっては途中退室して追試験を受ける対応となる場合もあります。
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まとめ

この記事では、2026年度大学入学共通テストの時間割や当日の流れを整理し、試験本番での過ごし方を紹介しました。
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