地域に根差した医療人を輩出する取り組みで有名な、三重大学医学部。
同医学部では、地域医療の拡充を目指すとともに、先進的な医療学習を学生に提供し、グローバルな人材の育成にも取り組んでいます。
そんな三重大学医学部には、地域医療の充実に燃える若者や、世界で通用する医師を目指す若者が果敢に受験に挑みます。
そこで今回の記事では、三重大学医学部の志望者に向けて、同医学部の基本情報や難易度、特徴などを紹介していきましょう。
三重大学医学部の基本情報

まずは、三重大学医学部の基本情報から見ていきましょう。
ここでは、三重大学医学部のキャンパスの場所や定員数、入試情報などをまとめました。
キャンパスの場所
三重大学医学部のキャンパスは、三重県津市に所在しています。
こちらのキャンパスにバスで向かう場合は、三重交通バスに乗車後、「大学病院前」で降車してください。
定員数
2025年度の三重大学医学部の募集人員は、125名となる見込みです。
同医学部では、定員数の継続的な増員申請を行っていましたが、これが認可されたことで昨年度と同数の人員確保が実現しました。
こちらの人員数の内訳は、一般選抜のうち前期日程が75名、後期日程が10名、学校推薦型選抜が40名となっています。
入試情報
次に、三重大学医学部の入試方法についても見ていきましょう。
一般選抜
三重大学医学部の一般選抜は、前期日程と後期日程の2回にわけて行われます。
前期日程は、共通テストと個別学力検査、加えて面接にて合否の判定がおこなわれます。
また、後期日程では、小論文試験が課されますので、練習をしておきましょう。
そして、日程についてですが、2025年度は、前期日程が同年2月25日から26日にかけて実施され、後期日程は3月12日に実施される予定です。
学校推薦型選抜Ⅱ
学校推薦型選抜Ⅱには、大きく分けて一般枠と地域枠の2種類の枠が設けられています。
両者の違いは、出願に際して必要な要件にあります。
一般枠は全国から広く募集をかけて人材を集めるのに対して、地域枠では三重県内の高校出身者や、県内への居住経験がある人などに限られており、誰もが出願できる訳ではありません。
そのため、県外の人が学校推薦型選抜Ⅱを受ける場合は、必然的に一般枠から出願する可能性が高くなります。
また、試験についてですが、こちらも、一般選抜と同様、共通テストや面接、小論文の成績で合否がくだされます。
そして、日程についてですが、2025年度では、同年2月25日から26日にかけて選考が実施される見込みです。
なお、地域枠に出願する際の注意点ですが、地域枠で医学部に入学した場合は卒業後、三重県内の医療施設で勤務する義務が課されます。
ご自身のキャリアプランに大きく影響を与える可能性がありますので、きちんと検討したうえで出願の決断をしてください。
三重大学医学部の入試難易度

続いて、三重大学医学部の入試難易度についても見ていきます。
ここでは、偏差値と倍率のデータをもとに、三重大学医学部の難易度を解説していきましょう。
偏差値
三重大学医学部の偏差値は 65.0で、国公立大学医学部の中では平均的な数値となっています。
同一の偏差値の医学部としては、福井大学や長崎大学、奈良県立医科大学などが候補となるでしょう。
上位の医学部を狙うのであれば、岡山大学や千葉大学などがあげられます。
倍率
次に、倍率についても見ていきましょう。
2024年度
入試日程 |
倍率 |
募集人数 |
志願者数 |
受験者数 |
合格者数 |
前期(一般枠+地域枠) |
8.0 |
75 |
599 |
322 |
75 |
後期 |
22.9 |
10 |
229 |
53 |
10 |
上述したとおり、同医学部の定員数は増員申請が認められているものの、倍率の推移から考慮すると、まったく油断ならない状況です。
三重大学医学部を志望している人は、毎日の学習をこれまで以上に徹底して、確実な学力向上へと結びつけてください。
三重大学医学部の特徴

