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【2021年度版、医学部偏差値ランキング】人気の理由は?受験のポイントは?

【2021年度版、医学部偏差値ランキング】人気の理由は?受験のポイントは?

 

ハイレベルな問題が数多く出題される医学部入試。

医学部を志望している人の中には、受験に不安になっている人も多いかと思います。

受験は人生の区切りとも言える大きな舞台ですから、不安や緊張を抱えてしまうのは無理もありません。

そこでまずは、自分の偏差値と志望校の偏差値を見比べて現状を把握しましょう。

今回の記事では、全国の医学部の偏差値ランキングや医学部が人気の理由、そして受験のポイントをまとめました。

医学部の受験生のみならず、保護者の方もぜひ参考にして下さい。

医学部受験の概要


先ほども述べたとおり、医学部の入試試験はハイレベルな問題が多く、難関を突破して合格に至るまでは過酷な競争を勝ち抜いていく必要があります。

そんな医学部ですが、近年では高倍率が続き、大学によっては30倍以上の倍率になる大学も出てきました。

ここでは、医学部の受験者数の推移と医学部人気が高まる理由について解説していきます。

医学部の受験者数の推移

少子化の影響で大学に進学する学生が少なくなっている中、医学部の受験者数は依然として衰えを見せません。

河合塾と、ベネッセコーポレーションが共同で行った調査によると、大学入学共通テスト(大学入試センター試験の後継とされる試験)における2021年度の医学部人気は前年度と比べて3.6%増加しています。

全体の共通テストの出願者は、前年度よりも2万2,000人以上の減少を見せる中、医学部の人気は上昇しています。

医学部人気が高まる理由

医学部人気が高まる理由には医師の社会的地位の高さや高額な報酬、そして私立医学部の学費の値下げが影響しています。

この項では、これらについて掘り下げて説明していきます。

安定した地位と報酬

医師は社会的地位の高さと高額な報酬が保証された職業です。

なぜなら、AIが発達しコンピューターが患者の診察や治療を行う時代が訪れようとも、最終的に責任を負う人間、言い換えれば治療の指揮を取る人間が必要だからです。

どんなにAIが発達したとしても最終的には人間の判断が必要であり、それを下すのは現場の医師に他なりません。

このように、時代が変わろうとも医師には、医師にしかできない重要な仕事が存在するのです。

だからこそ医師は、安定した社会的地位と高額な報酬を得ることができるのです。

私立医学部の学費値下げ

医学部の人気が高まる背景には、私立医学部の学費の値下げも影響しています。

かつては卒業までの6年間で、30,000,000円から40,000,000円以上もした学費ですが、現在では20,000,000円台にまで低下している医学部もあります。

