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医学部入試は易化?それとも難化?最新のデータから2024~2025年度の入試を解説!

医学部入試は易化?それとも難化?最新のデータから2024~2025年度の入試を解説!

医学部が易化しているという話を耳にしますが、果たしてほんとうでしょうか。

また、入試が近づいてきたこの時期、2024~2025年度の入試動向についても気になるところです。

そこで今回の記事では、最新のデータから医学部の易化の真偽や2024~2025年度の入試動向について詳しく解説していきましょう。

医学部は易化?それとも難化?

医学部が易化しているかどうか確かめるには、様々な面から考えていく必要があるでしょう。

ここでは、2023年度の入試結果をもとに医学部の難度について解説していきましょう。

ボーダー得点率が下がったことを易化とはいえない

2023年度の国公立大学医学部のボーダー得点率は、2019年度よりも23点も下降しています

ボーダー得点率とは受験すると合格可能性が50%になる得点率のことですが、受験生はこの値を1つの目安として志望大学を決定します。

このボーダー得点率が下がると、これまで合格が難しいと思っていた大学が受験しやすくなるため、医学部が易化していると思われがちです。

しかし、実際には共通テストの平均点も下がったため、それと連動してボーダー得点率も下がっているだけの話なのです。

そのため、2023年度の国公立大学の医学部入試では、一次試験をパスする人数が増えた結果として、二次試験で高倍率の激戦となっています。

このことから、2023年度のボーダー得点率の低下は、単純に易化したとはいえないでしょう。

中堅以下の大学の偏差値がわずかに下がった程度

下記の表は、全国の国公立大学の二次試験を偏差値でランクづけしたものです。河合塾の偏差値を参考にランクごとの大学数をカウントしました。

ランク偏差値2023年度2019年度
72.52大学2大学
70.02大学3大学
67.57大学14大学
65.020大学24大学
62.517大学6大学
ランクなし   1大学該当なし
 合計 49大学49大学

※弘前大学医学部は総合問題のためランク設定なし

表からわかるように、67.5ランクの大学数が減って、65.0や62.5の大学数が増加しています。

このように医学部の中堅以下の大学が増加したことから、「医学部の易化」と言われることがあります。

しかしながら、上位の72.5ランクの大学の難度は変わっていません。

また、中堅と言われる65.0ランクとは、全体で上位6.7%の成績のことで、非常にハイレベルな学力といえます。

つまり、2019年度に比べて医学部の中堅以下の大学が増えたからといっても、易化といえるほど簡単になったとは言えないでしょう

大学全入時代でも医学部は難化している

少子化がすすんだ影響で、大学を選ばなければ誰でも大学に入れる時代が到来しています。

しかしながら、医学部の人気は上昇していて過去3年間、志願者が増加し続けています

河合塾の模試の志望動向によると、医学部医学科の志望者は2020年度以降増加傾向にあり、この傾向は2024年度入試においても続くことが予想されています。

いわゆる大学全入時代であっても医学部志望者数は増加し、そのぶん高い倍率の激戦が見込まれていることからも、医学部入試は難化傾向といえるでしょう。

どう変わる?2024年度の医学部入試

医学部は易化とはいえず、むしろ少子化の中でもますます人気が高まり、難化していることがわかりました。

それでは、2024年度の入試が近づくこの時期、医学部入試はどのような動向が予想されているのでしょうか。

この項では2024年度の医学部入試について解説していきましょう。

地方の医学部を目指す受験生が増加

都市部から地方の医学部を目指す受験生の増加が予想されています。

理由は、全国募集での地域枠がある大学が増加したことや私立大学医学部でも奨学金や就学支援制度のある大学を希望する受験生が増えたことです。

実際に河合塾模試においても、関東甲信越や近畿に比べて東海、北海道、東北などの地方の医学部を志望する人数が前年度よりも増加しています。

このことからも、都市部の受験生が地方の医学部を目指す動きが強まると言われています。

志望校選択は安全志向が強まる

新課程共通テストがいよいよ2025年度に開始され、2024年度は旧課程最後の年となります。

制度の変わり目への不安から2024年度の入試は、多くの受験生は浪人を避けて手堅い大学を選ぶ、いわゆる安全志向が最も強まることが予想されています。

中堅の私立大学の志願者数が増加して難化することや、総合型選抜・学校型選抜などの年内入試の志願者が増加することもあるでしょう。

共通テストは依然、高い得点が必要

共通テストは年度によって平均点が上下し、2022年度は2023年度より23点低い年でした。

2024年度の共通テストは、2023年度と同程度と予想されています。

しかし、たとえ共通テストの平均点が下がったとしても、医学部を目指す受験生は高得点をとれなければ合格は難しいです。

医学部合格を目指すならば、今後も変わらず共通テストで高得点が取れるようにしっかり対策に取り組みましょう。

2025年新課程導入での医学部入試は?

