「大学で何を学ぶべきか」と進路に迷う高校生は多いです。
大学・学部選びは将来の職業や人生に直結する大切な第一歩です。
なんとなく偏差値や知名度だけで決めてしまうと「入ってから後悔した」という事態にもなりかねません。
そこで本記事では、自分に合った学部を見つけるためのポイントを解説します。
さらに文系・理系の学問分野を4系統に分類し、各分野の主な学部で学べる内容と想定されるキャリアパスを紹介します。
最後に医師を目指せる医学部の魅力について、学費や平均年収、やりがいなど具体的なメリットに触れながら掘り下げます。
納得のいく学部選びのために、ぜひ参考にしてください。
目次
大学の学部の選び方で押さえたい基本ポイント
学部選びでは、まず自分の「興味」と「将来像」を明確にすることが基本です。
自分が好きな科目や関心のあるテーマを書き出してみると、関連する学問分野や学部が自然と浮かび上がってきます。
興味がある分野であれば学習意欲も高まり、知識の定着も良くなるため、将来的に専門性を深める上でも重要な要素です。
また、「将来こんな職業に就きたい」「社会のこんな課題に関わりたい」といった夢や目標があれば、それから逆算して必要な学部を探す方法も有効です。
例えば医師になりたいなら医学部、教師になりたいなら教員免許が取れる教育学部、といった具合に必要な進路が見えてきます。
このように自身の興味と将来像を可視化したら、次は情報収集→比較検討→体験という3段階で学部選びを進めましょう。
まず大学案内や進路情報サイトなどで候補となる学部の情報を集め、いくつかの志望候補をリストアップします。
その後、各学部で学べる内容や取得できる資格、卒業後の進路実績などを比較しましょう。
興味・関心から学部を絞り込む
まずは自分の興味・関心を起点に学部候補を考えてみましょう。
高校までに好きだった授業科目や、夢中になって調べたテーマなどを棚卸しすることで、「これは学問ではどの分野に当たるのだろう?」という視点が生まれます。
その分野が学べる学部・学科を調べていけば、志望したい学部が自然に浮かび上がってきます。
例えば「人の心理に興味がある」人は心理学部だけでなく教育学部や社会学部でも関連する勉強ができる、といった具合に一つの興味から複数の学部が候補になります。
このように「何にワクワクするか」を手がかりに学びたい分野を探すことは、学習意欲を高めるうえでも有効です。
興味を持って学ぶ内容であれば主体的に勉強に取り組めて理解も深まりやすく、大学で専門知識を身につける際の大きな原動力になります。
将来の夢から逆算して学部を選ぶ
具体的に将来就きたい職業が決まっている場合は、その夢から逆算して必要な学部を選ぶ方法も有効です。
例えば医師になりたいならば医学部に進学する必要がありますし、子どもの「先生になりたい」という希望があるなら教員免許を取得できる学部かどうかを確認する必要があります。
このように目標とする職業から考えると、自ずと選択すべき大学・学部が絞り込めることがあります。
また、公認会計士や薬剤師など資格が必要な職業を目指す場合は、在学中にその資格取得が可能かどうか(国家試験の受験資格が得られる学部か等)も重要なチェックポイントです。
研究者志望で将来大学院に進むつもりであれば、その学部の大学院進学率や研究環境も調べておきましょう。
将来の夢から「必要な学部→受験科目→今やるべき勉強」の順に逆算していくことで、目標達成に適した学部が見えてきます。
夢が明確でない場合でも、「人の役に立つ仕事がしたい」「最新テクノロジーに関わりたい」など漠然としたイメージから、関連する職業と学部を調べてみるとヒントが得られます。
学部選びで後悔しないために考慮すべきこと

志望分野が絞れてきたら、現実的な条件もしっかり考慮しておきましょう。
入試の科目や難易度、学費、大学の立地やキャンパス環境といった要素は、入学後の満足度にも関わります。
条件を早めに確認しておけば、入学後に「こんなはずじゃなかった」という後悔を防ぐことができます。