従来、医学部を受験する学生と言えばお金持ちの家の子どもや、苦学して偏差値の高い国公立の大学を目指す学生が一般的でした。

しかし、学費の値下げにより最近では一般的なサラリーマン家庭の子どもでも通学できるようになったのです。

医学部偏差値一覧と過去からの推移


ここまでは、医学部の人気の高まる理由について解説してきました。

この記事を読んでいる方の中には、医学部の受験を考えている方もいるでしょう。

ここでは、全国の医学部の偏差値を私立・国公立で一覧にしました。

この一覧表は「京都医塾」が提供している「医学部の偏差値推移」をもとに作成したものです。

私立医学部は90年代から現在に至るまで、国公立の医学部は80年代から現在に至るまでのデータを網羅しています。

また、補足として大学の所在地についても記載しています。

解説は、この項の後半で行いますので最初に大学医学部、偏差値ランキングをご覧下さい。

▼2020年度における私立医学部(31校)の偏差値一覧

大学名 所在地 1990年度偏差値 1995年度偏差値 2020年度偏差値 1990年からの上昇度
慶応義塾大学(医学部) 東京 70.0 70.0 72.5 2.5
順天堂大(医) 東京 55.0 62.5 70 15.0
東京慈恵会医科大(医) 東京 60.0 62.5 70 10.0
日本医科大(医) 東京 60.0 62.5 70 10.0
産業医科大(医) 福岡 70
昭和大(医) 東京 55.0 62.5 67.5 12.5
東邦大(医) 東京 57.5 57.5 67.5 10.0
東京医科大(医) 東京 60.0 65.0 67.5 7.5
日本大(医) 東京 60.0 60.0 67.5 7.5
自治医科大(医) 栃木 67.5
大阪医科大(医) 大阪 60.0 60.0 67.5 7.5
関西医科大(医) 大阪 57.5 62.5 67.5 10.0
東北医科薬科大(医) 宮城 67.5
杏林大(医) 東京 52.5 60.0 65.0 12.5
帝京大(医) 東京 52.5 57.5 65.0 12.5
東京女子医科大(医) 東京 52.5 57.5 65.0 12.5
聖マリアンナ医科大(医) 神奈川 47.5 57.5 65.0 17.5
東海大(医) 神奈川 55.0 60.0 65.0 10.0
国際医療福祉大学(医) 千葉 65.0
藤田医科大(医) 愛知 47.5 60.0 65.0 17.5
愛知医科大(医) 愛知 50.0 60.0 65.0 15.0
金沢医科大(医) 石川 45.0 55.0 65.0 20.0
岩手医科大(医) 岩手 52.5 57.5 65.0 12.5
近畿大(医) 大阪 52.5 57.5 65.0 12.5
兵庫医科大(医) 兵庫 55.0 60.0 65.0 10.0
久留米大(医) 福岡 52.5 60.0 65.0 12.5
福岡大(医) 福岡 52.5 60.0 65.0 12.5
北里大(医) 神奈川 52.5 60.0 65.0 10.0
埼玉医科大(医) 埼玉 50.0 57.5 65.0 12.5
獨協医科(医) 栃木 55.0 60.0 65.0 7.5
川崎医科大(医) 岡山 55.0 55.0 65.0 12.5

▼2020年度における国公立医学部(50校)の偏差値一覧

大学名 1985年度偏差値 1990年度偏差値 2020年度偏差値 1985年からの上昇度
東京大(理科三類) 70.0 70.0 72.5 2.5
京都大(医) 70.0 70.0 72.5 2.5
東京医科歯科大 62.5 70.0 70.0 7.5
大阪大(医) 65.0 67.5 70.0 5.0
山梨大(医)《後期のみ》 57.5 65.0 70.0 12.5
名古屋大(医) 62.5 65.0 67.5 5.0
神戸大(医) 62.5 65.0 67.5 5.0
千葉大(医) 60.0 67.5 67.5 7.5
九州大(医) 62.5 67.5 67.5 5.0
大阪市立大(医) 60.0 62.5 65.0 5.0
横浜市立大(医) 60.0 65.0 67.5 7.5
東北大(医) 62.5 67.5 67.5 5.0
京都府立医科大(医) 60.0 65.0 67.5 7.5
奈良県立医科大(医) 60.0 60.0 67.5 7.5
宮崎大(医) 67.5
弘前大(医) 55.0 57.5 67.5 12.5
岡山大(医) 60.0 65.0 65.0 5.0
北海道大(医) 62.5 62.5 65.0 2.5
筑波大(医) 65.0
名古屋市立大(医) 57.5 62.5 65.0 7.5
広島大(医) 60.0 62.5 65.0 5.0
新潟大(医) 57.5 62.5 65.0 7.5
金沢大(医) 60.0 62.5 65.0 5.0
滋賀医科大(医) 65.0
浜松医科大(医) 57.5 60.0 65.0 7.5
三重大(医) 57.5 62.5 65.0 7.5
岐阜大(医) 55.0 60.0 65.0 10.0
和歌山県立医科大(医) 57.5 60.0 65.0 7.5
熊本大(医) 57.5 62.5 65.0 7.5
福井大(医) 55.0 60.0 65.0 10.0
群馬大(医) 60.0 62.5 65.0 5.0
島根大(医) 55.0 60.0 65.0 10.0
信州大(医) 57.5 65.0 7.5
山口大(医) 57.5 62.5 65.0 7.5
愛媛大(医) 57.5 62.5 62.5 7.5
旭川医科大(医) 55.0 57.5 62.5 10.0
長崎大(医) 57.5 62.5 62.5 7.5
琉球大(医) 55.0 60.0 62.5 10.0
鹿児島大(医) 57.5 62.5 62.5 7.5
佐賀大(医) 62.5
大分大(医) 57.5 60.0 62.5 7.5
徳島大(医) 57.5 60.0 62.5 5.0
高知大(医) 55.0 62.5 62.5 7.5
鳥取大(医) 57.5 60.0 62.5 5.0
香川大(医) 55.0 60.0 62.5 7.5
富山大(医) 57.5 60.0 62.5 5.0
秋田大(医) 55.0 60.0 62.5 7.5
福島県立医科大(医) 55.0 60.0 62.5 7.5
山形大(医) 57.5 60.0 62.5 5.0
札幌医科大(医) 60.0 60.0 62.5 2.5

