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「現代社会」選択で医学部受験は可能?選択するメリット・デメリット・入試に使える大学を解説

「現代社会」選択で医学部受験は可能?選択するメリット・デメリット・入試に使える大学を解説

国公立大学医学部受験には、共通テストで「国語」や「社会」など文系科目を含めた5教科7科目を受験する必要があります。

医学部志望の受験生にとって、最大の難所は各大学の個別学力試験のため、国語や社会といった共通テストのみに使用する科目はなるべく早く・高水準に仕上げることが求められます。

そこで今回の記事では、「社会」の選択科目の中でも、「現代社会」について、特徴や医学部受験生が選択するメリット・デメリットまで解説します。

選択肢が多い、国公立大学医学部受験における「社会」

国公立大学医学部を受験する場合、受験生は大学入学共通テストで5教科7科目の試験を受験する必要があります。

科目の割合は志望大学・学部・学科によって異なりますが、国公立大学医学部受験の場合、社会は1科目のみ受験する必要があります

国公立大学は、共通テストと各大学で実施される個別学力試験の合計点で合否が決まります。

そのため、二次試験で使用しない科目であっても、ある程度の対策が求められます。

社会は”選択科目”のため、以下の科目から1つ選ぶ必要があります。

(地理)地理A、地理B

(歴史)日本史A、日本史B、世界史A、世界史B

(公民)倫理、政治経済、倫理・政治経済、現代社会

これだけの科目数の中から、自分の得意や不得意、そして志望大学の受験科目と照らし合わせて、選択科目を決める必要があります。

「現代社会」とは、どんな科目?

では、今回の記事のメインテーマである「現代社会」とはどのような科目なのでしょうか。

以下では、「現代社会」がどのような科目なのか、その詳細を解説します。

政治、経済、時事問題を幅広く扱う

現代社会は、公民分野の社会科目です。共通テストの社会では最も受験者数が多い科目で、社会の中でも人気の高い科目であると言えます。

単元としては、経済(社会経済・日本経済・労働問題など)や政治(国内政治・国際政治)に加え、時事問題を含めた現代社会における諸問題を学びます。

新傾向問題では、読解力が求められるものも

現代社会では、資料やグラフ、前段となる説明が記載された問題も多く、読解力や情報処理能力が求められる場面も少なくありません。

一つの問いで複数回答を求める問題も多いため、暗記している知識に加えて、その場での思考力・判断力が求められる場面もあります。

国公立大学医学部受験生が「現代社会」を選択するメリットとデメリット

では、実際に国公立大学医学部受験生が現代社会を選択した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。また、反対にどのようなデメリットがあるのでしょうか。

良い点・悪い点の両方を知り、「現代社会」を選択するかどうかの検討に役立てていただければと思います。

メリット

以下が、国公立大学医学部受験生が現代社会を選択するメリットです。

他の社会科目と比較して、暗記量が少ない

現代社会選択のメリットの1つ目は、学習範囲が少ないという点です。

そのため、他の社会科目と比較すると暗記事項が少なく、短期間で一定のレベルまで仕上げることが可能です。

医学部受験生は、より難度の高い試験である個別学力試験の対策時間を確保する必要があるため、社会や国語のように、共通テストのみの科目は短期間で仕上げられることが理想です。

また、現代社会は暗記量が少ないため、短期間で仕上げた場合でも比較的安定して得点を取れる点もメリットとして挙げられます。

得点の浮き沈みが少なければ、他のどの科目で何点取るべきか、といった戦略も立てやすく、

ニュースや一般常識に繋がるところが多く、内容理解がしやすい

現代社会は、その科目名の通り、現代社会における経済・政治・倫理的な問題(社会現象)を扱う科目です。

そのため、日ごろニュースや新聞を見る機会がある人であれば知っているような常識的な内容も、出題範囲として設定されていることが少なくありません。

そのため、ゼロから学習するというよりも、すでにある知識と紐づけて理解し、暗記するという感覚に近いと言えます。

デメリット

以下が、国公立大学医学部受験生が現代社会を選択するデメリットです。

出願できる大学が限られている

現代社会選択の最大のデメリットは、「現代社会選択で受験できる医学部が少ない」という点にあります。

やはり、他の社会科目と比べて難度が低いことから、受験生内で差が付きにくい科目として判断される傾向にあり、難関大学を中心に、現代社会を受験科目として選択できない大学が複数存在します。