特に受験科目の選択や学費面は高校在学中に準備や対策が必要な部分ですので、高2までに情報収集をして家族とも共有しておくと安心です。
入試科目と難易度を現実的に検討
志望学部の受験科目や入試難易度(偏差値)を早めに確認し、現在の自分の成績とのギャップを把握しましょう。
例えば文系か理系かによって必要な選択科目も変わりますし、学部ごとに必須科目(数学が必須、理科2科目が必要など)の違いがあります。
高2の後半には、志望大学・学部に合わせて高3で履修する科目を決める必要があります。
そのため「この学部に行きたいのに必要科目の履修を選んでいなかった」ということのないよう、早めに志望学部の受験科目を確認しておきましょう。
また、入試難易度については、各大学の偏差値一覧や模擬試験の判定など客観的なデータを参考に、自分の学力との差を冷静に見極めることが大切です。
現時点で合格圏外でも、行きたい大学が明確になればそこから成績を伸ばす受験生は多いのも事実です。
最後まで可能性を信じて努力しつつ、模試の偏差値や過去問演習の手応えなどを指標に勉強計画を立てていきましょう。
学費やキャンパスライフなど生活面の確認
4年間(医学系は6年間)に必要な学費や学生生活の環境もしっかり確認しておきましょう。
大学や学部によって授業料は大きく異なります。
国公立大学は年間授業料が535,800円で、入学金282,000円を含めても6年間で約350万円に収まります。
(出典:文科省標準額)
一方、私立大学の年間授業料は文系平均827,135円、理系平均1,162,738円と100万円を超えるケースが大半です。
(出典:私立大納付金調査)
私立大学医学部の場合は6年間で平均3,200万〜4,600万円と桁違いに高額になる大学も少なくありません。
※主要31校の学費を平均
(出典:医学部学費ランキング)
このように学費の差は大きいため、奨学金の利用も視野に入れながら家族と早めに資金計画を立てておくことが大切です。
主な学部分野別に見る学べる内容と将来像

大学の学部は大きく文系と理系に分けられますが、ここでは学問分野を次の4系統に分類して特徴を解説します。
文系では「社会科学系」と「人文・文化系」、理系では「自然科学・工学系」と「生命科学・医療系」に大別できます。
それぞれの系統ごとに代表的な学部で学べるテーマや身につくスキル、卒業後の進路の傾向を紹介します。
自分の興味がどの領域に近いかを確認し、学部選びの参考にしてください。
社会科学系(法・経済・経営学部 など)
政治・法律・経済といった社会の仕組みを探究するのが社会科学系の学部です。
法学部では法律や制度を学び、将来は弁護士などの法律専門職や官公庁・企業の法務部門で活躍する人が多くいます。
経済学部や経営学部では企業活動やマーケティング、会計などビジネスの原理を学び、金融業界やメーカー、コンサルティング業など幅広い業種に進む道を目指せます。
社会科学系の学びを通じて、データ分析力や論理的思考力が養われるのも大きな強みです。
数字や統計に基づいて物事を考える習慣が身につくため、卒業後は民間企業だけでなく公務員として行政の場で活躍する人も少なくありません。
社会の課題をデータで捉え、制度設計や経営判断に生かす力を身につけたい人に向いた分野と言えるでしょう。
人文・文化系(文学・外国語・教育学部 など)
言語・文学・歴史・哲学など人間の文化や思想を深く掘り下げるのが人文・文化系の学部です。
文学部では日本文学や世界の文学作品を研究したり、歴史学や哲学を通じて人類の思想の変遷を学んだりします。
外国語学部は英語をはじめ各国の言語と言語圏の文化・社会を学ぶ場で、グローバル化する社会で語学力と異文化理解力を備えた人材を育成します。
教育学部は学校教員になるための教育方法や心理学、教科教育などを学び、卒業後は小中高の教師や教育関連産業に進む人が多いです。
人文・文化系の学びでは、幅広い教養とコミュニケーション能力、多角的な視野が身につきます。
文章を読み解き自分の言葉で表現する力や、人の心や社会現象を多面的に考察する力は、出版・メディア業界、観光業、国際交流分野などさまざまな職域で生かされています。