参考:偏差値一覧表は京都医塾調べの「医学部の偏差値推移」をもとに作成

上記でも触れたとおり、この医学部の偏差値一覧は私立医学部では90年代、そして国公立の医学部では80年代からのデータを集計して作られています。

全体的な傾向として顕著なのは、医学部の必要偏差値が年度を追うごとに上昇して推移していることです。

90年代の私立医学部には、偏差値40台でも合格できるところもありましたが、現在では私立でも最低62.5の偏差値を要求されます。

学費自体は低下する方向に推移していますが、その影響で医学部の受験者数が増加し競争が激化しているのです。

医学部の受験に際しては、以前から学習塾や予備校に通わせるなどして万全の対策を施すのが一般的でしたが、最近ではその流れがより一層強くなっています。

学習塾や予備校も大小さまざまな施設が乱立していますから、子どもの力をしっかり引き出してくれる施設の見極めが重要になってくるでしょう。

マンツーマン授業や学力診断テストをしっかり行ってくれる塾がおすすめです。

さらに、有名大学出身の講師が在籍している塾であれば、彼らの経験をもとにした有益な受験情報が得られるはずです。

偏差値だけで医学部志望校を判断するのは危険

医学部の偏差値が高い水準で推移していることは、上記の偏差値一覧表で理解していただけたと思います。

高水準の偏差値を突き付けられてしまい、ご自身やお子さんの学力と比較して尻込みしてしまっても無理はないでしょう。

しかしながら、偏差値だけを基準にして志望する医学部を決めたとしても合格に近づくとは限りません

なぜなら、必要偏差値を満たしていても大学ごとに試験の出題傾向が異なるからです。

例えば、試験時間に対する問題数や出題分野、出題形式、配点バランスなど大学によって採用している方式が違うため、それぞれに対応させる必要があるのです。

偏差値の低さだけを重視して医学部を受けたものの、受験者自身の得意な科目の配点が低く大学に落ちてしまうことも考えられます。

そのため、自分の得意分野や不得意分野をはっきりさせて、医学部の試験に臨む必要があるでしょう。

とはいえ、自分の得意分野などを客観視して判定するには第三者の目が必要になります。

さらに、志望医学部の出題傾向や配点バランスを個人で調べるには限界があるばかりか、受験勉強の時間を少なからず犠牲にする必要があるはずです。

偏差値40からでも医学部合格可能


上でも述べたとおり医学部の入試は年を追うごとに、より高い偏差値を求められるように変化しています。

ただでさえハイレベルな争いが、さらに激化しているのです。

偏差値だけを重視して志望校のレベルを落として医学部を受験しても、その大学の出題傾向が分からなければ試験に落ちてしまうかも知れません。

受験を勝ち抜いて晴れて合格するには、勉強量の他にも確度の高い情報や質の高い講師が必要です。

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