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なぜ医学部入試は難しい?医学部の難易度について徹底解説!

なぜ医学部入試は難しい?医学部の難易度について徹底解説!

医学部の難易度は大学受験の中でもトップクラスです。

なぜ医学部入試は難しいのでしょうか。

本記事では、国公立・私立それぞれの入試の難しさや最新動向、そして合格に近づく学習戦略を、一次情報(大学入試センター・文部科学省・大学公式)と河合塾の偏差値データに基づいてわかりやすく解説します。

医学部入試はなぜ難しい?


医学部入試は難易度が高いと言われますが、何が「医学部は難しい」の本質なのでしょうか。

主な理由を整理します。

医学を学ぶためには理解力が必要

医学部合格には多くの勉強が必要です。

入学後はさらに膨大な学習量が待っています。

学ぶべき専門科目が多く知識も膨大であるため、高い理解力と暗記力が求められます

1科目でも単位を落とすと留年になる大学もあり、授業についていけない学生を入学させることは大学にとってデメリットです。

医学部入試の難易度が高いのは、大学入学後に医学を修められるだけの学力があるかどうかを選抜する意図があると考えられます。

医師にふさわしい人を選ぶため

医学部人気の高まりによっては、医師としての資質が備わっていない学生が入学してしまうケースもあると言われています。

医学部は専門科目の難易度が高く進級規定も厳しいため、中途半端な気持ちで入学してしまうと留年を繰り返したり途中で退学してしまったりする学生も少なくありません

そうしたミスマッチを防ぐため、大学側は入試の段階で厳しく選抜を行い、医師にふさわしい学生かどうかを見極めていると考えられます。

医師国家試験に合格できる人を選ぶため

医師になるためには最終的に医師国家試験に合格する必要があります。

しかし医学部に入学したすべての学生が国家試験を受けられるわけではありません。

医学部入学から6年生まで進級して卒業することが受験の前提条件です。

「1科目でも落としたら留年」という厳しい進級条件の大学も多く、勉強を怠ると医師国家試験の受験資格さえ得られない可能性があります。

なるべく留年者を出さずに国家試験合格者を増やしたい大学側は、入試の難易度を上げることで医師国家試験に合格できる学力のある受験生を絞り込んでいるといえるでしょう。

国公立大学医学部の難易度


国公立大学医学部は、共通テスト+個別(2次)試験+面接等の総合力で評価されるのが一般的です。

共通テストの得点率は「おおむね8割後半〜9割」が目安

難関国公立大学医学部を中心に、共通テストのボーダーが8割後半〜9割台に設定されています。

共通テストの平均点・受験者数などは大学入試センターの公式資料で毎年公表されています。

2025年(令和7年度)の平均点等一覧は以下で確認できます。(大学・方式のボーダーではなく、各科目の全国平均です)