自然科学・工学系(理学・工学・情報学部 など)
自然科学・工学系の学部では、宇宙から物質、エネルギー、情報まで自然界の法則や技術原理を探究します。
理学部では数学・物理・化学・生物など純粋科学の理論を学び、研究職や技術職の基礎力を養います。
工学部は機械・電気電子・建築・土木など産業技術の応用を学ぶ場で、自動車やロボット、インフラ開発からICTまで社会を支えるモノづくりに関わる人材を育成します。
近年人気の情報学部(情報工学部)ではプログラミングやAI(人工知能)、データサイエンスを学び、ITエンジニアやシステム開発者として活躍する道が目指せます。
この系統の学びでは、論理的な問題解決力と実験・設計スキルが重視されます。
大学の実験室や実習プロジェクトで試行錯誤を繰り返す中で、理論を実践に結びつける力が鍛えられます。
卒業後はメーカーの技術開発職やシステムエンジニア、公務員技術職など専門知識を活かせる職種につく人が多く、社会のイノベーションを下支えする役割を担います。
生命科学・医療系(農・薬・看護・医学部 など)
生命科学・医療系の学部は、動植物や人間の生命現象から健康・医療まで生命と暮らしを支える分野です。
農学部では作物や食品、生態系保全について学び、農業分野や食品メーカー、公務員(農林水産関係)として食と環境に関わる仕事に就く人が多いです。
薬学部は医薬品の開発や薬の作用を研究し、卒業後は薬剤師資格を活かして病院・調剤薬局で働いたり製薬企業の研究職になる道があります。
看護学部では看護師や保健師になるための専門知識と臨床技能を学び、病院など医療現場で患者さんを支える人材を育成します。
医学部は医師となるための6年間の専門教育課程で、人体の構造や病気のメカニズム、臨床診療の技術を徹底的に学びます。
生命科学・医療系の学びでは、高度な専門知識と倫理観が求められます。
他分野に比べても人の命や健康に直接かかわる責任の大きな分野であり、専門職としての使命感が不可欠です。
そのぶん、自分の学んだ知識・技術が人や社会の役に立つ実感を得やすく、社会貢献性の高いキャリアにつながるのも特徴と言えるでしょう。
医学部の魅力と選ぶメリット

数ある学部の中でも「医学部」は特に人気が高い学部の一つです。
医学部を卒業し国家試験に合格すれば医師免許を取得でき、医師として働けるようになります。
医師は人々の生命と健康を支える社会的意義の大きい職業であり、その分だけ待遇や将来性の面でも魅力が際立ちます。
医師という安定したキャリア
医学部を選ぶ大きなメリットの一つに、卒業後のキャリアの安定性があります。
2024年度の臨床研修マッチング参加者は10,205人で、ほぼすべての医学部卒業生が医師の道へ進んでいます。(出典:医師臨床研修マッチング協議会)
臨床研修を終えた後は各科の専門医資格取得を目指し、大学病院の高度医療から地域医療、開業医、研究職まで幅広い進路が開けます。
医師免許は一生ものの国家資格であり、景気に左右されにくい安定職と言えるでしょう。
高度な専門性と社会貢献のやりがい
「人の役に立ちたい」という思いを持つ人にとって、医師は日々の診療や治療を通じて社会貢献を実感できる仕事です。
医師の平均年収は1,464万円(令和6年)と、全職種の中でもトップクラスの高収入が得られます。
高い責任と専門性が求められる分、社会的評価や待遇面でも大きなメリットがあります。(出典:賃金構造基本統計調査)
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まとめ

学部選びでは「興味・将来像・現実条件」を多角的に照らし合わせることが大切であり、とりわけ医学部は学費や修業年限、国家試験など独自のハードルがあります。
この記事では自己分析から情報収集、分野別の特徴整理、医学部のメリットまで解説しました。
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