医学部受験コラム

医学部の実習にはどんなものがあるの?詳しい内容について徹底解説

医学部の実習にはどんなものがあるの?詳しい内容について徹底解説

医学部を志す方の中には、実習がいつから始まるか、そしてどのような内容なのか興味を持っている方も少なくないでしょう。

実習を通して実際の医療に触れていくわけですから、興味を抱くのは当然のことです。

そこで今回は、医学部の実習の始まる時期やその内容について解説していきましょう。

医学部にはどんな実習がある?

医学部の実習には、解剖実習早期体験実習見学型臨床実習など色々なものがあります。

こちらの項では、医学部で行われる実習の中でも主だったものについて、それぞれ解説していきましょう。

医学部の実習の種類

先ほども軽く触れたとおり、医学部の実習には数種類のものが存在します。

具体的にどんな種類があるのか、順を追って見ていきましょう。

早期体験実習

まずは早期体験実習について見ていきます。

早期体験実習とは、1~2年次に行われる臨床医学実習の一つです。

医学部に入学したばかりの学生は医学的な知識をほぼ持っていないため、基礎的な知識を備えさせる目的で実施されます。

解剖実習

解剖実習は医学部の学生がチームを作り、本当の遺体を解剖する実習です。

こちらの実習では人体の構造を知るとともに、解剖に関する技術的な向上を図っていきます

また、一人の人間として遺体にどう向き合うか、そして人間の身体にメスを入れることの重みを学生に知ってもらう目的でも実施されます。

見学型臨床実習

見学型臨床実習とは、医学部医学科の学生が実際の病院で行う実習のことです。

外来見学や病棟実習、加えて手術見学などを通じて医療について学んでいくのが特徴です。

病棟において患者を任せられることもあるのが特徴で、治療を通じて色々な角度から疾患を学ぶことができます。

参加型臨床実習

参加型臨床実習とは、患者の病状の経緯や身体診察、加えて検査を行い、治療方針を決定するプロセスを学んでいく実習です。

医学部の学生は、この実習を通じて医師として必要とされる態度や心がまえも学習していきます。

ちなみに、臨床実習の中には見学型臨床実習や参加型臨床実習も含まれますので、その点についても押さえておいてください。

医学部の実習の変化

医学部の実習の種類について学んだところで、実習の変化の様相についても学んでいきましょう。

臨床実習の時間が増えている

みなさんは「2023年問題」という言葉をご存知でしょうか。

2023年問題とは、アメリカで臨床研修を受けるための基準が変更となったことに端を発する問題です。

2023年以降、世界医学教育連盟が定めている一定の基準を達成していない人は、上記研修が受けられなくなってしまうのです。

この2023年問題が生じたことで、日本国内の多くの医学部のカリキュラムが世界基準に変更されたほか、臨床実習も参加型臨床実習が主流になってきています。

また、実習の時間も国際的な基準に合わせて延長され、新たな内容に生まれ変わりました。

早期体験実習は何をする

早期体験実習とは1~2年次に行われる実習のことで、上でも書いたとおり医学部医学科の学生が実際の病院で行う実習を指します。

こちらの実習は医学部へ入学した直後に実施される実習ですから、関心のある方も少なくないはず。

こちらの項では、早期体験実習の概要やその内容について深掘りして解説していきましょう。

早期体験実習の概要

先ほども触れましたが早期体験実習は1年次に行われる実習(大学によっては行われていない医学部もあります)で、臨床実習を通じて患者の立場に立ちつつ、医療に携わる人間としての倫理観を醸成するために行われます。

こちらの実習では外来の患者をエスコートしたり、病院の各部署における業務を経験し、病院全体の成り立ちについて理解していきます。

早期体験実習で学ぶこと

早期体験実習は、上述した体験を通して医師へなるための動機付けをし、自分自身がなぜ医師を志したかを顧みてもらうことを主な目的として行われます。

専門的な技術を学ぶというよりは、医師としての気構えを養うことを目的に実施されますが、実際に病棟医療へ参加するなど第一線の空気も味わえるとあって、学生からは人気のカリキュラムの一つとなっています。

先輩医師たちから、一つでも多くのことを学び取りましょう。

医学部の解剖実習とは?