(出典:大学入試センター

共通テストの教科・科目と新課程

2025年度入試(令和7年度)から新課程に対応し、「情報Ⅰ」が共通テストに新設されました。

あわせて国語および「数学Ⅱ・数学B・数学C」の試験時間が10分延長され、情報Ⅰは60分で実施されています。

受験パターンは大学・方式ごとに指定が異なるため、志望校の募集要項で必ず確認してください。

あわせて、得点調整の実施条件・方法も公表されています。

平均点差や段階表示の差を踏まえて実施される仕組みで、毎年度の実施有無は大学入試センターが告知します。

二次試験で高難易度な問題が出題される

国公立大学医学部では二次試験の問題そのものの難易度が非常に高いことも特徴です。

例えば数学では、大学受験の定番参考書である「青チャート」で最高難度とされる問題はもちろん、それ以上の発展的な問題が出題されることもあります

英語の長文問題は他大学と比べてもはるかに語数が多く、理科でも教科書の範囲を超えたようなマニアックな問題が出ることも珍しくありません。

標準的な問題集を超えるレベルの演習に加え、過去問研究や記述力を鍛える訓練も欠かせません。

面接・小論文対策がほぼ必須

国公立大学医学部の入試では面接試験や小論文試験が課されるのが一般的です。

小論文を得点化する大学も多く、配点が小さくてもわずかな差が合否を左右することがあります。

面接形式も大学によって様々で、個人面接のほかグループ面接やグループ討論を実施する大学もあります

面接や小論文の評価が低いと、筆記試験で高得点を取っていても合格が難しくなることがあります。

筆記以外の試験対策も含めて総合力が求められる点で、国公立大学医学部入試は難易度が高いといえるでしょう。

私立大学医学部の難易度


私立大学医学部は方式の多様さと志願者の多さが特徴です。

方式別の配点や試験時間、2次(面接・小論文等)の重視度が大学ごとに大きく異なります。

倍率は大学・方式で大きく異なる

私立大学医学部は入試の倍率が非常に高い点が特徴です。

私立大学医学部では、一般入試の募集人数に対して受験者が非常に多く、倍率が4倍〜45倍に達する大学もあります。

ただし、補欠合格や複数日程による併願が影響しており、実質的な合格倍率(最終合格者数をもとにした倍率)は2〜10倍程度となる場合もあります。

数字上の倍率がそのまま難易度を示すわけではありません。

試験科目は英語・数学・理科2科目が基本

私立大学医学部の一般入試では、英語・数学・理科2科目(物理・化学・生物から選択)が基本です。

理科1科目で受験できるのは推薦型や特別選抜の一部方式に限られます。

多くの大学で数学Ⅲまでが出題範囲となり、広範囲の学習が必要です。

慶應義塾大学や東京慈恵会医科大学などの難関私立医学部では、国公立医学部と同等レベルの高度な思考力や判断力を問う問題が出題されます。

マークシート式といえども高難易度の出題

私立大学医学部の多くは学科試験にマークシート方式を採用しています。

一見マーク式は簡単そうにも思えますが、実際はそうではありません。

各大学が独自に作成する問題が出題され、高難易度のテーマだと途中過程を書けないマーク式では手も足も出ないこともあるでしょう。

記述式と違い途中経過を書いて部分点を狙うこともできないため、マーク式特有の難しさがあります。

面接・小論文が重視される

私立大学医学部では受験者数が非常に多いため、段階選抜(二段階試験)を行う大学が一般的です。

まず学科の一次試験を行い、その合格者のみ二次試験の面接・小論文に進みます。

一次試験を通過しても、二次試験で不合格になる可能性は十分あります。

面接や小論文では「医師としての適性」が厳しく評価されます

学科で合格ラインに達していても、面接・小論文で不合格になるケースもあるので、苦手な人は事前に対策をしっかり行いましょう。

医学部入試で合格を手にいれるためには

ここからは、医学部入試という難関を突破するための実践ポイントです。

早期からの対策

医学部合格を勝ち取るには、できるだけ早い段階から受験対策を開始することが重要です。

国公立大学医学部を目指す場合、共通テストも含め非常に多くの科目の勉強が必要になります。

私立大学医学部志望の場合でも、数学IIIや理科の全範囲まで出題されるため、高校3年生の一年間では学習が間に合わない内容もあります。

したがって高1・高2のうちから英語・数学・理科など主要科目をコツコツと基礎固めしておくことが、医学部入試突破の近道になります。

現役合格を目指すなら、高校3年生が始まるまでに英語・数学・理科1科目の教科書範囲を終えておき、3年生の4月からはそれらの応用問題演習と残る理科1科目の習得に注力するのが理想的です