三重大学医学部の基本情報や難易度を理解した後は、同学部がどのような特徴を持っているのかについてもチェックしておきたいところです。
そこで、ここでは三重大学医学部が持つ特徴の中から、3点をピックアップして紹介していきましょう。
教養教育と初期医学教育を同時に体験
三重大学医学部では、1年次の前期から2年次にかけて教養教育と初期医学教育を同時に行っています。
「医学部なのに、なぜ教養教育を積極的に取り入れるの?」と疑問に思う方もいるかも知れませんが、教養教育を積極的に取り入れる理由は、他学部の学生を交えたアクティブラーニング形式の授業をするためです。
一般の講義は教授が登壇し授業を進める一方通行のものですが、アクティブラーニング形式の授業では、学生が自律的かつ能動的に学習に参加するため、学びの量が飛躍的に高まります。
そして、初期医学教育では、外国人の教員による医学英語の学習など、医師として必要な基礎知識を身につけます。
実践的医療を学べる臨床実習
多くの医学部生が楽しみにしている授業の一つが、臨床実習です。
三重大学医学部では、4年次から附属病院や教育関係病院において臨床参加型実習を行いますが、この取り組みは同医学部が全国に先駆けて取り入れたものです。
この実習では、医療チームの一員として実際に患者と触れ合い、疾患や病気の治療方法の理解度を深めていきます。
また、医師としての自覚、責任感を感じとり、患者との接し方を学ばせるのも狙いです。
多彩な地域医療学習プログラム
みなさんもご存じのとおり、日本では地方の医師不足が深刻化しています。
そのため三重大学医学部では、地域における医師不足を解決するために、地域医療学習プログラムをスタートさせました。
このプログラムのもとでは、県内の病院や介護施設、診療所に出向いて地域医療の学習を行います。
さらに、役場に出向いて保健行政の学習をしたり、小学校における救急蘇生講習会を開くなど多彩な取り組みが目白押しです。
三重大学医学部の入試情報
続いて、2023年度における三重大学医学部の入試情報についても詳しく見ていきましょう。
入試科目と配点
まずは、入試科目と配点の説明から入ります。
共通テスト
前述のとおり、三重大学医学部の試験では共通テストの結果が評価対象となります。
試験の配点と科目について下記表にまとめましたので、ご覧ください。
教科 |
英語 |
数学 |
国語 |
理科 |
地・公 |
情報 |
合計 |
配点 |
100 |
100 |
100 |
200 |
100 |
50 |
650 |
配点については上記表のとおりですが、受験者間で 20点以上の平均点差が生じた場合は得点調整が実施されますので、あらかじめ踏まえておいてください。
二次試験
一次試験の合格者は、二次試験を受けることになります。
こちらの試験の科目と配点は下記表のとおりです。
【前期日程】
教科 | 英語 | 数学 | 理科 | 面接 | 合計 |
配点 | 200 | 200 | 200 | 100 | 700 |
【後期日程】
教科 | 小論文 | 面接 | 合計 |
配点 | 200 | 100 | 300 |
三重大学医学部の二次試験の内容は、前期日程と後期日程では大きく異なります。
後期日程に挑む場合は、小論文も課されますので事前に文章を書く力を磨いておきましょう。
面接試験については、 10分程度の個人面接が課されます。
医師としての理想像や自己PRなどがよく聞かれますが、事前に回答を用意しておかなければ切り返しが難しい質問がなされることもあります。
できるだけ早い時期から訓練を重ねて、きちんとした答えを返せるレベルまで実力を引き上げておきましょう。
合格のボーダーラインは?
2024年度における三重大学医学部の一般枠におけるボーター得点率は、前期日程が81%、後期日程が87%でした。
2022年度においては、前期日程が77%、後期日程が83%で前期・後期日程ともに低下していましたが、また上昇傾向にあるこうです。
どちらにしても 80%近い高水準の得点率を要求されるため、学習面における手抜きは一切できません。
三重大学医学部を目指すなら京都医塾
上でもお伝えしたとおり、三重大学医学部は入試倍率が高い難関校です。
試験で合格するためには、並々ならぬ努力と質の高い学習が必要とされるでしょう。
そのため、受験生の方の中には、予備校に通い入試に備えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
そんな人におすすめなのが、医学部受験に特化した予備校の「京都医塾」です。
京都医塾は、独自の学習メソッドと勉強だけに専念できる環境を用意して、医学部を目指す受験生を徹底サポートしている予備校です。
ここから先は、そんな京都医塾の魅力について紹介していきましょう。
個人専用の学習ブース
受験競争を勝ち抜いていくためには、通常の授業のほかにも個人での学習が必要不可欠です。
京都医塾には優秀な講師陣が多数在籍し、質の高い授業を提供していますが、受験生本人にも自発的に学習をしてもらわないと、学んだことが脳に定着してくれません。
そのため、京都医塾では受験生が徹底的に自習に励めるよう、個人専用の学習ブースを用意しています。
こちらの学習ブースは、十分な広さと収納力を兼ね備えた設計になっており、存分に自習に取り組める環境になっています。
授業の体験ができる「一泊二日医学部合格診断」
京都医塾への入塾を検討中の方におすすめしているのが、体験授業が受けられる「一泊二日医学部合格診断」です。
こちらのプログラムは京都医塾が独自に実施しているもので、上記体験授業の他にも、実力診断テストとテスト結果の分析報告、入塾説明などが受けられます。
宿泊料や交通費は、京都医塾がすべて負担しますので、お気軽に塾の雰囲気を味わいにきてください。
京都医塾ならではのたしかな合格実績
京都医塾の自慢は、何と言っても高い合格率です。
2022年度には、一次試験合格率78%、二次試験では68%という稀にみる好成績をあげました。
京都医塾が独自に編み出したノウハウと、受験生の頑張りが融合した結果、このような好実績が生み出されたのです。
そんな京都医塾では、三重大学医学部にも合格者を輩出しています。
優秀な講師陣と学業に専念できる環境を用意してお迎えしますので、安心して入塾してください。
本気で三重大学医学部を志している人には、たしかな合格実績を誇る京都医塾がおすすめです。
まとめ

三重大学医学部は、地域医療教育や先進医療教育など、様々なカリキュラムで学生を育てている医学部です。
そして、そんな三重大学医学部には、地域医療の再生に燃える若者や、世界的な医師を目指す若者が果敢に受験に挑んでいます。
どの若者も志が高く医師になるための熱意も並はずれたものですが、同医学部の倍率は5倍をこえることもあり、国公立大学医学部の中でも高水準の部類です。
合格を確実なものにするためには、良質な学習を長期的に積み重ねられる環境が要されるでしょう。
そこで、おすすめなのが医学部受験に特化した予備校の京都医塾です。
京都医塾は、優秀な講師陣とオリジナルのカリキュラム、学習だけに専念できる理想の環境を用意して受験生をフルサポートしている予備校です。
実績についても申し分なく、三重大学医学部への合格者も輩出しています。
京都医塾が提供する環境で学習に励めば、あなたの夢もきっと実現するはずです。
本気で三重大学医学部に合格したい人には、京都医塾がおすすめです。
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