そのため、志望校変更などのつぶしが効きにくいこともあり、難易度の割に選択者が少ない科目となっています。

時事問題への対応が求められる/対策が必要

「現代社会」を選択するデメリットの2つ目は、時事問題への対応が求められる点です。

時事問題とは、「時事」は「その時その時の出来事」を指し、社会科においては「世の中で起こった社会的な事象・出来事」を指します。

この“時事”にまつわる問題が出題されるため、参考書の内容を丸暗記するだけでなく、ニュースや新聞などで、世の中の出来事を日々情報収集する必要があります。

また、時事問題を理解するためには、客観的な視点や論理的な思考力が求められます。

さまざまな立場の人物の考え方やおかれた環境を踏まえて熟慮が求められる場面が少なくないため、受験生は広範な情報を把握し、柔軟かつ深い理解力をもつ必要があります。

比較的高得点勝負となる傾向がある

メリットの項でお伝えした通り、現代社会は暗記量が少なく、他の社会科目と比べて短期間で仕上げることができる科目です。

そのため、医学部受験生かつ現代社会を選択している受験生は、みな高得点を獲得する傾向があります。

一見何の問題もありませんが、他の社会科目との差異を調整するために、偏差値法で採点をする場合や、得点調整が入った場合に影響があります。

偏差値法や得点調整は、同一教科の科目内で大きく難易度に差があった場合、入試の結果に影響が出る(特定の科目を選択していた人だけが有利になってしまう)のを避けるため、各科目で平均点や得点分布を用いて点数調整を行う場合があります。

この場合、もし平均点が高い科目(多くは倫理政経・現代社会)で低い点数を取ってしまい、かつ得点調整が行われると、実際に取得した点数よりも圧縮された点数で個別学力試験に臨まなければならない可能性があります。

安定して得点が見込める科目だからこそ、本番で平均点を割ってしまった場合には、かえって不利に働く場合がある、という点はデメリットとして押さえておく必要があります。

2024年度最新・共通テストを「現代社会」選択で受験できる国公立大医学部一覧

以下は、2024年度最新の入試要項をまとめた、「現代社会」を選択して受験ができる国公立大学医学部の一覧です。

共通テストと個別学力試験の得点割合と合わせて掲載しておりますので、志望校選定にご活用ください。

大学名共通テスト:個別学力試験
弘前大学1000:500
筑波大学900:1500
群馬大学450:450
新潟大学750:1200
信州大学450:600
三重大学600:700
島根大学700:460
岡山大学500:1100
山口大学900:600
徳島大学550:500
香川大学700:700
佐賀大学630:300
長崎大学450:800
熊本大学400:800
宮崎大学900:600
琉球大学900:800
札幌医科大学700:700
横浜市立大学1000:1400
浜松医科大学450:700
名古屋市立大学500:700
京都府立医科大学450:600
大阪市立大学650:800
奈良県立医科大学900:100

選択科目は「早めの決断」と「効率的な対策」が重要

ここまで、現代社会の選択のメリット・デメリットの両面をご紹介しました。

現代社会に限らず、受験生は何かを選択する場面に幾度となく出会います。

もちろん、塾講することも大切ですが、一方で、決断を後回しにしてもいいことはありません。

他の受験生に差をつけられるのを防ぐという意味でも、学習内容に直接かかわることは迅速に決断をしましょう。

そのうえで、特に社会においては効率的な学習を行い、難度の高い個別学力試験対策に使う学習時間を増やしましょう。

1人ひとりの選択科目に合わせて徹底サポート! 医学部合格を目指すなら京都医塾

ここまで、医学部受験生の現代社会選択のメリット・デメリットを中心に解説をしてきました。

社会の選択科目に限らず、医学部入試は「知らないと損をしてしまう情報」が、落とし穴のように多数存在しています。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

社会の科目選択は、決めるタイミングが限られているにも関わらず、学習時間を大きく左右する面もあるため、情報収集をしたうえで、早めに決断することをおすすめします。

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