ここまで、2024年度の入試について見てきました。

ここからは、2025年度の入試について解説していきましょう。

国公立大学は教科に「情報」が加わる

2025年度から始まる新課程対応の共通テストでは、いくつかの変更点が公表されています。

入試科目の1つである「情報」は2025年度入試から、すべての国公立大学医学部で課されることになっています。

このことから、国公立大学医学部志望の受験生は6教科8科目(外国語、数学I・A、数学II・B・C、国語、理科2科目、地歴公民、情報)が必要になります。

ただ、大学ごとに各科目の点数を圧縮した独自配点を設定しているため、志望校の配点について事前に確認しておきましょう。

経過措置でチャンスもある

新課程共通テストでは、既卒生向けの対応として初年度にあたる2025年度のみ経過措置が行われます。

経過措置では数学・地歴公民・情報が旧課程履修者用の問題が用意され、科目によっては新課程よりも範囲が狭くなり、浪人生に有利になる点があります。

たとえば、数学は現役の時と同じ試験内容ですが、試験時間が10分増加して70分になります。

また、旧課程履修者用の問題には共通テストが行われた年度分の過去問があるため、十分な時間をかけた対策を行うことができるでしょう。

保守的にならず挑戦すべき

新課程に伴う大きな不安から、旧課程最後の受験となる現高校2年生だけではなく、新課程初年度にあたる現高校1年生も安全志向になると予想されています。

浪人を避けて手堅い受験先を選ぶことも大切ですが、新課程を極度に恐れるだけではなく、情報を正しく入手して挑戦していくことも必要です。

新課程に対応した試作問題はすでに大学入試センターのホームページに公開されています。

どのような問題が出題されるのか、どういった力が求められるのかを確認しておきましょう。

また、今後も公表される情報は必ずチェックをして、新課程に備えた対策をすすめることも重要になります。

医学部入試では情報が合否の鍵を握る

医学部受験では、入試に関する最新情報が非常に重要です。

なぜなら、医学部入試は年度ごとに試験科目や配点の変更、募集人員の増減、入試日程、学費など多くの変更点があります。

こうした変更点がその年度の志願者動向に大きく影響します。

そのため、前年度と何が変わったのかといった最新情報にも留意して、綿密な受験戦略を立てていくことがライバルと差をつけるでしょう。

難関である医学部だからこそ、偏差値や倍率だけで志望校を決めるのではなく、入試情報を分析して、少しでも合格に近づける大学に出願することが大切になります。

本気で医学部を目指すなら京都医塾

医学部受験は易化しているとはいえません。

中堅以下の大学の偏差値の変動はわずかに下がったとしても、依然、高難易度であることに変わりはないでしょう。

少子化がすすんでも医学部だけは過去3年間志願者が増え続けており、高倍率の入試で合格を勝ち取るのは至難の業です。

また、2024年度は新課程改訂前の最後の年度であるため、今年度中には合格を決めたいと願う受験生の増加が見込まれています。

とくに医学部を目指す受験生は浪人生が多いので、確実に合格まで導いてくれる予備校を探している人もいるのではないでしょうか。

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ここから先は、そんな京都医塾の支援体制について紹介していきましょう。

最新の入試情報から受験戦略を立てる

医学部受験では、膨大な入試情報の中から必要なことを読み取り、戦略をたてる必要があります。

2024年度は新課程対応の共通テストに変わる直前の年にあたるため、様々な情報で戸惑う受験生もいるかもしれません。

京都医塾では、医学部受験のプロが入試の最新データを読み取り、1人ひとりに見合った戦略を立てていきます

そのため、生徒のみなさんは多くの情報に振り回されることなく、集中して勉強に取り組むことができるのです。

担任と副担任による定期カウンセリング

入試が近づく時期は、受験生は不安や焦りを抱えがちです。

最後のラストパートとして力を注げたらいいのですが、勉強に集中できなくなってしまっては問題です。

京都医塾では、受験期のメンタルケアを大切に考えており、生徒1人ひとりに担任と副担任がつき、毎週カウンセリングをしています。

女子生徒に対しては女性のスタッフを配置しておりますので、受験のことだけではなく日常の中での不安や悩みについて相談することができます。

定期的なカウンセリングによって身近に見守ってくれる存在を感じられるため、安心して勉強に専念できると生徒のみなさんにも好評です。

合格を決める最後の最後まできめ細かな支援体制

医学部に限らず、すべての受験で大切なことは最後まであきらめないことです。

1つの試験で思うようにいかずに気持ちが折れてしまっては、次の試験で良い結果が出せないでしょう。

京都医塾では、入試直後に学習面や精神面をフォローアップする体制を整えています。

入試当日に間違えた箇所をきちんと解消し、メンタルを整えて次の入試に送り出してくれますので、最後の入試まで100%の力で臨むことができるのです。

まとめ

医学部が易化しているという話を耳にしますが、あらゆる側面から考えるとけっして易化とはいえません。

少子化がすすんで受験者人口が減少する中でも、医学部の志願者数は2020年度以降、増加し続けており、むしろ難化しているといえるでしょう。

また、2024~2025年度は、新規過程共通テストの開始前後という大きな変化がある年なので、受験者動向への予想を立てながら戦略を練る必要があります。

しかしながらも、受験生がたった1人で多くの入試情報の中から受験戦略をたてるというのは困難です。

そんな時におすすめなのが、医学部部専門予備校の京都医塾です。

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