解剖実習とは、その名のとおり人体を解剖して医学を学ぶ実習です。

医学的な知見の他にも、人との別れや人の死が与える衝撃について学んでもらうために行われます。

医師として患者と向き合う以上、人が死んでしまう悲しみからは逃れられません。

そういった不条理とも真正面から対峙するためにも行われるのが、この解剖実習なのです。

解剖実習の時期

解剖実習の実施時期については、医学部によって違いがありますが、多くの場合
9月から12月までの4ヶ月間に実施されます。

人の身体を解剖するわけですから、医学部生の中には強い抵抗感を示す人もいますが、この過程を乗り越えてこその本物の医学生です。

医学部の人間であれば誰でも通る道と、腹をくくって多くの医学部生が挑んでいます。

解剖実習の内容

解剖実習では基礎医学の一つ、人体の構造や臓器の仕組みについて学んでいきます

グループごとに分けられ、実際に人の身体を解剖し、人体の構造を理解していくのが目的です。

また、こちらの実習は、上記目的の他にも基礎医学と臨床医学をつなぐ役割も持っています。

解剖実習のために検体を差し出してくれた方のためにも、少しでも多くのことを身に付け、さらなる成長を目指しましょう。

臨床実習


臨床実習とは、医療機関などで行う実習のことを言います。

多くの大学で採用されており、小グループで各科をまわるのが特徴です。

この実習は、医学部の高学年から実施されるのが一般的で、医師としての責任感や協調性、そして指導力を養うことを目的として行われます。

上でもお話ししたとおり、こちらの実習には見学型臨床実習と参加型臨床実習の2種類があります。

ここでは、その2種類に関する情報を詳しく紹介していきましょう。

見学型臨床実習(ポリクリ)

見学型臨床実習とは、医学部5年次もしくは6年次から実施される実習の一つです。

こちらの実習では、様々な診療所をまわりながら臨床実習を行います

実習コースは種類に富んでおり、大学によっては100通り以上もの組み合わせもあるのが特徴です。

学生はその中から自分に見合ったコースを選んで、実習に励むことになります。

京都大学医学部付属病院といった大規模病院が実習先になることもあれば、離島などの小規模医療施設が実習先になることもあるので、自分が何を学びたいかをよく考えコース選びは慎重にしましょう。

また、見学型臨床実習では、指導担当となる医師のもと医学の基礎を学んでいきます。

例えば、呼吸器であれば気管支鏡のシミュレーショントレーニングを受けたり、X線写真の見方を直接指導してもらうことができます。

場合によっては手術に立ち会い、本物の医師の技術を目の当たりにすることも可能です。

少しでも多くのことを学んで、今後の活動に活かしていきましょう。

参加型臨床実習(クリニカル・クラークシップ)

参加型臨床実習では学生が実際の診療チームに加わり、業務を担当しながら医師としての資質を養うことを目的として行われます。

ここで言う医師としての資質とは具体的に、医療に関する知識や技能、思考法、そして患者に向き合う際の態度を指します。

医療的な知識などの他にも、患者やその家族との向き合い方を学び、医師としての心構えを高めていくのが狙いです。

患者や家族と満足なコミュニケーションが取れない場合、治療に支障をきたしてしまい、医療事故にもつながりますので、患者や家族の気持ちに向き合う姿勢を身に付けましょう。

加えて、参加型臨床実習では、医療チームの構成員としての協調性の成長も促します

昨今の医療体制では、医学部のみならず看護部や薬学部とのチームワークが欠かせません。

最近では、大学を丸ごと統合して、これらの学部と連携させる取り組みを開始する医学部も出てきました。

医学部、看護部、さらに薬学部を交えて包括的な治療を患者に施していくためには、医療チーム構成員としての協調性も必要なのです。

参加型臨床実習の取り組みは、上記のものだけではありません。

大学によっては、地域医療についても学んでいきます。

ご存知の方も多いと思いますが、現代社会において地域医療の充実は急務とされています。

実際に医療崩壊を起こしつつある自治体も存在することから、地域医療の発展は該当地域の人たちにとっては大きな関心事の一つです。

医学生はそういった現場に向き合うことで、患者や地域住民の視点に立った医療の提供について学習していきます。

また、こちらのカリキュラムでは、医療に携わるうえでの安全性の配慮や救急・救命医療に対する知識を養うことができます。

地域医療を担いたい医学生にとっては、もってこいの現場実習でしょう。

このように、参加型臨床実習では医療チームの一員として診療に参加する意義とともに、地域医療の重要性についても学ぶことができるのです。

まとめ


医学部の実習には、解剖実習見学型臨床実習早期体験実習、そして参加型臨床実習など色々なものがあります。

医師になるためには全てが重要な実習で、一つたりともおろそかにするわけにはいきません。

これらの実習は医師になるための通過点でしかありませんが、この通過点に達するにはまず医学部に合格する必要があります。

医学部の受験はハイレベルな問題が飛び交いますから、時には予備校などで教えを仰ぐ必要もあるでしょう。

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