早期に基礎を固めておけば、直前期に難問対策や演習に十分な時間を充てられるでしょう。

医学部の最新情報の入手

医学部受験は「情報戦」とも言われます。

それだけ入試情報の収集が合否を左右するといっても過言ではありません

同じ医学部でも大学によって科目配点や出題傾向に大きな違いがあります。

各大学の入試科目や配点、過去問題の傾向をしっかりチェックし、自分が得点しやすい大学を選ぶことで合格率は高まります。

また、医学部入試は年度によって変更がなされる場合もあるので、最新情報の入手を常に心がけましょう。

志望校の募集要項や公式発表はもちろん、大学説明会や信頼できる予備校の情報なども参考に、受験戦略を立てることが重要です。

浪人生が合格するためのポイント

医学部は他学部に比べ浪人生(既卒生)の割合が高い傾向にあります

準備に時間がかかる医学部受験では、早くから対策できる浪人生が有利とされ、「もう1年頑張れば夢への道が開ける」と浪人を選ぶ受験生も少なくありません。

浪人生が医学部合格を勝ち取るためには、以下のポイントに注意しましょう。

  1. 前年不合格の原因分析(科目・設問単位)を早期に実施し、学習計画に落とし込む
  2. 1日の学習を「演習→直後復習→翌日再演習」の反復サイクルで固定化する
  3. 方式の幅を持たせ、一般+共通テスト利用+推薦の戦略も検討する

以上のポイントを意識してもう1年努力を積み重ねれば、医学部への道は開けます。

浪人生の強みである「時間」を最大限に活かし、最後まで諦めずに挑戦し続けることが合格への鍵となるでしょう。

 本気で医学部合格を目指すなら医学部専門予備校 京都医塾


医学部入試は学力だけでなく、長期間の学習を続けられる環境や手厚いサポートが重要です。

医学部専門予備校 京都医塾では、一人ひとりが集中できる学習環境、試験当日まで支えるサポート体制を整えています。

ここでは3つの特徴をご紹介します。

13名の先生がチームで支える仕組み

医学部専門予備校 京都医塾では、一人の生徒を13名の先生がチームで担当する体制をとっています。

担任講師と教務スタッフ2名を含むチームが、各科目の担当講師と連携して生徒の進度を共有し、科目間のバランスを取りながら学習を進められるのが特徴です。

授業時間や自習時間には講師に質問でき、理解が不十分な部分もその場で解消できます。

定期的に面談を行い、学習状況を一緒に確認するので、不安を抱え込まず学習を継続できる環境です。

個別ブースとICTで集中できる環境

高卒生専用フロアには一人ひとりの専用ブースがあり、自分の席で一日を通して授業や自習に取り組めます。

教材やノートを置いておけるので効率よく学習できるのも強みです。

また、一人一台のタブレットを用いたICT授業を導入し、集団授業と個別指導をスムーズに行き来しながら学習を進められます。

遠方から通う生徒のために校舎近くに専用学寮を設けており、寮母が常駐して生活面をサポートします。

安心できる生活環境が整っていることで、学習に専念しやすい体制が整っています。

出願から試験当日まで寄り添うサポート

医学部専門予備校 京都医塾では、学習指導にとどまらず、出願校の検討やスケジュールの立案、願書の準備、面接対策までサポートしています。

遠方での試験では担当講師が同行し、移動や宿泊の不安を減らせる体制が整っています。

入試直前期には最新の出題傾向に合わせた総復習を行い、最後の試験まで全力で支援します

こうした一連の流れによって、生徒が自信を持って受験に臨める環境を提供しています。

まとめ


この記事では、医学部入試が「難しい」とされる理由を整理し、国公立・私立それぞれの入試の特徴や対策の重要性を解説しました。

共通テストでは8〜9割の高得点が必要とされる大学が多く、私立では高倍率や段階的な選抜が行われるなど、厳しい条件が受験生を待ち受けています。

つまり医学部合格には、早期の基礎固め、最新情報に基づく戦略的な学習、そして周囲のサポートが欠かせません。

難易度の高さに直面すると「このままで間に合うのか」と不安になる方も少なくありません。

そんな時に役立つのが、医学部専門予備校 京都医塾による総合的な支援です。

医学部専門予備校 京都医塾では、講師チームと教務スタッフが学習面から生活面まで支え、安心して受験に臨める体制を整えています。

現在実施している1泊2日医学部合格診断ツアーでは、個別授業を実際に体験でき、校舎や学寮の見学も可能です。

さらに学力診断テストと講師面談により弱点を明確にし、今後の学習プランを提案してもらえます。

交通費や宿泊費は無料なので、安心して参加できます。

医学部入試の厳しさを理解し、具体的な対策と支援を体感することで、不安は自信へと変わります。

ぜひこの機会を活用して、合格への第一歩を踏み出してください。